家庭ですぐできる節電対策!効果的な節電アイデアは?
この記事の目次
「節電をしてみたいけど、何から手をつけていいかわからない」「節電に何度か挑戦したことがあるけれど、長続きしなかった」。そんな方におすすめの節電テクニックをご紹介します。
- 更新日
- 2023年11月6日
節電する前に知っておきたいこと
節電に取り組むメリット
節電に取り組むメリットは主に2つあります。
1つ目のメリットは電気代の節約。これを目的として節電に取り組む人も多いのでは。一般的な電気料金プランは次のように算出されていて、電力量料金と燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は、それぞれの単価に使用量を乗じた金額となっています。そのため、節電して使用量が減るほど電気代が安くなります。
- 基本料金(最低料金)+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金
基本料金は、アンペア数を変更しないと金額が下がらない項目です。
2つ目のメリットは環境問題への貢献。日本の電気の多くは、石炭や液化天然ガス(LNG)などを燃料とした火力発電で作られています。石炭や液化天然ガスを用いた火力発電は、発電時にCO2を排出させ、地球温暖化などの影響にもなります。つまり、電気の使用量が減れば、CO2排出量の抑制につながり、地球温暖化防止にもなるというわけです。
電力受給ひっ迫注意報・警報が出た際は積極的な節電協力を!
節約とエコの目的以外で、私たちが節電に取り組むべきタイミングがあります。「電力受給ひっ迫注意報」「電力受給ひっ迫警報」が発令された時です。
「電力受給ひっ迫警報」とは、大規模停電を防ぐため、電力供給の予備率が3%を割り込んだ場合に、政府が企業・一般家庭などに向けて節電要請を行う制度のこと。東日本大震災で原発事故が起き、電力受給がひっ迫したことがきっかけで2012年に導入され、2022年3月21日に初めて発令されました。2022年の夏には、「電力受給ひっ迫警報」の前段階として、電力供給の予備率が5%以下になった場合に発令する「電力受給ひっ迫注意報」が導入される予定です。
電力の需要に供給が追いつかなくなると大規模停電が発生し、私たちの暮らしに大きな影響が起きてしまうため、「電力受給ひっ迫警報」「電力受給ひっ迫注意報」が発令した際は、積極的に節電に取り組みましょう。
電気代をしっかり節約したいなら、電力会社も見直しましょう!
電力会社によって基本料金や電力量料金の単価は異なります。節電をする前に現在契約中の電気料金プランよりも安い設定のものに切り替えれば、さらに節約効果がアップしますよ。
電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの情報を入力するだけで節約につながる電気料金プランを見つけられます。お得なキャンペーンを実施している会社もあるので、ぜひチェックしてくださいね。
平均34,352円/年の節約!
最安の電気料金プランを診断(無料)すぐできる!効果的な節電方法
節電方法1)電気の使用量をチェックする
まずは月の電気の使用量を確認し、どの程度節電するか目標をたてるところからはじめましょう。
多くの電力会社では、インターネット上で契約者向けのマイページを用意していて、電気の使用量を確認できます。例えば東京電力エナジーパートナーの「くらしTEPCO」では、月単位だけでなく日別と時間別でも細かくチェックでき、前週との比較も可能。
電気を使いすぎていないかチェックできるのはもちろん、「先月よりも電気の使用量を減らせた!」などの気づきを得られるので、節電のモチベーションアップにもなりますよ。
電気の利用状況の把握におすすめなのが、国内最大級の電気・ガス比較サイトが提供する「エネチェンジ・マイエネルギー」。会員登録した人の電力データをベースに、電気の利用状況を確認できたり、使用量の変化をアラートしてくれたり、節電に役立つ情報を提供してくれます。
さらに電力データから、最適な電気料金プランを自動でシミュレーションし、そのまま簡単に切り替えてくれる機能も。無料で利用できるので、ぜひご活用ください。
節電方法2)電気の使用量が多い家電を把握する
電気の使用量が多い家電から節電するのが効率的。次のリストをチェックして、ご自宅にある家電で使い方の見直しができるものがないか確認しましょう。
- エアコン 34.2%
- 冷蔵庫 17.8%
- 照明 9.6%
- 炊事 6.5%
- 給湯 6.1%
- テレビ・DVD 4.6%
- 洗濯機・乾燥機 2.3%
- パソコン・ルーター 1.0%
- 温水便座 0.5%
- 待機電力 6.0%
- その他 11.2%
- エアコン 32.7%
- 冷蔵庫 14.9%
- 給湯 12.5%
- 照明 9.3%
- 炊事 7.9%
- テレビ・DVD 4.2%
- 洗濯機・乾燥機 2.2%
- パソコン・ルーター 0.9%
- 温水便座 0.6%
- 待機電力 5.5%
- その他 9.4%
特に夏季・冬季は、割合が多くなるエアコンの使い方を見直すと節電効果が高くなることがわかりますね。
節電方法3)家電の使い方を見直す
「家電を一切使わない!」という極端な節電方法は長続きしないので避けましょう。エアコンの温度設定をする、冷蔵庫内を整理する、といった使い方の見直しだけでも節電につながります。
家電ごとに比較的実践しやすい節電方法をまとめました。できるところから少しずつチャンレンジしてみてくださいね。
エアコンの節電方法
エアコンは温度調整をすると節電につながります。夏は28℃、冬は20℃程度を目安にするのがおすすめですが、無理をして熱中症や風邪をひいたりしないように気をつけてください。設定温度の調整とあわせてサーキュレーターを併用したり、衣服で調整したりすると◎
ほかにも次のような節電アイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
- 定期的にエアコンのフィルター掃除をする
- 自動運転モードにする
- 室外機のまわりを掃除する
冷蔵庫の節電方法
冷蔵庫の設定温度を調整するだけでも節電につながりますが、温度を上げないようにするのもポイント。冷蔵庫内の温度が上がってしまうと、冷ますために余計に電力が消費されるので、食品を詰め込みすぎないようにしたり、冷蔵庫の扉の開閉回数を減らしたりしましょう。
ほかにも次のような節電アイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
- 熱い食品は冷ましてから保存する
- 壁から適切な間隔を空けて冷蔵庫を設置し、放熱スペースを確保する
照明の節電方法
白熱電球を使用している照明器具なら、LED電球に交換するだけで節電になります。加えて、人がいない部屋の照明は消す、こまめに消す、センサー式に点灯する照明の設定を調整するなど、照明の使い方を見直すのも効果的。
テレビの節電方法
テレビは、画面の明るさを調整したり、使わない時は主電源をオフにして待機電力をカットしたりすると節電につながります。一定条件で自動的に電源をオフにするなどの、省エネ機能を利用するのも賢い節電方法です。
電気便座の節電方法
電気便座の節電には、便座や洗浄水の適切な温度設定が効果的。便座や洗浄水の温度を「中」から「弱」に下げるだけで、節電につながりますよ。また、省エネ機能やタイマー機能を搭載したモデルなら、積極的に利用を。
ほかにも次のような節電アイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
- 外出時は、電源を切る
- 暖房便座は寒い季節だけ利用する
- 使わないときは便器の蓋を閉め、熱を逃さないようにする
ホットカーペットの節電方法
ホットカーペットの節電は、設定温度を調整するのがお手軽。カーペットの設定温度を下げる際は、衣類で調整したり、毛布を取り入れたりして調整し、風邪をひかないようにしてくださいね。
節電方法4)待機電力をカットする
パソコンや空気清浄機、テレビ、録画機など待機電力が発生している家電は、こまめに電源プラグを抜くと節電になります。ただし待機電力がほとんど発生しない家電もあるので、説明書やメーカーの公式サイトなどで確認するとよいでしょう。
節電方法5)家電を買い替える
家電は毎年のように新製品が出ていますが、新しい家電は見た目や機能だけでなく、省エネ性能も向上しています。例えば冷蔵庫は、10年前のモデルと比較すると約40〜47%も省エネになると言われています。10年以上使っている家電は、思い切って買い替えを検討するのも一案です。
また家電を買い替える際は、売り場にある製品に貼られている「統一省エネルギーラベル」をチェックするとよいでしょう。統一省エネルギーラベルとは、省エネ性能を星の数で評価したり、年間に電気代がどのくらいかかるかを明示したりするもの。節電目的で家電を買い替えるときには、ぜひチェックしてみてください。
節電方法6)節電グッズを活用する
次のような便利グッズを取り入れて、節電効率を上げるのもおすすめです。
- スイッチ付きタップ
- スイッチ付きタップは、コンセントから家電の電源プラグを抜かなくても、スイッチ操作で電源のオンオフができるグッズ。待機電力の消費を抑えるのにピッタリです。
- 窓用断熱シート
- 窓からの熱の出入りを抑えて室温を保ち、エアコンの運転効率を高めてくれます。
- すだれ・よしず
- 夏の強い日差しを遮り、室温の上昇を軽減してくれます。
- 湯たんぽ
- お湯を使うため、電気毛布のように電気を使わないのが大きなメリットです。
節電は意外と簡単!
節電は家電の使い方を工夫したり、節電グッズを合わせて利用することで手軽にできます。それでも電気代が気になる方は、電力会社・電気料金プランを切り替えるのもひとつの方法ですよ。
電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの情報を入力するだけであなたにぴったりの電力会社・電気料金プランを見つけられます。そのまま申込もできるので、ぜひご活用ください。
平均34,352円/年の節約!
最安の電気料金プランを診断(無料)