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高騰!電気料金が値上げされる理由を解説!月の電気代はどれくらい高くなる?

電力自由化ニュース

電気料金の値上げについて徹底解説。2021年9月から2022年現在まで値上がりがつづく燃料費調整額、電力会社による値上げがなぜ起きているのか原因とその対策についてご紹介します。「電気料金がおかしい!急に高くなった理由は?」「電気代の高騰への今後の対策は?」と気になっている方も必見。

電気料金の明細書をチェックして「電気料金がおかしい!急に高くなった!?」と困惑している方も多いのでは。電気料金がなぜ値上げされるのか、わかりやすく説明します。電気代を少しでも安くしたい方向けに今後の対策も紹介しているので、チェックしてみてくださいね。

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更新日
2022年8月31日

知っておきたい!電気料金の内訳

まずは電気料金の内訳についてご紹介。電気料金の値上げの原因を理解するために必要な知識なので、チェックしてくださいね。

一般的な電気料金は、次のように計算されて請求されます。

  • 基本料金(最低料金)+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金

上記に消費税が加算されます。

上記4項目のいずれかが値上げされると電気料金が値上がりします。電力会社・電気料金プランによっては上記以外の項目が加算されることもあるので、契約書を確認してみましょう。

電気料金の値上げの原因1)燃料費調整額

2021年9月以降、電気料金の値上げのニュースがテレビやWebメディアなどで多く取り上げられている原因の一つとして、燃料費調整額が挙げられています。燃料費調整額がなぜ値上がりしているのか原因と推移を見ていきましょう。

2021年9月から、東京電力EPや関西電力など各社の電気料金が値上がりしつづけています。主な原因は、石炭や液化天然ガス(LNG)などの輸入価格高騰の影響で、燃料費調整額が値上げされているためです。

「なぜ電気料金の値上げに石炭や液化天然ガスが関係しているの?」と疑問に思う方も少なくないでしょうが、日本国内の電気の”発電事情”が深く関係しています。

日本の電気事業者が発電している電気の多くは石炭や液化天然ガス(LNG)などを燃料とした火力発電からのもの。全体の発電電力量に対して、石炭は29.7%、液化天然ガスは37.6%も占めていて、石炭と液化天然ガスに依存していることがわかるでしょう。さらに、ほとんどの燃料を海外からの輸入に頼っているため、石炭や液化天然ガスが高騰すると、電気料金も比例して値上がりしてしまうというわけです。

出典:電力調査統計 結果概要【2021年12月分】|経済産業省資源エネルギー庁

東京電力EPの電気料金の値上げ額推移

燃料費調整額が電気料金にどれほどの影響を及ぼすか、東京電力EP(エナジーパートナー)の燃料費調整単価の推移を例にして見ていきましょう。

東京電力EPの従量制(関東エリア)の燃料費調整単価
年月燃料費調整単価
2022年10月分5円13銭/kWh
2022年09月分5円13銭/kWh
2022年08月分5円10銭/kWh
2022年07月分4円15銭/kWh
2022年06月分2円97銭/kWh
2022年05月分2円74銭/kWh
2022年04月分2円27銭/kWh
2022年03月分1円83銭/kWh
2022年02月分0円74銭/kWh
2022年01月分-0円53銭/kWh
2021年12月分-1円09銭/kWh
2021年11月分-1円53銭/kWh
2021年10月分-2円04銭/kWh
2021年09月分-2円58銭/kWh
2021年08月分-3円11銭/kWh
2021年07月分-3円06銭/kWh
2021年06月分-3円29銭/kWh
2021年05月分-3円64銭/kWh
2021年04月分-4円32銭/kWh
2021年03月分-4円85銭/kWh
2021年02月分-5円17銭/kWh
2021年01月分-5円20銭/kWh

出典:燃料費調整単価一覧表(低圧)|東京電力エナジーパートナー

燃料費調整額は、発電に必要なLNG(液化天然ガス)や原油などの燃料の価格変動を電力量料金に反映させるためのものなので、プラスだけでなくマイナスの金額にもなります。

燃料費調整単価自体はしばらくマイナスの金額を保っていましたが、2021年1月から次第に減額されていき、2022年2月にはプラスの金額に転じました。さらに2022年10月分を前年同月で比較すると、「7円17銭/kWh」も差があります。

使用電力量260kWhで試算をしてみると……。

2022年10月の燃料費調整額
5円13銭×260kWh= 1,333円80銭
2021年10月の燃料費調整額
-2円04銭×260kWh= -530円40銭

つまり使用電力量が同じでも、前年と比較して1,864円20銭も高くなっている計算になります。燃料費調整額の電気料金に与える影響は、小さくないと言えますね。

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電気料金の値上げは続く?旧一般電気事業者の2022年10月分の燃料費調整単価

2022年8月30日、旧一般電気事業者が2022年10月分の燃料費調整単価を発表しました。旧一般電気事業者ごとの燃料費調整単価を一覧にまとめました。

旧一般電気事業者とは、北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力をいいます。

旧一般電気事業者ごとの燃料費調整額
旧一般電気事業者燃料費調整単価
2022年10月分2022年9月分2022年8月分2022年7月分2022年6月分2022年5月分2022年4月分2022年3月分2022年2月分2022年1月分2021年12月分2021年11月分
北海道電力3円66銭3円66銭3円66銭3円23銭1円93銭1円56銭1円40銭1円16銭0円63銭0円06銭▲0円28銭▲0円59銭
東北電力3円47銭3円47銭3円47銭3円47銭3円47銭3円36銭3円05銭2円67銭1円83銭0円82銭0円31銭▲0円11銭
東京電力EP5円13銭5円13銭5円10銭4円15銭2円97銭2円74銭2円27銭1円83銭0円74銭▲0円53銭▲1円09銭▲1円53銭
中部電力ミライズ5円36銭5円06銭3円66銭2円77銭1円77銭1円61銭1円17銭0円68銭▲0円44銭▲1円79銭▲2円38銭▲2円87銭
北陸電力1円77銭1円77銭1円77銭1円77銭1円77銭1円77銭1円77銭1円77銭1円77銭1円47銭1円14銭0円87銭
関西電力~15kWh33円66銭33円66銭33円66銭33円66銭33円66銭33円66銭33円66銭33円66銭30円44銭18円07銭11円88銭6円68銭
16kWh~2円24銭2円24銭2円24銭2円24銭2円24銭2円24銭2円24銭2円24銭2円03銭1円20銭0円79銭0円45銭
中国電力~15kWh47円84銭47円84銭47円84銭47円84銭47円84銭47円84銭47円84銭47円84銭37円90銭23円92銭15円82銭8円83銭
16kWh~3円19銭3円19銭3円19銭3円19銭3円19銭3円19銭3円19銭3円19銭2円52銭1円59銭1円05銭0円59銭
四国電力~11kWh28円00銭28円00銭28円00銭28円00銭28円00銭28円00銭28円00銭25円85銭20円03銭12円71銭8円40銭4円52銭
12kWh~2円55銭2円55銭2円55銭2円55銭2円55銭2円55銭2円55銭2円35銭1円82銭1円16銭0円76銭0円41銭
九州電力1円86銭1円86銭1円86銭1円86銭1円82銭1円70銭1円55銭1円33銭0円88銭0円33銭0円00銭▲0円27銭
沖縄電力~10kWh39円78銭39円78銭39円78銭39円78銭39円78銭39円78銭39円78銭37円25銭29円04銭19円57銭13円26銭7円89銭
11kWh~3円98銭3円98銭3円98銭3円98銭3円98銭3円98銭3円98銭3円73銭2円91銭1円96銭1円33銭0円79銭

北海道電力・東北電力・東京電力EP・中部電力ミライズ・北陸電力・九州電力は「従量電灯B」、関西電力・中国電力・四国電力は「従量電灯A」、沖縄電力は「従量電灯」の燃料費調整額です。関西電力・中国電力は15kWhまで、四国電力は11kWhまで、沖縄電力は10kWhまでの最低料金に対し1契約につき燃料費調整単価が設定されています。

出典:北海道電力東北電力東京電力EP中部電力ミライズ北陸電力関西電力中国電力四国電力九州電力沖縄電力

燃料費調整額が上限に達した旧一般電気事業者一覧

燃料費調整額は、消費者保護の理由から「上限」が設けられています。次の電力会社の燃料費調整額は上限に達しました。

  • 北海道電力(2022年8月~)
  • 東北電力(2022年6月~)
  • 東京電力(2022年9月~)
  • 中部電力(2022年10月~)
  • 北陸電力(2022年2月~)
  • 関西電力(2022年3月~)
  • 中国電力(2022年3月~)
  • 四国電力(2022年4月~)
  • 九州電力(2022年8月~)
  • 沖縄電力(2022年4月~)

上限を超えた場合は別で算定した単価が設定され、上限を超えた金額は電力会社の負担になります。

上限撤廃を実施する電力会社も

一部の旧一般電気事業者と新電力は、燃料費調整額の上限撤廃を発表しています。ただし、旧一般電気事業者は対象となる自由化部門のプランのみです。

上限が撤廃されると月の電気代に影響を及ぼすため、契約中の電力会社のホームページなどで発表がないか確認しましょう。

「電気料金がおかしい!」と思ったら、調べることを習慣化しましょう

燃料費調整額は、月末に各社ホームページで公表されます。また、燃料費調整額なども含めた電気料金の内訳は、毎月届く検針票や契約者向けのマイページでも確認が可能。「電気料金がおかしい!」と思ったら、まずマイページやホームページをチェックするとよいでしょう。

電気料金の値上げの原因2)電力会社による電気料金プランの値上げ

前述の通り、「電気料金プランは基本料金(最低料金)+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金」で構成されています。基本料金(最低料金)と電力量料金は、各電力会社が決定する項目です。

昨今、電力市況の悪化や電力需給逼迫、2022年3月以降のウクライナ情勢の影響などさまざまな理由で電力調達価格が悪化し、電気料金の値上げを余儀なくされた電力会社もあります。

電気料金の値上げを発表した新電力一覧

値上げを発表している新電力を一覧にまとめました。詳しい内容については、各新電力のホームページなどで確認しましょう。

電気料金の値上げを発表した新電力一覧(あいうえお順)

電力会社対象プラン実施月
0円でんき(オカモト)ファミリープラン
事務所・飲食店向けプラン
2022年8月
アストでんき(アストマックス・エネルギー)ブライトプラン
スマートプラン
基本料金ゼロプラン
2022年7月
伊丹産業のでんき(新エネルギー開発)ベーシックA
プランA/B
プランAセット割
低圧動力プラン
2022年6月
イワタニでんき(イワタニ首都圏)従量電灯B/C2022年6月
AIでんき(パワー・オプティマイザー)家庭用従量電灯プラン
法人用従量電灯プラン
2022年8月
eco電力(日本エネルギー総合システム)eco電灯A2022年6月
親指でんき(ユビニティー)いいねプランA/B/C
わんにゃんプラン
わんにゃんプラン+
日曜から夜更かしプラン
ゲームプラン
ビューティープランHome
ビューティフルプランBiz
2022年8月
グリーンコープでんきファミリープラン
オフィスプラン
低圧電力プラン
2022年7月
コープでんき東北コスパでんき2022年6月
再エネ思考電力おうち思考プラン
おうち思考プラン【エコワン割】
おしごと思考プランH
動力プラン
デンカ思考プラン
新でんち思考プラン
2022年7月
サステナブルでんき(SustainableEnergy)サステナブルでんきB/C2022年7月
Japan電力くらしプランS
しごとプランS
2022年9月
スマートでんき(スマートテック)スマートハウスプラン2022年9月
スマ電(アイ・グリッド・ソリューションズ)ぐーんと!スマ得ホームプラン
しっかり!スマ得ホームプラン
北陸_スマ得ホームプラン
ばっちり!スマ得ホームプラン
ごっそり!スマ得ホームプラン
四国_スマ得ホームプラン
きゅっと!スマ得ホームプラン
2022年9月
ちかでん(近畿電力)ファミリー割電灯A
ビジネス割電灯B
低圧電力割
2022年7月
にいでん(新潟県民電力)にいでん県民プラン
にいでん法人プラン
新潟県民B/Cプラン
低圧動力プラン
2022年9月
まるいでんき(マルヰ)まるいでんきB/C2022年5月
三河商事従量電灯B/C
低圧電力(動力)
スマートライフプラン
2022年8月
水戸電力従量電灯B/C
低圧電力
スマートハウスプラン
2022年9月
楽天でんきプランS/M2022年6月
Looopでんきおうちプラン
ビジネスプラン
2022年6月
動力プラン
スマートタイムプラン
2022年8月
Reno Laboでんき(RenoLabo)従量電灯B2022年5月

値上げした新電力をすべてリストにしたものではありません。

値上げした新電力1)楽天でんき

2022年3月30日、楽天エナジー株式会社が楽天でんきの料金改定を発表。同年6月1日から「プランS」と「プランM」の電力量料金単価を4.3%~14.0%値上げしました(エリアによって異なります)。

また、燃料費調整額も上限価格が撤廃されました。

値上げした新電力2)Looopでんき

2022年4月28日、株式会社LooopがLooopでんき「おうちプラン」「ビジネスプラン」の電気料金の値上げを発表。同年6月1日から「おうちプラン」の電力量料金単価は5.6%~19.7%、「ビジネスプラン」の電力量料金単価は4.7%~16.1%値上げします(値上げ幅はエリアによって異なります)。

値上げした新電力3)アストでんき

2022年6月1日、アストでんき株式会社がアストでんきの料金改定を発表。同年7月請求分から「ブライトプラン」「スマートプラン」「基本料金ゼロプラン」の電力量料金単価を値上げしました(値上げ幅はエリアによって異なります)。

値上げした新電力4)0円でんき

2022年6月6日、株式会社オカモトが0円でんきの料金改定を発表。同年8月1日から「ファミリープラン」「事務所・飲食店向けプラン」の一部エリアの電力量料金単価を値上げしました(値上げ幅はエリアによって異なります)。

また、燃料費調整額も上限価格が撤廃されました。

値上げした新電力5)Japan電力

2022年6月8日、Japan電力株式会社はJapan電力の料金改定を発表。同年9月の起算日以降の「くらしプラン」「しごとプラン」の電力量料金単価を値上げしました(値上げ幅はエリアによって異なります)。
「くらしプラン」「しごとプラン」の名称も料金改定に伴い「くらしプランS」「しごとプランS」となります。

また、燃料費調整額の内容も変更されています。

電源調達調整費を追加している新電力も

新電力のなかには、電源調達調整費という費用の導入に踏み切る会社も。算出方法や名称などは会社によって異なりますが、日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格と連動しているケースがほとんどです。こういった算出方法の変更は電気料金に大きく影響するので、ホームページなどでお知らせがないかマメにチェックしましょう。

電気料金の値上げの原因3)再生可能エネルギー発電促進賦課金

もう一つの電気代の値上げの原因として「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」が挙げられます。

再生可能エネルギー発電促進賦課金は毎年値上がり傾向

そもそも再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、太陽光発電・風力発電・地熱発電・水力発電などの再生可能エネルギー発電を普及・拡大させることを目的に、電力会社が再生可能エネルギーを買い取る際の費用を消費者が負担するもの。年度ごとに経済産業省が算定を行っています。

2022年3月25日、経済産業省資源エネルギー庁が2022年5月分から2023年4月分までの再生可能エネルギー発電促進賦課金単価を3.45円/kWhに決定したことを発表。昨年よりも0.09円/kWh値上げされたことになります。

過去には市場価格高騰が原因で電気料金が値上げされたことも……

2020年12月後半から2021年1月にかけて日本卸電力取引所(JEPX)での市場価格が高騰。原因は、寒波などによる電力需要の増加、液化天然ガス(LNG)の不足などとされています。

この時の市場価格高騰の影響を受けた電力会社・電気料金プランはごく一部。日本卸電力取引所の取引価格に連動して電気料金の単価が決まる「市場連動型プラン」を採用している電力会社、電気料金の一部が市場と連動するプランを提供する電力会社のみでした。

電気料金の値上げが気になるなら、対策をしましょう

電気料金の値上げと言っても、液化天然ガスの高騰や再生可能エネルギー賦課金の値上げなどさまざまな原因があることがわかりましたね。家計にも少なくない影響を及ぼすので、マメに情報収集するようにしましょう。

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