太陽光発電の売電収入を増やして保つ、3つの方法
この記事の目次
家庭用の太陽光発電は日照量に応じて発電を行い、自家消費したあとの余剰電力を売電しています。
この売電で得られる収入を増やすことはできるのでしょうか?今回は売電収入を増やして保つための3つのポイントをご紹介します。
売電収入はお天気次第なのか
太陽光発電はソーラーパネルへの日射量によって、発電量が変動します。雨の日や夜は発電できませんが、曇っていても多少は発電できる日もあります。
このように太陽光発電の発電量はお天気に依存してしまうのですが、売電収入の増減もお天気次第で工夫のしようはないのでしょうか?
売電収入を確保するための、3つのポイント
実は、工夫次第で売電収入を増やすことができるんです。そのポイントは
- 売れる電気の量を多くすること
- 発電量を落とさないこと
- 売電単価を高くすること
この3点です。どういった意味か、順番に見ていきましょう。
節電努力で売電収入を増やす
家庭用の太陽光発電からの売電は、10kW未満の設備の場合、余剰電力の販売です。したがって、家庭で使う電力を減らすことで、売電に回す余剰電力を増やすことができます。
つまり、節電によって余剰電力 = 売電量は増やせます。
例えば、コンセントを繋いでいるだけで発生する待機電力は、家庭における消費電力全体の6%を占めているとされており、適切に待機電力を削減することでそのうちの約40%は節約できると言われています。
節電で売電収入を増やす方法の詳細は以下のURLを参照ください。
消費電力を減らすことで、売電収入は増やせる
また、LED電球は消費電力は白熱電球の1/5で寿命は20倍以上です。
LED電球の家庭への導入については以下の記事で詳しく紹介しています
LED照明の特徴を知って電気代を節約できる使いかたをしよう。
このように、無駄を省き、照明をLED電球に変えたり、省エネ家電に買い換えることなどを通じた節電により、余剰電力を増やし、売電収入を増やすこともできるのです。
売電量をチェックして、異常を早めに見つける
パワーコンディショナーやモニター、ソーラーパネルの状態をこまめにチェックすることで、故障やトラブルを早期に発見して解決できます。
このようなチェック、メンテナンスで売電量の減りを防ぐことも、売電収入を減らさないためには重要です。
パワーコンディショナーの故障
パワーコンディショナーは、ソーラーパネルで発電した電力を直流から交流に変換して自家消費や売電をするため機器ですので、この機器が故障してしまうと発電量が落ちた状態と同じような状況になります。
パワーコンディショナーの故障は一般に保証期間(10〜15年)であれば無償で修理できますが、故障によって失った売電収入が補償されているわけではありません。
なので、故障に早く気づくことは重要です。
ソーラーパネルの汚れや故障
ソーラーパネル自体は、通常の汚れは雨水で洗い流されるのでメンテンスフリーと言われています。
しかし、強い雨風があったあと、いつまでも落ち葉が残っていたり、ソーラーパネルにキズが付いたりした場合は、発電量に影響があるかもしれません。
雪がふっていつまでも氷雪が残っていたり、鳥の糞や油汚れなどがこびりついている場合は、設置業者に依頼して点検や清掃してもらう必要があるかもしれません。
また、ソーラーパネルをつなぐ配線が断線するなどのアクシデントが発生して一部発電できなくなり発電量が落ちる場合もあります。
このような設備・機器のトラブルが原因になり、売電収入が減ってしまうこともありますから、日ごろから自分で気をつけて早期に見つける心がけが必要です。
太陽光発電のメンテンスのポイントや、チェックすべき点については以下の記事で詳しくご紹介しています。
電圧抑制を管理する
パワーコンディショナーが「電圧抑制」の状態に入ってしまうと、太陽光発電の発電量を抑制し、ひいては売電収入が減少してしまいます。このため、パワーコンディショナーの表示盤や電力モニターをチェックして電圧抑制を管理することも大切です。
電圧抑制について、詳しくは以下の記事でご紹介しています。
売電で電気を送り出すしくみと、売電量が減ってしまう電圧抑制について
売電価格を高くすることができる
太陽光発電の売電については、固定価格買取制度で決まっているのはご存知のとおりです。
例えば、2013年度に発電をはじめた住宅用太陽光発電の場合、38円/kWhの売電価格が10年間適用されています。
実は、この価格よりも高く電気を売ることができるのです。
プレミアム価格の事業者に切り替える
実は固定価格買取制度が定められた売電価格は上限ではありません。あくまでも電力を買取るための最低限の価格を保証しているものです。
電力の自由化が進む中で、売電先となるのは地域の電力会社だけではなく、いくつもの新電力事業者が現れていますし、今後はさらに増えると考えられています。
こうした新電力事業者は、固定価格買取制度で定められた売電価格にプレミアムとして1円上乗せをした価格で買い取る条件を提示しています。
従って、売電先を変更して1円でも高く買取ってくれる新電力事業者と契約することで、追加の費用や大きな手間もなく売電収入を増やすことができるのです。
仮に、契約の途中で新電力事業者が倒産といった状況になっても、地域の電力会社には電力買取りの義務が決められていますので、売電先を再度変更することも可能です。
売電単価を上げることについて、詳しくは以下の記事でご紹介しています。
ソフトバンクグループが参入!太陽光で発電した「電力を高く買い取るサービス」とは?
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まとめ
これら3つのポイントはすべて、小さな手間で始めることができます。そのなかでも、売電先の切り替えは申込手続きだけで売電収入を増やせる、最も簡単な選択肢となります。