確定申告の費用、自分でやるのと税理士依頼どっちがオトク?
この記事の目次
自分でビジネスを立ち上げているなら、確定申告はマストです。やらないわけにはいきません。でも、どれだけの費用をかければ高い効果が見込めるんでしょうか?そこで、自分でやる場合と税理士さんにお願いする場合で比較してみました。
年間平均34,352円節約できます!
エネチェンジ電力比較診断の3人世帯を選択したシミュレーション結果で、電気代節約額1位に表示されたプランの年間節約額の平均値です。節約額はギフト券などの特典金額も含まれています(シミュレーション期間/2024年7月1日~2024年9月30日)
基本の考え方
まず、確定申告にかかる費用の基本となる考え方を押さえておきましょう。次の2つの考え方を頭に叩き込んでください。
- 自分でやれば安い。しかし、手間がかかる。しかも間違うことがある。
- 税理士に頼めば手間がかからない。しかも間違いがない。しかし、お金がかかる。
これだけだとあまりに簡単すぎるので、詳しく解説します。
自分でやる場合
日常の経理処理、決算、確定申告の手続きを自分でやる場合について、メリットとデメリットを考えてみました。
メリットとデメリット
まずは、メリットとデメリットを比較してみましょう。
次のメリットがあります。
- 全部自分でやるので、ビジネスに必要な金銭感覚が身につく。
- 費用がかからない。
一方、次のデメリットもあります。
- 場合によっては作業量が膨大になるため、自分の本業に支障をきたす可能性がある。
- 何をやるか把握していないと、間違った処理を行う場合もある。確定申告の期限に間に合わない、修正申告が必要となるなどのトラブルを招く。
自分でやる場合に揃えたいアイテム
確定申告を自分でやる場合に、最低限これだけは揃えておきたいアイテムをまとめました。
今は100円ショップでも売っていますが、本気で経理をやるなら、12桁まで対応できる電卓を買いましょう。安いものでよければ1,000円程度で買えます。長く使いたいなら、経理対応電卓を買いましょう。6,000円くらいです。
ふせん、ファイル、ジップロックなど領収書を整理するための文房具は揃えておきたいところです。整理方法は自分がわかりやすい方法を採用してください。よくある整理方法の例を紹介します。
- 月ごと、費目ごとに分けてジップロックやファイルにしまう。
- 月ごとに分けてコピー用紙に貼りつける。
数十件しかレシートがないなら、手作業+ノートへの貼り付けでも十分集計はできます。しかし、件数が多くなってきた場合、手作業では限界があるでしょう。パソコンを使うことを強くオススメします。また、青色申告(65万円控除)にチャレンジする場合、知識がなければ手作業で申告書は作れません。専用の申告ソフトを導入してみましょう。家電量販店で1万円くらいで購入できます。最近ではクラウド形式のソフトも登場しました。月1,000円程度で使えます。
参照:やよいの青色申告オンライン
参照:クラウド会計ソフト freee
ここまで書いてきた内容を踏まえ、全部自力でやった場合、確定申告にはいくらかかるのか考えてみました。
- 電卓
- 6,000円程度
- 領収書整理グッズ
- 2,000円程度
- パソコンソフト
- 1万円程度
合計1万8,000円程度です。2万円以下で済みますね。費用を節約したいなら、この金額は魅力的です。ただし、日々の処理を自分の勉強としてとらえる気持ちが必要です。
税理士に頼む場合
一方、税理士に頼む場合、何に気を付けなければいけないでしょうか。大事なポイントをまとめてみました。
メリットとデメリット
まずは、メリットとデメリットを比較してみましょう。
次のようなメリットがあります。
- 確定申告に遅れる可能性はまずない。
- 税理士に必要な書類を渡すだけでいいので、自分のビジネスに力を注げる
一方、次のようなデメリットもあります。
- 経理を自分でやらないので、ビジネスに必要な金銭感覚が身につかない。人によってはいつまでもどんぶり勘定のまま。
- 報酬はそれなりにかかる。
失敗しないための税理士の選び方
税理士、という職業があるのは知っている人がほとんどだと思いますが、実際にお世話になった経験がある人は少ないのでは?これまでにビジネスの経験があったり、ご家族の相続に立ち会ったりした人でもなければ、なかなかお世話になる機会もないものです。意外と、身近なようで身近でない職業かもしれません。それだけに、どう選んでいいかもわからないはずです。そこで、税理士選びのポイントをいくつか挙げてみたいと思います。
人に仕事を頼む以上、当然報酬をお支払いしなければいけません。でも、大体いくら払えばいいのかわかりますか?実は税理士には、報酬に関する決まりがないのです。つまり、報酬は税理士とお客さんの間で自由に決めていいとされています。そうなると、「だったら安い方がいいな」と思うかもしれません。出費は少ない方がいいでしょう。
しかし、安さだけで税理士を選ぶ前に、考えて欲しいことがあります。「なぜ、安いのか?」という理由です。経験が少ないから安く設定しているのか、安い代わりにやってくれる仕事の範囲が狭いのか……理由はいろいろだと思います。
安さの理由に納得がいくのであれば、安い報酬の税理士に任せるのも悪くはありません。しかし、納得がいかなければ、報酬以外の面からも税理士選びをする必要が出てきます。
税理士にだって、得意な分野とそうでない分野があります。やはり、自分のビジネスと税理士の得意分野がマッチしているかどうかはしっかりと探る必要があるでしょう。税理士の中には、「この業界ならお任せください!」といった切り口でホームページを作成している人もいます。そういった宣伝も見て、税理士選びの一助にするのも悪くはありません。
報酬、得意分野の面で納得できたとしても、それだけで決めるのは早いかもしれません。やはり、人柄も重視しておきたいポイントです。「この人なら、色々話せそうだな」と思えますか?最初は経理の相談をするだけかもしれません。でも、ビジネスを拡張したいと思ったとき、ちゃんと腹を割って話せるかどうかを考えてみましょう。そうすれば、いかに人柄が大事か、お分かりいただけると思います。
税理士に頼む場合の費用例を考えてみました。実際の金額は、人によってかなり異なります。これより安い人もいるだろうし、逆もあり得ます。あくまで参考程度にとらえてください。
- 月次顧問料
- 月1万円程度=年12万円程度
- 決算書類作成料
- 売上によって異なる(相場は1,000万円以下の売上の場合、6万円程度)
- 合計
- 年18万円程度
単純には比較できませんが、自分でやる場合の10倍は費用がかかると思っていたほうがいいでしょう。時間が節約でき、確定申告で失敗する可能性がないのは魅力的ですが、なかなかのお値段です!
まとめ 結局、どっちがいいのか?
結局、確定申告は自分で頑張るのがいいのか、税理士に頼むのがいいのか、どっちなんでしょう?そこには、費用の面だけでは割り切れない理由がありました。
人それぞれだけど……
確定申告は、ビジネスの一大イベントです。特に、ビジネスを立ち上げたばかりの人にとっては、無事に最初の確定申告を済ませられるかどうかで、その後の行方が決まってくるといっても過言ではありません。
そうなると、税理士に丸投げするのが一番いいように思えます。しかし、そこまでのお金もない人も多いはずです。また、自分で経理処理をするのは、大事な経営の勉強になります。それを考えると、経理を全く経験しないのももったいないでしょう。
結局、どんな方法が一番いいのかは人によって様々です。それも踏まえた上で、筆者からオススメの方法を回答します。
- 日常の経理処理
- 自分でやる。不明な点は、税理士や税務署に聞く。
- 決算、確定申告に係る処理
- 税理士にお願いする。
これだと、経理の流れを実務を通じて学べます。そして、確定申告で失敗するリスクも回避できるのです。決算と確定申告だけなら、税理士報酬もそれほどかかりません。費用を節約しつつ、効果も見込める方法としてオススメします!
- WAONポイントのお得な使い方や交換方法を紹介 - 2016.4.4
- イオンときめきポイントとは?お得なため方、ポイント交換方法を紹介 - 2016.3.9
- 確定申告の税金の支払い期日と支払方法【基礎知識】 - 2016.1.13