【エアコンの節電】冷房と除湿の違いを知って正しく使いわけよう
この記事の目次
みなさんは、エアコンの正しい使い方をご存知ですか?実は多くの方がエアコンを間違った知識で使い、逆に電気代を高くしてしまっていたんです。
今回は、間違った知識で使われていることが多い、エアコンの「冷房」と「除湿」機能についてご紹介します。正しい知識を身に付けて、無駄な電気代を減らしましょう。
こちらの記事は、全2連載となっています。第2回の記事はこちら
- 更新日
- 2021年4月16日
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夏に使われるエアコンの機能は、「冷房」「弱冷房除湿」「再熱除湿」の3つ
私たちが夏に利用するエアコンの機能には「冷房」「弱冷房除湿」「再熱除湿」の3つがあります。それぞれ以下のような違いがあります。
- 冷房
- 室内の「温度」を下げることを最優先とした機能。
- 弱冷房除湿
- 室内の「湿度」を下げることを最優先とした機能。湿度を下げるために温度を下げた空気をそのまま部屋に戻している。
- 再熱除湿
- 室内の「湿度」を下げることを最優先とした機能。湿度を下げるために温度を下げた空気をあたためなおしてから部屋に戻している。
冷房と除湿(ドライ)の使い分け
エアコンを使う時にまず悩むのが、「冷房」と「除湿(ドライ)」のどちらを使ったらいいのだろうか、というところです。
まずは、冷房機能と除湿機能の違いを詳しく見ていきましょう。
冷房機能と除湿機能の違い
夏によく使われるエアコンの機能は冷房機能と除湿(ドライ)機能です。冷房機能と除湿機能の違いは以下のようになります。
- 冷房機能
- 部屋の温度を下げることを最優先とした機能です。エアコンが室内の空気を吸い込み、空気中の暑い熱を外へ逃がします。熱がなくなり涼しくなった空気はまた室内に戻されます。冷房はこのようなしくみで部屋の中を涼しくしています。
- 除湿機能
- 部屋の空気中の湿度を下げることを最優先とした機能です。温度が高い程、空気が保持することができる水分量は多くなります。そこでエアコンは室内の空気を吸い込み、その空気を冷やすことで空気中に含まれる水分を追い出し、追い出された水分は水となりホースで外へ排出されます。水分をとったあとのさらさらになった空気はまた室内に戻されます。これを繰り返すことで室内の湿度を下げるのです。
つまり、冷房機能も除湿機能も、基本的には同じように空気を冷やし、どちらの場合にも空気中の水分は冷やされることで結露して、水になって室外に放出されます。
冷房機能で運転しているとき、エアコンは設定された室温になるように冷房運転を行う一方で、除湿機能で運転している場合には、湿度が目標の値になるまで微弱な冷房運転を行う、というのが基本的な違いです。
「冷房」と「弱冷房除湿」「再熱除湿」は電気代も異なる
エアコンの 「冷房」「弱冷房除湿」「再熱除湿」は電気代も異なります。「弱冷房除湿」がいちばん電気代が安く、次に「冷房」、いちばん電気代がかかるのは「再熱除湿」です。
でも、電気代を気にして、肌寒い梅雨時期などに「再熱除湿」ではなく「弱冷房除湿」を使ったり、夏室内が暑いときに「冷房」ではなく「弱冷房除湿」を使うなどすると、室内環境を快適に保つことはできません。室内気温や湿度に合わせて、最適なエアコンの運転機能を使い分けて行くことが大事です。
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2種類の除湿機能「弱冷房除湿」「再熱除湿」の使い分け
上記では「冷房」と「除湿」の違いについてご紹介しました。次は、2種類の除湿機能について見ていきたいと思います。最近のエアコンの除湿機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」という2つの種類があります。その違いは以下のようになります。
「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の違い
- 弱冷房除湿
- 部屋の温度を下げつつ(冷房しつつ)部屋の湿度も下げます。湿度を下げるために冷やされた空気をそのまま室内へ戻しています。
- 再熱除湿
- 部屋の温度を下げないよう、湿度だけを下げます。湿度を下げるために冷やされた空気を再度暖めてから室内へ戻しています。
空気を冷やすことで水分を取り除くのは、弱冷房除湿も再熱除湿も同じです。再熱除湿運転では、一度冷やして水分を取り除いた空気をもう一度暖めることで、室温の低下を防ぐように運転する点が違いです。
それぞれの機能の特徴をよく理解して使うことが電気代の節約につながります
- 梅雨の時期や夏の少し肌寒い雨の夜などは、再熱除湿機能を使うことで身体を冷やさずに快適に過ごせます。(再熱除湿機能は電気代が少し高めですが、冷房で身体を冷やして風邪をひいてしまうよりは、必要な時だけ必要な機能を使うことをおすすめします)
- 湿度が高くじめじめしている夏場で、弱冷房除湿で部屋の温度が快適になる場合は、弱冷房除湿がおすすめです。
- 室外気温が高く室内も大変暑い場合は、冷房機能で一気に部屋の温度を下げ、自動運転で設定温度を維持する方法が電気代は節約できます。
エアコンのメーカーによって、再熱除湿を搭載しているモデルとそうでないモデルがあります。富士通とコロナのエアコンは再熱除湿と弱冷房除湿をリモコンで切り替えることができます。他メーカーは再熱除湿方式のみであったり、再熱除湿方式ではないけれども快適な温度を保てるよう工夫された除湿機能になっていたりとさまざまです。
エアコンを新しく買う時は、除湿の方式をチェックしてみるのもいいですね。
メーカー | シリーズ | 除湿方式 |
---|---|---|
富士通 | Xシリーズ/Zシリーズ/ZNシリーズ | 再熱除湿 弱冷房除湿 切り替え可能 |
Wシリーズ/Vシリーズ/Dシリーズ/DNシリーズ/Cシリーズ | 弱冷房除湿 | |
日立 | Xシリーズ/Wシリーズ | 再熱除湿 |
Gシリーズ/Dシリーズ | 弱冷房除湿 | |
三菱電機 | Zシリーズ/Xシリーズ/ZDシリーズ | 再熱除湿 |
FZシリーズ/FLシリーズ/Rシリーズ/Sシリーズ/GEシリーズ/FDシリーズ/XDシリーズ | 弱冷房除湿 | |
コロナ | Wシリーズ/WKシリーズ | 再熱除湿 弱冷房除湿 切り替え可能 |
Zシリーズ/Sシリーズ/SKシリーズ/Nシリーズ/Bシリーズ/冷房専用シリーズ | 弱冷房除湿 | |
東芝 | K-DRシリーズ/K-DZシリーズ/K-DXシリーズ/K-Xシリーズ/K-Mシリーズ | 弱冷房除湿 |
シャープ | R-Xシリーズ/R-Hシリーズ/R-Fシリーズ/R-Dシリーズ/R-Nシリーズ | 弱冷房除湿 |
パナソニック | LXシリーズ/Xシリーズ/EXシリーズ/GXシリーズ/Jシリーズ/PXシリーズ/UXシリーズ/TXシリーズ | 弱冷房除湿 |
ダイキン | Rシリーズ/Mシリーズ/Aシリーズ/SXシリーズ/Fシリーズ/Cシリーズ/Eシリーズ/VXシリーズ/Dシリーズ/Hシリーズ/KXシリーズ | 弱冷房除湿 |
エアコンの「冷房」「除湿」機能は気温や湿度に合わせてきちんと使い分け、快適に過ごしましょう
エアコンの「冷房」と「除湿」機能についてご紹介しました。エアコンの「除湿」「冷房」機能は気温や湿度に合わせてきちんと使い分けていくことで、快適に過ごすことができます。
- 湿度が高くて肌寒い日
- 「再熱除湿」を使いましょう
- 湿度が高くて暑い日
- 「弱冷房除湿」を使いましょう
- とても暑い日
- 「冷房」を使いましょう
また、エアコンを使いはじめる季節になると、電気代が高くなってしまうことが心配な方も多いでしょう。電気代は、ご家庭の電気の使い方や電気使用量に見合ったプランを選ぶと節約ができます。
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