エコキュート、騒音トラブルとならないためには?
この記事の目次
近年問題となってきているエコキュートの騒音トラブル。何が原因でトラブルを引き起こしているのでしょうか?騒音トラブルの原因を探ってみました。
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エコキュートの騒音トラブルとは?
エコキュートは深夜電力を利用して外付けされたヒートポンプユニットでお湯をつくります。問題はヒートポンプは空気を圧縮する機械音が発生することです。エアコンの室外音ほどの騒音ではないにしても深夜であることから多少の音でも様々な条件が加わってかなりの騒音になってしまいます。また騒音のみならず健康を害する低周波も発生します。近隣トラブルが起きているのは事実です。
エコキュートの出す音はどの程度?
エコキュートのヒートポンプユニットが出す音はおおよそ40デシベルです。エアコンの静音モードが21-30デシベルと言われています。閑静な住宅街で深夜出してもよい音、ぎりぎりと言ったところでしょうか。
低周波てなに?
ヒートポンプユニットは機械音のみならず低周波も発生させます。これは耳にはあまり聞こえない周波数ですが、休んでいるときなど、ブーンという音が聞こえることがあります。またガタガタといった物体を振動させることもあります。これらが深夜に発生すると立派な騒音公害となり訴訟を起こされる可能性があります。
- 事例
- 2009年、群馬県。50代の夫婦。隣の家に設置したエコキュートの機械音が始まると深夜にもかかわらず起こされるように。次第に体調不良を起こし、不眠症、自律神経失調症を訴えるようになった。県や環境庁にクレームを申し入れたが、納得できる対応がなかったため、機械メーカーを相手に損害賠償を求めている。
参照:エコキュートの音、健康被害に関与の「可能性高い」:日本経済新聞
騒音問題を回避するには?
きっと多くのエコキュート利用者は隣人との騒音トラブルに発展するなど思いもよらずにエコキュートを購入されたのではないでしょうか。ではどのように騒音問題を回避したらよいのでしょう?加害者とならないために対策をいくつか考えてみましょう。
エコキュート取り付けガイドに従う
- ヒートポンプユニットはご近所の寝室の近くに取り付けることは避ける。出来れば15メートルぐらいは離すようにする。
- ユニットの近辺に窓や風の通し口などがないことを確認する。これは窓や通し口から音が入るのを防ぐためである。
- ユニットと壁との間に極力距離を設けるようにする。これは壁などに音が反射するのを防ぐためである。
- ユニットの周りに物を置かないようにする。これも物に音がぶつかって反射するのを防ぐためである。
エコキュートの騒音トラブルまとめ
エコキュートの騒音トラブルについて説明してきました。いかがでしょうか。上記の項目はヒートポンプユニット取り付けガイドに記載されているようですが、取り付け工事を請け負う業者によってはガイドを無視するところもあるようです。また設置を考えた場合に、ご近隣に一言声をかけて了解をお願いするのもよいかもしれません。
ちょっとした心づかいが近所とのトラブルを回避することにもつながります。せっかくのエコへの取り組みがご近所への迷惑となってしまっては、省エネへの気持ちが台無しになってしまいますよね。