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老後(リタイア後)の電気代の平均っていくらくらいなの?

でんきの基本

老後の生活、ひと月あたりどのくらい生活費がかかるんだろう?と心配な方は多いでしょう。ここでは、老後の1人暮らし、または夫婦2人暮らしをした場合にかかる電気代の平均額と、老後の電気代を抑えられる将来設計の方法を紹介しています。

老後の生活費はひと月あたりどのくらいかかるんだろう?と心配な方は多いでしょう。老後の生活費の目安がわかれば、どのように暮らしていけばよいのか、いくら準備をしておけばよいのかなど、早めに計画を立てられます。

この記事では1人暮らし・夫婦2人暮らしの方に向けて、老後の電気代の平均額と、電気代の節約方法などを紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

更新日
2020年4月24日

老後の電気代って、いくらかかるの?

老後の生活費の中でも、毎日にかかる電気代は気になりますよね。1人暮らしの場合と、2人暮らしの場合で電気代の平均がいくらなのかをみてみましょう。

老後の1人暮らしにかかる電気代

総務省統計局の2019年のデータによると、老後の1人暮らしの電気代の平均は以下のようになります。

  • ひと月の電気代……約6,435円(77,221円/年)

参照:家計消費状況調査|65歳以上 単身世帯(2019年)|総務省統計局

男女別で比較してみると、男性の1人暮らしの電気代平均額はひと月約6,331円(75,976円/年)、女性はひと月約6,489円(77,870円/年)と、女性の方が電気代が多くかかっているんです。

老後の夫婦2人暮らしにかかる電気代

総務省統計局の2019年のデータによると、老後の夫婦2人暮らしの場合にかかる電気代の平均は以下のようになります。

  • ひと月の電気代……約11,088円(133,056円/年)

世帯人数2.52人のうち65歳以上が1.54人、世帯主の平均年齢が67.1歳のデータを参照しています。

参照:家計消費状況調査|2人以上の世帯(2019年)「世帯主の年齢階級別」|総務省統計局

老後の電気代は、若年世帯に比べて高い!高くなる理由を解説

若い世帯の電気代に比べて、65歳以上の世帯の電気代は高いってご存知ですか?
総務省統計局の家計調査のデータによると、年齢別の世帯ごとの電気代の平均は以下のようになります。
年齢別世帯、ひと月あたりの電気代平均額

1人暮らし(年齢別)2人以上の世帯(年齢別)
~34歳約3,511円(42,140円/年)25歳~34歳約8,608円(103,299円/年)
35歳~59歳約5,671円(68,058円/年)35歳~44歳約10,650円(127,802円/年)
45歳~54歳約11,433円(137,199円/年)
60歳~約6,472円(77,672円/年)55歳~64歳約11,448円(137,380円/年)
(うち65歳以上)約6,435円(77,221円/年)65歳以上約11,088円(133,056円/年)
2人以上の世帯の電気代は、世帯人数2.52人のうち65歳以上が1.54人、世帯主の平均年齢が67.1歳のデータを参照しています。

参照:家計調査(家計収支編) 調査結果|統計データ|総務省統計局

65歳以上の1人暮らしの電気代平均額はひと月あたり約6,435円で、34歳までの電気代と比べて約1.8倍高く、2人以上の世帯では約11,088円で、25歳~34歳までの電気代と比べ約1.2倍高くなっています。

老後の生活では、なぜ電気代が高くなってしまうのでしょうか?老後の電気代が高くなる原因は以下のようになります。

住居の大きさが最適でなくなったため、余計な電気を使っている

2019年の総務省統計局の家計調査によると、65歳以上2人以上の世帯の持ち家率は、92.3%となっています。
子育て時代に購入した1軒家など昔の家にそのまま住み続けていると、子どもが独立していき夫婦2人だけの世帯になったときに、余分な空間が増えてしまいます。部屋数が多い、間取りが広すぎるなどの理由で冷暖房や照明の無駄が多くなって、電気代が余計にかかってしまう場合があります。

生活スタイルが変わり、電気の使用量が多くなる

退職後は、家で過ごす時間が増えるという方は多いでしょう。在宅時間が長くなると、電気を使う量も増えます。このように生活スタイルが変化すると、電気の使用量が多くなる場合があるんです。

体質が変わり、電気の使用量が多くなる

高齢になると視力が落ちるので、若い頃よりも室内が暗く感じることがあります。読書や裁縫などの作業をするときに照明を明るく設定したり、夕方の早い時間から照明をつけ始めたりと電気の使用量が多くなります。

参照:住宅の照明「高齢者配慮の照明」|パナソニック

また高齢者は体温の調節機能が低下するため、夏は熱中症にかかりやすく、冬は体が冷えやすくなります。冷暖房器具を使用して室温や体温の調節が必要となってくるので、冷暖房の使用が増えて電気の使用量が多くなります。

参照:体温調節機能が低下してくる|高齢者の体温|体温と生活リズム|テルモ体温研究所

このように高齢になると体質が変わってくるので、健康的な生活を維持するために、電気を使用する機会が増えて電気代が余計にかかる場合があるんですね。

老後の電気代を節約するために、暮らしの将来設計をしてみませんか?

老後は生活スタイルや体質の変化により、電気使用量が異なってくるので、電気代が高くなる場合があるんですね。
老後の電気代を節約するためには、自分の健康や家族の変化に合わせて将来設計をしてみるとよいですよ。

趣味をもって行動しよう

山歩き・ゴルフ・旅行・ガーデニング・散歩・手芸サークル・生け花など、趣味があると在宅時間も少なくなるので、電気代が節約できます。また趣味をもち積極的に行動していると健康を保つことにもつながります。

将来の老後の生活を見越して、住居の将来設計をしよう

老後に1人暮らしや夫婦2人暮らしになることを考慮して、将来の住居について計画をしておきましょう。1軒家をリフォームする(減築、2世帯住宅など)、マンションに住み替えるなど、世帯人数に合わせた規模の住居に住むと、無駄な電気代がかからずに済みますよ。

すぐにできる電気代の節約方法を紹介

老後の電気代は、高齢になってからの暮らし方について将来設計をすれば、計画的に節約できるのがわかりましたね。他にも日ごろの家電の使い方をちょっと工夫するだけで、電気代は節約できます!すぐに実践できる方法ばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。

照明をLEDに変えてみよう

まずは、照明器具の節電方法を紹介します。
ご家庭の各部屋の照明をLED照明に変えると、電気代が節約できます。間取りごとの節約額の目安は以下のようになります。

照明器具をLEDへ変えた場合の年間の電気代節約額
2LDKアパート・マンションの場合
約10,920円/年
3LDKアパート・マンションの場合
約15,960円/年
1戸建て(4LDK)の場合
約18,480円/年

エアコンを使うときは、扇風機やサーキュレーターを併用しよう

次に、冷暖房器具のひとつであるエアコンの節約方法を紹介します。
エアコンを使用するときは、扇風機やサーキュレーターを一緒に使って、室内の空気を循環させましょう。

冷たい空気は上に、暖かい空気は下に溜まりますが、空気を循環させると温度ムラがなくなって、循環させる前と同じエアコンの設定温度でも、快適に過ごせるようになります。無駄にエアコンの設定温度を上げずに済むので、電気代が節約できるんです!

家電を買い替えると、電気代が節約できる!

古い家電をお使いの方は、最新の省エネ家電への買い替えも検討してみましょう。
15年前のエアコンを買い替えた場合、年間23,382円の電気代節約に!
15年前のエアコンを買い替えた場合、年間866kWhの省エネで、電気代の節約額は約23,382円/年となります。
10年前の冷蔵庫を買い替えた場合、年間7,695円の電気代節約に!
10年前の冷蔵庫を買い替えた場合、年間285kWhの省エネで、電気代の節約額は約7,695円/年となります。
10年前の洗濯機を買い替えた場合、年間7,785円の電気代節約に!
10年以上前の洗濯機を買い替えた場合で毎日洗濯乾燥を行うと、電気代は約7,785円/年節約できます。

将来設計と家電の使い方の工夫で、老後の電気代は節約できる!

老後の電気代の平均額と、電気代の節約方法などについて紹介しました。

高齢になって体質や生活スタイルが変わると、電気使用量が多くなります。そのため若年世帯の電気代に比べると、老後の電気代は高くなる場合があるんです。老後の電気代を節約するためには、将来の人生設計や普段の家電の使い方の工夫をしてみましょう。

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