電気温水器の電気代はどれくらい?高い電気代の節電方法もあわせて紹介!
この記事の目次
電気でお湯を沸かす電気温水器は、必要なときにすぐにお湯が使えて便利です。毎日使う家電のひとつなので、電気温水器にかかる電気代がいくらなのか気になりますよね。
現在、電気温水器を使っていて電気代が高いと感じるので節約したいという方に向けて、電気温水器の種類やかかる電気代、節約方法を解説します。
- 更新日
- 2024年11月7日
電気温水器とは?
電気温水器は電気でお湯を沸かす電気給湯器のひとつで、電気のみでお湯を沸かします。
電気温水器とエコキュートの違い
電気給湯器には、電気温水器とエコキュートの2種類があり、お湯を沸かす仕組みが異なります。
- 電気温水器
- 貯水タンクの中にヒーターを設置し、その熱を利用してお湯を沸かす。
- 導入時のコストが割安。
- 電気のみでお湯を沸かすため、エコキュートに比べて電気代がかかる。
- エコキュート
- エアコンにも使われている「ヒートポンプ」技術を利用して、空気の熱でお湯を沸かす。
- 導入時のコストが割高。
- 電気だけでなく空気の熱も活用するので、省エネルギーでお湯が沸かせて、電気代の節約も期待できる。
「電気温水器」と「エコキュート」の違いについて、さらに詳しくは以下の記事で説明しています。
電気温水器の種類にはどんなものがある?
電気温水器には、フルオート・セミオート・給湯専用の3つのタイプがあります。
フルオート
フルオートタイプの電気温水器は、お湯はり(給湯)・保温・足し湯・追い焚きを、すべて自動で行います。
節電効果の高い自動運転機能がある電気温水器なら、無駄な追い焚きが減るので電気代の節約にもつながります。ただし、セミオートタイプや給湯専用タイプに比べて、本体価格や設置費用は割高で、機能や部品が多いので定期的なメンテナンスが必要となる場合があります。
セミオート
セミオートタイプの電気温水器は、お湯はり(給湯)を自動で行います。手動で足し湯ができますが、保温・追い焚きはできません。
冷めたお湯の温度を適温にするには足し湯をする必要があるので、温度が下がるほど、足し湯にかかる電気代が高くなってしまいます。またフルオートタイプに比べて、本体価格や設置費用は割安です。
給湯専用
給湯専用タイプの電気温水器は、蛇口をひねってお湯を出す方法で、お湯はり(給湯)を手動で行います。
自動でない不便さはありますが、お風呂に入る直前にお湯はりをするなど、自分のペースに合わせて使用すれば電気代が節約しやすいです。また、フルオートタイプやセミオートタイプに比べて、最も本体価格や設置費用が安くすみます。
参照:フルオートとセミオート、給湯専用の違いを教えてください。|よくあるご質問|パナソニック
電気温水器の電気代はどれくらい?
パナソニックによると、フルオートの電気給湯器「DH-37G5QU/DH-37G5QUKM」の電気代を地域ごとにみると以下のようになります。
電気代は、旧一般電気事業者の夜間の電気料金が安いプランで計算されています。旧一般電気事業者とは、北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・四国電力・中国電力・九州電力・沖縄電力をいいます。
地域 | 電気温水器の年間電気代 | エコキュートの年間電気代 | 電気料金プラン (消費税10%) |
---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約196800円 | 約57600円 | 北海道電力「エネとくスマートプラン」 |
東北電力エリア | 約188400円 | 約48000円 | 東北電力「よりそう+スマートタイム」 |
東京電力エリア | 約157200円 | 約37200円 | 東京電力エナジーパートナー「スマートライフL」 |
中部電力エリア | 約100800円 | 約25200円 | 中部電力ミライズ「時間帯別電灯 スマートライフプラン夜とく」 |
北陸電力エリア | 約166800円 | 約42000円 | 北陸電力「時間帯別電灯 くつろぎナイト12」 |
関西電力エリア | 約87600円 | 約20400円 | 関西電力「はぴeタイムR」 |
四国電力エリア | 約193200円 | 約44400円 | 四国電力「でんかeプラン」 |
中国電力エリア | 約176400円 | 約43200円 | 中国電力「電化Styleコース」 |
九州電力エリア | 約85200円 | 約20400円 | 九州電力「電化でナイト・セレクト」 |
沖縄電力エリア | 約91200円 | 約27600円 | 沖縄電力「Eeホームホリデー」 |
電気給湯器の電気代は、エコキュートよりも約3~4倍高くなっています。
参照:低ランニングコスト|エコキュート|住まいの設備と建材|パナソニック
電気温水器の電気代を節約する方法
エコキュートに比べると電気温水器の電気代は高いので、できるだけ節約したいですよね。電気温水器の電気代を節約するためのポイントを紹介します。
時間帯で電気料金が安くなるプランに切り替える
時間帯によって電気代が安くなる電気料金プランを選んで、その時間帯に電気温水器を使うようにすれば、電気温水器の電気代が安く済みます。
電気料金が安くなる時間帯は、夜間や土日休日・朝などプランによってさまざまで、オール電化住宅向けプランの場合は、夜間の電気料金が安く設定されています。ただし、安い時間帯以外の電気料金が割高になっていることが多いため、電気温水器を使う時間帯によっては電気代が高くなってしまいます。
また今オール電化住宅にお住まいで、2016年4月の電力自由化よりも前にオール電化プランを契約している方(例:東京電力「電化上手」中部電力「Eライフプラン」関西電力「はぴeプラン」など)は、そのままのプランを継続して使ったほうがお得な場合があります。新規受付を終了しているプランは一度切り替えてしまうと再契約できないため、注意が必要です。
時間帯によって電気料金が割安になるプランについて、さらに詳しくは以下の記事で紹介しています。
オール電化住宅向けの電気料金プランを「エネチェンジ電力比較」で探してみよう!
オール電化住宅向けのプランはさまざまな電力会社が用意しています。電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの条件を入力するだけで、お得な電気料金プランを見つけられます。これからオール電化住宅に引越しをする予定の方は、「引越し日に間に合う電力会社を調べる」をチェックしてみてくださいね。
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最安の電気料金プランを診断(無料)使うお湯の量をできるだけ減らす
お湯を必要な分だけ使うようにして、無駄な給湯を減らせば電気代が節約できます。
- 食器を洗うとき
- 食器は洗う前に水につけておいたり、ヘラやボロ布で汚れを拭き取っておく。
- シャワーをするとき
- 節水効果のあるシャワーヘッドでこまめにシャワーを止めながら使う。
ただし節水シャワーヘッドを使うと、水圧が弱くなったり、お湯が少しぬるくなったりする場合もあるので、ご家庭のシャワーの使い方に合わせて検討してみましょう。
シャワー15分の水量=お風呂約1回分の水量
シャワーを15分間使用すると、水量は浴槽の約1杯分にもなります。顔や髪を洗うときに出しっぱなしにしないなど、必要な分だけお湯を使うようにしましょう。
- シャワーをする
- 約12L/分×15分=約180L
- お風呂をためる
- 浴槽1杯=約200L
お湯の温度が低くならないようにする
通常、電気温水器は電気代の安い夜間にお湯を沸かしています。日中にタンクの中のお湯が不足して沸き増しが必要になると、その分電気代がかかってしまいます。
お湯が冷めないように工夫をして、なるべく沸き増しをしないようにすれば電気代が節約できます。
- お風呂に入るとき
- なるべく家族全員が時間をあけずに入浴する。
- 浴槽に保温シートを敷いたり、お風呂の浴槽にフタをしたりする。
電気温水器の電気代は、お湯の使い方を工夫して節約!
電気温水器の種類と電気代、電気温水器にかかる電気代の節約方法について紹介しました。エコキュートに比べて電気温水器の電気代は約3~4倍高いですが、お湯の量をなるべく減らす、お湯の温度が低くならないようにするなど、お湯の使い方を工夫すれば節約できます。
さらに電気温水器の電気代を安くしたいなら、電気料金プランを見直して、時間帯で電気料金が安くなるプランに切り替えてみませんか?オール電化住宅向けプランなら、夜間に使用する電気の料金が割安になっています。オール電化住宅向けプランに切り替えて、電気温水器を夜間に使うようにすれば、電気代を今より安くできる可能性があります!
エネチェンジ電力比較では、郵便番号と電気代、日中・夜間の在宅状況などの情報を入力するだけで、簡単に最適な電力会社・電気料金プランが見つけられます。
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