大事なシルクの衣類を、自宅で洗濯する方法
この記事の目次
優雅な肌さわりと美しい光沢で人気が高いシルク。シルクの衣類は袖を通すと幸せな気分になれますが、洗い方に悩みますよね。ご自宅でシルクを洗濯する方法を紹介します。
シルクについて知ろう
シルク(絹)はカイコ(ガの幼虫)から吐き出された糸によって作られた布です。シルクの衣類は洗濯が難しいので、必然的に着用する頻度も減りがち…。自分で上手に洗濯ができれば、もっと活躍させてあげられますね。
シルクの特色
シルクは非常に柔らかく軽い素材で、保温力に優れています。一方、摩耗強度が弱く、使い続けるうちに毛羽立ってしまったり、擦れて破れてしまうこともあります。
また、虫食いやカビの被害にあいやすいほか、日光にも弱く、黄ばんでしまう場合があります。更に、シルクは染色されていても他の布にくらべて色の定着が弱いという特色があり、汗にも弱いため、汗による色落ちが発生することもあります。
シルクを洗濯する前に
シルクを洗濯する前に確認しておきたいのは、洗濯表示と、使う洗剤、色落ちチェックです。繊細な衣類だけに、事前のチェックが重要になるので、ポイントを抑えて確認していきましょう。
洗濯表示の確認
まずは、衣類の洗濯表示を確認しましょう。
手洗いマーク(桶に水が張ってあるマーク)が付いていれば洗えますが、そのマークにバツ印が付いている場合は基本的に洗うのを避けたほうが良いでしょう。
シルクを洗う洗剤
洗濯マークがついている洗剤は、中性洗剤(おしゃれ着洗い用、ドライマークの洗剤)で洗うことができます。手洗い、もしくは洗濯機のドライコース(優しく洗うコース)を使用します。
色落ちしないかチェック
シルクは色落ちしやすいという特性があるため、最初に目立たない場所でテストをしましょう。
白い布に洗濯で使う洗剤を少しつけて、シルクの衣類を少しこすります。洗剤をつけた布に色が付かなければ大丈夫です。
洗ってみよう
シルクは基本的に手洗いをおすすめします。衣類は裏返してから洗ってください。
手洗い
- 桶に水、またはぬるま湯(30℃以下)を貼り、洗濯洗剤を入れます。
- 畳んだ衣類を桶の中に入れて数分待ち、絞らずに、今度はきれいな水に数分浸けてすすぎます。
- この作業を数回繰り返しましょう。
- 脱水は、数秒回し、一度止めてまた数秒回すという方法で細切れに行い、衣類にかかるプレッシャーを少なくしつつ脱水をします。
洗濯機で洗う
- 汚れが気になる部分が上になるようにしてたたみ、洗濯ネットにいれます。
- 洗濯機のドライコース(洗濯機によっては、おしゃれ着洗いコースやソフトコースという名前です)で洗います。
干し方
洗い終えたシルクは、形を整えて日陰の風通しの良い場所で乾かします。日光には弱いので、くれぐれも直射日光に当てることは控えましょう。
シルクの洗濯、不安であればクリーニング店へ
シルクは上記の方法で自宅でも簡単に洗うことができますが、とてもデリケートな素材です。高価な衣類や大切な衣類であれば、クリーニング店でプロにシルクの洗濯をお願いすることもできますよ。
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