1年間に1万5千円以上電気代が安くなる!? みなおすだけでこんなに節約できるかも
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電気料金プランをみなおすことで電気代を節約できるのをご存知ですか?その額なんと1万5千円以上にも。
どうやって自分のプランをみなおせば良いのでしょうか?ご紹介します。
1年間に1万5千円以上も電気代が節約できるってどういうこと?
電気料金プランをみなおすことで、1年間に1万5千円以上も電気代が安くなるってどういうことでしょうか?
上のグラフをご覧ください。このグラフは、東京電力と契約している一戸建てにお住まいのご家庭が、現在従量電灯BもしくはCプランで契約していると仮定し、電気料金プランをそのご家庭の生活スタイルに最も見合ったものへ変更すると電気料金はどう変化するのかを調査した結果です。この調査からわかったことが、
- 電気料金のプランを適切なプランへと変更した場合
- 約91%の家庭では電気料金を節約できた
- 節約できる割合は平均でおよそ13.9%
- その節約額はなんと年間40,537円
という、驚きの結果だったのです。
言い換えると、自分の生活に合った電気料金プランを選択しないままだと、電気料金を13.9%も余計に払っている可能性がある、ということです。驚いてしまいますね・・・。
一般的な家庭の電気代の平均って?
それでは、皆さんの家庭が適切なプランへとプラン変更を行った場合、いくらくらい安くなるのでしょうか?
現在2人以上で暮らしているご家庭の電気料金の平均は、総務省の2013年家計調査によると、1ヶ月あたり10,674円。一年間では128,088円にもなります。
なんと、平均で年間に13万円近くも電気代を払っているんですね!それでは、この電気代、いったいいくら安くなるのでしょうか?
我が家の電気料金プランを見直すと、いったいいくら安くなるの?
年間128,088円の平均的な電気料金が、生活スタイルに合った電気料金プランへのみなおしによって13.9%節約できた場合、その金額は1年間で17,804円!なんと年間1万8千円近くも電気代が安くなるんです。
この平均データには2人暮らしの家庭も含まれているので、大家族だったり、広いお宅だったりすると、年間の総額がもっと大きくなるぶん、節約金額も大きいことになります。
どうしてプランの見直しで電気代が安くなるの?
それでは、どうして電気料金プランをみなおすことで電気代が安くなるのでしょうか?その大きな理由は、電気をつかう時間帯にあるんです。
多くの家庭では夜間に電気代が安いプランを選ぶと経済的
皆さんが電力会社と契約する場合、東京電力管内ですと「従量電灯B」または「従量電灯C」というプランで契約するのが一般的です。これらのプランは、一日のうちどの時間帯に電気をつかっても、同じ割合で電気代がかかるようになります。また、合計の使用量が増えると、1kWhあたりの電気代が高くなっていき、一番高額な第3段階目の単価が適用されると、その値段は1.5倍にもなってしまいます。
一方、電気料金プランを変更することで節約できるとわかったご家庭のうち40%以上は、「ピークシフトプラン」というプランへ乗り換えることが最も節約効果が大きいことが判明しました。このプランは、基本料金こそ従量電灯プランより高く、夏の日中は電気料金が極端に高いのですが、午後11時から午前7時までの夜間電気料金が従量電灯プランの最低より40%近く安く設定され、しかも合計の使用量に関わらず1kWhの電気代は一定になっていることが特徴です。
また、同じく節約できる30%の家庭は「半日お得プラン」への乗り換えが適当であることもわかりました。このプランでは、日中は従量電灯プランと似た3段階制で、1kWhあたりの電気代は高めなのですが、「ピークシフトプラン」よりも夜間の割安な電気料金の時間が長い(午後9時から午前9時)のが特徴です。
上のグラフは、「ピークシフトプラン」へ乗り換えたほうが節約になる家庭(赤線)、「朝得プラン」へ乗り換えたほうが節約になるご家庭(青線)、従量電灯プランを継続したほうがよい家庭(緑線)それぞれの一日のなかでの電気使用量の変化を比較したものです。例えば「ピークシフトプラン」へ乗り換えたほうがお得になる家庭は、日中の電気使用量が低いところで安定していて、夜遅くになると電気の使用量が増えることが見てとれます。
つまり、日中は家を空けていたり、夜間に家事をする夜型の生活をしている家庭では、単純に夜型に向いた契約プランへ乗り換えるだけでも、電気料金を節約することができるんです。
どうして時間帯によって電気料金が違うの?夜だけがおトクなの?
では、そもそもなぜ様々なプランが存在するのでしょうか?
電力会社は、最も電気を多くつかう時間帯(ピーク)の需要にあわせて、発電所や設備を設置しています。このため、企業や工場、一般家庭の電気消費が最も活発な昼間の時間帯に使われる電気が多いと、それだけたくさんの設備を必要としてしまいます。
しかし、ピークの時間帯に合わせた設備は、ピークを過ぎれば過剰になってしまう、設備投資としては効率が悪いものなんです。
一方で、企業や工場などの電気の使用量が少なくなり、一般家庭の電力消費も落ち着く夜10時以降や早朝の時間帯は、発電所の能力に余裕がでてきます。なので、電力会社としては同じ電気をつかうのならば、日中ではなく、こうした余裕のある時間帯につかうように調整してもらうことで、一日のなかでの電気需要をなるべく均一にしたいんです。
上の図のオレンジ色が飛び出している部分が、夏季の冷房使用が最も多くなるピークの時間帯です。今回、調査対象の50%以上のご家庭で最適なプランだとわかった「ピークシフトプラン」は、夏のこの時間帯(13:00〜16:00)の電気料金が最も高く、逆に夜間はピーク時間帯の1/4以下という料金設定にすることで、ピーク時間帯に電気を使わないよう促しているわけですね。
このほかにも同様の理由で、例えば東京電力では、早朝から家事をされるご家庭向けの、深夜1時から朝9時までの電気料金が安くなる「朝得プラン」や、週末まとめて家事をするご家庭向けの土日の電気料金が一日中安くなる「土日お得プラン」などが設定されています。安くなる理由がわかっていると、電気料金プラン選びも難しくなくなりますね。
みなさんのご家庭も、プランのみなおしをしてみましょう
つまり、普段から電力会社にとって負担の少ない生活をしているご家庭であれば、プランをみなおすだけで電気料金が安くなるんです。そして8割近いご家庭は、実際に電気料金が安くなる可能性があります。
時間帯によって分かれているプランは、電気代が安くなる時間帯、高くなる時間帯それぞれを自分の生活スタイルと比較してみることで、自分の生活に合っているかどうか、判断することができます。また、電気代が高くなる時間帯には電気をつかわないよう心がけるだけで大きな節約につながるので、簡単ですね。
東京電力だけではなく、すべての大手電力会社で時間帯によって電気代が変わるプランが提供されています。(2014年4月現在)
エネチェンジでは各社のプランについても個別にご紹介していますので、ぜひご自分の地域の電力会社のプランを確認して、節約の役に立ててくださいね。