ビッグローブ光からauひかりへの乗り換え方法 デメリットや手順は?
この記事の目次
現在ビッグローブ光を契約していて、auひかりに乗り換えを検討している方向けに、手順や注意点を解説します。ビッグローブ光からauひかりに乗り換えるメリット・デメリットもまとめているので、契約前に改めて確認しましょう。本記事で掲載されている金額は、すべて税込表示です。
ビッグローブ光からauひかりに乗り換え時の注意点
まずはビッグローブ光からauひかりに乗り換える前に、確認しておきたい注意点をご紹介します。
ビッグローブ光のオプションが利用できなくなる
ビッグローブ光では光回線とビッグローブ自体を同時に辞める「退会」と、光回線だけの「解約」があります。ビッグローブ自体を退会すると当然、ビッグローブの全サービスが利用できません。
ビッグローブ光だけでの解約でも「ビッグローブ光電話」や「ビッグローブ光テレビ」などのオプションサービスは使えなくなります。ただし、ビッグローブ光の契約と同時に加入したオプションサービスでも、光回線に付随しない一部のサービスは有料で引き続きが可能です。
例えば、様々なジャンルの専門家に電話相談できる「ビッグローブ 暮らしのあんしん相談」やクラウド上にデータを保管できる「ビッグローブ あんしんバックアップ」などは継続利用が可能。今後も使いたいサービスがあるなら、解約時に確認すると良いでしょう。
auひかりは提供エリアが限定されている
ビッグローブ光は日本全国でサービスを提供しています。しかし、auひかりの提供エリアは戸建て向けの「auひかりホーム1ギガ」は36都道府県のみ。具体的には次のエリアなら、auひかりに乗り換えることが可能です。
- 北海道エリア
- 北海道
- 東北エリア
- 宮城県、青森県、秋田県、岩手県、山形県、福島県
- 関東エリア
- 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県
- 中部エリア
- 長野県、新潟県、山梨県
- 北陸エリア
- 石川県、富山県、福井県
- 中国エリア
- 広島県、岡山県、山口県、島根県、鳥取県
- 四国エリア
- 愛媛県、香川県、徳島県、高知県
- 九州エリア
- 福岡県、熊本県、鹿児島県、長崎県、大分県、宮崎県、佐賀県
上記のとおり、auひかりは一部の中部エリアと近畿エリア、沖縄エリアでは提供されていません。もし提供エリア外で、auあるいはUQモバイルのセット割を利用したいなら、中部エリアではコミュファ光、近畿エリアではeo光、沖縄エリアではauひかりちゅらを契約するのがおすすめです。
一方で集合住宅向けの「auひかり マンション」は、沖縄県以外の全国に提供されています。ただし、エリア内であっても「auひかり マンション」に加入できるのは、auひかりの回線設備が導入済みの集合住宅にお住まいの方のみです。
auひかりは解約時の回線撤去費用が高い
auひかりは、解約時の回線撤去費として最大31,680円がかかります。光回線の撤去費用の相場は10,000円~20,000円程度。中には撤去費用が無料の光回線サービスもあるので、auひかりは割高といえます。
2022年7月1日以降に申し込んだ場合、回線撤去工事は任意です。賃貸物件では、撤去が必要かどうかは管理会社や大家さんの判断となるため、必ず確認をするようにしましょう。撤去費用は契約内容や契約時期によって異なります。auひかり マンションを利用している場合は、撤去費用がかかりません。
ビッグローブ光からauひかりに乗り換え時の費用
ビッグローブ光からauひかりに乗り換える際は、解約金や新規申し込み時の契約手数料などがかかります。ここでは、auひかりに乗り換える際の費用について解説します。
ビッグローブ光の解約時の費用
ビッグローブ光の解約金として、以下3つの費用が発生する可能性があります。
- 違約金
- 工事の残債料金
- 返却手数料
1つ目の解約金は、「違約金不要期間」以外で解約した場合のみ発生します。違約金不要期間は、2年プランなら更新月に当たる24カ月目から翌々月、3年プランなら更新月の36カ月目から翌々月までの3ヵ月間を指します。
期間外の解約で支払う違約金は、次のとおりです。料金は契約成立日とプランによって異なります。
契約成立日/契約プラン | 違約金 | ||
---|---|---|---|
ファミリータイプ | マンションタイプ | ||
2024年2月1日以降 | 4100円 | 3000円 | |
2022年7月1日~2024年1月31日 | 4230円 | 3360円 | |
2022年6月30日以前 | 2年プラン | 9500円 | |
3年プラン | 11900円 |
契約成立日/契約プラン | 違約金 | |
---|---|---|
2024年2月1日以降 | 4620円 | |
2022年7月1日~2024年1月31日 | 4950円 | |
2022年6月30日以前 | 2年プラン | 9500円 |
3年プラン | 11900円 |
2つ目は工事の残債料金で、開通工事費を分割で支払っているなら、その残債が一括で請求されます。
3つ目は返却手数料です。ビッグローブから無線LANルーターをレンタルしている場合のみ、1台あたり1,430円(返却送料を含む)が発生。解約1カ月以内に返却しないと、未返却費用として1台あたり6,000円、借りているのが「Aterm WG1810HP(JE)」なら16,000円(すべて不課税)がかかるので、注意してください。
なお、NTT東日本/NTT西日本に返すレンタル機器には返却手数料はかかりません。ただ、こちらも返却しないでいると最大38,000円(不課税)の損害賠償金を請求されます。無駄な出費を避けるためにも、早めの返却を心がけましょう。
auひかりの申し込み時の費用
auひかりは申し込み時に初期登録料と工事費含む初期費用がかかります。新規登録料はauひかり ホームでもauひかり マンションでも3,300円。初期費用は、戸建て向けとマンション向けで費用が異なります。
プラン | 初期費用 (工事費含む) |
---|---|
auひかりホーム | 41250円 |
auひかり マンション | 33000円 |
工事費含む初期費用は、「初期費用相当額割引」によって”実質無料”です。分割払いと同じ回数で毎月の利用料から割引されるため、分割払いを選べば申し込み時の支払いは新規登録料の3,300円だけで済みます。
ビッグローブ光からauひかりに乗り換える方法
ビッグローブ光からauひかりに乗り換える方法を解説します。主な手順は次のとおりです。
- auひかりに申し込む
- auひかりの工事日を決める
- ビッグローブ光の解約手続きをする
- auひかりの工事の立ち合いをする
- auひかりの接続機器の設定をする
Step1)auひかりに申し込む
auひかりへの乗り換えを決めたら、まずはインターネットまたは電話で新規申し込みをします。以下の情報を事前にまとめておくと、手続きがスムーズに進められるでしょう。
- 契約者氏名
- 性別
- 生年月日
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- 建物の情報(持家・賃貸など)
- 契約内容の送付先
- 支払い情報
- 工事希望日
申し込みをする前には、契約に関する情報が記された約款や、重要事項説明書に目を通しておきましょう。どちらもauひかりのHPにて確認できます。
また、auひかりの開通にあたっては基本的に工事が必要となります。賃貸住宅に住んでいる方は、申し込み前に管理会社やオーナーに承諾を得ておきましょう。
Step2)auひかりの工事日を決める
申し込み後は事前調査が実施され、問題がなければ工事の予約案内がSMSのメッセージで届きます。auから送付された「契約内容のご案内」に記載されるIDとパスワードを使って、WEBページ/アプリの「My au」にログインし、工事日を予約してください。
工事日は立ち合いが必須です。他の用事がない日時を指定しましょう。もし予約した工事日での立ち会いが難しく、変更を余儀なくされた場合はKDDI開通センターに電話で問い合わせをします。My auから工事日変更はできないので、注意してください。
なお、土日祝日に工事を実施すると、工事費とは別に3,300円(税込)がかかります。費用を抑えたいなら、平日に予約しましょう。
Step3)ビッグローブ光の解約手続きをする
ビッグローブ光だけ解約したいなら、まずはマイページにログインし、解約・退会の受付予約をします。予約を済ませたら、指定した日時にビッグローブから電話がかかってくるので、改めて解約を申し込みましょう。その際、次の情報を準備しておくとスムーズでしょう。
- ビッグローブID
- パスワード
ビッグローブIDとパスワードは、契約時に送付された「ビッグローブ会員証」に記載されています。
ビッグローブ自体の退会は受付予約から手続きする方法のほか、webでも可能、さらに郵送でも退会の申し込みができます。会員サポートページ掲載のPDFを印刷、ないし郵送で取り寄せた「契約解除申込書(退会申込用紙)」を記入。ビッグローブ登録センターに送付します。必要があれば、ビッグローブから確認の連絡があります。
退会するとビッグローブ光も自動解約となるため、手続きは別途必要ありません。退会日は月末で、毎月25日が受付の締め日となります。26日以降に手続きをすると翌月末での解約となるので、注意しましょう。
手続きが済んだら、送付されたNTT東日本/西日本宛の回収キット、またはビッグローブ宛の返却キットに従って、レンタル機器を返却すれば解約完了です。回線の撤去工事は原則行いません。
ただし、賃貸物件から退居する際に原状回復を求められた場合などは、撤去工事を依頼できます。料金は基本的に無料で、工事は立ち会いが必須です。当日は工事をするだけでなく、工事業者がレンタル機器も合わせて回収してくれます。
Step4)auひかりの工事の立ち合いをする
工事当日は屋内工事と屋外工事を実施します。最寄りの電柱から宅内まで光ファイバーを引き込み、光コンセントを設置。事前に送付されていたルーター一体型ONU(光回線終端装置)を接続して工事完了です。
工事にかかる時間は状況にもよりますが、2時間程度です。途中で外出はできないので、きちんと立ち会い時間を確保しておきましょう。
申し込んだプランがauひかり マンションなら、回線が共用部まで導入済みであるため、屋外工事は不要。基本的には屋内工事のみとなります。
Step5)auひかりの接続機器の設定をする
工事で設置したルーター一体型ONUとパソコンやスマホを繋いで、インターネットの接続設定を行います。もしインターネットに接続できなかったときは、サポートデスクに問い合わせましょう。
なお、auひかりが利用可能となるまでには、申し込みからおおよそ1~2カ月かかります。auひかりに乗り換える場合は、慌てないよう余裕を持ったスケジュールを設定することも大切です。
ビッグローブ光からauひかりに乗り換えるメリット・デメリット
最後に、ビッグローブ光からauひかりに乗り換えるメリット・デメリットをご紹介します。
ビッグローブ光からauひかりに乗り換えるメリット
ビッグローブ光からauひかりに乗り換えるメリットは、次の2つです。
- プロバイダが選べる
- auスマホもしくはUQモバイルとのセット割が引き継げる
ビッグローブ光のプロバイダはビッグローブ一択でしたが、auひかりホームでは「@nifty/@TCOM/ASAHIネット/au one net/BIGLOBE/DTI/So-net」という7つのプロバイダが用意されています。自分に合ったサービスを選べるのは利点でしょう。利用できるプロバイダは提供エリアや居住環境によって異なります。
ビッグローブ光で適用されていたauもしくはUQモバイルのセット割を引き継げることもメリットです。auひかりでも対象となるプランと「auひかり電話」に加入していれば、ビッグローブ光と同様、月額料金が割引されます。ビッグローブ光でセット割を適用するにはビッグローブ光電話の契約が必要です。
セット割引名 | セット対象 | 1回線あたりの割引額 | 適用可能な回線数 |
---|---|---|---|
auスマートバリュー | auの対象プラン | 最大1100円/月 | 合計10回線 |
自宅セット割 | UQモバイルの対象プラン | 最大858円/月 | 合計10回線 |
ビッグローブ光からauひかりに乗り換えるデメリット
ビッグローブ光からauひかりに乗り換えるデメリットには、次の3つを挙げることができます。
- 同じ1ギガプランでも基本料金が高くなる
- マンションで「戸建てプラン」を利用するには条件がある
- 「biglobe.ne.jp」のメールアドレスが利用できなくなる
1つ目のデメリットは、ビッグローブ光より基本料金が高いことです。例えば、戸建て向けの1ギガプランで比べるとビッグローブ光の3年プランが5,478円で、auひかりの「ずっとギガ得プラン」(3年プラン)は5,610円。ややauひかりの方が割高となっています。
ただ、これは他の割引サービスやキャッシュバックなどを省いた基本料金です。加入したいオプションサービスがあるなら当然、月額料金も変わってきます。どちらが安いか一概には言えませんし、サービスの内容も単純には比べられません。そのため、両方の総合的なコスパを見比べることが大切です。
2つ目は、auひかりは、フレッツ光と比べて「auひかりマンションプラン」を利用できる集合住宅数が少なめです。ただし、諸条件はあるものの集合住宅でも「戸建てプラン」の利用は可能です。
3つ目は、「biglobe.ne.jp」のメールアドレスが利用できなくなることです。ビッグローブを退会すると、プロバイダメールが使えなくなります。
ただ、ビッグローブ光を解約する際に事前に継続を申し込めば、「ブラウザ上のWebメールのみでの使用」「メールデータの保存期間が30日間」という条件で利用が可能。また、ビッグローブの「ベーシック」コースに加入すれば、月額220円で今までどおりメールを利用できます。
ビッグローブ光からauひかりに乗り換える前に他社も比較!
ビッグローブ光からauひかりへの乗り換えには、メリットだけでなくデメリットもあります。光回線を乗り換える際は、別の光回線サービスも比較検討してみることをおすすめします。