おばあちゃんの味【こねつけ】で残りご飯を活用しましょう
この記事の目次
ご飯を多く炊きすぎて、残ってしまった。そんなことって結構ありますよね。
とりあえずラップをして冷蔵庫へ入れてはみたものの、量が中途半端で使いづらく、時間がたってしまったのなら、信州信濃の郷土食こねつけをつくって、残さず活用しましょう。
残りご飯が、子供が大好きな味のおやつに生まれ変わりますよ。
古い残りご飯を美味しくいただくためのおばあちゃんの知恵や、節約になるご飯の冷凍保存についてご紹介します。
残りご飯を最後まで活用しましょう
家族がよろこんで食べてくれると思って炊いたご飯が残ってしまうと、ガッカリしてしまいますね。植え付けから収穫まで、多くの日数と手間暇をかけて作られるお米は、貴重な食材です。
お米一粒でも残すことなく、美味しく全てをいただくことが家計の節約につながりますね。
炊いたご飯は傷みやすい食べ物です
炊飯器などで立ち上がったお米は、甘くとてもいい匂いがしますよね。炊きあがったご飯の主成分はデンプン、タンパク質、脂質、ミネラルで、とても栄養価が高く、雑菌も大好きな食べ物なんです。しかもご飯は多くの水分を含んでいるので、雑菌が繁殖しやすいんです。
炊飯器は60~70℃位で保温をしますので、炊飯器の中で雑菌が繁殖することはありませんが、電気がもったいないからと電源を落としてしまうのは絶対ダメ!保温温度が下がると途端に雑菌の繁殖が始まりますし、蒸れた蒸気が炊飯器のフタに水滴となって溜り、それがご飯に落ちるとカビの原因にもなるんです!
気温の高い夏場は、傷みやすいご飯の保管に十分に注意をしてくださいね。
冷凍庫で保管した残りごはんが美味しくないワケ
残りご飯をそのまま炊飯器に入れておくと、水分が抜けてパサパサになったり、ご飯が黄ばんで硬くなったりして、美味しくありません。保温をするのに電気代もかかってしまうので、ラップをしたり、タッパーに入れて冷蔵庫にとりあえず保存をする人も多いですよね。
でも、冷蔵庫で保存したご飯って、温めても美味しくないでしょう?これは炊いたご飯のデンプンが老化してしまうから。ご飯を炊くと米の中のデンプンが糊化して粘りけが出て、お米がおいしくなるのですが、デンプンはそのままにしておくと糊化する前の元の生デンプンに近い状態に戻ってしまう、つまり老化してしまうんです。この老化は温度が0℃付近で起こりやすくなるといわれています。だから、冷蔵庫で保管したご飯はボソボソした食感になり、美味しくなくなってしまうのです。
郷土食のこねつけとは?
冷蔵庫で数日たってしまった残りごはんの使い道に困ったら、郷土食のこねつけを作ってみましょう。バサバサ・ボソボソの残りご飯が、美味しいおやつに生まれ変わりますよ。
こねつけとは、ご飯に小麦粉を加えてこねて、油をひいたフライパンで焼いたもので、長野県の北信地方で食べられている郷土食です。
昔は冷蔵庫なんて便利なものはなかったので、残りご飯を長期に保管することもできませんし、夏場はすぐに傷んでしまいます。山国で水田地が少ない信州にとってお米は貴重な食材だったので、冷えて味の落ちた残りご飯でも美味しく、全てを食べることができるように工夫を凝らして作ったのが、こねつけです。まさに、おばあちゃんの知恵なんですね。
美味しいご飯を炊くにも、保存をするにも、電気が使われています。食費の節約と共に、電気の節約も、もっともっと考えていきましょう。
電気代の節約で大切なのは、現在の使用状況の見直しと、生活に最適なプランを選ぶことにあります。皆さんもエネチェンジ診断で、自分の生活に一番あった、最適な電気プランを選びましょう。
こねつけを作ってみましょう
ご飯が残ってしまった場合、安全に保存ができる目安は、炊飯器の保温状態で3時間~1日冷蔵庫で3日間が目安です。
あんまり日持ちがしないですよね。夏場は雑菌が繁殖しやすくなりますので、常温保存はやめた方が無難です。残りご飯を捨てなくてはいけないことになる前に、さあ、こねつけを作ってみましょう。
こねつけの材料
こねつけを作るために必要なものは、家の中にあるものだけ!特別な材料はいりません。
思い立ったらすぐに作れるので、夜中に勉強を頑張る受験生や、残業で頑張るお父さんのお夜食にもどうぞ♪
- 残りご飯 200g(茶碗一杯分)
- 小麦粉 200g
- 砂糖 大さじ2杯
- 醤油 大さじ2杯
- 片栗粉 大さじ1杯
- 水 100ml
- サラダ油 少々
こねつけの作り方
こねつけの作り方はとってもシンプルです。丸める作業は楽しいので、子供と一緒に作るのも楽しいかも!
- 手順1
- 残りご飯は冷たいままぬるま水でざっと洗い、水を切っておきます。
- 手順2
- ご飯に小麦粉を入れて混ぜ、よくこねます。
水分が足りなかったら、ぬるま湯を足してくださいね。 - 手順3
- ご飯を薄い小判型にして丸めます。この分量で4個作れます。
- 手順4
- 丸めたご飯をサラダ油を引いたフライパンで両面がカリッとするまで焼きます。
油は大目に引いた方が美味しいですよ。 - 手順5
- フライパンの油をざっと拭いてから砂糖、醤油、片栗粉、水を入れて、中火で練りながらタレを作ります。
- 手順6
- タレができたら丸めて焼いたご飯をフライパンに戻し、タレを絡めればできあがりです。
こんな味もイイよ!
こねつけと一口に言っても、さまざまな作り方と味付けがあります。今回ご紹介したのは私のおばあちゃんの味付けですが、他にもいろいろと試してくださいね。
- 甘味噌 ・・・味噌と砂糖を大さじ2杯づつ混ぜ合わせる
- クルミ味噌 ・・・味噌と砂糖を大さじ2杯づつ、挽いたクルミを適宜混ぜ合わせる
- 唐辛子味噌 ・・・唐辛子を刻んだものを味噌に混ぜ合わせる
ご飯に細かく切ったニラを混ぜ込むのも美味しいですよ!
残りご飯を活用して節約しましょう
こねつけは、古くなってしまったご飯をおいしく食べるために発達した郷土食ですが、一度ご飯を洗うというところが、おばあちゃんの知恵なんです。
これは、古くなってしまった嫌な臭いをとる効果があるのと、時間がたって固くなってしまったご飯に水を含ませることで、ふっくらとしたおいしさを取り戻す効果があるんですよ。
皆さんもぜひ、一度試してみてくださいね♪
節約のために残りご飯は冷凍で保存しましょう
残りご飯が黄色く変色してしまうことがありますが、これは傷んでいるわけではありません。黄色く変色しているのはメイラード反応という糖とアミノ酸の反応によるものなので、残りご飯も捨てずに、大事に活用してくださいね。
ただし、残りご飯から酸っぱいような異臭がする、糸を引いているなんて時には確実に傷んでいますから、食べないように気を付けて下さいね。
ご飯は冷蔵庫に入れても日持ちがしませんが、冷凍すれば1ヶ月も保存することができるので、残りご飯を無駄にしないためには冷凍保存が一番適しています。大目にご飯を炊いて、すぐに使わない分を冷凍すると調理にかかる電気代も節約できるので、食費の節約と電気の節約におススメなんですよ。
美味しい!ご飯を冷凍保存するときのポイント
- 冷めないうちにラップで小分けに包みましょう
- ご飯が残ったら、暖かいうちに茶碗1杯分に小分けしてラップに包みましょう。こうすることで、解凍したときにふっくらと仕上がります。ご飯をできるだけ平らに包むと、加熱ムラがなく加熱ができますよ。
- 急速冷凍することが肝心です!
- ご飯が冷めたら冷凍庫に入れますが、急速に冷凍したほうが味が落ちません。冷凍するときはアルミトレーに置いて冷凍するか、アルミホイルに包むといいですよ。
- ストックバックで密封して保管しましょう
- 空気に触れると劣化が早くなるので、ご飯がある程度凍ったら、ラップに包んだご飯をストックバックに入れて、できるだけ空気を抜き密封して保存しましょう。凍らせるときに巻いたアルミホイルは取り除いてくださいね。
- ご飯は自然解凍NG!レンジでチン!で
- ご飯の解凍はレンジで加熱しましょう。茶碗1杯分の包み1個で、600wなら3分間の加熱が目安です。自然解凍だと水分が抜けてしまいますので、味が悪くなってしまいます。
残りご飯も余さずおいしくいただけば、食費がグンと節約ができますね。
ご飯を炊くのも調理するのも、残ったご飯を冷凍保存をするのにも、私たちは電気を使っています。毎日使う電気だからこそ、家計の節約を考えるときには電気代の節約も考えていきましょう。電気代の節約の早道は、今現在の無駄を見直して、自分たちの生活にあった最適な電気プランを選ぶことにあります。
最適プランを選ぶことによって年間13,000円ものお金が節約できるかも!?皆さんもエネチェンジ電力比較から、電気の節約を始めてくださいね。
平均34,352円/年の節約!
最安の電気料金プランを診断(無料)