エアコンが臭い!吹出口の正しい掃除と使い方まとめ
この記事の目次
カビ臭いような酸っぱいような、エアコンをつけた時に感じるエアコン臭。「古いエアコンだから仕方がない……」と諦めていませんか?
その臭い、前面パネルや吹出口、ルーバーなどの風を送り出す部分の汚れを掃除すれば、解決するかもしれませんよ!今回は、エアコンの吹出口まわりの掃除手順とエアコン臭を防ぐポイントについて御紹介しましょう。
エアコンはなぜ臭い?
エアコン臭は程度の差こそありますが、使用環境によっては購入して1年たっていないのにエアコン臭に悩まされるケースもあるようです。そもそも、エアコンの臭いはなぜ発生するのでしょうか?
エアコンが臭い原因はカビ!
エアコン臭の主な原因は、ずばりカビ!エアコンの内部で繁殖しているカビの胞子がにおい分子となって、エアコンの風にのって部屋中に広がって、嫌なエアコン臭を作り出しているのです。
エアコンにカビがつくのは何故?
エアコンは、冷房運転の際に、室内の暖かい空気を取り込んで熱交換器で冷やします。温かい空気を急激に冷やすときに結露が生じ、結露とホコリが結合してカビの温床となっているのです。実は、エアコン内部には充分な水分があり、エアコンをスムーズに作動させるために常にモーターが動いて一定の温度を保っています。カビは、温かく湿ったところが大好きなので、繁殖しやすいというわけですね。
カビは家庭の掃除で手の出せないエアコン内部のアルミフィンなどでも発生しますが、ホコリが豊富なフィルター前の方が繁殖しやすいので、吹出口まわりをしっかりお掃除しておくことでイヤなエアコン臭を防ぐことができます。
エアコンの原因を取り除く吹出口まわりの掃除の手順
吹出口まわりは細い隙間が多く、お掃除がしにくい部分です。裏側や細かい溝はカビが繁殖しやすいので、見逃さないよう注意しましょう!こまめにお掃除をしておくとカビが寄り付かなくなり、お掃除もだんだん楽になりますよ。2週間に1回お掃除をするのがベストです。
では、実際のお掃除の手順をみていきましょう!
手順1 電源プラグをコンセントから抜く
エアコン内部をお掃除する前には、安全のために必ず電源プラグをコンセントから抜きましょう。
掃除に濡れた雑巾を使うので感電の可能性がありますし、通電していると突然エアコンが作動して指が巻き込まれるなどの事故につながる恐れも!
怪我防止のためにも、軍手かゴム手袋をするのもお忘れなく!
手順2 しっかりとした足場を確保!
エアコンはお部屋の上部に取り付けられていますので、安全に作業できる足場を作りましょう。無理な体制で掃除をしていてエアコンに体重をかけるとエアコンが傾き、水漏れなどの故障の原因になります。高い場所での作業になりますので、足場を誰かに支えてもらえると安心ですね。
手順3 前面パネル裏の汚れを拭きましょう
エアコン外部のホコリをダスターでぬぐい取ったら、前面パネルを開けて裏側を確認しましょう。黒いポツポツがあったら、それがエアコン臭の原因となるカビですよ!
汚れを拭き取るときは、家庭用中性洗剤を薄めた水で濡らした雑巾を固く絞って、溝の奥や隅々までよく拭きましょう。重曹水を使うと防臭効果もあるのでオススメ!しっかり掃除をしたい場合には、取扱説明書に従って前面パネルを取り外すと掃除がしやすくなります。
あわせてフィルター掃除もしておくといいでしょう。
フィルターの正しい掃除手順とポイントについては、以下の記事で詳しくご説明しています。
手順4 吹出口周りの汚れをふく
エアコンの風の出口である吹出し口は、カビの胞子の出口でもあります。固く絞った雑巾で、全体的に拭きましょう。エアコンは精密な電子部品が集まった家電ですので、水気は厳禁です。
また、掃除は目に見えるプラスチック部分だけにして、センサー部や金属部分には触らないように気を付けましょう。
手順5 ルーバーを手で回して汚れおとす
風を上下左右に送り出すルーバーは、手で動かして中が見える部分だけを掃除しましょう。目に見える範囲を掃除するだけで十分なので、無理に動かさないようにしてくださいね。
細かい作業になりますのでタオルを指に巻き付けて拭くか、細かい部分は綿棒を使うといいですよ。
ルーバー奥のアルミパンはとても繊細なので、絶対に触らないように気を付けましょう。
手順6 仕上げ拭きをしましょう
洗剤や重曹水を使った場合には、内部に成分が残らないように、雑巾を水で洗って固く絞り、仕上げ拭きをします。
ルーバー奥のアルミパンやファンに汚れが見えても、無理は禁物です。家庭の掃除は分解をせず目に見える範囲までが限界ですので、内部の汚れが気になる場合には専門業者のクリーニングをお願いしましょう。
手順7 最後は送風運転で仕上げましょう
前面パネルを取り付けた後は30分ほど送風運転をして、エアコンの内部をしっかり乾燥させてカビの発生を防ぎましょう。冷房や暖房は熱交換で水分が発生してしまうので、必ず送風モードにしてくださいね。フィルターを取り外して長時間エアコンの電源プラグをコンセントから抜いた場合には、電源プラグを再び差し込んですぐに稼働させると故障の原因になりますので、電源プラグを差し込んでから1時間くらいたってから作動させましょう。
エアコンはお部屋の上部に取り付けられていますし内部が見えにくいので、ついつい油断してしまいがち。でも、エアコンはカビが繁殖しやすい家電です。定期的なお掃除で、カビや汚れをしっかり取り除き、臭くならないようにしっかり対策しましょう!
臭くならないための、正しいエアコンの使い方
お掃除がしっかりできたら、今度は使い方にも気をつかいましょう。毎日の使い方を少し変えるだけで、カビが発生しにくくなりますよ!
- カビの発生防止に冷房温度は高めに設定しましょう。節電・節約のためにもなります。
- エアコンを使わない期間も月に1度は送風運転をして、湿気を飛ばしましょう。
- カビの温床となるホコリを減らすために、部屋の窓をこまめに開けて換気をしましょう。
- エアコンをつけたら10分ほど窓を開けて部屋の換気をし、カビを室外に追い出しましょう。
正しい使い方と適切なお掃除で、臭いエアコンとサヨナラ!
エアコン内部のホコリやカビなどの汚れを放置していると、エアコン臭がひどくなるだけでなくエアコンの機能の低下や水漏れなどの故障の原因となったり、効率が悪くなり無駄な電気がかかってしまいます。
カビは喘息やアレルギー性鼻炎を引き起こす可能性もありますので、ぜひこまめなお掃除を心掛けて下さいね。