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電気代の請求がおかしい!高い原因の調べ方と対処法を徹底解説!

電気代の節約、節電テクニック

「電気代の請求がおかしい」と感じたことはありませんか?電気代が高くなる原因は、生活スタイルに合わない電気料金プランの契約や、古い家電を使い続けていることなどが考えられます。この記事では、電気代が高いと感じる方に、原因や対処方法について解説。電気代の節約ポイントも紹介しているので、高い電気代を見直しましょう。

「電気代の請求がおかしい!」「電気代が高い……」「電気代が先月の2倍3倍に……」とお悩みの方に、電気代が高くなる原因と対処方法を紹介します。

電気代の請求がおかしいと感じた場合、異常に高くなった電気代の原因は、電気を多く使いすぎているのか、重大な見落としや問題が起きているのか見定める必要があります。

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節約額

更新日
2024年5月24日

2024年は電気代の補助終了と再エネ賦課金などが原因で高くなっている!

2023年1月から、政府は電気代・ガス代高騰対策として「電気・ガス価格激変緩和対策事業」を実施してきましたが、2024年5月使用分で終了。一般家庭で月260kWhの電気を利用した場合、2023年9月使用分~2024年4月使用分までは月910円の補助、2024年5月使用分は月468円の補助がありましたが、終了で補助されていた分の電気代が高くなります。

また2024年5月から、電気料金に含まれている再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価が、1円40銭/kWhから3円49銭/kWhに値上げされているので、その影響で電気代が高くなっています。

電気代の請求がおかしい!高い原因として考えられることは?

毎月の電気代が高いと感じたら、次の項目にあてはまっていないかチェックしてみるとよいでしょう。

  • 電気の市場価格が高騰していないか
  • 燃料費調整額が上がっていないか
  • 単純に電気使用量が多くないか
  • 電気を多く使うライフスタイルに変わっていないか
  • 契約している電気料金プランは適切か
  • 電力消費量の大きい古い家電を使っていないか

電気の市場価格が上昇していないか

日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して電気料金単価が決まる「市場連動型プラン」という一部の電気料金プランでは、市場価格の高騰により電気料金が値上がりするケースが起こり得ます。市場価格は、猛暑・寒波といった気候変動や電気を作るための燃料の不足など、さまざまなことに影響されます。

電気代の請求がおかしいと感じた場合は、まず自分が契約しているプランが「市場連動型プラン」なのか、市場価格が高騰しているのかを確認しましょう。

国内最大級の電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号を入力するだけで今よりも安い電力会社を見つけられます。市場価格による電気代調整がないプランに絞り込む機能もありますよ。

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燃料費調整額が上がっていないか

電気代の請求がおかしいと感じる月は、契約している電力会社が設定する燃料費調整額が上がっていた可能性があります。

一般的な電気料金の内訳は、次のようになっています。

一般的な電気料金の内訳
  • 1カ月の電気料金=基本料金(最低料金)+(電力量料金単価×電気使用量)±(燃料費調整額×電気使用量)+(再エネ賦課金単価×電気使用量)

このうち燃料費調整額は、電力会社が設定した燃料の買い付け価格である「基準燃料価格」と、原油・石炭の貿易統計価格をもとに算出された「平均燃料価格」によって決まります。平均燃料価格が基準燃料価格を上回れば燃料費調整額はプラス調整に、下回る場合はマイナス調整になります。

この燃料費調整額は毎月変動するため、電気代が高くなる一因にもなります。

また、燃料費調整額の「上限設定の有無」も電気代に影響します。上限設定のあるプランだと、上限超過分が燃料費調整額に反映されませんが、設定のないプランだと超過分も反映されてしまいます。後者のプランを契約していて、燃料価格が高騰してしまうと、電気代が高くなってしまうケースもあります。

単純に電気使用量が多くないか

ほとんどの場合、急に電気代が高くなったときは、単純にご家庭での電気使用量が増えたことが原因です。

夏や冬のようにエアコン等の冷暖房家電を長時間使用する月は、使用していない月と比べると電力使用量が多くなります。電力使用料が増えたことによって電気代が上がり、結果的に請求がおかしいと感じてしまった可能性があります。まずは、ひと月あたりどのくらい電気料金を使っているのか、どの程度電気代がかかっているのか、見直してみましょう。

電気代は、検針票や契約している電力会社のマイページなどで確認できます。

電気代の調べ方
旧一般電気事業者の場合
紙の「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」やWEBで調べられます。
新電力の場合(旧一般電気事業者以外)
WEB上の会員向けマイページで電気代を調べられます。

旧一般電気事業者とは、北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・四国電力・中国電力・九州電力・沖縄電力の10社をさします。

電気を多く使うライフスタイルに変わっていないか

最近家をオール電化にした、季節が変わって暖房器具の使用回数が増えた、会社がリモートワーク制度を導入したため在宅時間が増えたなど、季節やライフスタイルの変化よって電気代が増加することもあります。

家庭によっては、一緒に住む家族が増えたり、子供が一人部屋を持つようになったりと、家庭のなかで電気を使う場所が増えることもあります。こうした電気の使い方が、以前と変わっていないかを振り返ることも大切です。

契約している電気料金プランは適切か

電気料金プランごとに、1人暮らしに向いているプラン、電気をたくさん使うほどお得になるプラン、割引やポイント付与などの特典が充実しているプランなど、さまざまなプランがあります。契約しているプランが自分の生活スタイルに見合っていないと、電気代が高くなってしまう場合もあります。ご家庭のライフスタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。

「エネチェンジ電力比較」では、自分のライフスタイルに合った「電力会社」や「電気料金プラン」を探すことができますので、ぜひ試してくださいね!

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電力消費量の大きい古い家電を使っていないか

10年以上前の家電など、古い家電を使っている場合は、最新の省エネ家電を使っている場合と比べて、電気代が多くかかる場合があります。経済産業省資源エネルギー庁によれば、10年前の家電を最新の製品に買い替えた場合、冷蔵庫なら約40~47%、エアコンなら約17%の消費電力の削減が期待できるとされています。

出典:省エネ型機器の現状|家庭向け省エネ関連情報|経済産業省資源エネルギー庁

漏電では、電気代は高くならない

電気代が急に高くなると、「漏電しているかも」と心配になる方もいるかもしれません。しかし、基本的に漏電した場合は漏電ブレーカーが落ち、家全体が停電するため、漏電したまま電気を使い続けてしまうという事態は起きません。

漏電ブレーカーが落ちた場合は、安全ブレーカーのスイッチをすべて切り、漏電ブレーカーを「入」にした上で、安全ブレーカーをひとつずつ入れていきましょう。安全ブレーカーを入れた際に、漏電ブレーカーが再度落ちたらその回路に漏電の可能性があります。

漏電している回路を確認し、漏電の原因が電化製品の場合は修理もしくは買い替えが必要となります。漏電の原因が漏電ブレーカーの故障、もしくはわからない場合は、契約している電力会社もしくは電気工事業者へ問い合わせましょう。

本当に電気代の金額はおかしい?世帯別の平均額は?

電気代の請求額がおかしいと感じたら、一度、平均的な電気代と見比べてみましょう。

1人暮らしや2人暮らしなど世帯別の電気代、それぞれの夏と冬にかかる電気代の平均をご紹介します。

1人暮らし世帯の電気代

世帯人数年間の平均電気代夏の平均電気代 (2023年7~9月)冬の平均電気代 (2023年1~3月)
1人暮らし6806円5842円9340円
出典:家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 四半期 2023年7~9月期|政府統計の総合窓口

2人暮らし以上世帯の電気代

世帯人数年間の平均電気代夏の平均電気代 (2023年7~9月)冬の平均電気代 (2023年1~3月)
2人暮らし10940円8931円15577円
3人暮らし12811円10284円18357円
4人暮らし13532円10689円19941円
5人暮らし14373円11124円21763円
6人暮らし18940円17474円27267円
出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 月次 2024年2月|政府統計の総合窓口

請求がおかしい?電気代が高い原因を調べるときのポイント

電気代の請求がおかしいと感じたら、自分の家の電気代が高い原因を調べましょう。ポイントごとにご紹介します。

各家電の電気代を把握しておく

出典:令和3年度「世帯当たり年間消費量の機器別構成」 | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター
経済産業省・資源エネルギー庁の資料によると、家電別にみた家庭での電気使用量は冷蔵庫がもっとも多く、次に照明器具、テレビ、エアコン、電気便座となります。

また、家電ごとの消費電力を比較すると、エアコン、洗濯乾燥機、食器洗い乾燥機、冷蔵庫、テレビにかかる消費電力が大きいです。

ご家庭でよく使う家電と、消費電力の大きい家電を知っておくことで、電気代が高くなってしまう原因を把握しやすくなります。

電気料金の内訳を知る

毎月私たちのもとへ請求されてくる電気代は、以下のように計算されています。
電気料金の計算式
一部の特殊な電気料金プランでは燃料費調整額などがかからない場合があります。一部の特殊な電気料金プランでは計算方法が違う場合があります。

それぞれの料金について説明します。

1. 基本料金もしくは最低料金
電気の使用量に関わらず、毎月かかる固定料金です。北海道電力・東北電力・東京電力エナジーパートナー・北陸電力・中部電力ミライズ・九州電力の「従量電灯B」を契約している方は、契約アンペア数ごとに基本料金が設定されています。関西電力・中国電力・四国電力の「従量電灯A」、沖縄電力の「従量電灯」を契約している方は、最低料金が設定されています。
2. 電力量料金単価×使用量
電気使用量あたりにかかる料金です。電力会社・電気料金プランごとに異なります。
3. 燃料費調整単価×使用量
ほぼ全世帯・施設が対象となります。火力発電で使う燃料の輸入価格は常に変動しているため、その変動分を調整するために毎月自動的に電気料金に含まれて請求されてくる料金です。飛行機の燃油サーチャージと似た仕組みとなっていて、単価は毎月異なります。詳しくは「燃料費調整額とは 上限撤廃している電力会社はどこ?」をご覧ください。
4. 再エネ賦課金単価×使用量
すべての世帯・施設が対象となります。再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)とは、風力発電・地熱発電・水力発電などの再生可能エネルギー発電を普及・拡大させることを目的に、電力会社が再生可能エネルギーを買い取る際の費用を、消費者が再エネ賦課金として負担しています。単価は国が決めていて、毎年異なります。詳しくは「再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)とは?2024年は値下げ?値上げ?」をご覧ください。

高い電気代を節約する方法

請求がおかしいと感じるほど高い電気代は、どのように節約するのがいいのでしょうか?電気代の節約方法をご紹介します。

電気料金プランを見直す

世帯人数や電気の使い方など、家族の生活スタイルに見合ったプランに切り替えるだけで、今よりも電気代を安くできる可能性があります。

エネチェンジ電力比較では、最適な電気料金プランを簡単に診断できます。最近1カ月分の電気料金を入力するだけで、携帯電話からでもその場ですぐに診断できます!ご利用はもちろん無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。

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古い家電を買い替える

毎月の電気代が高いと感じている方は、現在使用している家電を見直してみましょう。電気代が高い理由のひとつに、古い家電があります。

最新の家電に買い替えると、どのくらい電気代は節約できるのでしょうか?今回は、冷蔵庫・エアコン・洗濯機の電気代を比較してまとめました。

電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。

10年以上前・15年以上前の古い冷蔵庫の電気代は?(年間の電気代)

15年以上前の古い冷蔵庫を買い替えると、パナソニックの4人家族向けのサイズで、年間7,967円の電気代が節約できる場合があります。

10年以上・15年以上前の冷蔵庫との電気代比較
【15年以上前】2008年モデルの冷蔵庫
パナソニック NR-CMR370-S(365L)
16,120円/年(年間消費電力:520kWh)
【10年以上前】2013年モデルの冷蔵庫
パナソニック NR-C37BM(365L)
11,160円/年(年間消費電力:360kWh)
2024年モデルの冷蔵庫
パナソニック NR-E45PX1(450L)
8,153円/年(年間消費電力:263kWh)

パナソニック製冷蔵庫の2024年モデルは365Lのものがないため、450Lのモデルで計算しています。

10年以上前・15年以上前の古いエアコンの電気代は?(年間の電気代)

15年以上前のエアコンを最新のエアコンに買い替えると、パナソニックの20畳向けのタイプで、年間18,693円の電気代が節約できる場合があります。

10・15年前のエアコンとの電気代比較
【15年以上前】2008年モデルのエアコン
パナソニック CS-639XB2
78,275円/年(期間消費電力:2,525kWh)
【10年以上前】2013年モデルのエアコン
パナソニック CS-DX634C2
64,821円/年(期間消費電力:2,091kWh)
2024年モデルのエアコン
パナソニック CS-LX634D2
59,582円/年(期間消費電力:1,922kWh)

家電の使用方法を見直す

家電の使い方を見直すことも大切です。エアコンを使うときはサーキュレーターを併用する、テレビを見ない時はこまめに電源を切る、冷蔵庫は季節に合わせて温度設定を変えるなど、家電の使い方を見直すだけで、今よりも電気代を節約していくことが可能です。

待機電力を減らす

待機電力とは、コンセントに繋がった状態の家電製品が、使用していないときに消費する電力のこと。多くの家電製品ではリモコンの操作を受け付けたり、内蔵機能の維持のため、電源を切った状態でも電力を消費しています。経済産業省によれば、家庭で1年間に消費する電力量のうち、待機電力は5%以上を占めるとされています。

この待機電力は、家庭でのちょっとした工夫で減らすことが可能です。主電源から電源を切るようにするだけでも約19%、コンセントからプラグを抜いたり、スイッチ付きのタップを利用することで、約49%の待機電力を減らすことができますよ。

出典:待機時消費電力量とは?|省エネ性能カタログ2019年版

電気代の高さが気になる方は電気料金プランを見直そう

電気代の請求がおかしいと思った時は高くなっている原因を調べるのが大切です。しっかり対策を行えば、電気代の節約につなげられます。

「高い電気代を今すぐなんとかしたい!」という方は、節約効果が期待できる電力会社の見直しからはじめてみましょう。「エネチェンジ電力比較」で電気料金がどのくらい安くなるか調べることができますので、一度試してみてくださいね。

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下記よりお進みください。