ご飯を熱いうちに冷凍したら電気代は高くなるの?
この記事の目次
残ったご飯を冷凍したり、節約のために多めにご飯を炊いて冷凍しておく、というときに、熱々のご飯をすぐに冷凍した場合と粗熱をとってから冷凍した場合とではかかる電気代は変わってくるのでしょうか?
また、熱いご飯のまま冷凍したい場合、電気代を安くするにはどうしたら良いでしょうか?
タッパーで冷凍した場合、ラップで平たく冷凍した場合、冷蔵庫の周囲を空けて冷凍した場合、などご飯の冷凍方法によって電気代がどう変わるのかを実験、検証してみました。
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ご飯を熱いまま冷凍した場合と冷ましてから冷凍した場合、電気代はどう変わる?
まず、「ご飯を熱いまま冷凍した場合」と「冷まして(粗熱を取って)から冷凍した場合」にかかる電気代の違いについてを実験していきます。
実験方法
以下の2つの方法で実験を行いました。
- 1)炊き上がったご飯を熱いままタッパーにいれて冷凍
- 2)炊き上がったご飯を冷ましてから(粗熱を取ってから)タッパーに入れて冷凍
どちらもご飯量は2合とし、タッパー・ラップともに0.5合ずつに分けて冷凍、電気代はワットチェッカーで計測しました。外気温に変化の少ない夜21時~翌朝6時までの電気代をそれぞれ計測し、比較していきます。
実験結果
実験の結果は以下のようになりました。
炊き上がったご飯の温度が70℃、そのままタッパーに入れて冷凍庫で9時間冷凍した際にかかった電気代。
- 積算電力量0.73kWh
- 積算電気料金18.9円
炊き上がったご飯を15分間冷まして粗熱が取れた際の温度が40℃、そのまま冷凍庫に入れ9時間冷凍した際にかかった電気代。
- 積算電力量0.6kWh
- 積算電気料金15.5円
1)炊き上がったご飯を熱いままタッパーに入れて冷凍した場合にかかる電気代が18.9円、2)粗熱をとってから冷凍した場合が15.5円という結果から、ご飯を冷ましてから冷凍することで、電気代が3.4円(2合の場合)、安くなる、ということがわかりました。
ご飯を熱いまま、電気代を安く冷凍するにはどうしたらいい?
しかし、ご飯は熱いまま冷凍したほうが水分が逃げずに美味しいということで、冷まさずに熱いうちに冷凍したい、という場合も多いでしょう。ご飯を熱いまま冷凍する場合に電気代を上手に抑えていく方法はあるのでしょうか?熱いまま電気代を安く冷凍する方法を、実験で確かめてみましょう。
実験方法
以下の2つの方法で実験を行いました。
- 1-b)炊き上がったご飯を熱いままタッパーにいれ、冷凍庫内の周囲をどかして冷凍
- 1-c)炊き上がったご飯を熱いまま平らにしてラップで包んで冷凍
こちらも前回同様、ご飯量は2合とし、タッパー・ラップともに0.5合ずつに分けて冷凍、電気代はワットチェッカーで計測しました。外気温に変化の少ない夜21時~翌朝6時までの電気代をそれぞれ計測し、比較していきます。
実験結果
実験の結果は以下のようになりました。
炊き上がった70℃のご飯をタッパーに入れて、冷凍庫内の周囲をどかして9時間冷凍した際にかかった電気代。
- 積算電力量0.59kWh
- 積算電気料金15.2円
炊き上がった70℃のご飯をラップで平たく包み、冷凍庫で9時間冷凍した際にかかった電気代。
- 積算電力量0.62kWh
- 積算電気料金16円
1kWhあたりの電力量料金を25.91円として計算しています。
1-b)熱いまま冷凍庫の周囲をどかして冷凍した場合が15.2円という結果から、周囲の空間を広げて冷気を当たりやすくしただけで18.9円→15.2円と電気代を削減することができています。
また、1-c)熱いまま平らにしてラップで包んで冷凍した場合が16円と言う結果から、ご飯自体を平らに広げて冷えやすいようにすることで18.9円→16円と電気代を削減することができています。
これらの結果から、周囲の空間を広げて冷気が当たりやすくして、ご飯自体も冷えやすいように平らに広げることで、冷ましてから冷凍するのと同程度の電気代で、美味しくご飯を冷凍することができるということがわかりました。
しかも、平たく冷凍したご飯は、電子レンジでの解凍時にも加熱ムラができにくいので、美味しいまま解凍することができるんです!
冷蔵庫の電気代を節約しながら上手に使っていくためには
冷蔵庫は、ものを詰め込みすぎない、無駄に扉を開閉しない、冷蔵庫の周囲に物を置かない、設定温度(強・中・弱など)を季節に合わせて変える、など細かな部分に気をつけながら使っていくことで電気代を節約していくことができます。
冷蔵庫の電気代節約方法のコツについて、さらに詳しくは以下の記事でご紹介しています。
冷蔵庫の電気代、6つの節約術で節電額がこんなに変わる!
また、冷蔵庫の電気代はお使いの電気料金プランによっても大きく変わってきます。
冷蔵庫の電気代を節約するためにはまずは電気料金プランの見直しを!
冷蔵庫など家電の電気代は、契約する電気料金プランによって大きく節約できる場合があります。冷蔵庫は24時間電気を使いますが、夕食の時間帯など頻繁に扉を開閉する時間帯は使う電気の量も多くなります。
電気料金プランは、プランごと時間帯別に異なる電気の単価が設定されています。そのため、ご家庭で毎日一番電気をたくさん使う時間帯の電気の単価が安く設定されているプランを選ぶことで、電気を安く使っていくことができるようになります。
そのためにはまずは、お使いのプランよりもお得に使える電気料金プランがあるかどうか、契約プランの見直しをしてみましょう。