太陽光発電で余った電気を売る、売電のしくみ
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太陽光発電は、ご承知のとおり住居の屋根にソーラーパネルを取り付け、電力を発電するシステムです。ソーラーパネルの設置面積と日照条件が十分であれば、晴れた昼間の発電量は、一般家庭が使用する量を上回る電力が発電されるのが通常です。
それでは、余った電力はどうすることになるのでしょうか。
太陽光発電で生じた余剰電力には買取制度がある
ソーラーパネルで昼間に発電され、自宅で消費して残った電力を余剰電力といいます。余剰電力は蓄電池を持っていないかぎり貯めておくことができないので、発電された瞬間に使い切られなかった分を、自宅につながっている送電線から電力会社に対して逆に送り、買い取ってもらうことになります。これを「売電」といいます。
こうした太陽光発電による余剰電力をはじめ、再生可能エネルギー(風力や地熱など)で発電された電力は、電力会社がきまった価格で買い取る制度が国によって定められています。いわゆる固定価格買取制度(FiT)です。
太陽光発電の電力買い取り価格
太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーを利用した発電設備の電力を買い取る価格は、固定価格買取制度のもとで中立的な調達価格等算定委員会の意見を尊重し、経済産業大臣が決定します。
そして、家庭などに設置される10kW未満の小規模な住宅用太陽光発電によって生じた余剰電力については、今年度 平成26年度の申請分であれば、1kWh当たり37円という固定価格で向こう10年間、電力会社が買い取ることが決まっています。
家庭で余った電力を「売電」する
このように、太陽光で発電して使いきらなかった余剰電力は「売電」して収入にすることができます。
したがって、太陽光で発電できる時間帯の電力消費量を抑え、余剰電力を多くして売電することによって、売電収入が家計に入り、全体的な光熱費を軽減することにつながります。
ですから、初期費用は一旦忘れて、単月だけで考えた場合、積極的に昼間の消費電力を節約し売電収入を高めることで、光熱費の費用より売電収入が上回り、利益ができるということもありえます。
(初期費用を考えると、初期費用の回収を早めるということになります。)
売電収入を増やすことを考える
高額な初期費用を投じて取り付けた太陽光発電のシステムですから、誰もが出来るだけ早くかかった費用を回収したいと思うでしょう。また、長期的にはメンテナンス費用もかかります。余剰電力をできるだけ増やし、売電収入を増やしていくことが、初期費用の早期回収につながりますし、メンテナンス費用の捻出にも役に立ちます。
余剰電力を増やすことで、売電収入を増やす方法
売電収入を増やすには、余剰電力を増やすのがひとつの方法です。既に太陽光発電システムを設置してある住居においてできることは以下の方法でしょう。
売電収入(余剰電力) = 太陽光発電の総電力 – 家庭の消費電力ですから、余剰電力を増やすには
- 家電製品による自家消費を極力抑え、節電をする
- エネファーム(ガスを用いて発電と給湯を同時に行う家庭用燃料電池システム)を併用して発電する
- 蓄電池を購入し、夜間の安い電力を蓄電して昼間に使い、発電分は全て売電に回す
といった3つの方法が考えられます。
しかし節電以外は高額な費用もかかるものですので、一番手軽で身近な方法はやはり、節電により消費電力を抑え、余剰電力を増やすということになるでしょう。
発電量を増やすことで、余剰電力を増やす方法
これから太陽光発電システムを取り付けるというのであれば、面積当たりの発電量や電力変換率の高いソーラーパネルやシステムをよく調べて、コスト計算をして設置するということも選択肢に入るかもしれません。
また、適切にメンテナンスをすることで太陽光パネルの発電量を保つことができれば、寿命までの発電量を増やせる可能性があります。
今より高い価格で電気を買ってくれる事業者へ、売電先を切り替える方法
もっと簡単で確実な方法として、国で定められた「固定価格」よりも高い値段で太陽光発電の電気を買い取ってくれる「プレミアム買取事業者」に、売電先を切り替える方法があります。
売電単価を上げることについて、詳しくは以下の記事でご紹介しています。
ソフトバンクグループが参入!太陽光で発電した「電力を高く買い取るサービス」とは?
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まとめ
太陽光発電を導入する大きなメリットでもある売電はこのような仕組みになっています。
売電で収入をより多く得るために一般家庭ができる余剰電力を増やす取り組みで、最も簡単なものは家庭で使う電力を削減する「節電」です。
まず一番最初に手をつけると良いのがLED照明の導入です。
LED照明の経済性・効率性については、「太陽光発電の売電収入を増やすためにできることとは?」「LED照明の特徴を知って電気代を節約できる使いかたをしよう」で詳しくご説明しております。