auでんちとは?サービス内容や電気料金が割引される仕組みを解説
この記事の目次
本記事では、auエネルギー&ライフの蓄電池サービス「auでんち」について解説します。
対象エリアや申し込み条件などもまとめているので、検討中の人はぜひ参考にしてくださいね。
- 更新日
- 2026年6月25日
auでんちはどんなサービス?

auエネルギー&ライフが蓄電システムを設置し、利用者に貸与します。
通常時は、auエネルギー&ライフが蓄電池を遠隔操作し、電力の需給バランスを調整するために活用します。たとえば、電力が不足しそうな時間帯に蓄電池の電気を電力市場へ供出する、といった使い方です。
その対価として、利用者の電気料金から最大3,000円(税込)が割引されます。
なお、蓄電池の活用によって生じた電気代は、一旦は利用者の電気料金として請求されます。その後、発生した電気料金に相当する額が、所定の計算方法に基づいてauエネルギー&ライフから還元され、3,000円の割引が適用される仕組みです。
auでんちで設置される蓄電池の種類とスペック
ここでは、auでんちで設置される蓄電池について、その性能をまとめました。
なお、実際に設置する蓄電池の機種については、まず現地調査で設置可否の判断が行われ、あわせて設置場所の条件・在庫状況などを踏まえて、auエネルギー&ライフ側で決定されます。
POWER DEPO® Rx

出典:POWER DEPO® R カタログ|住友電工
| モデル(型番) | POWER DEPO® Rx(PDR-5900S01A-X) |
|---|---|
| 蓄電池容量 | 13.0kWh |
| 停電時出力 | 6.0kVA |
| サイズ | W463 × H1388 × D317 mm(脚部360mm) |
| 重量 | 約168kg |
| 想定使用期間 | 15年 |
POWER DEPO® H

出典:家庭用蓄電システム POWER DEPO®Hカタログ|住友電工
| モデル(型番) | POWER DEPO® H(PDH-6000S01・PDH-6000S01A) |
|---|---|
| 蓄電池容量 | 12.8kWh |
| 停電時出力 | 6.0kVA |
| サイズ | W840 × H1200 × D380 mm(脚部400mm) |
| 重量 | 約230kg |
| 想定使用期間 | 15年 |
auでんちで蓄電池を設置するメリット
ここでは、auでんちのサービスで蓄電池を設置するメリットをご紹介します。
- 初期費用・設置費用・月額費用なしで蓄電池が設置できる
- auでんきの料金が最大3,000円割引される
- 停電時の非常用電源として使える
メリット1)初期費用・設置費用・月額費用なしで蓄電池が設置できる
auでんちでは、東京都の助成金を活用することで、蓄電池の設置に関する初期費用・工事費用・月額費用が、すべて無料になります。
ただし助成金の適用には、条件や予算枠の都合も関係する点に注意。助成金が支給されなかったり、支給額が上限額未満になったりする可能性があることは理解しておきましょう。
メリット2)auでんきの料金が最大3,000円割引される
auでんちの利用者は、auでんき「ecoMプラン(東京)」または「ecoLプラン(東京)」の電気料金から、最大3,000円が割引されます。
再生可能エネルギー発電促進賦課金は割引の対象外です。電気料金が3,000円未満の場合はその金額分までの割引となり、翌月への繰り越しはありません。
なお、この割引はauでんき「ecoプラン」の特典ではありません。あくまで、auの遠隔操作によって蓄電池が電力市場で活用されることに対する対価です。
そのため、auでんきの別のプランに変更しても、最大2,000円割引されます。
ほかの電力会社に切り替えた場合は、Pontaポイントが毎月2,000ポイント付与されます。ただし、電力会社の変更やサービス内容の変更によって、東京都の助成金返還相当額を請求される可能性がある点には注意が必要です。
メリット3)停電時の非常用電源として使える
設置された蓄電池は、停電時の非常用電源として利用できます。
設置される蓄電池の容量は、約13kWhです。最大まで充電できている場合、冷蔵庫(120W)、液晶テレビ(170W)、照明器具(100W)、スマホ充電(2台分で10W)などの家電を、最大22時間まで利用できます。
稼働時間はおおよその目安です。実際には蓄電池の電池残量や使用環境などによっても変わります。
auでんちを利用するデメリット・注意点
ここでは、auでんちのサービスのデメリットをご紹介します。
- 蓄電池に充電した電気は停電時しか使えない
- 太陽光発電・蓄電池・V2Hとの併設はできない
- 利用開始日から15年以内に解約すると解約金が発生する
デメリット1)蓄電池に充電した電気は停電時しか使えない
蓄電池に貯めた電気は、普段の自家消費や、電気代節約などの目的に使用することはできません。
運転モードの設定や充放電、蓄電池の残量調整などはauエネルギー&ライフが実施するため、利用者は設定変更や蓄電池の運用も不可となります。
ただし万一の停電に備えて、通常時は残量30%以上が維持されているため、停電時には利用者側で、蓄電池の電力を利用することが可能です。
デメリット2)太陽光発電・蓄電池・V2Hとの併設はできない
auでんちのサービス利用中は、auでんちで蓄電池が設置された住宅に、auでんち以外の蓄電池や太陽光発電システム、V2H充電設備などを併設することはできません。
また、auでんちのサービス申し込み時にauでんち以外の蓄電池、太陽光発電システム、V2H充電設備がある場合、auでんちの申し込みは不可となります。
デメリット3)利用開始日から15年以内に解約すると解約金が発生する
auでんちの契約期間は、利用開始日から15年です。契約期間中に解約した場合は、33,000円(税込)の解約料金が発生しますが、撤去費用はかかりません。
なお、解約やサービス変更が理由で、東京都の助成金の返還を求められた場合、auから返還額に相当する金額を請求される可能性があります。
auでんちに申し込む前に知っておきたい注意点
ここでは、auでんちに申し込む前に、あらかじめ知っておきたいことについて解説します。
auでんき「ecoプラン」の申し込みが条件
auでんちに申し込むには、auでんき「ecoMプラン(東京)」または「ecoLプラン(東京)」を契約している必要があります。
また、ここではauでんき「ecoMプラン(東京)」の料金について「でんきMプラン(東京)」と比較しました。
| 区分 | 単位 | auでんき「ecoMプラン(東京)」料金(消費税率10%) | auでんき「でんきMプラン(東京)」料金(消費税率10%) | |
|---|---|---|---|---|
| 基本料金 | 10A | 1契約 | 311円74銭 | 311円74銭 |
| 15A | 467円62銭 | 467円62銭 | ||
| 20A | 623円49銭 | 623円49銭 | ||
| 30A | 935円24銭 | 935円24銭 | ||
| 40A | 1246円99銭 | 1246円99銭 | ||
| 50A | 1558円74銭 | 1558円74銭 | ||
| 60A | 1870円49銭 | 1870円49銭 | ||
| 電力量料金 | ~120kWh | 1kWh | 29円79銭 | 29円79銭 |
| 121kWh〜300kWh | 36円39銭 | 36円39銭 | ||
| 301kWh〜 | 40円48銭 | 40円48銭 | ||
auでんき「ecoMプラン(東京)」は現在、単体での新規申込受付を停止しています。auでんちとセットでの申し込みは可能です。
auでんき「ecoプラン」では、実質的に再生可能エネルギー比率100%かつ、CO2排出量ゼロの電気を利用できるのが特徴です。
auでんき「ecoMプラン(東京)」とauでんきの一般的な電気料金プラン「でんきMプラン(東京)」を比較すると、基本料金・電力量料金ともに同額に設定されています。
auでんき「ecoプラン」について、詳しくはこちら。
auでんき「ecoプラン」は高い?解約違約金の有無や料金比較など
対象は東京都の戸建住宅を所有している人
auでんちでは、蓄電池の設置先が「東京都に存在する住宅用の建物」であることが申し込み条件のひとつです。ただし、離島や重塩害地域など、一部対象外となる地域があります。
また、契約者が建物所有者であり、18歳以上65歳未満であることも条件です。
そのため、賃貸住宅の居住者や年齢条件を満たさない人は、auでんちを利用できません。
現地調査の結果によっては設置できない場合がある
申し込み条件を満たしていても、現地調査の結果によっては、蓄電池を設置できないケースも。
一般的には、大容量蓄電池はサイズ・重量の関係から、設置スペースの確保や、蓄電池の搬入経路が必要です。
現地調査ではこれらの確認が実施されますが、住宅設備の状況によっては、設置にあたって壁などの部分交換や加工なども必要になります。
auでんちで蓄電池を設置する流れ
ここでは、auでんちで蓄電池を設置する際の流れをご紹介します。
申し込みフォームで必要事項を記入する
auでんちは、公式Webの申し込みフォームから手続きが可能です。
契約者氏名や住所・電話番号といった、通常の電気契約に必要な情報の入力のほか、現地調査の希望日時を第3希望まで設定できます。
また、現在auでんき「ecoプラン」を利用していない場合は、auでんちの申し込みと同時にauでんき「ecoプラン」の申し込みも行われます。
その場合は現状の電気の契約状況も記入する必要があるので、供給地点特定番号やお客様番号も必要です。
これらの番号は、毎月届く検針票や、現在契約している電力会社のマイページから確認できますよ。
住宅の現地調査を受ける
auエネルギー&ライフの提携施工店が自宅を訪問し、蓄電システムの設置に必要な現地調査を実施します。所要時間は30分〜1時間程度です。
現地調査のほか、補助金利用に関わる書面2種への署名捺印(シャチハタ不可)や、マイナンバーカード・免許証・パスポートなどでの本人確認が行われます。
また、現地調査には住宅所有者の立ち会いも必要です。設備状況次第では、施工担当者が住宅内を確認する可能性があることも頭に入れておきましょう。
住宅所有者と契約者が異なる場合、契約者の立ち会いも必要です。
蓄電池を設置して利用開始
現地調査後、申し込みから1カ月程度を目処に、設置工事に関する連絡があります。
雨天など天候や施工条件によって日程が変わる可能性はありますが、設置工事の所要時間は半日程度(4〜6時間)が目安。また、設置工事の際も立ち会いが必要です。
なお、電気料金の割引については、au側で蓄電池の遠隔制御の準備が整ったことを確認後、適用が開始されます。
auでんちに関するよくある質問
ここでは、auでんちに関してよくある質問にお答えします。
Q1)auでんちの蓄電池は自分で選べる?
auでんちでは、設置される蓄電池を契約者が選択することはできません。POWER DEPO® RxまたはPOWER DEPO® Hが、auエネルギー&ライフ側の判断によって設置されます。
ただし、いずれも約13kWh級・停電時出力6.0kVAの蓄電池です。容量や自立出力などの主要スペックは近いものの、サイズ・重量などには違いがあります。
Q2)自宅セット割は併用できる?
auでんきは、UQ mobileとのセット割「自宅セット割(でんきコース)」を利用可能。UQ mobileの料金が10回線まで、最大1,100円割引されます。
申し込みは「My au/UQ」での手続きのほか、KDDIお客さまセンターへの電話からも可能です。
Q3)au・UQユーザー以外も申し込める?
auでんちの申し込みにあたってau回線の契約は不要なので、au・UQ mobileユーザー以外でも申し込めます。
ただし、auでんき「ecoMプラン(東京)」または「ecoLプラン(東京)」の契約・申し込みなど、auでんち側の利用条件を満たす必要がある点には注意しましょう。
Q4)蓄電池が故障したらどうなる?
契約期間中に蓄電システムの故障または不具合があった場合、原則としてauエネルギー&ライフが費用を負担して、修理・交換などの対応が行われます。
故障や不具合、その他の異常を発見した場合は、すぐにauエネルギー&ライフに連絡してください。
ただし、契約者の故意または過失による故障・破損では、修理費用や解約金などが発生する可能性があります。
auでんちならauでんきがお得に支えて停電リスクに備えられる
auでんちは、初期費用・工事費用・月額費用なしで蓄電池を設置でき、さらに電気料金の割引を受けながら停電時の備えにもなるのが魅力。
ただし対象地域や住宅・年齢条件のほか、既存設備の有無や15年契約、遠隔制御といった制約もあります。対象地域や住宅条件、契約期間などを確認したうえで、申し込みを検討しましょう。