値上げの春!値上がり動向から家計の節約を考えましょう
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平成27年4月1日。冬将軍が去り、ウキウキした春がやってくるとともに、春の値上げのニュースが続々と発表されました。相次ぐ食品などの値上げは、私たちの生活にどのような影響をもたらすのか?春から始まる家計の節約について一緒に考えていきましょう。
春の値上げニュースが発表されました!
暖かい日差しに咲き乱れる桜。新生活の始まる希望の春に、暗い影を落とす食品などの値上げのニュース。さまざまな値上げの動向から、私たちの生活の在り方を考えてみましょう。
相次ぐ食品値上げの原因は?
ある食品は販売価格が上がり、ある食品は販売値段をそのままにして内容量を下げる・・・。企業や食品によって値上げの方法はさまざまですね。私たちの生活に直接響いてくる、食品の値上げ。これまで私たちに安全・安価で、美味しい食品を提供してくれていたメーカーが、なぜ今、値上げに踏み切ったのでしょうか。それには、私たちに安全な食を提供するため、やむにやまれぬ事情があるのです。
今春の食品値上げの理由としては、
- 円安
- 円安が続く経済情勢により、食品の輸入価格や加工食品の原材料価格が上昇している
- 天候不良
- 生産地での天候不良により、生産量自体が低迷している
- 飼料価格の高騰
- 乳製品などの価格の上昇は、牛のエサとなる飼料価格の上昇と密接に関連しています
飼料価格の上昇については、牛肉が中国で大量に消費されるようになり飼料の消費動向が変化したことなど、世界的な食生活の変化も一因であると考えられています - 燃料価格の上昇
- 最近値下がりしていた燃料価格に上昇の兆しが・・・
農作業機や漁業をするための船、食品加工工場の運転にも不可欠な燃料は、食品の値段とは切り離せない関係にあります
米や牛乳をはじめとする日本の安全な食品は、生産する農家の皆さんの努力があってこそ守られてきたもの。今回の値上げは、私たちの安全な食生活を守るために仕方がない決断なんですね。
すでに値上げは始まっている!
長引く不況も影響して、ここ数年じわりじわりと食品の値上げは続いています。喉元を過ぎると忘れてしまいがちな食品の値上がりの状態を、もう一度おさらいして、家計の無駄遣いがないかチェックしておきましょう。
- カップラーメンなどのインスタント食品
- 3~8%値上がり済み
- 冷凍食品
- 3~15%値上がり済み
- 小麦粉
- 1~20%値上がり済み
- 食用油
- 8~10%値上がり済み
- パスタ製品
- 5~13%値上がり済み
食品だけでなく、ティッシュペーパーなどの日用品も10%以上値上がりしているんですよ。
逆に値下がりしているものも・・・
値下げのニュースばかりが気になってしまいますが、逆に値下がりしているものもあるんです。値上がりと、値下がり。両方の情報を的確にとらえていくことも、効果的な節約のために大切なことだといえます。
- ユニバーサル料
- 固定電話や公衆電話の保守・緊急通報の提供を確保するために必要な費用を、携帯電話やIP電話のユーザーが負担するために設けられている料金
- 燃油サーチャージ
- 飛行機を利用するときにかかる料金
- 介護保険
- 特別養護老人ホームなどの利用料は値下げ傾向にあります
4月から子育て給付金が10,000円から3,000円に減額されるのは、ガッカリな値下げですね・・・。
こういった給付金を家計の収入のあてにしているのは、将来設計失敗のもと。子どもの成長にあわせて、堅実な将来設計を心掛けましょう。
2015年4月の値上げの実態に迫る!
家計の節約を考える上で、物価の変動を正確に把握することはとても大切なこと。4月から値上がりするものには、どんなものがあるのでしょうか?今まで普通に購入していた物も「本当に必要なのか?」と考えることで、もう一度家計の無駄を見直すきっかけになりますね。
4月から値上がりする食品はコレ!
4月からの値上げ商品で多いのは、なんといっても食品!食品は私たちの生活を支える重要な物資ですから、家計が苦しくなることが予想されますね。値上がり前、値上がり後の価格を比べるだけでなく、現在購入している食費の無駄も見直して、家計の節約に取り組みましょう。
- 食用油
- 12%以上の値上げ
- 家庭用トマトケチャップ
- パスタソースも含めて4~13%の値上げ
- ウィスキー
- 16~25%の値上げ
- カレールウ
- フレーク、レトルトを含めて4~26%の値上げ
- 乳製品
- 牛乳、バター、ヨーグルトを中心に2~8%の値上げ
- アイスクリーム
- 8~10%の値上げ
- インスタントコーヒー
- 20%の値上げ
ミスタードーナツも商品を10~11円値上げするなど、外食産業にも大きな影響がでています。
食品以外に値上がりするものは?
値上がりするのは食品だけではありません。
- 軽自動車税
- 4月以降に購入した新車の自家用乗用車の場合、現在の7,200円/年から10,800円/年の約1.5倍にアップ
- 介護保険料
- 在宅介護サービスの利用料金が引き上げになるため、市区町村ごとに決められる65歳以上の保険料が上昇傾向にあります
- 国民年金の保険料
- 年金支給額の伸びを物価や賃金の上昇よりも低く抑える「マクロ経済スライド」の導入により、保険料が340円値上がりします
ユニバーサスタジオの料金引き上げに続いて、ディズニーランドのワンデーパスポートが大人6,400円から6,900円に、年間パスポート大人53,000円から59,000円に値上げされます。GWのレジャー計画をたてるときにも注意をしてくださいね。
今後の消費税率アップの動向は?
マイホーム、自動車、家電、教育、日用品などなど、さまざまな物の購入にかかってくる消費税の動向も気になるところですね。消費税率が現行の8%から10%へ引き上げられる時期については、2015年度税制改正関連法が3月31日に参院本会議で成立し、消費税率10%への引き上げ時期を、当初の予定から1年半先送りして2017年4月とすることが決まりました。景気が悪化した時に増税を停止できる「景気条項」が削除されたことから、今後家計への負担増は間違いなし!なのです。
幅広い物品の購入に加算される消費税は、
- 財源調達力が高い
- 税収が経済の動向に左右されにくく安定している
- 特定の人、世代に負担が集中しない
という点から、私たちの生活を支える社会保障の安定財源となります。
消費税の増税には不安が付きまといますが、私たちの生活を支える、とても大切な税金なんですよ。
節約で得たお金は将来設計の糧としましょう!
景気は上向き傾向にあるとは言われながらも、食品などを購入する支出は増えるのに、家計の収入は簡単には増えそうにありません。4月に値上がりしたばかりの商品のなかにも今後の情勢によっては再値上げを検討しているものがありますし、消費税率アップを考えると、今から財布の引き締めと、将来設計を見越した貯蓄をしておくことが必要だといえますね。日々の節約で使えるお金を作ったら、少しずつ貯蓄金額を増やしておくと安心ですよ。
貯蓄を増やすために心掛けたい節約のポイントは・・・
- 良く購入する商品の「底値」を把握する
- スーパーの特売日をおさえておく
- 飲み物は自動販売機では買わない
- できるだけ徒歩か自転車で移動する
- エアコンなどの家電製品はこまめに掃除をする
意識して実践してみて下さいね。
今後の家計の節約ポイントを考えましょう
さてさて、それでは今回の食品の値上げの動向から、家計を節約するポイントを考えていきましょう。
食品の値上げはこう乗り切る!
食品を中心とした4月からの値上がりこそ、家計のやりくりの腕の見せドコロ!今回の値上げを乗り切るための、食費の節約ポイントをまとめてみました。
食費節約のポイントは・・・
- メーカごとの価格差に注意
- 食品の値上げには、メーカーによって差があります
メーカーの価格差に注意して商品を購入しましょう - 業務用スーパーの活用
- 業務用の食品は比較的値段据え置き傾向にあります
業務用スーパーも上手に活用してみて下さい - 日本食の見直し
- 今回値上がりするのは、小麦粉や乳製品などパン食にかかわるものが多い!
お米はとても経済的な食品なので、パン食を減らして米食に切り替えると結構な節約ができますよ
今後の不透明な経済情勢を乗り切るために必要なのは、将来を見越した家計管理。皆さんもさまざまな節約術で、楽しく家計を管理、そして貯蓄を増やしてくださいね。
もちろん電気代の見直しも重要なポイント。もしかしたら貯蓄できるお金を電気代に使っているかもしれませんよ?