[除湿機]おすすめの選び方4つポイント / 仕組みや気になる電気代も
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雨が続くこれからの梅雨の時期に悩ましいのが室内の湿気です。その湿気対策として除湿機の購入を考えている方もいるのではないでしょうか?除湿機には、大きく分けてコンプレッサー式とゼオライト(デシカント)式の2つのタイプがあります。除湿機の仕組みや機能の違い、メリットとデメリットのほか、気になる除湿機の電気代比較など、おすすめの除湿機の選び方、4つのポイントをご紹介します。
- 更新日
- 2024年5月2日
除湿器の機能としくみ
まずは除湿器の機能としくみを見ていきましょう。除湿機とはどんなもので、なぜ湿気を取り除くことができるのでしょうか?
除湿機とは、室内の湿度を下げることを目的としている機器です。除湿方法は大きく分けてコンプレッサー式とゼオライト(デシカント)式の2つがあります。機種によって除湿機能の他に、冷風機能、衣類乾燥機能などの機能が搭載されているものもあります。
除湿機はあくまでも湿度を下げるためのものなので、室温を上げたり下げたりすることはできません。
コンプレッサー式除湿機とゼオライト(デシカント)式除湿機の違い
コンプレッサー式除湿機とゼオライト(デシカント)式除湿機の違いは以下のようになります。
コンプレッサー式除湿機
コンプレッサー式除湿機は、エアコンの除湿機能と同じ方法で除湿をします。
室内の温度が高い程、空気が保持することができる水分量は多くなります。除湿機が室内の空気を吸い込み、その空気を冷やすことで空気中に含まれる水分を追い出し、水分をとったあとのさらさらになった空気はまた室内に戻されます。追い出された水分は水となり排水タンク内にたまります。これを繰り返すことで室内の湿度を下げています。
ゼオライト(デシカント)式除湿機
ゼオライト(デシカント)式除湿機は、除湿機が室内の空気を吸い込み、吸水性の良いゼオライト(乾燥剤)に空気内の水分を吸着させ、水分をとったあとのさらさらになった空気をまた室内に戻します。吸着した水分は、除湿機内のヒーターであたためられ高温高湿の空気となり熱交換器へ移動し、そこで冷やされて水となり、排水タンク内にたまります。これを繰り返すことで室内の湿度を下げています。
コンプレッサー式除湿機は空気を冷やして水分を取り除き除湿しているのに対し、ゼオライト(デシカント)式除湿機は乾燥材に水分を吸着させることで除湿しています。
また、上記2つの機能を兼ね備えたハイブリッド式タイプの除湿機もあります。
除湿機の電気代はどのくらいかかるの?除湿方式によって電気代は大きく変わる?
除湿機にかかる電気代はどのくらいでしょうか?コンプレッサー式除湿機、ゼオライト(デシカント)式除湿機それぞれの電気代の違いは以下のようになります。
- コンプレッサー式除湿機
- 1時間 5.9円
- ゼオライト(デシカント)式除湿機
- 1時間 8.7円
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。コロナ「CD-S6324(コンプレッサー式)」(※除湿)、パナソニック「F-YZXJ60B(デシカント式)」(※除湿自動)で比較しています。どちらも7畳向けモデル50Hzで使用した場合です。
ゼオライト(デシカント)式除湿機はコンプレッサー式除湿機と比べて電気代が多くかかっています。ゼオライト(デシカント)式除湿機は取り込んだ空気の水分を吸着した乾燥剤をヒーターであたためる構造のため、ヒーターを使う分電気代が多くかかります。
除湿機の電気代を節約したい場合は
除湿機にかかる電気代って意外と高い、と思われた方もいるでしょう。除湿機を使うことで家庭の電気代が大きく跳ね上がってしまうのでは、と心配になってしまうかもしれませんが、ご家庭の電気の使い方に合わせて一番安く使える電気料金プランを選ぶことで上手に節約していくことが可能となります。
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電気代だけを見るとコンプレッサー式除湿機のほうがお得に見えますが、コンプレッサー式除湿機、ゼオライト(デシカント)式除湿機それぞれメリットデメリットがありますので、使い方や使う時期などとあわせて選んでいきましょう。
コンプレッサー式除湿機、ゼオライト(デシカント)式除湿機のメリットデメリット
コンプレッサー式除湿機、ゼオライト(デシカント)式除湿機のメリットデメリットは以下のようになります。
- メリット
- 除湿力が強い
- ゼオライト式除湿機よりも電気代がかからない
- ゼオライト式除湿機よりも室温上昇が少ない
- 室温が高い時の除湿力が大きい(梅雨~夏に向いている)
- デメリット
- コンプレッサーが搭載されている分本体サイズが大きめで、重量がある
- コンプレッサーの振動音がある
- 室温が下がるとその分除湿能力が落ちる
- メリット
- 軽量でコンパクトな機種が多い
- 室温による除湿能力の変化がないため、冬使いにも向いており年間を通して使いやすい
- 運転音が静か
- デメリット
- コンプレッサー式除湿機よりも電気代がかかる
- 発熱量が多くなるので室温上昇が大きい
上記のように、コンプレッサー式除湿機、ゼオライト(デシカント)式除湿機それぞれにメリットデメリットがあります。上記のメリットデメリットをよく知ったうえで、以下の4つのポイントを考慮しながら選んでいきましょう。
除湿機を選ぶ際の4つのポイントはこれ!
除湿機を選ぶ際は以下のポイントを踏まえて選んでいきましょう。
- 1)電気代で選ぶ
- コンプレッサー式除湿機のほうがゼオライト(デシカント)式除湿機よりも省エネです。
- 2)使う時期で選ぶ
- 室温が高い時はコンプレッサー式除湿機、低い時はゼオライト(デシカント)式除湿機が向いているので、梅雨や夏に主に使う場合はコンプレッサー式除湿機、年間を通して使う場合はゼオライト(デシカント)式除湿機など、使う時期を考慮して選びましょう。
- 3)付加機能で選ぶ
- 機種やメーカーごとに様々な付加機能がついています。冷風機能、空気清浄機能、衣類乾燥機能、カビブロック機能、自動ストップ機能、連続排水機能など、欲しい付加機能がついているかどうかも確認しましょう。
- 4)除湿能力で選ぶ
- 除湿機ごとに、除湿目安の畳数の他に、1日あたりの除湿能力(1日に何リットルの除湿ができるか)が記載されています。1日あたりの除湿能力の数値が大きいほど除湿できるので、部屋の広さや室内干しの量などご家庭の状況をふまえて選んでいきましょう。
除湿機を使う時期や除湿能力など、上記の4つのポイントを踏まえた上で選ぶことで快適に使っていくことができます。
除湿機を上手につかって雨や梅雨も快適に過ごしていきましょう
雨や梅雨の時期はどうしても室内に湿気がこもってしまうので、除湿機で除湿をしながら快適に過ごしていきたいものです。
除湿機を購入する際は、上記でご紹介したポイントを踏まえて一番使いやすいものを選びましょう。
また、除湿機など消費電力の大きい家電を購入する際は、ご家庭の電気の使い方を考えた際に一番安い単価が適用される電気料金プランへ見直しをしてみましょう。
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