2016年11月16日、九州電力がガス小売事業者申請を行ったと発表しました。2017年4月のガス自由化に向けて、東京電力・関西電力はすでに小売登録を完了、中部電力も登録申請中です。九州電力のガス自由化に向けた動きを見ていきましょう。

更新日

2016年11月25日

登録ガス小売事業者

登録申請中

九州電力、ガス小売登録へ

九州電力がガス自由化に参入。2017年4月から、福岡・北九州エリアにガスの販売を始めます。

福岡エリア

福岡市・春日市・大野城市・糸島市・福津市・古賀市・宗像市・宮若市・那珂川町・粕屋町・新宮町・志免町

北九州エリア

北九州市・中間市・水巻町・苅田町・遠賀町・芦屋町・岡垣町

ガス料金プランは準備中、セット割などの料金体系に注目！

九州電力のガス自由化、料金プランは現在準備中とのこと。九州電力は西部ガス導管によるガス託送を行うため、現在福岡・北九州エリアにお住まいで西部ガスを利用している人は、ガス自由化以降は西部ガスもしくは九州電力を選べるようになります。

西部ガスはすでに電力自由化でガス・電気のセット販売を開始していて、30A以上契約の人は必ずお得になる「プラスでんきプラン1」というセット割プランを出しています。ガス自由化により、九州電力がどのような電気・ガスのセットプランや割引を出してくるのか注目です。

九州電力のガス、保安業務体制はどうなる？

ガス自由化で自由にガス会社を選べるようになった時に、一番心配なのが「トラブルや事故が起きた時にきちんと対応してもらえるの？」といった安全面ですよね。

ガス自由化でガス会社を変えても、トラブルや事故が起きた時のフォローはきちんとされます。消費機器などの小さなトラブルや不具合の場合は、新たに契約した新ガス会社が対応し、重大な故障や事故の場合は、導管を管理している地域の都市ガス会社が対応します。

東京電力をはじめ、ガス自由化に参入する地域の電力会社は、ガス機器の保安・点検といった保安面の強化のためにLPガス会社との業務提携を進めており、関西電力・中部電力はLPG最大手の岩谷産業との業務提携を発表しています。九州電力は現在ガス保安業務体制について現在検討中とのこと。

九州電力、ガス自由化に向けた今後の動きに注目！

九州電力もガス自由化に向けて動き出しましたね。今後どのようなガス料金プランを発表するのか、どのような保安業務強化体制を築いていくのか、注目していきたいところです。