現在、SoftBank（ソフトバンク） 光を契約していて、NURO 光に乗り換えを検討している方向けに、手順や注意点を解説します。SoftBank 光からNURO 光に乗り換えるメリット・デメリットもまとめているので、契約前に改めて確認しましょう。

本記事で掲載されている金額は、すべて税込表示です。

更新日

2024年10月25日

SoftBank（ソフトバンク） 光からNURO 光に乗り換え時の注意点

まずは、SoftBank（ソフトバンク） 光からNURO 光に乗り換える前に、確認しておきたい注意点をご紹介します。

ワイモバイルのスマホとのセット割が使えなくなる

SoftBank（ソフトバンク） 光では、ワイモバイルのスマホとのセット割「おうち割 光セット（A）」があります。割引額はプランによって異なりますが、現在のプランである「シンプル2 S/M/L」ではスマホなどの月額料金が1,100〜1,650円割引。最大で10回線まで適用されるので、最大で11,000〜16,500円の割引を受けることが可能です。

おうち割 光セット（A）を適用するには、指定されたオプションへの加入が必要です。以前の契約プランは、現在のプランと毎月の割引額が異なります。

もちろんSoftBankのスマホでもセット割が適用されており、毎月1,100円の割引が適用されます。

SoftBank 光とSoftBankのスマホによるセット割を適用するにも、指定されたオプションへの加入が必要です。新規受付を終了した一部サービスでは割引額が毎月550円となります。

NURO 光でも、NURO モバイルまたはSoftBankのスマホとのセット割引が用意されています。しかし、ワイモバイルとのセット割は用意されていません。ワイモバイルのスマホを今後も利用し続けるなら、スマホの月額料金が高くなることは理解しておきましょう。

NURO 光は提供エリアが限定されている

SoftBank（ソフトバンク） 光は日本全国でサービスを提供しています。しかし、NURO 光は24都道府県で提供。SoftBank 光より提供エリアが限定されるため、NURO 光に乗り換え可能なのは次のエリアに住んでいる方のみとなります。

北海道エリア

北海道

東北エリア

宮城県、福島県、山形県東北エリアは「10ギガプラン」のみ提供となります。

関東エリア

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県

中部エリア

愛知県、静岡県、岐阜県、三重県

関西エリア

大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県

中国エリア

広島県、岡山県

九州エリア

福岡県、佐賀県

提供エリアの都道府県でも市区町村によっては提供エリア外となる場合があります。

乗り換えを検討する際には、まず自宅がNURO 光の提供エリア内であるかどうかを確認しましょう。

NURO 光は開通までに時間がかかる

NURO 光は独自回線を使用するので、SoftBank（ソフトバンク） 光で利用していた設備を利用できず、改めて光回線の工事が必要です。さらに、申し込みから開通までの期間は1～3カ月程度と、長引く傾向にあります。

NURO 光の開通工事は屋外と宅内の工事を2回に分けて実施する場合があります。中国エリアや東北エリアでは、工事状況によって開通にさらに1～2カ月かかることがあります。

そのため、SoftBank 光を解約するタイミングには要注意。NURO 光の開通前に解約してしまうと、インターネットが使えない期間が発生してしまいます。

インターネットを常に使える状態にしておきたいなら、NURO 光の開通を確認してからSoftBank 光を解約すると安心です。また、最大2カ月間無料プランもあるNURO 光のレンタルWi-Fiを利用すると良いでしょう。

レンタルWi-FiはNURO 光に申し込んだ方限定のサービス。申し込んだのがNURO 光の2ギガおよび10ギガの戸建てプランなら、最大2カ月間無料プランを利用できます。初期費用として別途2,200円がかかります。なお、3カ月目以降は通常料金の月額5,148円が発生します。申し込んだのがマンションプランの場合、レンタルWi-Fiは「データ通信量完全無制限」しか利用できません。料金は1日目～31日目は4,950円で、32日目～62日目は1日159円、63日目以降は1日176円となります。

解約するタイミングによっては解約金が発生する

SoftBank（ソフトバンク） 光の定期契約期間が定められているプランに加入している場合、解約するタイミングによっては解約金を支払わなければなりません。

金額は契約したプランによって異なります。2年契約のプランなら4,180〜10,450円、5年契約のプランなら5,170〜16,500円が発生します。

解約金が発生しない「契約解除料不要期間」は契約満了月を含む3カ月間です。2年契約なら契約月・更新月から24〜26カ月目、5年契約なら60〜62カ月目に当たります。いつが自分の契約解除料不要期間かは「My SoftBank」で確認できるので、NURO 光への乗り換えを検討しているなら、事前にチェックしておきましょう。

なお、自動更新のないプランに加入している場合は、解約金を求められることはありません。

SoftBank（ソフトバンク） 光からNURO 光に乗り換え時の費用

SoftBank（ソフトバンク） 光の解約には解約金などが発生する可能性があり、NURO 光の新規申し込みでは契約事務手数料などがかかります。ここでは、SoftBank 光からNURO 光に乗り換える際の費用について解説します。

SoftBank 光の解約時の費用

SoftBank（ソフトバンク） 光は解約時に、レンタル機器返却の送料を自己負担する必要があります。また、場合によっては以下3つの費用がかかります。

1. 解約金
2. 解約手数料
3. 工事費の残債

1つ目の解約金です。自動更新プランに加入し、契約解除料不要期間以外で解約すると発生します。料金は、プランと契約成立日によって異なります。

2022年6月30日以前の契約でも、契約プランの変更および提供エリアをまたぐ移転が完了していた場合は「2022年7月1日以降の契約」の料金となります。

2つ目の解約手数料については、基本的にかかりません。しかし、契約成立日が2022年6月30日以前なら、サービス変更手数料2,200円が発生する場合があります。

3つ目は工事費の残債です。開通工事費を分割で支払っているなら、その残債が一括で請求されます。

他にも、解約後にレンタル機器を返却しなかったり、機器が故障や破損をしていたりすると、違約金および修理交換料金がかかるので注意が必要です。

NURO 光の申し込み時の費用

NURO 光は初期費用として「契約事務手数料」と「工事費」が発生します。また、マンションタイプのみ「棟設備利用手数料」が別途かかります。

契約事務手数料は3,300円です。工事費は44,000円で、戸建てタイプの3年契約なら36カ月分割、戸建てタイプの2年契約とマンションタイプは、24カ月分割での支払いとなります。

ただし特典を適用すると、契約中は工事費用と同額が月額料金から割引されるため、工事費は実質無料。申し込み時の支払いは契約事務手数料の3,300円だけで済みます。

マンションタイプでは、そのほかに棟設備利用手数料が11,000円かかります。12カ月の分割払いとなりますが、特典適用により同額の割引がされるため、こちらも実質無料です。

SoftBank（ソフトバンク） 光からNURO 光に乗り換える方法

SoftBank（ソフトバンク） 光からNURO 光に乗り換える方法を解説します。主な手順は次のとおりです。

1. NURO 光に申し込む
2. NURO 光の宅内工事を予約する
3. NURO 光の宅内工事に立ち会う
4. NURO 光の屋外工事に立ち会う
5. NURO 光の接続機器を設定する
6. SoftBank 光の解約手続きをする

Step1）NURO 光に申し込む

NURO 光への新規申し込みは、インターネットまたは電話で手続きを行います。その際は次の情報を用意しておくとスムーズです。

• 契約者氏名
• 性別
• 生年月日
• メールアドレス
• 電話番号
• 設置先の住所
• 建物の情報（持家・賃貸など）
• 契約内容の送付先
• 支払い情報
• 工事希望日

申し込み前には、契約に関する情報が記された約款や、重要事項説明書に目を通しておきましょう。どちらもNURO 光のHPで確認できます。

また、NURO 光の開通には基本的に工事が必要となります。賃貸住宅に住んでいる方は、事前に管理会社やオーナーに承諾を得ておきましょう。

Step2）NURO 光の宅内工事を予約する

NURO 光では開通にあたって宅内工事と屋外工事が必要ですが、前者は申し込み時に予約できます。宅内と屋外の「同日工事」を希望する場合も、申し込み時に手続きが可能です。

マンションプランのNURO 光2ギガタイプL、NURO 光10ギガタイプLは宅内工事のみです。その他、建物の状況によっては工事回数が異なる場合があります。

覚えておきたいのは、土日祝日に工事を実施する際は3,300円が別途発生する点。加えて、同日工事では5,500円が別途かかるので、注意してください。

申し込み時に工事日を決められない場合でも「NURO 光開通センター」から電話またはSMSで連絡があるので、それまでに工事日を決めておきましょう。

Step3）NURO 光の宅内工事に立ち会う

宅内工事には立ち会いが必須です。住居の外壁への光キャビネット取り付けや、光ケーブルを室内に引き込む作業などを数時間かけて実施。レンタルのルーター一体型ONU（光回線終端装置）は、このタイミングで設置されます。

ONUの設置場所は工事の業者と相談して決定します。そのため、契約者本人か代わりに設置場所を決められる人、または契約者と連絡がとれる人が立ち会うようにしてください。

宅内工事が完了したら、次に屋外工事の予約をします。NURO 光から準備が整ったら連絡があるので、送付されたSMSかマイページのオンライン工事予約から工事日を決定しましょう。

Step4）NURO 光の屋外工事に立ち会う

屋外工事では電柱からケーブルを引き、宅内工事で取り付けた光キャビネットにつなぎます。屋外工事でも立ち会いは必要で、途中外出はできないため、きちんと立ち会い時間を確保しておきましょう。

Step5）NURO 光の接続機器を設定する

宅内工事の際に設置したルーター一体型ONUと、インターネットを使用するパソコンやスマホの接続設定をします。

もしインターネットに接続できなかったときは、サポートデスクに問い合わせましょう。

Step6）SoftBank 光の解約手続きをする

SoftBank（ソフトバンク） 光を解約する際は、電話あるいはWEBページ/アプリの「My SoftBank」から手続きしてください。ただ、NURO 光の回線が開通済みの場合は、通常と解約の申請ページが異なります。「他社インターネット回線開通済 解約窓口」ページでの申し込みとなるので注意してください。

解約日は、申し込みの6営業日後から90日の間で指定できます。

気をつけたいのは、オプションの「Yahoo! BB基本サービス」および「スマートレスキュー丸ごと安心パック」はSoftBank 光と同時に解約ができない点です。それぞれに別途解約手続きが必要となるので注意してください。

最後にレンタルしていた機器を返却して、解約手続きは終了です。なお、返却日は「解約手続きをした月の翌月20日まで」と定められており、期日を過ぎると違約金がかかります。遅れないよう早めの行動を心がけましょう。

SoftBank（ソフトバンク） 光からNURO 光に乗り換えるメリット・デメリット

最後に、SoftBank 光からNURO 光に乗り換えるメリット・デメリットについてご紹介します。

SoftBank 光からNURO 光に乗り換えるメリット

SoftBank 光からNURO 光に乗り換えるメリットは次の3つです。

• 2ギガのプランが使える
• 独自回線のため混雑しにくい
• NURO モバイルのセット割を適用できる
• NURO ガス・でんきとのセット割を利用できる

1つ目のメリットは、NURO 光では2ギガプランを使えることです。SoftBank 光のベーシックなプランは1ギガですが、NURO 光では2ギガとなっています。月額基本料金がお得なプランでも、1ギガよりも最大通信速度を上げたい方には、NURO 光がおすすめです。

光回線は「ベストエフォート型サービス」です。最高の条件・環境で提供できる理論上の最大値を表示しており、実際の最大通信速度とは異なる場合があります。

２つ目のメリットは、独自回線のため混雑しにくいことです。SoftBank 光はフレッツ光の回線を他の事業者と共用していますが、NURO 光は独自回線。一般的に光回線は利用者が多いと回線が混雑しやすい傾向にあるため、NURO 光はSoftBank 光より回線が安定する可能性が高いと言えます。

3つ目は、NURO モバイルのセット割が使えることです。NURO モバイルのスマホで対象となるプランに契約しているなら、月額料金が割引されるのはうれしいところ。SoftBankのスマホを継続利用する場合でも、これまで同様のセット割が適用されることは利点でしょう。

NURO モバイルのセット割は、NURO 光とNUROモバイルの契約タイミングによって適用期間が異なります。SoftBankのセット割は、オプションの「NURO光 でんわ」への加入が適用条件となります。

また、スマホもNURO モバイルに乗り換えるなら、特典としてセット割引でなくキャッシュバックを受けることも可能。自分に合った特典を選べるのもポイントです。

4つ目は、オプションサービスである「NURO ガス」「NURO でんき」のセット割引が用意されていることです。NURO 光の新規契約時、NUROガスに加入すると光回線の月額料金が200円割引、NUROでんきに加入すると501円割引。合計で701円の割引を受けることができます。

SoftBank 光からNURO 光に乗り換えるデメリット

SoftBank 光からNURO 光に乗り換えるデメリットは2つ挙げることができます。

• 利用できるエリアが狭くなる
• ワイモバイルとのセット割が利用できない

SoftBank（ソフトバンク） 光は全国でサービスを展開していますが、NURO 光は24都道府県での提供。引越しすると転居先で引き続き利用できない可能性があるため、引越しや転勤が多い方は注意が必要です。

加えて、ワイモバイルとのセット割が利用できなくなるのもデメリットです。ワイモバイルを継続利用すると今よりスマホの月額料金が高くなるため、スマホの乗り換えも合わせて検討すると良いかもしれません。

SoftBank（ソフトバンク） 光からNURO 光に乗り換える前に他社も比較！

SoftBank（ソフトバンク） 光からNURO 光への乗り換えには、メリットだけでなくデメリットもあります。光回線を乗り換える際は、他の光回線サービスも合わせて、必ず比較検討してみましょう。