古いエアコンの処分はどうすべき?買い替え前に考えておきましょう
この記事の目次
大切に使ったエアコンもいずれは寿命がやってきて、買い替えや廃棄を考えなくてはいけません。
新しい省エネエアコンをウキウキと選んだのはいいけれど、「あれ?古いエアコンってどうすればいいの?」と思いますよね。買い替え前にエアコンを処分するための選択肢と費用について知っておきましょう。
- 更新日
- 2021年7月21日
不要なエアコンを処分する際の3台原則
大きいかもしれないけれど、たかだか家電製品の処分でしょ?そんなふうに安易に考えてちゃいけません!
エアコンは他の家電製品とは違います。処分方法を法律で厳しく規制されている、大型家電製品なのです。
原則1 エアコンは粗大ごみに出せません!
家庭の生活で出た不要物、すなわちゴミは、住んでいる市町村が運営しているゴミ処理場で「捨てる」ことができます。使い終わった紙も、不要になった服も、壊れてしまった炊飯器などの家電製品も同じですね。でもエアコンなどの大型家電は、特定家庭用機器再商品化法=家電リサイクル法で処分方法が決められています。
そう、エアコンは他の家電製品のように粗大ゴミには出せないのです。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
原則2 処分費用がかかります!
エアコンはメーカと家電販売店、そして私たち消費者が連携してリサイクルをしなければなりません。そのため、私たちはエアコンを処分する際にリサイクル料を負担することになっています。
リサイクル料は家電4品目ごとに決められていて、家電メーカー等によっても若干の金額差があります。リサイクル料は処分を依頼する家電販売店に支払うか、自分で郵便振替で振り込むか、2つの方法があります。
- エアコン
- 990円(税込)〜
- ブラウン管テレビ小
(15型以下) - 1,320円(税込)〜
- ブラウン管テレビ大
(16型以上) - 2,420円(税込)〜
- 液晶・プラズマテレビ小
(15型以下) - 1,870円(税込)〜
- 液晶・プラズマテレビ大
(16型以上) - 2,970円(税込)〜
- 冷蔵庫・冷凍庫小
(170L以下) - 3,740円(税込)〜
- 冷蔵庫・冷凍庫大
(171L以上) - 4,730円(税込)〜
- 洗濯機・衣類乾燥機
- 2,530円(税込)〜
原則3 「取り外し」をセットで考えましょう!
壊れた炊飯器は自分で電源プラグをコンセントから抜き、自治体の指定に従って粗大ゴミに出すことができますが、エアコンは壁にしっかりと固定されて壁に穴をあけてパイプで室内機と室外機を結んでいますので、簡単に処分はできません。エアコンの処分をするためには、まずエアコンを家から「取り外す」ことが必要です。
エアコンの取り外しは自分でやるか、一般的には家電販売店や専門業者に依頼しますが、取り外し料が発生します。他にも業者に処分を依頼する場合には、運搬料もかかります。エアコンの処分は計画的に進めていきましょう。
エアコン処分の4つの選択肢と費用の比較
ゴミとして捨てることができないのであれば、不要になったエアコンはどうやって処分すればいいのでしょうか?4つの選択肢と、それにかかる費用や手続きについてご紹介していきましょう。
1 新品を購入する家電販売店に処分を依頼する
エアコンを販売する家電販売店には、エアコンの回収義務があります。新しいエアコンを購入する場合には、家電販売店に古いエアコンの処分を依頼して、引き取ってもらいましょう。
これは一番簡単で安心な方法で、新しいエアコンの取付料金に含めて古いエアコンの取り外しをしてもらえます。リサイクル料はお店に支払いますが、料金は処分するエアコンのメーカーによって違いますので、全体の費用も含めて事前に確認をしておきましょう。
- 処分にかかる費用
- リサイクル料 + 運搬料
2 自分で市町村の指定引取所に持ち込む
買い替えではなく不要になったエアコンの処分をしたい場合には、自分で自治体の指定取引所にエアコンを持ち込んで廃棄をお願いすることもできます。
指定引取所の場所や営業日は、お住いの市町村に問い合わせてみて下さい。一般財団法人家電製品協会 家電リサイクルセンターのホームページでも確認ができます。エアコンは自分で取り外すか、専門業者に依頼します。
リサイクル料は郵便振り込みで支払い、リサイクル券と共に引取所にエアコンを持ち込みましょう。
- 処分にかかる費用
- リサイクル料
リサイクル料を郵便局で支払い、指定引取所に持ち込む方法については、以下の記事で詳しく説明しています。
3 自治体に問い合わせて指示に従う
エアコンを購入した店がわからず家電販売店で引き取ってもらえない場合や、指定引取所に自力で持ち込めない場合には、住んでいる市町村の廃棄物対策の窓口に電話で問い合わせて相談をしましょう。
廃棄処分を手伝ってくれる、一般廃棄物収集運搬業の許可を受けた不用品回収業者を紹介してくれることもあるそうです。
リサイクル料は郵便振り込みで支払い、リサイクル券と共にエアコンを回収業者に引き渡しますが、具体的な手続きは自治体や業者に事前に確認をしましょう。
- 処分にかかる費用
- リサイクル料 + 取り外し料 + 運搬料
4 中古品としてリサイクルショップに買取を依頼する
多くの家電製品と同じようにエアコンも中古家電として売ることが可能です。正常に作動し、一定の条件に合うエアコンであれば、数千~数万円の買取価格がつく可能性があります。
エアコンは自分で取り外すか専門業者に依頼しますが、取り外しも請け負っているリサイクルショップもあります。中古品としてリサイクルショップなどに買い取りを依頼する場合は、リサイクル料を支払う必要はありません。
- 処分にかかる費用
- 取り外し料 + 運搬料
エアコンを中古品としてリサイクルショップなどに買取を依頼する方法については、以下の記事で詳しく説明しています。
不要なエアコンは法に従って処分しましょう
エアコンを処分してリサイクルをすることは、まわり回って社会に循環し、次に使うエアコンを生み出すことでもあります。家庭の節電・節約とともに、エアコンのリサイクルも大切な資源を守るためにとても大切です。エアコンの処分には手間もお金もかかりますが、生活の役に立ってくれた家電製品ですから、ルールに従って処分しましょう。
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