ビッグローブ光のマンションタイプを検討している人に向け、基本料金やオプション、工事費などの初期費用をわかりやすく解説。「配線方式で最大通信速度は変わる？」「申し込みから開通までの流れは？」といった気になる疑問にもお答えします。

本記事で掲載されている金額は、すべて税込表示です。

ビッグローブ光のマンションタイプとは

ビッグローブ光では、マンションやアパートなど集合住宅向けに「マンションタイプ」を提供。プランは2種類で、最大通信速度が1Gbpsの「1ギガ」と10Gbpsの「10ギガ」が用意されています。

最大通信速度は理論値であり、契約者の利用機器や宅内配線、回線の混雑状況などによって低下する可能性があります。

ビッグローブ光のマンションタイプには、次のような特徴があります。

	1ギガプラン	10ギガプラン
基本料金	4378円〜4488円	6710円〜6820円
契約期間	2年あるいは3年（プランによって異なる）
解約金	3000円～（プラン、申込時期によって異なる）
契約事務手数料	1100円～（申し込み形態によって異なる）
工事費	3300～28600円（実質無料）
IPv6対応	あり
プロバイダ契約	セット
ひかりTV対応	あり
無線LANルーター月額料金	550円（レンタルの場合）
セキュリティソフト月額料金	418円～（ライセンス数によって異なる）
提供エリア	全国	一部地域
スマホとのセット割	あり
電気とのセット割	なし
電気とのセット割	クレジットカード、口座振替

無料解約期間であれば、解約金は請求されません。

10ギガは最大通信速度の速さが魅力です。しかし、基本料金が1ギガと比べて2,332円高く、提供エリアも限定されています。

北海道エリア

北海道

東北エリア

宮城県

関東エリア

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県

中部エリア

新潟県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県

関西エリア

三重県、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県

中国エリア

広島県、岡山県

四国エリア

愛媛県

九州エリア

福岡県、佐賀県、熊本県、宮崎県、鹿児島県

なお、10ギガプランの提供エリアは拡大中です。最新情報が気になる方は公式ページで「提供エリア検索」で確認しましょう。なお、スマホとのセット割は、どちらのプランでも利用できます。

1ギガプランであっても、山間部や離島など一部のエリアでは利用できません。また、住まいによっては最大通信速度が最大200Mbps、または最大100Mbpsとなることがあります。

ビッグローブ光 マンションタイプのプラン一覧

ビッグローブ光のマンションタイプは1ギガと10ギガのプランが提供され、ともに2年契約と3年契約を選ぶことができます。2年あるいは3年間、同じプランを継続利用することが契約の条件で、解約を申し出ない限り自動更新となります。

月額料金は1ギガよりも10ギガ、3年契約より2年契約のほうが高く設定されています。具体的な金額は次のとおりです。

	2年プラン（基本料金）	3年プラン（基本料金）
「ひかり」コース	4488円	4378円
「ひかり」コース 10ギガタイプ	6820円	6710円

ビッグローブ光 マンションタイプのオプション一覧

ビッグローブ光 マンションタイプでは、無線LANルーターのレンタルはもちろん、光電話や光テレビなどの様々なオプションサービスを提供しています。

以下にビッグローブ光のオプションをまとめたので、気になるオプションがある人は利用を検討してみてください。

オプション	月額料金
1ギガ対応無線LANルーター（レンタル）	550円
10ギガ対応無線LANルーター（レンタル）	550円
1ギガ対応メッシュ機能付きルーター（購入）	330～539円（48回払い）
10ギガ対応メッシュ機能付きルーター（購入）	517～1254円（48回払い）
ビッグローブ光電話	550円
ビッグローブ光テレビ	825円
BIGLOBEお助けサポート	522円（通話料無料・最大2カ月無料）
トータル・ネットセキュリティ	638円（初回申し込みで最大2カ月無料） 4台目以降、1台につき110円
U-NEXT for BIGLOBE	2189円（初回31日間無料・2000円分ポイント進呈）
暮らしのあんしん相談	748円（初回申し込み月無料）
インターネット端末保証	550円（1年に2回、1回あたり1台まで利用可能）

ビッグローブ光 マンションタイプの初期費用・工事費

ビッグローブ光のマンションタイプでは初期費用として「契約事務手数料」と「工事費」がかかります。

契約事務手数料は、契約期間や申し込み状況によって異なります。

契約年数	新規	転用	事業者変更
2年契約	1,100円	2,200円	3,300円
3年契約	3,300円

回線の転用は「フレッツ光からビッグローブ光への乗り換え」、事業者変更は「他のコラボ光からビッグローブ光への乗り換え」を指します。

工事費は新規申し込みの場合に請求されます。金額はいずれのプランでの一律。ただし、分割すると契約年数に応じて、毎月の支払い額が異なります。

回線方式/工事種類	工事費
VDSL方式/光配線方式（屋内配線を新設）	28600円
LAN配線方式/光配線方式（屋内配線の新設なし）	18260円
無派遣工事	3300円

回線方式/工事種類	2年契約の分割払い	3年契約の分割払い
VDSL方式/光配線方式（屋内配線を新設）	初回1276円、以降23回1188円	初回880円、以降35回792円
LAN配線方式/光配線方式（屋内配線の新設なし）	初回803円、以降23回759円	初回550円、以降35回506円
無派遣工事	分割なし

1ギガから10ギガへの変更を含め、回線タイプを変更する場合は別途工事費が発生します。

また、土日祝日に工事を実施すると、別途3,300円の支払いが求められます。また、光電話や光テレビなどのオプションでは、別途工事費が必要です。

なお、転用や事業者変更でビッグローブ光に乗り換える場合は原則、工事費が発生しません。

ビッグローブ光 マンションタイプの解約金

ビッグローブ光では、「違約金不要期間」以外の月に解約すると解約金が発生します。違約金不要期間とは、定期利用期間の最終月とその翌月および翌々月の3カ月間を指し、2年契約の場合は24～26カ月目、3年契約の場合は36～38カ月目が該当します。

解約金は契約成立日とプランによって異なり、金額は次のとおりです。

契約成立日/契約プラン		1ギガプラン	10ギガプラン
2024年2月1日以降		3000円	4620円
2022年7月1日〜2024年1月31日		3360円	4950円
2022年6月30日以前	2年契約	9500円
	3年契約	11900円

さらに、開通工事費を分割で支払っている場合は、その残債が一括で請求。また、ビッグローブから無線LANルーターをレンタルしていると、1台あたり1,430円（返却送料を含む）が発生します。解約1カ月以内に返却しないと、未返却費用として1台あたり6,000円がかかるので要注意です。

借りているルーターが「Aterm WG1810HP(JE)」の場合、未返却費用は16,000円（不課税）となります。

マンションタイプの通信速度は配線方式によって異なる

ビッグローブ光のマンションタイプには「光配線方式」「VDSL方式」「LAN配線方式」という3種類の配線方式があります。方式によって通信速度が異なるため、自分の住んでいるマンションやアパートがどの配線方式を導入しているか確認しておくと良いでしょう。

光配線方式

出典:BIGLOBE光回線「フレッツ光の配線方式と通信速度について」

光配線方式は、集合住宅の共用スペースから自宅内への配線に光ファイバーを用いる方式。最大通信速度は1Gbpsとなります。

自宅内まで光ファイバーケーブルだけで接続するため、VDSL方式よりも品質劣化が少ないことがポイント。ノイズにも影響されにくいので、通信品質が安定します。

VDSL方式

出典:BIGLOBE光回線「フレッツ光の配線方式と通信速度について」

VDSL方式は、集合住宅の共用スペースから自宅内への配線に、電話回線を用いる方式。最大通信速度は100Mbpsとなります。

集合住宅の共用部には集合型回線終端装置・VDSL集合装置、自宅内にはVDSL宅内装置を設置します。比較的簡単に導入できることがVDSL方式のメリットです。

LAN配線方式

出典:BIGLOBE光回線「フレッツ光の配線方式と通信速度について」

LAN配線方式は、集合住宅の共用部から自宅内への配線にLANケーブルを用いる方式。最大通信速度は100Mbpsとなります。

その特徴は、光配線方式やVDSL方式のような宅内装置を必要としないこと。部屋の差し込み口にLANケーブルをつなぐだけで、インターネットに接続できます。

ビッグローブ光をお得に契約する方法

ここでは通信費を少しでも抑えたい人に向け、ビッグローブ光をお得に契約する方法を紹介します。

キャンペーン・特典がある期間に申し込む

ビッグローブ光のマンションタイプでは、新規申し込み時などに適用されるキャンペーンを実施していることがあります。中には「月額料金が最大1年間実質300円」「新規工事費実質0円」など、お得なキャンペーンも！

ただ、適用には条件が設定されていることも多いため、契約内容を事前にしっかり確認しておきましょう。

auまたはUQモバイルのセット割引を利用する

ビッグローブ光のマンションタイプでは、auまたはUQモバイルのスマホとのセット割引の対象となっています。「ビッグローブ光電話」の契約を条件に、スマホの月額料金が最大で1,100円割引。10回線まで適用されるので、合計で11,000円の割引を受けることができます。

セット割引名	契約プラン	割引額
auスマートバリュー	auの対象プラン	550〜1100円
自宅セット割	UQモバイルの対象プラン	638〜1100円

ビッグローブ光電話の月額基本料金は550円。場合によっては基本工事費として8,250円かかることもありますが、ビッグローブ光と同時に工事するならビッグローブ光電話の工事費は不要となります。

ビッグローブ光電話を利用するには工事費やユニバーサルサービス料および電話リレーサービス料、利用に応じた通話料がかかります。

ビッグローブ光電話の月額基本料金より割引額が大きくなるプランに加入しているなら、auまたはUQモバイルのセット割を利用しない手はないでしょう。ただ、セット割の適用条件はそれぞれ異なるので、詳しくは公式サイトなどで確認してください。

不要なオプションはつけない

ビッグローブ光のマンションタイプは、契約するプランやオプションの有無によって、料金が異なります。そのため、プランやオプションを必要最小限とすることで、月額料金を抑えられます。

例えば、普段の利用がSNSや動画視聴程度なら1ギガプランで十分ですし、パソコンに詳しい人なら「BIGLOBEお助けサポート」などのオプションも不要。インターネットの使い方に合わせて契約することが節約につながるのです。

なお、オプションは新規申し込みと同時に契約することで「1年間無料」「2カ月無料」などの割引を受けられることも。必要なオプションがある場合、新規申し込み時にまとめて契約すると、料金を安くすることができます。

ビッグローブ光 マンションタイプを契約できない場合

ビッグローブ光はNTT東日本／NTT西日本が提供するフレッツ光の光回線を借り受けている光コラボ事業者です。そのため、フレッツ光が導入されていない集合住宅では、マンションタイプを契約できません。

自分で住んでいるマンションやアパートにフレッツ光が導入されているかどうか知りたい人は、下記の公式ページで調べてみましょう。

• NTT東日本エリアの公式ページ
• NTT西日本の公式ページ

フレッツ光が未導入の集合住宅で、ビッグローブ光のマンションタイプを契約したい場合、フレッツ光を建物全体に導入してもらう必要があります。ただし、戸建て向けプランの「ファミリータイプ」なら、管理組合やオーナーから導入の承諾を得られれば契約可能です。

マンションタイプの代わりにファミリータイプを申し込むのも一案

住んでいる集合住宅にフレッツ光が導入されていないけれど、ビッグローブ光を契約したいなら、ファミリータイプへの申し込みを検討すると良いでしょう。

集合住宅であっても、NTT東日本エリアは3戸以下、NTT西日本エリアは5戸以下の場合はファミリータイプでの契約となります。

集合住宅でファミリータイプを契約するメリットは次のとおりです。

• 集合住宅に光回線の設備がなくても契約できる
• 配線方法に左右されず通信速度が速い

集合住宅全体に光回線を導入しなくて済むため、導入のハードルが低いことが最大の利点。また、他の住戸と回線を共用しないため、通信速度が安定しやすいのもメリットでしょう。ただし、次のようなデメリットもあります。

• マンションの管理会社やオーナーの許可が必要になる
• 屋外工事が必要になり、工事に時間がかかる
• 月額料金が高くなる

集合住宅で光回線の設備を新導入するには、必ず管理会社やオーナーの許可を得なければなりません。またマンションタイプと異なり、屋外工事が必要になるため、工事に時間がかかります。

月額基本料金が高くなることもデメリットです。例えば、1ギガプランで比較するとマンションタイプが4,378円なのに対して、ファミリータイプは5,478円。1,000円以上も高額になります。

ファミリータイプを契約するなら、これらのメリットとデメリットを比較検討した上で、自分に合っているか見極めることが大切です。

ビッグローブ光 マンションタイプの申し込みから開通までの流れ

最後に、ビッグローブ光のマンションタイプを申し込んでから開通するまでの流れを解説します。

新規申し込みから開通までの流れ

ビッグローブ光のマンションタイプに、新規で申し込んだ場合の流れを解説します。なお、開通までに要する期間は工事日等によって異なりますが、新規での申し込みなら約10日〜2カ月が目安です。

Step1）ビッグローブ光のマンションタイプを新規で申し込む

ビッグローブ光のホームページや電話から、申し込み手続きを行います。

Step2）工事予定日を調整する

ビッグローブ、または販売店から工事予定日を調整するための連絡があります。

Step3）入会資料が届く

「ビッグローブ会員証」または「ビッグローブ接続ID通知」が届きます。接続設定に必要なID・パスワードが記載されているので、大切に保管しましょう。また、KDDIから「au ID」の通知や、支払い方法の登録用書類も送付されてきます。

Step4）ビッグローブから「開通のご案内」が届く

新規申し込みの場合、「開通のご案内」には工事内容（派遣工事もしくは無派遣工事）のほか、工事予定日が記されています。必ず日時に間違いがないか確認しましょう。

Step5）光回線の開通工事を行う

担当者が光回線の導入工事に来ます。工事は契約者の立ち会いが原則として必要です。光ファイバーケーブルが共用部まで引き込まれている場合、工事時間は1時間〜1時間半程度。引き込まれていないなら、1時間〜2時間ほどかかります。

Step6）インターネットの接続設定をする

開通工事を終えたら、自宅内の配線作業やルーターやパソコンとの接続設定を自分で行います。ただし、IPv6接続方式（IPoE方式）の場合、ビッグローブによる「IPv6オプション」の設定が必要。そのため、利用できるようになるのは開通から数日後となります。

転用・事業者変更の申し込みの流れ

ビッグローブ光のマンションタイプに申し込んでフレッツ光から転用、あるいは他のコラボ光から事業者変更する場合の流れを解説します。なお、事業者変更なら最短7営業日、転用なら1週間程度でインターネットが利用できるようになります。

Step1）転用承諾番号あるいは事業者変更承諾番号を取得する

フレッツ光からの乗り換えには転用承諾番号、他のコラボ光からの乗り換えには事業者変更承諾番号が必要です。現在契約している光通信サービスにWebや電話などで申し込み、番号を取得してください。

注意したいのは、事業者変更承諾番号と転用承諾番号には有効期限があること。15日間を超えると無効になり、番号を再取得しなければなりません。また、有効期限内に手続きを済ませなければならないため、事業者変更なら承諾番号の取得後4日以内、転用なら取得後5日以内に申し込む必要があります。

Step2）ビッグローブにマンションタイプの契約を申し込む

ビッグローブ、または販売店から工事予定日を調整するための連絡があります。

Step3）入会資料が届く

新規申し込み時と同様、ビッグローブ光から「ビッグローブ会員証」または「ビッグローブ接続ID通知」が届きます。KDDIからも「au ID」の通知や、支払い方法の登録用書類が送られてきます。

Step4）ビッグローブから「開通のご案内」が届く

「開通のご案内」には工事内容のほか、転用予定日または事業者変更予定日が記されています。必ず日時に間違いがないか確認しましょう。

Step5）ビッグローブ光に切り替わる

転用・事業者変更では原則的に工事は不要です。ただし、乗り換え時に通信速度を変更したりオプションを追加したりする場合などは、工事が必要となるケースもあります。

Step6）インターネットの接続設定をする

回線が切り替わったら、自宅内の配線作業やルーターやパソコンとの接続設定を自分で行います。ただし、IPv6接続方式の場合、ビッグローブ光によるIPv6オプションの設定が完了してから利用できるようになります。

なお、乗り換え元の光通信サービスでIPv6関連サービスを契約中の場合、ビッグローブ光のIPv6オプションが設定できません。IPv6オプションを利用するなら、乗り換え元のIPv6関連サービスを転用・事業者変更予定日より前に解約しておきましょう。

ビッグローブ光 マンションタイプに契約できるか事前に確認しよう！

ビッグローブ光のマンションタイプを契約するには、集合住宅がビッグローブ光に対応する回線設備が導入されていることが大前提。住んでいる集合住宅で契約できるかを公式サイトで確認し、他社の光回線とも比較検討することをおすすめします。