ドコモ光からauひかりへの乗り換え方法 デメリットや手順は?
この記事の目次
現在ドコモ光を契約していて、auひかりに乗り換えを検討している方向けに、手順や注意点を解説します。ドコモ光からauひかりに乗り換えるメリット・デメリットもまとめているので、契約前に改めて確認しましょう。本記事で掲載されている金額は、すべて税込表示です。本記事のリンクには広告が含まれています。
- 更新日
- 2024年10月7日
ドコモ光からauひかりに乗り換え時の注意点
まずはドコモ光からauひかりに乗り換える前に、確認しておきたい注意点をご紹介します。
ドコモ光とスマホのセット割が無効になる
ドコモ光には、ドコモのスマホとセットで契約することで、スマホなどの月額料金から毎月1,100円割引される「ドコモ光セット割」があります。三親等以内の家族を対象とする「ファミリー割引」に登録されている20回線までに適用され、最大で月額22,000円の割引を受けることが可能です。
ファミリー割引の対象プランは、「eximo」「eximo ポイ活」「irumo(0.5GBを除く)」「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」です。新規受付が終了している「ドコモ光ミニ」では割引額が毎月220~550円となります。
auひかりにもスマホとのセット割引が用意されています。しかし、auまたはUQモバイルのスマホが対象で、別途「auひかり でんわ」の契約も必要です。今後もドコモのスマホを利用する予定ならセット割引がなくなる分、スマホの月額料金が高くなることは理解しておきましょう。
auひかりは提供エリアが限定されている
ドコモ光は日本全国でサービスを提供しています。しかし、auひかりの提供エリアは、戸建て向けの「auひかり ホーム1 ギガ」の場合、36都道府県のみ。具体的には次のエリアなら、auひかりに乗り換えることが可能です。
- 北海道エリア
- 北海道
- 東北エリア
- 宮城県、青森県、秋田県、岩手県、山形県、福島県
- 関東エリア
- 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県
- 中部エリア
- 長野県、新潟県、山梨県
- 北陸エリア
- 石川県、富山県、福井県
- 中国エリア
- 広島県、岡山県、山口県、島根県、鳥取県
- 四国エリア
- 愛媛県、香川県、徳島県、高知県
- 九州エリア
- 福岡県、熊本県、鹿児島県、長崎県、大分県、宮崎県、佐賀県
上記のとおり、auひかりは一部の中部エリアと近畿エリア、沖縄エリアでは提供されていません。もし提供エリア外で、auあるいはUQモバイルのセット割を利用したいなら、中部エリアではコミュファ光、近畿エリアではeo光、沖縄エリアではauひかりちゅらを契約するのがおすすめです。
一方で集合住宅向けの「auひかり マンション」は、沖縄県以外の全国に提供されています。ただし、エリア内であっても「auひかり マンション」に加入できるのは、auひかりの回線設備が導入済みの集合住宅にお住まいの方のみです。
auひかりは解約時の回線撤去費用が高い
auひかりは、解約時の回線撤去費として最大31,680円がかかります。光回線の撤去費用の相場は10,000円~20,000円程度。中には撤去費用が無料の光回線サービスもあるので、auひかりは割高といえます。
2022年7月1日以降に申し込んだ場合、回線撤去工事は任意です。賃貸物件では、撤去が必要かどうかは管理会社や大家さんの判断となるため、必ず確認をするようにしましょう。撤去費用は契約内容や契約時期によって異なります。auひかり マンションを利用している場合は、撤去費用がかかりません。
ドコモ光からauひかりに乗り換え時の費用
ドコモ光からauひかりに乗り換える際は、解約金や新規申し込み時の契約手数料などがかかります。ここでは、auひかりに乗り換える際の費用について解説します。
ドコモ光の解約時の費用
ドコモ光を2年定期契約で利用していて、満了月から翌々月の期間(契約24~26カ月目)以外で解約すると解約金が発生します。なお、解約金の支払いにdポイントを充てることはできません。
プラン種類 | 戸建て | マンション | |
---|---|---|---|
ドコモ光 1ギガ | 2022年6月30日以前に契約した場合 | 14300円 | 8800円 |
2022年7月1日以降に契約した場合 | 5500円 | 4180円 | |
ドコモ光 10ギガ | 5500円 | 5500円 |
そのほか、光回線開通の工事費を分割払いしていると、解約の翌月に残債を一括請求されます。また、解約後にレンタル機器を返却しないでいると、機器相当額を請求させることもあるので注意しましょう
auひかりの申し込み時の費用
auひかりは申し込み時に初期登録料と工事費含む初期費用がかかります。新規登録料はauひかり ホームでもauひかり マンションでも3,300円。初期費用は、戸建て向けとマンション向けで費用が異なります。
プラン | 初期費用 (工事費含む) |
---|---|
auひかり ホーム | 41250円 |
auひかり マンション | 33000円 |
工事費含む初期費用は、「初期費用相当額割引」によって”実質無料”です。分割払いと同じ回数で毎月の利用料から割引されるため、分割払いを選べば申し込み時の支払いは新規登録料の3,300円だけで済みます。
ドコモ光からauひかりに乗り換える方法
ドコモ光からauひかりに乗り換える方法を解説します。主な手順は次のとおりです。
Step1)auひかりに申し込む
auひかりへの乗り換えを決めたら、まずはインターネットまたは電話で新規申し込みをします。次の情報を事前にまとめておくと、スムーズに手続きを進められるでしょう。
- 契約者氏名
- 性別
- 生年月日
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- 建物の情報(持家・賃貸など)
- 契約内容の送付先
- 支払い情報
- 工事希望日
申し込みをする前には、契約に関する情報が記された約款や、重要事項説明書に目を通しておきましょう。どちらもauひかりのHPで確認できます。また、auひかりの開通にあたっては基本的に工事が必要です。賃貸住宅に住んでいる方は、申し込み前に管理会社やオーナーに承諾を得ておきましょう。
Step2)auひかりの工事日を決める
申し込み後は事前調査が実施され、問題がなければ工事の予約案内がSMSのメッセージで届きます。auから送付された「契約内容のご案内」に記載されるIDとパスワードを使って、WEBページ/アプリの「My au」にログインし、工事日を予約してください。
工事日は立ち合いが必須です。他の用事がない日時を指定しましょう。もし予約した工事日での立ち会いが難しく、変更を余儀なくされた場合はKDDI開通センターに電話で問い合わせをします。My auから工事日変更はできないので、注意してください。
なお、土日祝日に工事を実施すると、工事費とは別に3,300円(税込)がかかります。費用を抑えたいなら、平日に予約しましょう。
Step3)ドコモ光の解約手続きをする
ドコモ光の解約手続きは次の3つで可能です。
- Web
- ドコモショップ/d garden
- 電話
WEBは24時間解約の申し込みが可能ですが、手続き時にはドコモ光を利用しているdアカウントでのログインが必要です。また、ペア回線を設定していない場合はオンラインでの契約内容の確認・変更はできません。ドコモショップ/d gardenは各店舗の営業時間、電話は午前9時~午後8時までの受付となります。ペア回線とは、ドコモのスマホとドコモ光の契約者名義を同一にした状態を指します。
- ドコモの携帯電話契約内容
- ネットワーク暗証番号
ドコモの携帯電話契約がない場合や「ドコモ光」のペア回線を設定しない場合、契約ID(お客さまID)などで本人確認を行うことがあります。
解約日は手続き日の翌月末まで指定が可能。回線の停止は手続から数日かかる場合があります。また、WEBでの申し込みでは入力内容について確認事項が発生すると指定した日に解約できないケースもあるので、注意しましょう。
手続きが済んだら送付された回収キットに従って、レンタル機器を返却すれば解約完了。回線の撤去工事は原則的に行いません。
賃貸住宅で戸建てタイプのプランを契約していて、退去に伴い原状回復を求められた場合などは、料金は基本的に無料で、工事は立ち会い必須。当日は工事をするだけでなく、工事業者が返却予定のレンタル機器も回収してくれます。
なお、プロバイダの解約は、契約しているプランが1ギガおよび10ギガの単独タイプとドコモ光ミニなら、別途手続きが必要です。1ギガおよび10ギガのタイプA/B/Cなら、利用しているプロバイダによって手続きの有無が異なるため、直接プロバイダに確認しましょう。
契約しているのが「ドコモ光 タイプC」で解約にあたって回線の撤去を希望する場合、ドコモ インフォメーションセンターに電話して申し込んでください。解約手続き後、実際に回線が停止するまで数日かかることがあります。ドコモ光の解約後もドコモ光電話の電話番号を継続利用したい場合、事前に移行手続きを行う必要があります。
Step4)auひかりの工事の立ち合いをする
工事当日は屋内工事と屋外工事を実施します。最寄りの電柱から宅内まで光ファイバーを引き込み、光コンセントを設置。事前に送付されているルーター一体型ONU(光回線終端装置)を接続して工事完了です。
工事にかかる時間は状況にもよりますが、2時間程度。途中で外出はできないので、きちんと立ち会い時間を確保しておきましょう。
申し込んだプランがauひかり マンションなら、回線が共用部まで導入済みであるため、屋外工事は不要。基本的に屋内工事のみとなります。
Step5)auひかりの接続機器の設定をする
工事で設置したルーター一体型ONUとパソコンやスマホを繋いで、インターネットの接続設定を行います。もしインターネットに接続できなかったときは、サポートデスクに問い合わせましょう。
なお、auひかりが利用可能となるまでには、申し込みからおおよそ1~2カ月かかります。auひかりに乗り換えるなら、慌てないように余裕を持ったスケジュールの設定が大切です。
ドコモ光からauひかりに乗り換えるメリット・デメリット
最後に、ドコモ光からauひかりに乗り換えるメリット・デメリットをご紹介します。
ドコモ光からauひかりに乗り換えるメリット
ドコモ光からauひかりに乗り換えるメリットには、次の3つを挙げることができます。
- 5ギガタイプのプランが選べる
- 独自回線のため回線が混雑しにくい
- auスマホもしくはUQモバイルとのセット割がある
auひかり ホームでは1ギガと10ギガのプランに加えて、ドコモ光にはない5ギガプランが用意されています。「1ギガより通信速度を上げたいが、少しでも月額料金を安く抑えたい」という方にはおすすめです。
auひかりはKDDIの独自回線なので、回線が混雑しにくいことも魅力です。NTT東日本/西日本の回線を利用した「光コラボ」であるドコモ光と比べて、通信速度が安定すると同時に、スピードも上がりやすくなっています。
auもしくはUQモバイルをセット割が利用できることもポイントです。auのスマホとUQモバイルで対象となるプランに契約している場合、月額料金が割引されます。なお、セット割を適用するにはauひかり電話の契約が必要です。
セット割引名 | セット対象 | 1回線あたりの割引額 | 適用可能な回線数 |
---|---|---|---|
auスマートバリュー | auの対象プラン | 最大1100円/月 | 合計10回線 |
自宅セット割 | UQモバイルの対象プラン | 最大858円/月 | 合計10回線 |
ドコモ光からauひかりに乗り換えるデメリット
ドコモ光からauひかりに乗り換えるデメリットは、次の2つです。
- プロバイダの選択肢が少ない
- ドコモのセット割引が利用できない
auひかりは、ドコモ光よりプロバイダの選択肢が少なくなっています。ドコモ光1ギガのタイプAおよびBのプランでは20社以上が用意され、タイプCを加えれば、さらに多くのプロバイダを選ぶことができます。
一方で、auひかり ホームでは「@nifty/@TCOM/ASAHIネット/au one net/BIGLOBE/DTI/So-net」という7つのプロバイダしか選べず、auひかりマンションではプランによって選択肢がさらに狭まります。利用できるプロバイダは提供エリアや居住環境によって異なります。
つまり、ドコモ光で契約していたプロバイダを継続利用したくても、場合によっては解約しなければならないのです。これまで利用していたプロバイダで貯めていたポイントがあるなら、解約によって失効となるかもしれないので、注意が必要でしょう。
ドコモのスマホを継続利用するなら、ドコモ光とのセット割引が利用できないのもデメリットです。結果として、今よりもスマホの月額料金が高くなってしまいます。
ドコモ光からauひかりに乗り換える前に他社も比較!
ドコモ光からauひかりへの乗り換えには、メリットだけでなくデメリットもあります。光回線を乗り換える際は、別の光回線サービスも比較検討してみることをおすすめします。