エコキュートは寒冷地だとお得じゃないって本当?
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かわいらしい響きの「エコキュート」、これは関西電力の登録商標で、「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」というのが、正式な名称です。寒冷地では現時点ではエコキュートについて、あまり興味を持っていない方が多いかもしれません。「お得ではない」と耳にするからでしょうか?では本当にお得ではないのでしょうか?チェックしてみましょう。
寒冷地でエコキュートを使うメリット
まず最初に、エコキュートには寒冷地仕様の物があります。これらは氷点下20度くらいまで使用可能となっているものが多いです。
例えば、寒冷地仕様のフルオート「PanasonicのFGシリーズ」の3人から5人用の370Lと、4人から7人用の460Lなどがあります。
また、CORONAの寒冷地仕様スタンダードタイプの-25度まで対応するフルオートも、使いやすいでしょう。3人から5人用の370Lと4人から7人用の460Lなどがあります。
お得なランニングコスト
エコキュートは割高だと利用したことがある方に聞いた方が多いかもしれません。しかし、「Panasonic エコキュート 北海道版 webカタログ」によりますと……
電気温水器 約3倍
石油給湯器 約2倍
都市ガス給湯機 約4倍
同じガス給湯機であっても、都市ガスよりは割高になるプロパンの場合、更にランニングコストが高くなるでしょう!
給湯にかかる電気代は月平均2,600円ほどです。お得な夜間電力を使うのでお得なのです。
断水や停電の時にもお湯が使える
エコキュートを利用していれば、断水や停電の時にも、タンクの中にあるお湯があります、これを取り出すことができます。これは飲み水としては適していませんが、生活用水として使うことができます。
寒冷地では暖かいお湯があると、断水や停電の時などにはとても心強いものです。
日中留守がちの家庭なら電気代は高くならない
日中、家に誰かがいて電力を消費する場合、電気代が高くなってしまいがちです。深夜電力がお得な分、日中の電力が割高です。日中、テレビなどを長い時間入れたり、エアコンなどを長く使ったりしない家庭の場合、寒冷地であってもエコキュートは使いやすいものでしょう。
留守の時間が長いご家庭や、電気を夜か早朝に使えるご家庭の場合ですと、電気代はお得にできるようです。電気製品はタイマーを使って、夜とか早朝に使うと節約できますね!
寒冷地でエコキュートを使うデメリット
寒冷地こそ、冬の寒い時に暖かいお風呂にいつでも入れるという状況は嬉しいものです。そんなエコキュートのデメリットにはどんなことがあるかチェックしてみましょう!
では寒冷地でエコキュートを使う場合、どのようなデメリットがあるでしょうか?また、それによってどのようなことに気を付けければいけないかを考えてみましょう。
低周波騒音
エコキュートによる低周波騒音については寒冷地だけの問題ではありません。既に耳にしたことがある人も多いでしょう。ではこの騒音のレベルをチェックしてみましょう。
木の葉の触れ合う音 | 柱時計の音 | ヒートポンプ給湯機の近傍 | 普通の事務所の中 | 普通の会話 | 電話のベル |
---|---|---|---|---|---|
20dB | 30dB | 40dB | 50dB | 60dB | 70dB |
この表でもおわかりの通り、エコキュートの運転音40dBほどということで、決して大きくはありません。むしろ、小さな音でしょう。
しかし、毎晩、深夜、寝静まる時間帯にこの音が聞こえ始め、何時間も続くというのや慣れないうちは気になる人もいるでしょう。実際には他の給湯機に比べてみても、大きな音ではないのですが、深夜、他に何の音もしない場合は気になることはあるでしょう。
普段の生活の中で、雑音などが気になりやすい人の場合、入眠に時間のかかる人の場合は少し慎重に考えてみましょう。
低温では能率が下がってしまう
大気の熱を利用してお湯を沸かすエコキュートは外気温が低い寒冷地では効率がよくはありません。寒冷地ではこれが問題です。しかし、電力プランを見直してみることにより、かなり節約ができる場合があります。まずは電力プランが適切かどうかを見直してみましょう。
室外機を置くスペースが必要
寒冷地の中でも豪雪地帯の場合、所有している土地に除雪後の雪がどんどん積まれて、土地をかなりの面積を占有していしまうという現実があります。室外機を置く場所にかなり工夫が必要になることも多いです。
特に、近隣の住宅とあまり距離が離れていない住宅の場合、エコキュートの室外機を置く位置は選択の余地があれば、よく検討しましょう。自分の家のエコキュートの室外機の側に、近所の隣とか裏の家の寝室がある場合など、運転音が響く場合があるようです。
毎日出すことになる運転音の問題で、近所関係が悪くならないように注意を払いましょう。
まとめ
寒冷地でエコキュートを導入する場合、まず気になるのは初期費用の高さでしょう。これは長く使用していくことを考えてみてから導入しましょう。エコキュートのメリットもたくさんあるので、短期的なコストだけで考えないようにいたしましょう。
エコキュートの電気代が節約できる正しい使い方について、以下の記事でご説明しています。
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