【法人向け】北陸電力が2018年4月1日から値上げ!電気料金への影響と対策は?
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北陸電力は、2018年4月1日から、電気料金の値上げをすることを発表しました。
対象となるのは、特別高圧・高圧のお客さまおよび低圧のオール電化住宅メニューや深夜電力メニューをお使いのお客さまです。
電気料金の値上げをするのは1980年のオイルショック以来初めてのこと。経営効率化を図ることにより料金を維持してきた北陸電力がなぜ値上げするのでしょうか。
北陸電力の電気料金値上げの背景とは
2011年の東日本大震災後、全国の原子力発電所が停止され、北陸電力、中国電力、沖縄電力以外の電力会社は値上げを実施。北陸電力は東日本大震災以降、志賀原子力発電所が停止しているなか、経営効率化を図ることで現行料金を維持してきました。
その北陸電力がなぜ、電気料金の値上げを決断したのでしょうか。
値上げの理由は原発再稼働の見通しが立たず、経営効率化での補填に限界がきたため
北陸電力の電気料金値上げの背景には2つの要素が挙げられます。
- 1. 原発再稼働の見通しが立っていないこと
- 志賀原子力発電所は安全性向上施策の工事完了時期が1年延長され、新規制基準への適合性確認審査に時間がかかっており、再稼働時期の見通しが立っていません。
- 2.経営効率化での補填に限界がきたこと
- 北陸電力は2017年度、経営効率化により、340億円ものコストカットを実施しました。しかしながら大型の石炭火力の修繕費が増加したことにより、北陸電力の経常利益の見通しが80億円の損失となり、それにより、2年連続・過去最大の赤字となる見通しとなったのです。
電気料金の値上げは、主に特別高圧、高圧部門に影響
今回、値上げの対象となるのは一般需要部門です。一般需要部門とは、特別高圧・高圧のお客さまおよび低圧のオール電化住宅メニューや深夜電力メニューをお使いのお客さまのことをいいます。電気をたくさん使うお客さまは燃料費などの増加影響を受けやすいことから、値上げの対象となったと考えられます。
一般需要部門は、特定需要部門以外のお客さまと定義されており、特定需要部門の対象はオール電化住宅をのぞく一般家庭と小規模な工場・商店のお客さまです。
出典:北陸電力 一部お客様の電気料金改定の検討について
北陸電力の値上げ時期と値上げ率は?
北陸電力によると、値上げ後料金単価が適用されるのは2018年4月1日からとのこと。電気を使用した量に対して適用される電力量料金単価が値上げされます。北陸電力は値上げ後の料金イメージについてモデルケースを公開しています。電力量料金単価が値上がりするため、使用量が多ければ多いほど影響が大きくなることがわかります。
契約種別 | 契約電力 | 使用量/月 | 稼働時間/月 | 見直し前電気料金 | 見直し後電気料金 | 値上げ率 |
---|---|---|---|---|---|---|
事務所 | 100kW | 15,000kWh | 150時間 | 約33万円 | 約35万円 | 6.0% |
商業施設 | 500kW | 125,000kWh | 250時間 | 約228万円 | 約244万円 | 7.1% |
中規模工場 | 500kW | 175,000kWh | 350時間 | 約277万円 | 約300万円 | 8.2% |
大規模工場 | 3,000kW | 1,200,000kWh | 400時間 | 約1,749万円 | 約1,906万円 | 9.0% |
電気料金の値上げにそなえて、電気料金を維持もしくは安くする方法
電気をたくさん使う高圧のお客さまの場合、電力量料金の値上げの影響は甚大です。北陸電力の値上げにそなえて、少しでも電気料金を安くしたい場合、どうしたらよいのでしょうか。3つの方法をご紹介します。
1. LED照明を導入するなどの設備改善をする
LED照明や業務用エアコンに切り替えるなど消費電力が少ない設備を導入する方法があります。設備を新たに検討・導入する必要があるので、設備導入コストがかかります。また、導入後は適切に電気使用状況を計測する必要が生じます。
2. 空調の温度を調節するなどの運用改善をする
夏場に空調の温度を上げるなどして電気使用量を減らす方法です。比較的簡単に導入することができますが、社内でのルールを作ったり、周知したりといった対応が必要になります。電気を使う従業員が意識して空調の温度を調整したり、きちんとルールが運用されているか社内でチェックする体制が必要になります。
3. 電力会社切り替えによる調達改善をする
電力会社切り替えによる単価の安い電気を購入する方法です。北陸電力から新電力へ契約先を変更することによって導入コスト0円で簡単に電気料金を安くできます。高圧部門ではすでに10%以上の法人が新電力へ切替を行なっており、徐々に一般的な電気料金の削減方法として認識されるようになっているのです。
出典:経済産業省資源エネルギー庁 電力小売り全面自由化の進捗状況
電気代削減を考えるならまずは電力会社を見直してみませんか?
北陸電力の電気料金値上げについてご紹介いたしました。
2018年4月1日からの値上げ対象となるのは、主に特別高圧、高圧電力を契約される法人です。
かんたんでコスト0円!値上げに備えて、電力会社見直しを考えてみませんか?
電力自由化で選べるのは、家庭向けの電力会社だけではありません。
法人の場合は、2000年から電力自由化されており電力会社を自由に選ぶことができます。
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