早炊きコースやエコ炊飯の違いは?気になる炊飯器の電気代
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毎日の食事、ごはんはおいしく食べたいもの。「ごはんがすすむ」おかずを用意するのもいいですが、ごはんの炊き方にもこだわりたいですね。多くの方が活用している炊飯器ですが、みなさんはいつもどのコースでごはんを炊いていますか?ふつう?それとも早炊き?しっかり炊いたごはんが好きな人もいれば、早炊きの食感が好きという人もいて、その好みは千差万別。ごはんの炊きあがりを左右する炊飯コースは、電気代にも関係しています。今回は炊飯器を使ったごはんの炊き方について、電気代の観点からいろいろ紹介していきます。
炊飯コースによる消費電力と電気代の違い
ごはんの早炊きは時間がないときに便利な機能なので、活用している家庭も多いのではないでしょうか。炊飯時間が少ないぶんだけ、消費電力も抑えられているのではないかと思われがちですが、実は通常炊飯と早炊きは電気代という点でいくと、違いはありません。むしろ、電気代が違ってくるのは最新の炊飯器についている「エコ炊飯」です!
エコ炊飯と通常炊飯の電気代を比較!
さっそく、エコ炊飯と通常炊飯の電気代を比較してみましょう!象印の「極め炊き」を例に考えてみますよ。3カップのお米を炊いたときの電気代は下記ようになります。
コース | 炊飯時間 | 1回の消費電力 | 1回の電気代 |
---|---|---|---|
エコ炊飯 | 53分 | 143Wh | 3.41円 |
白米 | 46分 | 199Wh | 4.12円 |
1回で1円の差ですね。毎日ご飯を炊くなら、年間で365円の節約になります。これも数年、数十年と蓄積していくと変わりますよ。節約はコツコツ!
電気代が変わらないなら、早炊きと通常炊飯は何が違う?
エコ炊飯が少しだけ電気代がオトクになるというこおとがわかりました。では、よくある「早炊きコース」と通常の「白米コース」は何が違うのでしょうか?象印のサイトによると、早炊きの場合は、吸水と蒸らし時間が違うとのこと。そのため、早炊きだと少し固めのご飯ができあがるそうですよ。
出典:象印・炊飯ジャーQ&A
ジャー炊飯器の年間電気代一覧
大きさ | IH ジャー炊飯器 | マイコン ジャー炊飯器 |
---|---|---|
3合〜5.5合未満 | 1,351円 | 1,091円 |
5.5合〜8合未満 | 2,200円 | 2,254円 |
8合〜10合未満 | 3,248円 | ー |
10合以上 | 3,458円 | 3,583円 |
あくまで参考までにという情報になりますが、IHジャー炊飯器とマイコンジャー炊飯器の電気代はこれだけ違います。アナタどちらを選びますか?
炊飯で気をつけること
せっかくなので、炊飯時に気をつけたほうがいいことも紹介してみましょう。
保温に頼らない
実のところ、炊飯時の電気代で一番気にしたほうがいい部分は、炊けたあとの保温機能。ある機種での保温時における消費電力量は1時間で16.5Whとなっていて、数時間保温するだけで1回の炊飯にかかる電力の半分、10時間保温すれば炊飯が1回以上できてしまう電力を消費することになります。あまりないことだとは思いますが、もしも1日以上保温したら約10円の電気代がかかるということです。当然炊けた直後にくらべて風味も落ちるので、保温に頼るはなるべく避けましょう。保温を使用する目安は4時間程度といわれているので、そちらを参考に活用してください。
ご飯は一度に炊く
こちらは実践していない家庭のほうが少ないと思いますが、ご飯はまとめて炊きましょう。1合のお米を何度も炊くより、6合を一度に炊いてしまったほうがお得になることはわかるはず。特に、ひとり暮らしの学生さんやサラリーマンは家での食事が少なくなるので、食事をするたびに炊飯していませんか?さらにタイマーで炊飯すると、帰宅するまで保温機能を使うことに……。確かに炊きたてのご飯はおいしいですが、できれば休日などにごはんを炊いてしまいましょう。
余ったご飯は冷凍しよう
これも広く浸透している方法ですが、食べきれずに余ったご飯は冷凍してしまいましょう。保温機能の電気代より、電子レンジを使って温めるほうが電気代も安く抑えられます。ご飯の保存方法については、冷蔵よりも冷凍の方がよいというデータもあるので、節約に役立つだけでなく、実用的な方法なのです。ふつう炊き、早炊きを問わず、冷凍は早めにするほうが味も落ちづらくなっています。食事が終わって一段落したら、すぐに冷凍しましょう。ごはんが冷めてかたくなってからでは、冷凍する作業も大変ですしね。
出典:ごはん・パン・めん類の保存方法をご紹介!ごはん・パン・めん類 保存のポイント|らくらく保存テクニック|旭化成ホームプロダクツ
まとめ
いかがでしたか。炊飯コースによる電気代の差、参考になりましたでしょうか?電気代を節約したいならエコ炊飯機能を使うとよいですね。早炊きと通常炊飯には電気代の差はないので、炊飯時間や固さを優先に考えると良さそうです。電気代を本気で考えるなら、保温時間や炊飯回数!節約しつつも、おいしいご飯が食べるように、賢くやりくりしたいですね。
おいしいご飯は、心も豊かにしてくれます。炊飯器をかしこく活用すれば、小さい節約も実践できて一石二鳥。浮いたお金で、おかずも少しグレードアップ!みなさんも、ごはんの炊き方を研究して毎日の食事を楽しくさせてみてください。