扇風機、各メーカーの特徴や格安扇風機の落とし穴まで徹底解剖!
この記事の目次
扇風機ってどのメーカーも同じようなものだと思っていませんか?
実はメーカーによってかなりの違いがあるんですよ!たとえば、羽根なしの扇風機はダイソンで発売されているのが有名ですが、様々なタイプの扇風機を販売しているのは東芝です。三菱電機の扇風機は色を選べますし、「SEASONS(シーズンズ)」という1年中心地よい風を送り出してくれます。日立の扇風機には「うちわ風」と呼ばれる風量設定があります。このような大手メーカー別の扇風機の特徴から、扇風機の歴史や種類、エアコンとの比較までご紹介していきますよ!
扇風機とは
扇風機とは回転する羽根によって風を送り出す機械です。最近では「羽根なし扇風機」と呼ばれる扇風機も登場していますが、扇風機の歴史とはどんなものなのでしょうか。扇風機の歴史を振り返ってみましょう。
1893年、アメリカのウェスティングハウス社が世界で初めての扇風機を開発しました。翌年、外国技術を取り入れ、日本でも国産第1号扇風機が誕生しました。しかし、技術的な面や使い勝手は高価な海外の扇風機には及ばず、一般庶民はほとんど買うことができませんでした。
そして1916年、品質の優れた一般庶民にも手が出る低価格の芝浦扇風機が製造され、人気の家電アイテムになりました。その後、低価格のエアコンが登場した結果、扇風機の需要は一時減少しました。最近は扇風機の省エネ、低価格性が再評価されて販売台数が伸びています。
扇風機は発明されてからすでに100年が過ぎました。実は扇風機はうちわと並んで夏の季語になっています。このことからも扇風機の歴史が長いことが分かりますね。
意外と簡単?羽根なし扇風機の仕組み、種類について
扇風機が発明されてから、様々な扇風機が発売されてきました。羽根なし扇風機の仕組みやどのような扇風機の種類があるのか見てみましょう。
羽根なし扇風機の仕組みについて
羽根なし扇風機は羽根がないように見えますが実は本体内部にファンがあります。
穴からの空気だと風量が出ないと思いませんか?実は、空気の粘性せん断流を利用して、本体の吸い込んだ空気の15倍の量を広い面積で送風します。従来の扇風機とは異なり、羽が見えていないので見栄えも良く、指を挟んで怪我をすることもありません。
色々な扇風機の種類
ところで扇風機の種類ってどれくらいあるかご存知ですか?
など、14種類あります!さらに、羽根なし扇風機なども販売されているのでこれからまた増えるかもしれませんね。
各大手メーカーの扇風機の特徴とは?
扇風機の大手メーカーは4社あります。
- ダイソン
- 東芝
- 三菱電機
- 日立
扇風機を選ぶときにこの4社のホームページを見て比較し、検討するのは大変ですよね。そこで、各社の特徴を簡単にまとめてみました。詳しい内容を知りたい人は各社のHPのリンクをまとめのところに載せているので見てくださいね。
ダイソン
ダイソンの扇風機は羽根なしタイプのみとなっています。
- テーブルファン
- リビングファン
- タワーファン
に分かれています。写真で言うと、丸い部分が少し縦長になるとリビングファン、さらに縦長になるとタワーファンという分類になっています。
メリットとしては特徴的なデザインですよね。普通これを見て扇風機なんて思いませんよね。この形だと子どもが羽根に巻き込まれて指を挟む心配もありません。掃除も簡単です。また、普通の扇風機よりも設置面積が狭く、部屋の角やテーブルの上にも置けますよ。重さも小さいものだと2kg弱ということで、他社の扇風機よりも軽い仕様になっています。
デメリットに感じるのは値段です。ダイソンの公式ホームページからの情報だと一番安いもので44,000円、高いもので60,000円弱の扇風機になります。もちろん、これらは定価であり、安く販売しているお店もありますのでご購入を検討される場合は自分で調べてみることをオススメします。また、羽なしだから音が静かなようにみえますが、強風設定のときや穴から入る空気の音が気になる人もいるようです。この点については、2014年に従来品より75%静かな製品が発売されているので、最近のものであれば音は問題なさそうです。中古や古い型のもので安く抑えようとしている人は音がうるさい可能性があるので気をつけてくださいね。消費電力はタワーファンの場合、最小風量で3W、最大風量で21Wです。
東芝
東芝の扇風機は他社に比べて種類が豊富です。壁掛けなどのタイプ別に分けると4タイプあり、全部で11種類あります。
- リビング扇風機
- コンパクト扇風機
- タワー型扇風機
- 壁掛け扇風機
があります。主にはリビング扇風機が販売されており、8種類あります。
メリットとしては「ふわり風」などの風量の切り替え段階の数が多いことです。F-DLT1000(W)の場合、連続風で7段階、ランダム風で4段階の設定ができますよ。首振り機能も大きな角度で動かすことができます。定価は日立のほうで設定されていませんが、参考として某通販サイトを見てみると7,000~20,000円で販売されています。ダイソンの羽根なし扇風機よりお安く抑えられそうですね。ただし、デザインはシンプルでダイソンの扇風機のような高級感はありません。特に見た目を気にしない人にはオススメです。
消費電力は最小風量で2W、最大風量で16Wです。
三菱電機
三菱電機の扇風機は4パターン、5種類です。三菱電機は写真のように色を選ぶことができます。
- ハイポジション扇
- リビング扇
- スタンド扇
- 2WAY
2WAYとは扇風機として風を送るだけでなく空気循環用として真上に風を送るように設定できる機種です。色が選べるのはメリットの一つでしょう。
三菱電機の扇風機のメインシリーズ、「SEASONS(シーズンズ)」では涼風だけでなく空気循環の役割も果たします。空気循環というとサーキュレーターが思い浮かびますが、この扇風機があればサーキュレーターを買う必要がありません。
三菱電機の扇風機を使っている人の意見で多いのは長く使えるというものです。三菱電機の扇風機を20年使い続けてついに壊れた、という人もいらっしゃいます。毎年夏には必要なものですから、できる限り丈夫なものがいいですよね。各社の扇風機で比較したわけではないので、一概には言えませんが大手メーカーの扇風機には信頼性がありますよね。東芝と同様、定価は設定されていません。参考として某通販サイトでは7,000~20,000円で販売されています。消費電力は風量(強)で15~34Wとなっています。
日立
日立の扇風機は3パターン7種類になります。
- ハイポジション扇
- リビング扇
- 縦形扇風機
の3パターンがあります。
箱から出してすぐ使える「組み立ていらず」となっています。代表的なメリットとしては「うちわ風」と呼ばれる滑らかな心地よい風と、左右の首振りの角度が3段階(45度、70度、90度)から選択できるところの2点です。扇風機は風を送る機械ですので風の心地よさは大事です。また、方向も3段階で設定できるので快適さが格段に違いますよ。
東芝、日立の扇風機と同じように定価は設定されていません。参考として某通販サイトでは7,000~20,000円で販売されています。消費電力は21W~43Wです。
大手メーカー4社の扇風機の特徴を見てきましたが、羽根のある扇風機では各メーカーによって値段はあまり変わらないようです。自分に合った機能、デザイン等で選ぶようにしましょう。
写真引用/参照:ダイソン 扇風機 東芝 扇風機 三菱電機 扇風機 日立 扇風機
扇風機はこんなときにオススメ!
冷房機器といえば扇風機だけでなく、エアコンもありますよね。さて、エアコンよりも扇風機を使うべき時、扇風機もエアコンも使うべきなときはどんなときなのか見てみましょう。まずは扇風機のメリットを見ていきます。
一方で、扇風機は風を送り出す機械なので室温が下がることはありません。猛暑日の場合は物足りない可能性があります。また、扇風機は風を送り出すので音や風が体に当たって不快に感じるかもしれません。普段小さい音でも気になる人は実際の音や風を体感してから購入するようにしましょう。
エアコンを使うときはこんな時!
資源エネルギー庁の省エネ性能カタログによると、6畳エアコンの期間消費電力量の平均は709kWhです。期間消費電力量とは、1年間に消費する電力量の目安のことです。使う月にもよりますが、この電力量だと年間で約19,000円の電気代になります。「エアコンだけでこんなに!?」と感じる方もいるかもしれませんが、冬もエアコンだけで乗り切ればストーブなどの電気代、灯油代はかかりません。夏は扇風機と異なり、冷風を送って部屋全体の気温を一定に保つことができます。室温自体を低くしたいとき、大きめの部屋の場合はエアコンを使うようにしましょう。
エアコンについては、最新情報の記事があるのでこちらもぜひご覧ください。
最新省エネエアコンについて詳しくは以下の記事で
実は、扇風機+エアコンという使い方もあります!簡単に言うと、エアコンで冷風を作り、それを扇風機で部屋全体に回すという方法です。こちらについて気になる人は以下の記事をご覧ください。
「扇風機+エアコン」詳しくは以下の記事でご説明しています。
扇風機のまとめ
それでは最後に扇風機についてまとめを見てみましょう。
扇風機は19世紀末にアメリカで発明され、今では100年以上の歴史があります。当時は風を送り出すだけの機械でしたが、今では細かな風量設定、タイマー機能やデザインなど多岐にわたる進化を遂げ、約14種類の扇風機があります。羽根なし扇風機を含めると15種類になります。
大手メーカー別に特徴、重さ、値段などを表に簡単にまとめました。
メーカー | ダイソン | 東芝 | 三菱電機 | 日立 |
---|---|---|---|---|
値段 | 44,000~60,000円 | 7,000~20,000円 | 7,000~20,000円 | 7,000~20,000円 |
特徴 | 羽なしデザイン | 細かな風量設定でシンプル | 空気循環としても使える | うちわ風設定や細かな設計 |
重さ | 1.8~3kg | 3~6kg | 3~5kg | 3~5kg |
種類の数 | 羽なしのみ、6種類 | 壁掛け扇風機など4タイプ、11種類 | 2WAYなど4タイプ、5種類 | 3パターン、7種類 |
他のメーカーだと格安の扇風機などもありますが、安い扇風機には注意が必要です。例えば羽の回る音は小さくても吸い込む音がうるさい製品や弱風設定が弱風に感じられないことや保証期間が短いこともあります。安いということはどこかにデメリットがあるはずです。実際に足を運んでお店で風の感じや音の調子を確かめてから購入するようにしましょう。
参照:ダイソン 扇風機 東芝 扇風機 三菱電機 扇風機 日立 扇風機
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