コンセント挿しっぱなしの電気代は?抜いたほうが節約できる家電とは?
この記事の目次
テレビをつけっぱなしにしないなど、みなさんは普段から節電を意識していますか?実は、コンセントに家電の電源プラグを挿しっぱなしにしていたり、電源をつけっぱなしにしていたりしていると、電源をオフにしても待機電力がかかってしまうんです!
今回は、待機電力に関わるコンセント周りの電気代と節約方法について解説します。
- 更新日
- 2024年11月11日
コンセント挿しっぱなしで生じる待機電力とは?
少し前のデータになりますが、資源エネルギー庁によると2012年度の家庭の消費電力量における待機電力は年間228kWhで年間5.1%、電気代にすると7,068円です。
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
出典:平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要|資源エネルギー庁省エネルギー対策課
待機電力とは?
家電は電源がついたままだと、メモリや時計・モニターなどの液晶表示、リモコンからの操作信号待ちなどのために待機電力がかかります。機能によっては電源がオフになっていても、コンセントに電源プラグを挿しているだけで待機電力がかかる家電もあります。
待機電力量を測定にはワットモニターもおすすめ!
実際に待機電力がどれくらいかかっているかを知るには、ワットモニターの使用がおすすめです。家電をワットモニターに挿してから電源プラグをコンセントにつなぐと、使用時の消費電力・電源オフ時の待機電力・電気代・CO2排出量などが測れます。
どの家電の消費電力が高くてどれくらい電気代がかかっているのかがわかるので、家電の買い換えを検討したいときや電気代を節約するときの参考になります。
参照:ワットモニター(検電器)「TAP-TST8N」|サンワサプライ直営「サンワダイレクト本店」
延長コードを挿しっぱなしでも電気代はかかるの?
延長コードの電源プラグがコンセントに挿しっぱなしだと、コンセントから延長コードを通して家電に電気が流れているため、家電の電源をオフにしていても待機電力も電気代もかかります。
コンセントから電源プラグを抜かないと、待機電力にかかる電気代は節約できません。
コンセントから電源プラグを抜いたほうがよい家電とは?
待機電力を減らすには、電源をオフにするだけでなくコンセントから電源プラグを抜く必要があります。
ただし、冷蔵庫・温水洗浄便座・インターホンセットなど、常時電源をつけっぱなしにしておかなければならない家電は、電源プラグを抜けません。また、テレビやBD・HDD・DVDレコーダーで録画予約機能などを使用している場合は、電源をオフにしてしまうと予約データが消えてしまいます。
コンセントから電源プラグを抜いたほうがよい家電を、4つ紹介します。消費電力量が高い順に見ていきましょう。
待機消費電力が多い家電は、ガス温水器、テレビ、冷暖房兼用エアコン、電話機、BD・HDD・DVDレコーダー、温水洗浄便座などです。
出典:平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要|資源エネルギー庁
テレビ
テレビは、見ていないのについつけっぱなしにしてしまうという方も多いでしょう。テレビを見る機会が多いほど、電源をオフする度にコンセントから電源プラグを抜くのは面倒ですよね。
家庭の消費電力量におけるテレビの待機電力は10%と2番目に高い家電なので、意識して節電すれば家庭内の待機電力を減らせます。ただし録画予約などを設定している場合は、電源をオンにするときに再設定が必要になるので注意しましょう。
東芝の4Kテレビ「Z870N シリーズ」55V型の場合、待機電力にかかる電気代は以下の通りです。
- リモコン待機時
- 108.6円/年(消費電力:0.4W)
エアコン
エアコンは、オフシーズンや長期間留守にするときなど長い間エアコンを使わない場合、コンセントから電源プラグを抜いておきましょう。タイマー予約や自動クリーニングなどを設定している場合は、電源をオンにするときに設定し直すのを忘れないでくださいね。
パナソニックの壁掛けエアコン「CS-EX284D」10畳用の場合、待機電力にかかる電気代は以下の通りです。
- リモコンで停止時
- 217.3円/年(100Vの場合の消費電力:約0.8W)
- 無線LANランプ点灯中かつリンコンで停止時
- 543.1円/年(消費電力:約2.0W)
参照ルームエアコン「CS-EX284D」取扱説明書|パナソニック
BD・HDD・DVDレコーダー
テレビの電源を切ったり電源プラグをコンセントから抜いたりしているのに、レコーダーなど周辺機器の節電をうっかり忘れてはいませんか?
テレビやBD・HDD・DVDレコーダーなど映像・音響機器の待機電力量は、家庭の待機電力量全体の28%を占めています。レコーダーなど周辺機器も、テレビとセットで節電する習慣をつけましょう。
ただし、録画予約などを設定している場合は、電源をオンにするときに再設定が必要になるので注意しましょう。
パナソニックのブルーレイディスクレコーダー「DMR-2W101」の場合、待機電力にかかる電気代は以下の通りです。
- 待機時(クイックスタート切/節電待機モード2:時刻表示消灯時)
- 40.7円/年(消費電力:約0.15W)(※1)
- 待機時(クイックスタート入省エネ:時刻表示消灯時)
- 3,258.7円/年(消費電力:約12.0)(※1)
- 待機時(クイックスタート入標準:時刻表示点灯時)
- 3,530.3円/年(消費電力:約13.0W)(※1)(※2)
(※1)地上デジタルアッテネーター入、BS・110度CSデジタルアンテナ電源/出力切、外部接続端子(LAN/USB)未接続、無線LAN未接続、録画未実行の場合です。(※2)HDMI出力解像度1080iの場合です。番組表の情報受信・時刻情報の取得の機能が稼働している、クイックスタートを設定しているなど、使用状況によって待機電力が高くなります。
参照ブルーレイディスクレコーダー「DMR-4X403」取扱説明書|パナソニック
電力会社の切り替えで電気代を節約!
待機電力にかかる電気代は、電力会社の電気料金プランの切り替えでも節約できます!契約中の電気料金プランを見直して、生活スタイルに見合ったプランに切り替えるだけで、今までと同じように電気を使っていても電気代が安くできる可能性があります。
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コンセント周りの電気代を節約するためには、家電の電源をオフにするだけでなく、使用しないときはコンセントから電源プラグを抜く習慣をつけましょう。電源プラグを抜いて待機電力を節電すれば、電気代が更に節約できます。
- 使用頻度が多い家電の場合
- 使用しないときは、電源をオフにしてコンセントから電源プラグを抜く。
- 一定時間操作がないときに自動で電源がオフになるオートオフ機能やオフタイマーを使う。
- 使用頻度が少ない家電の場合
- いつもはコンセントから電源プラグを抜いておき、使用時だけ電源プラグをコンセントに挿して使う。
- 常時電源をつけておく必要がある家電の場合
- 長期間留守にするときは、コンセントから電源プラグを抜く。
ただし電源プラグを抜くと、タイマーなどの予約設定もリセットされてしまいます。家電の設定や機能によってはコンセントから電源プラグを抜かないほうがよい場合もあるので、ご家庭の家電の使用状況をきちんと把握して、じょうずに節電しましょう。
節電タップの個別スイッチ式を使う
コンセントから電源プラグを抜くのが節電になるとわかっていても、うっかり忘れてしまうこともありますよね。またコンセントが手の届きにくい場所にあると、電源プラグの抜き挿しも大変です。
そこでおすすめなアイテムが節電タップです!
節電タップは1つのコンセントに複数の電源プラグを挿したいときも、コンセントを効率よく使用できます。節電タップには、挿してある家電の電力を一括で管理する一括スイッチ式と、それぞれ個別のスイッチで管理する個別スイッチ式があります。また、落雷から家電を守る雷ガード機能がある、差込口のホコリ侵入防止にカバーがある、USB充電ポートがついているなど、便利な機能がついたものもあります。
- 一括スイッチ式
- すべての家電の電源を一括でオンオフするので、間違えてスイッチを消すと使用中の家電まで電源が落ちてしまう。
- 個別スイッチ式
- 家電別にスイッチで電源をオンオフできるので、こまめにオフする習慣がつきやすく節電に効果的。
節電タップの注意点
節電タップのスイッチがオンのときにランプ点灯するタイプの場合、ランプ点灯のために電気を使うので節電タップ自体に待機電力がかかっています。節電タップの使用時は、使わない家電のスイッチは忘れずに切りましょう!
また電源タップは、長く使用していると劣化して漏電や火災の原因にもなります。定期的に通電状況などをチェックして、新しいものに買い換えることをおすすめします。
節電タップについて、更に詳しくは以下の記事で紹介しています。節電タップは効果はあり!費用対効果とおすすめの節電タップ
コンセント挿しっぱなしで生じる電気代まとめ
家電は電源をオフにしていても、コンセントに電源プラグを挿しっぱなしにしている待機電力がかかっています。待機電力にかかる年間の電気代は平均7,068円です。
マメにコンセントから電源プラグを抜く習慣をつけて、待機電力の節電を心がけましょう。節電タップの個別スイッチ式なら、スイッチのオンオフをするだけで電源プラグの抜き差しの手間が省けます。毎日の生活の中で、まずはできることから実践してみてはいかがでしょうか?
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