【2022年9月】Looopでんきが料金に関する改定-燃料費調整単価の算定方法を変更
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2022年7月28日、株式会社LooopがLooopでんきの料金に関する改定を発表。現在契約中の方は、改定内容をご確認ください。
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Looopでんきが2022年6月・8月に実施した料金値上げについてはこちら
Looopでんきが値上げ 月の電気料金への影響は?
- 更新日
- 2022年8月24日
Looopでんきの料金に関する改定は【2022年9月1日】
2022年9月1日に実施されるLooopでんきの料金に関する改定は、次の通りです。対象は「おうちプラン」「ビジネスプラン」「スマートタイムプラン」「動力プラン」「マイニングフラット」「ベース電灯プラン」「アルファ Biz プラン」など。「再エネどんどん割 S/L」「みその再エネでんき」「未来発電」は対象外です。
燃料費調整単価の算定方法が変更
今回改定の対象となるのが、下の算定方法のなかの「燃料費調整単価」という項目。燃料費調整額は、Looopでんきだけでなく、他社のほとんどの電気料金プランにも含まれており、発電に必要なLNG(液化天然ガス)や原油などの燃料の価格変動を電力量料金に反映させるためのものです。
- 電力量料金(使用電力量×電力量料金単価)+燃料費調整額(使用電力量×燃料費調整単価)+再生可能エネルギー発電促進賦課金(使用電力量×再生可能エネルギー発電促進賦課金単価)
基本料金が加算される電気料金プランもあります。
従来の燃料費調整単価は燃料価格変動を反映させたものですが、2022年9月1日以降は日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格によって算出されるようになります。実際に改定後の算出方法で請求されるのは2022年10月分からです。
Looopでんきの料金について、わかりやすく解説するページも公開中
燃料費調整単価の算定方法の変更によって月々の電気代がどう変わるか、わかりやすく解説するページも用意しています。気になっている方は、参考にしてみてくださいね。
【エリアによっては10円以上変動】燃料費調整単価リスト
2022年7月〜9月の実績値・10月の概算値で、改定前後の燃料費調整単価を比較してみると、次のような差額が発生することがわかります。8月分と10月分の燃料費調整単価を比較してみると、エリアによっては10円以上高くなっているエリアもあります。
対象エリア | 7月分(実績値) | 8月分(実績値) | 9月分(実績値) | 10月分(概算値) | |||||||
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改定前 | 改定後 | 差額 | 改定前 | 改定後 | 差額 | 改定前 | 改定後 | 差額 | 改定前 | 改定後 | |
北海道電力エリア | 3.23 | 5.16 | 1.93 | 4.75 | 4.35 | -0.40 | 6.82 | 9.72 | 2.90 | - | 14.99 |
東北電力エリア | 4.66 | 5.31 | 0.65 | 5.86 | 4.43 | -1.43 | 7.67 | 9.67 | 2.00 | - | 14.00 |
東京電力エリア | 4.15 | 9.50 | 5.35 | 5.10 | 7.14 | 2.04 | 6.50 | 13.49 | 6.99 | - | 18.97 |
中部電力エリア | 2.77 | 5.28 | 2.51 | 3.66 | 3.88 | 0.22 | 5.06 | 8.11 | 3.05 | - | 13.01 |
北陸電力エリア | 3.80 | 4.85 | 1.05 | 5.02 | 3.76 | -1.26 | 6.81 | 7.51 | 0.70 | - | 11.96 |
関西電力エリア | 4.13 | 4.85 | 0.72 | 4.90 | 3.76 | -1.14 | 6.14 | 7.51 | 1.37 | - | 11.96 |
中国電力エリア | 5.46 | 4.81 | -0.65 | 7.03 | 3.76 | -3.27 | 9.43 | 6.67 | -2.76 | - | 11.74 |
四国電力エリア | 4.12 | 4.78 | 0.66 | 5.51 | 3.76 | -1.75 | 7.57 | 6.66 | -0.91 | - | 10.91 |
九州電力エリア | 2.42 | 2.70 | 0.28 | 3.24 | 1.06 | -2.18 | 4.50 | 3.44 | -1.06 | - | 0.31 |
沖縄電力エリア | 6.57 | 5.23 | -1.34 | 8.94 | 4.34 | -4.60 | 12.45 | 9.10 | -3.35 | - | 12.98 |
出典:【重要】「Looopでんき」今後の電力サービス方針ならびに約款改定に関するお知らせ|株式会社Looop
上記のほか、九州電力エリアでは離島ユニバーサルサービス調整単価が加算。2022年9月分の改定前単価は7月末に公表される貿易統計を基に算出されるため空欄。2022年10月分の改定前単価は8月末公表される貿易統計を基に算出されるため空欄。改定後の料金は7月1日〜7月26日の日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格に基づき算出した概算値。
上記は実績値です(10月分を除く)。10月分の燃料費調整単価は2022年9月分の請求書、または8月上旬にマイページ上で確認ができます。
料金に関する改定の影響について
Looopでんきの「おうちプラン」(東京電力エリア)で300kWh使用した場合、8月分(実績値)の改定前と、10月分(概算値)の改定後の燃料費調整単価で、電気料金にどれだけ差額が生じるかシミュレーションしてみました。
結果として電気の使用量が変わらなくとも4,170円の差額が生じる計算になりました。
- 改定前の電気料金「11,205円」
- 電力量料金=8,640円(300×28.8)
- 燃料費調整額=1,530円(300×5.10)8月分(実績値)の改定前の燃料費調整単価
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金=1,035円(300×3.45)
- 改定後の電気料金「15,375円」
- 電力量料金=8,640円(300×28.8)
- 燃料費調整額=5,700円(300×19)10月分(概算値)の改定後の燃料費調整単価
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金=1,035円(300×3.45)
「エゾデンのおうちプラン」も改定
株式会社Looopは株式会社エゾデンの電力供給も行なっています。そのため、株式会社エゾデンの「エゾデンのおうちプラン」も同様の改定が行われます。「エゾデンのおうちプラン」を契約中の方は確認しましょう。
市場連動型プランへの変更は【2022年冬予定】
2022年冬、Looopでんきは現プランの代わりとして、市場連動型プランを導入する予定です。
市場連動型プランとは、日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して電気料金の単価が決まるプランのこと。市場価格が安い状態が続く、または市場価格が安いときに電気を使えれば、電気料金を抑えられるメリットがあります。一方デメリットとして、市場価格の予測が難しいことと、市場価格高騰時のリスクヘッジが取りづらいことが挙げられます。
市場連動型プランについての詳細は同年秋頃に公表予定。
Looopでんきから新しい電力会社に切り替える方法
Looopでんきの料金に関する改定の公表を受けて、電力会社の切り替えを検討している方向けに、スムーズな手続き方法をご紹介します。
手続きに必要な情報
Looopでんきから新しい電力会社に契約を切り替えるには、次の情報が必要です。
- 供給地点特定番号
- お客様番号
- ご契約者名
供給地点特定番号とお客様番号は、Looopでんき契約者向けのマイページ内「ご利用請求明細」から確認ができます。
新しい電力会社に切り替える方法
切り替え先は、東京電力エナジーパートナーや関西電力など旧一般電気事業者または、新電力から選択します。Looopでんきへ解約の連絡は不要です。新しい電力会社に申し込みをすると、一般的に直近の検針日に新しい電力会社へ切り替わります。期間は、2週間から1カ月程度を見込んでおくとよいでしょう。
電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などを入力するだけで節約につながる電力会社を見つけられます。キャンペーンを実施している電力会社も多いので、チェックしてみてくださいね。