電気とガスをまとめるメリット・デメリットは?おすすめセットプランも比較!
この記事の目次
「電気とガスの契約を一社にまとめると本当にお得なの?デメリットはないの?」。数々の電力会社・ガス会社から販売されている電気・ガスのセットプランが気になっているものの、そんな疑問が生じてしまい、申し込むのを躊躇している方も少なくないのでは。
そこで、電気とガスの契約をまとめるメリットはもちろん、デメリットも解説します。電気・ガスセットプランも厳選して紹介するので、申し込み前の参考にしてくださいね。
また、おすすめの電気・ガスのセットプランは以下特集でも紹介しています。お気に入りのプランがあれば、そのまま申し込みもできますよ。
- 更新日
- 2024年4月5日
セットプランは本当にお得?電気とガスをまとめるメリット・デメリット
電気とガスの契約をまとめるメリット・デメリットについて解説します。
実は人によってデメリットが生じる場合も……。
電気とガスをまとめるデメリット
電気とガスをセットで契約することで、必ずしもお得になるとは限りません。電気とガスをまとめるデメリットについてまとめました。
デメリット1)電気・ガスセットプランのほうが割高な場合もある
セット割引が適用されるとはいえ、セットプランが最も光熱費の節約になる選択肢とは限りません。ご家庭によっては、まとめて契約するよりも割安な電気料金プランとガス料金プランをそれぞれ選んで契約するほうが、合計金額が安くなる場合があります。
国内最大級の電気ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などを入力するだけで節約につながるプランを見つけられます。ギフト券のプレゼントやキャッシュバックなど、お得なキャンペーンを実施しているプランも多いのでチェックしてみてくださいね。
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最安の電気料金プランを診断(無料)デメリット2)申し込み条件に注意が必要
電気・ガスセットには、各社規定の申し込み条件があります。特に、電気とガスを単体で申し込む時よりも少々複雑になるのが供給エリア。例えば、Looopでんきの場合、電気の供給エリアは沖縄県を除く全国となっていますが、ガスの供給エリアは東京ガスの供給エリアに限られています。つまり、大阪府にお住まいの方は、Looopでんきの電気の供給エリアは対象ですが、ガスの供給エリアは対象外のため、セットで申し込めません。
また、住宅設備にも注意が必要。この記事で紹介している電気・ガスセットプランは都市ガス向けのため、LPガスを設置している住宅にお住まいの方は申し込めません。その他、高圧一括受電のマンション、ガスを利用しないオール電化住宅にお住まいの方も対象外。
気になったセットプランを見つけた際は、まず申し込み条件からチェックするとよいでしょう。
新電力のセットプランは停電・ガストラブルが増えるデメリットもある?
新電力の電気とガスに切り替えても、旧一般電気事業者・一般ガス事業者と比べて停電やガスのトラブルが増えることはありません。従来の送配電会社・ガス導管事業者が電気とガスをご家庭まで届けてくれるので安心して利用できますよ。
旧一般電気事業者とは、北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、四国電力、中国電力、九州電力、沖縄電力をいいます。一般ガス事業者とは、東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガスなどをいいます。
電気とガスをまとめるメリット
電気とガスの契約をまとめるメリットと言えば、まず「セット割引が適用される」ということを思いつく方も多いでしょう。実は、メリットはそれだけではありません。
メリット1)セット割引が適用される
電力・ガス会社 | 電気・ガスセット割の内容 |
---|---|
東京電力エナジーパートナー | 東京電力EPの対象電気・ガス料金プランを契約すると「ガスセット割」が適用され、毎月の電気代から102円(税込)割引されます。 |
東京ガス | 東京ガスの対象電気・ガス料金プランを契約すると「ガス・電気セット割(定率B)」が適用されます。「基本プラン」を契約している方は、電気料金の基本料金と電力量料金の合計額(税込)に0.5%を乗じた額が、毎月の電気代から割引されます。 |
Looopでんき | Looopでんきの対象電気・ガス料金プランを契約すると「ガス割」が適用されます(東京電力エリアのみ)。毎月の固定従量料金単価から、1円(税込)割引されます。 |
関西電力 | 関西電力の対象電気・ガス料金プランをセット契約すると、毎月の電気料金(基本料金+従量料金、燃料費調整額を除く)から2%割引されます。 |
静岡ガス | 静岡ガスの対象電気料金プランとガスを契約すると、「セットでずーっと割」が適用され、電気の基本料金が割引されます。割引額は契約アンペア数(または契約容量)・地区(50Hz地区/60Hz地区)によって異なります。 |
HTBエナジー | HTBエナジーの対象電気・ガス料金プランを契約するとセット割引が適用され、毎月のガス代から102円(税込)割引されます。 |
ニチガス | ニチガス(日本瓦斯)の電気・ガスのセット契約プラン「でガ割」を契約すると、でんき・ガスセット割引が適用され、毎月の電気代から300円(税込)割引になります。 |
中部電力ミライズ | 中部電力ミライズの対象電気・ガス料金プランを契約すると「カテエネガスセット」が適用され、毎月のガス料金が2%割引となります。 |
CDエナジー | CDエナジーの対象電気料金プランと同一名義・同一需要場所でガスのプランも契約すると、電気料金のうち基本料金と電力量料金(燃料費調整額を除く)の合計金額の0.5%が割引。CDエナジーの対象ガス料金プランと同一名義・同一需要場所で電気のプランも契約すると、ガス料金のうち基本料金と従量料金(原料費調整額を除く)の合計金額の0.5%が割引されます。 |
桐生ガス | 桐生ガスの対象電気・ガス料金プランを契約すると、「ガス・電気セット割引」が適用され、毎月の電気代から510 円(税込)割引されます。 |
大東ガス | 大東ガスの対象電気・ガス料金プランを契約すると、「ガスセット割」が適用され、電力量料金1kWhにつき1円02銭割引されます。 |
足利ガス | 足利ガスの対象電気・ガス料金プランを契約すると、「ガスセット割引」が適用され、「AGでんきプラン1/2」は月の電気使用量350kWhまで1kWhにつき3円割引、350kWh以上は1kWhにつき2円割引。「AGでんきプラン3」は電気使用量にかかわらず、1kWhにつき2円割引されます。 |
電気とガスのセットプランを契約するとセット割引が適用される会社は多く、割引の内容は様々です。また、セット割の割引額だけで「安い」と判断するのはNG。各社のプランの内容をしっかり比較し、ご家庭の電気・ガスの使い方にマッチしたものを選ばないと、光熱費の節約効果を期待ほど得られなくなってしまうこともあるので注意しましょう。
メリット2)セット契約者向けのお得なプランに申し込める
電力会社のなかには、電気のみを契約する方向けの電気料金プランと、電気とガスをセットで契約する方向けの電気料金プランの2種類を用意している会社があります。そういったラインナップの場合、セット割がない代わりに、前者よりも後者のプランの方がお得な料金設定にしていることが多いです。
電力・ガス会社 | プラン名 | 特徴 |
---|---|---|
東邦ガス | 「ファミリープラン」「ビジネスプラン」 | 東邦ガスの電気のみ契約する方向けの「シンプルプランⅠ/Ⅱ」より割安に設定されたプラン。東邦ガス、東邦液化ガス、東邦ガスが承諾している事業者が供給するガス(都市ガス・LPガス)の契約が加入条件。 |
大阪ガス | 「ベースプランA-G/B-G」 | 大阪ガスの電気のみ契約する方向けの「ベースプランA/B」より割安に設定されたプラン。大阪ガスのガスを契約することが加入条件。 |
電気・ガスのセット割引を提供していない電力会社も
電気とガス両方を提供しているからといって、セット割があるとは限りません。電気・ガスのセット割引を提供していない電力会社もあります。
- ENEOSでんき
- ミツウロコでんき
- 東急でんき&ガス
セット割があるからといって、自分に合った節約プランとは限りませんが、プラン選びの際は、セット割引額の有無なども考慮しましょう。
メリット3)1回の手続きで電気とガスを同時に切り替えられる
電気とガスに関する面倒な手続きが、一度で済むというのもメリットのひとつです。仮に電力会社をA社、ガス会社をB社に切り替えるとなると、それぞれに申し込み手続きが必要に。しかし電気・ガスセットプランの場合、一度の手続きでまとめられます。
もしセットプランの契約後に引越しなどで契約内容を変更する必要があっても、一度の手続きで済ませられるのもメリット。
メリット4)家計管理がラクになる
電気とガスをセットにすれば、月の請求もまとめられます。日頃からきっちり家計管理をしている方にとっては、支払いがわかりやすくなるメリットを感じられるでしょう。
まとめるとお得!電気とガスセットプラン
この章では、電気とガスをまとめるとセット割引が適用されるプランを厳選して紹介。それぞれ特徴が異なるので、しっかり比較してくださいね。
東京ガスの電気・ガスセットプラン
東京ガスの対象電気・ガス料金プランを契約すると、「ガス・電気セット割(定率B)」が適用されます。1契約ごとに、毎月の電気料金のうち、基本料金と電力量料金の税込合計額に0.5%を乗じた金額が割引(割引額は小数点以下切り捨て)されます。
東京ガスの電気の供給エリアは東京電力エリア、ガスの供給エリアは東京ガスの都市ガス供給エリアです。
- 「基本プラン」…一般家庭向けの電気料金プランです。
- 「一般料金」…一般家庭向けのガス料金プランです。
- 「ずっともガス」…毎月のガス料金1,000円(税込)につき、パッチョポイントが5ポイント貯まるプランです。
- 「ずっともガス温水暖房」…東彩ガス地区・東日本ガス地区にお住まいで、ガス温水暖房機器を利用している方向け。東京ガスの電気とセットで契約することで、毎月のガス料金1,000円(税込)につき、パッチョポイントが15ポイント貯まります。
- 「暖らんプラン」…ガス温水床暖房を利用している方向け。1カ月あたりのガス使用量が20㎥をこえる場合、冬期(12月~4月)のガス代が東京ガス「一般料金」と比べてお得に設定されたプランです。
- 「エネファームで発電エコぷらん」…家庭用燃料電池(エネファーム)を利用している方向け。1カ月あたりのガス使用量が20㎥をこえる場合、東京ガス「一般料金」と比べてお得に設定されたプランです。
- 「エコウィルで発電エコぷらん」…家庭用コージェネレーションシステム(エコウィル)を利用している方向け。東京ガス「一般料金」と比べて、冬期(12月~4月)のガス代がお得に設定されたプランです。
CDエナジーの電気・ガスセットプラン
CDエナジーの対象電気料金プランとガス料金プランをセットで契約すると、「ガスセット割」が適用。毎月の電気料金のうち、基本料金と電力量料金(燃料費調整額を除く)の合計金額の0.5%が割引(割引額は小数点以下切り捨て)されます。
また、CDエナジーのガス料金プラン「ベーシックガス」と対象電気料金プランをセットで契約すると、「電気セット割」が適用。毎月のガス料金のうち、基本料金と従量料金(原料費調整額を除く)の合計金額の0.5%が割引(割引額は小数点以下切り捨て)されます。
CDエナジーの電気の供給エリアは東京電力エリア、ガスの供給エリアは東京ガスの都市ガス供給エリアです。
- 「ベーシックでんき」…一般家庭向けの電気料金プランです。
- 「ファミリーでんき」…電気を多く使う家庭向けで、300kWhまで定額の電気料金プランです。
- 「シングルでんき」…電気を使う量が少ない家庭向けの電気料金プランです。契約は30Aからとなっています。
- 「スマートでんき」…オール電化向けの電気料金プランです。
- 「ベーシックガス」…一般家庭向けのガス料金プランです。
- 「ゆかぽかガス」…ガス温水床暖房を利用している家庭向けのガス料金プランです。
- 「はつでんガス」…エネファームを利用している家庭向けのガス料金プランです。
Looopの電気・ガスセットプラン
Looopのセットプラン「Looopでんき+ガス」を契約すると、「ガス割」の適用で固定従量料金単価が1円割引されます。
Looopでんきの供給エリアは全国に対応していますが、Looopガスの供給エリアは東京ガスの都市ガス供給エリアのみのため、「Looopでんき+ガス」に申し込めるのは東京電力エリアの都市ガス利用者のみとなります。
- 「スマートタイムONE(電灯)」…基本料金0円で、電力量料金は電源料金と固定従量料金によって構成されるプラン。電源料金が日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格に連動しており、30分ごとに変動します。
- 「Looopガス」…一般家庭向けのガス料金プランです。基本料金・従量料金ともに一律に設定されているのが特徴です。
ニチガスの電気・ガスセットプラン
ニチガスの対象電気・ガス料金プランを契約すると「でんき・ガスセット割引」が適用され、毎月の電気代が300円(税込)割引されます。ニチガスの電気の供給エリアは東京電力エリアと一部の中部電力エリア、ガスの供給エリアは東京ガス(東京地区等)の供給エリアなどです。
- 「でガ割でんき1」…東京電力EPの「従量電灯B」相当。基本料金は東京電力EP「従量電灯B」と同額、電力量料金は200kWhまで定額ですが、201kWh以上で東京電力EP「従量電灯B」よりも割安に設定されたプランです。
- 「でガ割でんき2」…東京電力EPの「従量電灯C」相当。基本料金は東京電力EP「従量電灯C」と同額、電力量料金が200kWhまで定額ですが、201kWh以上で東京電力EP「従量電灯C」よりも割安に設定されたプランです。
- 「プレミアム5+プラン」…東京ガスの「一般料金」と比較して基本料金は一部の区分で割高、従量料金単価が割安に設定されたプランです。
HTBエナジーの電気・ガスセットプラン
HTBエナジーの対象電気・ガス料金プランを契約すると毎月のガス料金から102円(税込)割引になります。HTBエナジーの電気の供給エリアは沖縄を除く全国ですが、ガスの供給エリアは東京ガスエリア(東京地区等)、東邦ガスエリア、大阪ガスエリア(西播磨サテライトエリアを除く)です。
以下は東京電力エリア・東京ガスエリアのプランです。
- 「ぜんぶでんき」(オール電化プラン)…基本料金と午前1時から6時までの夜間料金は同額、午前6時から翌1時までの昼間料金が2%割安に設定されたプラン。30~60A契約が対象。
- 「東京 朝ママトクプラン」…朝6:00~7:59の間に使用した分の料金が無料(無料時間帯の使用量が全体の16.6%を超えた場合、料金が発生しますのでご注意ください)になるプランです。30~60A契約が対象。
- 「東京 ママトクプラン」…夜19:00~20:59の間に使用した分の料金が無料(無料時間帯の使用量が全体の16.6%を超えた場合、料金が発生しますのでご注意ください)になるプランです。30~60A契約が対象。
- 「東京 ミッドナイトママトクプラン」…夜22:00~23:59の間に使用した分の料金が無料(無料時間帯の使用量が全体の16.6%を超えた場合、料金が発生しますのでご注意ください)になるプランです。30~60A契約が対象。
- 「PRIMEプラン」…東京電力EP「従量電灯B」よりも基本料金と従量料金がともに一律2%~5%安く設定されているプラン。
- 「たのしいでんき&まじめなガス」…基本料金と従量料金の基準料金単価から割引した料金に設定されたプランです。
電気とガスをまとめる際はメリット・デメリットを要チェック!
電気とガスの契約をまとめるメリット・デメリットについて解説してきました。特にセット割はメリットとして大きいですが、電気・ガスの利用状況によっては電気料金プランとガス料金プランをそれぞれ選んで契約したほうがいい場合もある、という点はしっかり覚えておきましょう。
また、「セットプランがたくさんあって選べない!」という方は、以下の特集をチェックしてみてくださいね。エネチェンジおすすめの電気・ガスセットプランを厳選して紹介しています!