東京ガスの電気・ガスセットのメリット・デメリット!セット割は?東京電力でまとめるのとどっちがお得?

この記事の目次
東京ガスは都市ガスだけでなく、電気の販売もしています。電気とガスをまとめることによってセット割が適用されるため、検討している方も多いのでは。東京ガスが提供する電気・ガスのセット契約する前に知っておきたい情報を徹底解説。
また、電気とガスをまとめて契約する場合、東京ガスと東京電力とではどちらがお得なのかについても比較していきます。光熱費を節約したいという方はぜひチェックしてくださいね。
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- 更新日
- 2023年9月11日
東京ガスは電気・ガスセットプランにまとめるとお得!
ここでは、東京ガスのセット割の適用条件や割引額などを詳しく解説します。
東京ガスの「ガス・電気セット割」の適用条件
東京ガスの「ガス・電気セット割」の対象プランは、次のとおりです。
- 電気料金プラン
- 基本プラン
- ガス料金プラン
- 東京ガスの全都市ガス料金プラン
また、東京ガスの「ガス・電気セット割」の適用条件は、次のようになっています。
- 東京ガスの都市ガスと電気の使用場所が同一であること
- 東京ガスの都市ガスと電気の契約者が同一であること
- ガス料金と電気料金を合算して支払うことクレジットカード払いの場合は同一クレジットカードにて、口座振替の場合は同一口座からの振替にて、払込みの場合は同一の払込書にて、合算して同時に支払うことを指します。
東京ガスの電気料金プラン
東京ガスの一般家庭向け電気料金プランは、以下の通りです。
- 基本プラン
- 契約アンペア数が10A~60A、または契約容量が6kVA~50kVA未満の方が契約できる、一般家庭向けのプランです。
一般家庭向けの電気料金プラン「ずっとも電気1」「ずっとも電気1S」「ずっとも電気2」は2021年5月16日に新規申し込み受付を終了しています。また、東京ガスが提供する、環境に配慮した電気が使えるプラン「さすてな電気」は、「ガス・電気セット割」の対象外なので注意しましょう。
東京ガスのガス料金プラン
東京ガスのガス料金プランは、以下の通りです。
- 一般料金
- 一般家庭向けのガス料金プランです。
- 暖らんぷらん
- ガス温水床暖房を使用している方向けのプランです。
- エコウィルで発電エコぷらん
- 家庭用コージェネレーションシステム(エコウィル)を使用している方向けのプランです。
- エネファームで発電エコぷらん
- 家庭用燃料電池(エネファーム)を使用している方向けのプランです。
- ずっともガス温水暖房
- 東彩ガス地区、東日本ガス地区にお住まいで、ガス床暖房や浴室暖房乾燥機などのガス温水暖房機器を使用している方向けのプランです。
- ずっともガス
- 一般家庭向けのガス料金プランです。毎月のガス代1,000円(税込)ごとに5ポイントの「パッチョポイント」がたまります。
なお、一般家庭向けのガス料金プラン「湯ったりエコぷらん」は2017年3月31日に新規申し込み受付を終了しています。
東京ガスの「ガス・電気セット割」の割引額は?
東京ガスの「ガス・電気セット割(定率B)」は、電気の基本料金と電力量料金の総額から、0.5%を乗じた額が割引されます。セット割を適用した場合の電気使用量ごとの割引額は、次のとおりです。
割引額は少数点以下切り捨てとなります。
電気使用量 | 割引前の電気代(消費税率10%) | 割引額 | 割引後の電気代(消費税率10%) |
---|---|---|---|
100kWh | 4170円96銭 | 20円 | 4150円96銭 |
150kWh | 5831円26銭 | 29円 | 5802円26銭 |
200kWh | 7601円76銭 | 38円 | 7563円76銭 |
250kWh | 9372円26銭 | 46円 | 9326円26銭 |
300kWh | 11142円76銭 | 55円 | 11087円76銭 |
350kWh | 13016円76銭 | 65円 | 12951円76銭 |
400kWh | 14890円76銭 | 74円 | 14816円76銭 |
契約アンペア数を40Aとした場合の試算です。上記の電気料金には、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていません。
東京ガスで電気・ガスセットにまとめるメリット
ここでは、東京ガスで電気・ガスセットにまとめるメリットをご紹介します。
まとめるメリット1)電気代が安くなる
東京ガス「基本プラン」の電力量料金単価は東京電力「スタンダードS」よりも割安に設定されているので、「スタンダードS」からの切り替えの場合、電気代が安くなる可能性があります。また、「ガス・電気セット割」の適用で電気料金が割引されるので、さらに電気代の節約に繋がります。
まとめるメリット2)パッチョポイントが貯まりやすくなる
東京ガスの「ガス・電気セット割」を契約していて、以下の条件を満たしている場合、ガス・電気セットポイントとして、ガス料金1,000円(税込)につきパッチョポイントが15ポイント貯まるようになります。
- 1)以下のいずれかのガス料金プランを該当のエリア内で契約していることa)「ずっともガス」:東彩ガス地区・東日本ガス地区・日本瓦斯(ニチガス)真岡地区b)「ずっともガス温水暖房」:東彩ガス地区・東日本ガス地区
- 2)請求月の翌月第9営業日および、翌月末時点のいずれの時点でも東京ガスのWEB会員サービス「myTOKYOGAS」の会員であること、かつ契約したガス料金プランのお客さま番号が「myTOKYOGAS」に登録されていること
東京ガスのガスのみを契約している場合、還元率はガス料金1,000円(税込)につきパッチョポイント5ポイントとなっているため、電気も東京ガスにまとめることで効率良くパッチョポイントを貯めることができますよ。
東京ガスの電気のみを契約している場合、パッチョポイントによるポイント還元はありません。
まとめるメリット3)支払いがまとめられる
電気とガスをセットで契約すると、電気料金とガス料金が合算して請求されるようになります。セットにしないと電気とガスで異なる日に請求がくるところ、合算された額が一度に請求されるので、家計管理が楽になるメリットがあります。
東京ガスで電気・ガスセットにまとめるデメリット
ここでは、東京ガスで電気・ガスセットにまとめるデメリットをご紹介します。
まとめるデメリット1)セット割でガス代の割引はない
東京ガスの「ガス・電気セット割」は、電気料金から割引されるのみで、ガス料金からの割引はありません。ガス料金の節約には繋がらないので、その点をデメリットに感じる人もいるかもしれません。
まとめるデメリット2)セット割を申し込みできるエリアが限られている
東京ガスの電気の供給エリアは、東京電力エリアに限られています。東京ガスの都市ガス供給エリアも関東周辺(東京ガスエリア)に限られているので、東京ガスのセット割を利用できるのは、東京電力エリアかつ東京ガスの都市ガス供給エリアにお住まいの人のみとなります。
仮に東京電力エリアにお住まいであっても、東京ガスの都市ガス供給エリア外の場合、セット割を利用することはできません。
まとめるデメリット3)セット割が適用される電気料金プランが少ない
現在利用可能なセット割で対象となる電気料金プランは、「基本プラン」のみです。ガスに関してはエネファーム向けのプランや、ガス温水床暖房向けのプランなど選択肢が複数ありますが、電気料金プランはひとつしかない点はデメリットと言えるでしょう。
東京ガスで電気とガスをまとめるとどれだけお得?
ここでは、東京電力EP「従量電灯B」+東京ガス「一般料金」または、東京電力EP「スタンダードS」+東京ガス「一般料金」の組み合わせで契約している方が、東京ガスのセットプランに切り替えるとどれだけお得か、徹底比較します。
東京電力EP「従量電灯B」+東京ガス「一般料金」から切り替えた場合
区分 | 単位 | 東京電力EP「従量電灯B」料金(消費税率10%) | 東京ガス「基本プラン」料金(消費税率10%) | |
---|---|---|---|---|
基本料金 | 10A | 1契約 | 295円24銭 | 295円24銭 |
15A | 442円86銭 | 442円86銭 | ||
20A | 590円48銭 | 590円48銭 | ||
30A | 885円72銭 | 885円72銭 | ||
40A | 1180円96銭 | 1180円96銭 | ||
50A | 1476円20銭 | 1476円20銭 | ||
60A | 1771円44銭 | 1771円44銭 | ||
電力量料金 | 〜120kWh | 1kWh | 30円00銭 | 29円90銭 |
121kWh〜300kWh | 36円60銭 | 35円41銭 | ||
301kWh〜 | 40円69銭 | 37円48銭 |
東京ガス「基本プラン」と東京電力EP「従量電灯B」を比較すると、基本料金は同額に設定されています。また、電力量料金がすべての区分で東京ガス「基本プラン」のほうが割安に設定されています。
電気の契約アンペア数を40A、電気使用量を450kWh、ガスの使用量を30㎥と仮定してセット割も含めて試算してみると、以下のようになります。
- 東京電力EP「従量電灯B」+東京ガス「一般料金」
- 17,472円46銭+4,969円80銭=22,442円26銭
- 東京ガス「基本プラン」+東京ガス「一般料金」(セット割適用)
- 16,764円76銭-(16,764円76銭×0.5%)+4,969円80銭=21,651円56銭東京ガスは「ガス・電気セット割」が適用される場合、電気代が0.5%割引されます。
上記の電気料金には燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていません。上記のガス料金には原料費調整額は含まれていません。
東京ガスのセットプランに切り替えると、月額で790円70銭、年間では9,488円40銭の節約になります。
東京電力EP「スタンダードS」+東京ガス「一般料金」から切り替えた場合
区分 | 単位 | 東京電力EP「スタンダードS」料金(消費税率10%) | 東京ガス「基本プラン」料金(消費税率10%) | |
---|---|---|---|---|
基本料金 | 10A | 1契約 | 295円24銭 | 295円24銭 |
15A | 442円86銭 | 442円86銭 | ||
20A | 590円48銭 | 590円48銭 | ||
30A | 885円72銭 | 885円72銭 | ||
40A | 1180円96銭 | 1180円96銭 | ||
50A | 1476円20銭 | 1476円20銭 | ||
60A | 1771円44銭 | 1771円44銭 | ||
電力量料金 | ~120kWh | 1kWh | 30円00銭 | 29円90銭 |
121kWh〜300kWh | 36円60銭 | 35円41銭 | ||
301kWh〜 | 40円69銭 | 37円48銭 |
東京ガス「基本プラン」と東京電力EP「スタンダードS」を比較すると、基本料金は同額に設定されています。また、電力量料金がすべての区分で東京ガス「基本プラン」のほうが割安に設定されています。
電気の契約アンペア数を40A、電気使用量を450kWh、ガスの使用量を30㎥と仮定してセット割も含めて試算してみると、以下のようになります。
- 東京電力EP「スタンダードS」+東京ガス「一般料金」
- 17,472円46銭+4,969円80銭=22,442円26銭
- 東京ガス「基本プラン」+東京ガス「一般料金」(セット割適用)
- 16,764円76銭-(16,764円76銭×0.5%)+4,969円80銭=21,651円56銭東京ガスは「ガス・電気セット割」が適用される場合、電気代が0.5%割引されます。
上記の電気料金には燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていません。上記のガス料金には原料費調整額は含まれていません。
東京ガスのセットプランに切り替えると、月額で790円70銭、年間では9,488円40銭の節約になります。
東京電力EPの電気・ガスセットと東京ガスの電気・ガスセットはどっちがお得?
東京電力EPと東京ガス、それぞれの電気・ガスセットはどちらがお得なのでしょうか?まずは電気料金プラン・ガス料金プランをそれぞれ比較してみましょう。
区分 | 単位 | 東京電力EP「スタンダードS」料金(消費税率10%) | 東京ガス「基本プラン」料金(消費税率10%) | |
---|---|---|---|---|
基本料金 | 10A | 1契約 | 295円24銭 | 295円24銭 |
15A | 442円86銭 | 442円86銭 | ||
20A | 590円48銭 | 590円48銭 | ||
30A | 885円72銭 | 885円72銭 | ||
40A | 1180円96銭 | 1180円96銭 | ||
50A | 1476円20銭 | 1476円20銭 | ||
60A | 1771円44銭 | 1771円44銭 | ||
電力量料金 | ~120kWh | 1kWh | 30円00銭 | 29円90銭 |
121kWh〜300kWh | 36円60銭 | 35円41銭 | ||
301kWh〜 | 40円69銭 | 37円48銭 |
東京電力EP「スタンダードS」と東京ガス「基本プラン」を比較すると、基本料金は同額に設定されていますが、電力量料金はすべての区分で東京ガス「基本プラン」のほうが割安に設定されています。
区分 | 1カ月の ガスご使用量 | 東京電力EP「とくとくガスプラン」基本料金(消費税率10%) | 東京ガス「一般料金」基本料金(東京地区等料金)(消費税率10%) | 東京電力EP「とくとくガスプラン」基準単位料金(消費税率10%) | 東京ガス「一般料金」基準単位料金(東京地区等料金)(消費税率10%) |
---|---|---|---|---|---|
A表 | 0㎥をこえ20㎥まで | 736円23銭 | 759円00銭 | 140円94銭 | 145円31銭 |
B表 | 21㎥をこえ80㎥まで | 1024円32銭 | 1056円00銭 | 126円54銭 | 130円46銭 |
C表 | 81㎥をこえ200㎥まで | 1195円04銭 | 1232円00銭 | 124円40銭 | 128円26銭 |
D表 | 201㎥をこえ500㎥まで | 1835円24銭 | 1892円00銭 | 121円20銭 | 124円96銭 |
E表 | 501㎥をこえ800㎥まで | 6103円24銭 | 6292円00銭 | 112円67銭 | 116円16銭 |
F表 | 801㎥をこえる場合 | 12078円44銭 | 12452円00銭 | 105円20銭 | 108円46銭 |
また、東京電力EP「とくとくガスプラン」と東京ガス「一般料金」を比較すると、すべての区分で東京電力EP「とくとくガスプラン」のほうが割安に設定されています。
それでは、これらのプランと合わせて「ガス・電気セット割」を適用した料金を比較してみましょう。契約アンペア数40A・電気使用量450kWh・ガス使用量30㎥の条件で、1カ月の料金を試算します。
- 東京電力EP「スタンダードS」+東京電力EP「とくとくガスプラン」(セット割適用)
- 17,472円46銭-102円+4,820円52銭=22,190円98銭東京電力EPはガスセット割が適用される場合、電気代が102円(税込)割引されます。
- 東京ガス「基本プラン」+東京ガス「一般料金」(セット割適用)
- 16,764円76銭-(16,764円76銭×0.5%)+4,969円80銭=21,651円56銭東京ガスは「ガス・電気セット割」が適用される場合、電気代が0.5%割引されます。
上記の電気料金には燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていません。上記のガス料金には原料費調整額は含まれていません。
東京電力EPと東京ガス、電気ガスセットの割引適用後の料金を比較すると、東京ガス「基本プラン」+東京ガス「一般料金」の電気・ガスセットのほうが、1カ月で539円42銭、年間にして6,473円04銭安くなることがわかります。
なお、東京電力EPには電気料金・ガス料金以外のメリットもあります。東京電力EP「スタンダードS」や東京電力EP「とくとくガスプラン」に加入していると、電気設備や水回りなどのトラブルに24時間365日対応してくれる「生活かけつけサービス」が利用できます。また、東京電力EP「とくとくガスプラン」に加入している場合、「ガス機器・床暖修理サービス」も合わせて利用できます。
光熱費を節約したい方は東京ガスの電気・ガスセット、万が一の際のサポートも重視したい方は、東京電力EPのガスセット割を利用するのがおすすめです。
「生活かけつけサービス」「ガス機器・床暖修理サービス」の利用は、条件によっては有料になる場合があります。詳しくは東京電力EPのホームページをご確認ください。
東京ガスの値上げ情報
東京ガスの値上げ・料金改定については、以下の記事でまとめています。
東京ガスの値上げについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
東京ガスの電気・ガス料金の値上げと料金改定情報まとめ
東京ガスで電気とガスをまとめる最大のメリットはセット割
東京ガスの一番のメリットは、電気とガスをまとめるセット割がお得なことです。ただし人によっては、それぞれ別々に契約したほうが節約につながる可能性もあります。本当に安くなるのか気になる方は、一度電気料金プランやガス料金プランを比較してみることをおすすめします。
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