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電気がつかない原因として考えられることは?

でんきの基本

電気がつかなくなったら、多くの人はブレーカーを確認しますよね。でも、もしブレーカーを確認しても問題がなかったり、特定の部屋だけ電気がつかなかったりすると、どのように対処すべきか途方にくれるのではないでしょうか。この記事では、電気がつかないときに考えられる原因と、その対処法を解説しています。ぜひトラブルの際にお役立てくださいね。

「家全体の電気がつかない······」「家の一部だけ電気がつかない······」など、電気がつかないトラブルがおきたときに考えられる原因と対処方法をご紹介します。

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家全体の電気がつかない場合

家全体の電気がつかない場合に考えられる原因と、その対処方法を見ていきましょう。

アンペアブレーカーが落ちている

アンペアブレーカー

家全体の電気がつかないけれど、近所は電気がついている場合は、アンペアブレーカーが落ちていることが考えられます。
アンペアブレーカーとは、電力会社との契約アンペア値を超えた電流が流れた場合に、電気の供給を自動的に遮断する(ブレーカーが落ちる)装置です。アンペアブレーカーが落ちると、家全体が停電します。

アンペアブレーカーが落ちた場合の対処方法

アンペアブレーカーが落ちた場合は、以下の方法で電気を復旧させることができます。ご家庭の電力メーターが従来型のアナログ式電力メーターの場合と、スマートメーターの場合で方法が異なります。

アナログ式電力メーターの場合
アナログ式電力メーター

照明など、使用している電化製品の電源をオフにしてから、分電盤のアンペアブレーカーのスイッチを上げると電気が復旧します。

アンペアブレーカーではなく、漏電ブレーカーが落ちている場合は漏電の可能性があるため、契約している電力会社へ問い合わせましょう。

スマートメーターの場合
スマートメーター

スマートメーターにはアンペアブレーカー機能が内蔵されており、電気を使いすぎると電気の供給を自動的に遮断し(ブレーカーが落ちる)、10秒後に自動的に電気がつきます。
もし引き続き、同時にたくさんの電気を使い続けていると、また電気がつかなくなってしまいます。
このように、「電気がつかなくなる・自動的に電気がつく」を30分以内に複数回繰り返すと、電気がつかなくなったまま復活しなくなることも。その場合、電力会社への連絡が必要となるため、注意が必要です。

停電してから10秒以上たっても電気がつかない場合は、漏電ブレーカーが切れている場合があります。契約している電力会社へ問い合わせましょう。

ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、契約アンペア値や電気料金プランを見直しましょう。

ブレーカーは落ちていないのに家の電気がつかない場合

ブレーカーは落ちていないのに家の電気がつかない場合に考えられる原因と、その対処方法を見ていきましょう。

停電している

自分の家だけでなく、周辺一帯も電気がついていないときは、停電が考えられます。

停電している場合の対処方法

停電した場合は、停電が解消されたときの火災や事故を防止するためにコンセントから電気製品の電源プラグを抜きましょう

停電中に出かける際は、分電盤のブレーカーを切ってから外出するとより安全です。停電解消後は、ブレーカーを入れた後に電気製品の電源プラグを挿し込みます。

停電情報を確認したいときは

停電になったとき、どこでどのくらいの規模の停電がおきているのか確認したい場合は、送配電事業者の停電情報を見ましょう。以下のリンクから確認できます。

送配電事業者の停電情報ページ

ブレーカーが故障している

アンペアブレーカー・漏電ブレーカー・安全ブレーカーがどれも落ちていないのに家全体の電気がつかず、停電もしていない場合は、ブレーカーの故障も考えられます。

ブレーカーの故障が考えられる場合の対処方法

ブレーカーは電力会社の所有物となります。ブレーカーの故障が考えられるときは、契約している電力会社(小売電気事業者)に問い合わせましょう。小売電気事業者から連絡を受けた一般送配電事業者や電気工事店が対応します。

一カ所だけ電気がつかない場合

家の一カ所だけ電気がつかない場合に考えられる原因と対処方法を見ていきましょう。

照明器具が故障している

照明器具の寿命、故障、電球の球切れの可能性が考えられます。照明機器を確認しましょう。

照明器具が故障している場合の対処方法

照明機器が故障している場合などは買い替えが必要となります。照明器具を買い替える際は、省エネなLED照明器具にすることで使用電力量を減らすことができ、電気代も節約できます。

安全ブレーカーが作動している

安全ブレーカー

安全ブレーカーは、分電盤から各部屋へ電気を送るための回路ごとのブレーカーです。複数のスイッチがあり、それぞれがコンセントまでの分岐回路と接続しています。回路ごとの容量を超えた電気が流れるとブレーカーが落ちます。回路ごとに落ちるので、安全ブレーカーが落ちた回路の、家の一部が停電します。

安全ブレーカーが落ちた場合の対処方法

安全ブレーカーが落ちた場合は、落ちた部屋で一度に使う電気の量を減らすか、大きな電力を必要とする家電を使うときは、別回路のコンセントを使用するとよいでしょう。

引越し直後に電気がつかない場合

引越しで新居の電気がつかない場合に考えられる原因と、その対処方法を見ていきましょう。

ブレーカーのスイッチを上げていない

引越し先に設置されている電力メーターが従来型のアナログ式電力メーターの場合は、ブレーカーのスイッチを上げないと電気がつきません。ブレーカーのスイッチを上げて電気がつくか確認しましょう。

電力メーターがスマートメーターの場合は、電力会社が送電の開始を遠隔操作で行うため、ブレーカーの操作は必要ありません。

ブレーカーのスイッチを上げても電気がつかないときの対処方法

ブレーカーのスイッチを上げても電気がつかないときは、契約した電力会社に連絡をしましょう。

電気の契約をしていない

2016年の電力自由化以降、引越し先の電力メーターがスマートメーターに切り替わっている場合、電力会社との契約がないと電気を使えないことがあります。

電気の契約をしていないときの対処方法

電気の契約を忘れてしまっていた場合は、旧一般電気事業者に連絡をしましょう。まず、旧一般電気事業者と電気の契約をして、生活が落ち着いたら電力会社やプランの見直しをすることをおすすめします。

旧一般電気事業者とは、北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、 関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力をいいます。

電気がつかない原因を特定して速やかに対処しよう

電気がつかないトラブルがおきたときに考えられる原因と対処方法をご紹介しました。電気がつかないときは、まずどこの電気がつかないのかを確認し、落ち着いて対処していきましょう。

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