インターネットの引越し手続き方法は?継続・解約・新規契約のケース別で解説
この記事の目次
引越し時には、インターネット回線(光回線)も引越しの手続きが必要です。
本記事では「現在のインターネット回線・プロバイダを継続利用」「現在のインターネット回線を解約」「別のインターネット回線を契約」のパターンごとに、手続きを解説します。
手続きの流れ、費用、工事の有無、ポケット型Wi-Fiの場合の手続きなど詳しく紹介するので、参考にしてください。
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- 更新日
- 2024年5月17日
インターネットの引越し手続きはいつ始めるべき?
インターネット回線を新居で利用するには、開通工事が必要な場合もあります。開通工事は日程調整が必須のため、すぐには行えません。開通まで1カ月程度を見ておくと無難です。 また、NURO 光のように1~3カ月程度を目安としている会社もあるため、早めに手続きを行なってください。
さらに、旧居でインターネット回線の工事をした方は、撤去工事が必要になる場合もあるので、それもふまえてスケジュールを立てましょう。
特に3~4月の引越しシーズンは開通工事の予約が埋まってしまいがちなので、引越し先が決まったら早めに手続きを進めてくださいね。
インターネットの引越し手続き前に確認すること
インターネット回線(光回線)の引越し手続き前に、確認することをご紹介します。スムーズに手続きを進めるためにも、まずはここで紹介する内容をチェックしてくださいね。
現在の契約先を確認
まずは、現在のインターネットの契約先を確認しておきましょう。インターネットを利用するには、「インターネット回線の会社」「プロバイダ」の両方と契約する必要があります。
- インターネット回線の会社
- フレッツ光、NURO 光など、インターネットに接続するための回線を提供している会社
- プロバイダ
- OCNやBIGLOBEなど、インターネット回線への接続サービスを提供している会社
近年は、プロバイダ一体型やセット契約も増えています。どのように契約しているかで、引越しの手続き先が変わるため、確認してください。
- インターネット回線とプロバイダのサービスをセットで提供している会社
- インターネット回線とプロバイダのサービスをセットで提供している会社に申し込めば手続きが完了。
- インターネット回線の会社とプロバイダのサービスが別の会社だが、セット契約
- セットで契約した会社に、引越しの手続きを申し込みば良いことが多い。ただし、プロバイダで住所変更などの手続きが必要なこともあるため、プロバイダにも確認しましょう。
- インターネット回線の会社とプロバイダを別々に契約している
- インターネット回線の会社と、プロバイダのそれぞれに引越しの手続きを申し込む。
インターネット回線の会社とプロバイダによって、手続き方法は異なります。自分が、契約している会社のWebサイトなどで、それぞれで引越しの手続きをどのように行うか確認しましょう。
新居の回線設備とエリア
インターネット回線(光回線)は、会社ごとに提供しているエリアが決まっています。新居が提供エリア外の場合、別の会社への乗り換えが必要となるので注意してください。また、引越しを機に、インターネット回線の乗り換えを考えている人も、新しいインターネット回線が、新居で利用できるか確認が必要です。
提供エリア内だったとしても、新居の設備などの事情で利用できない場合もあります。賃貸の場合は、工事にオーナーや管理会社の許可が必要なこともあるため、事前に確認しておきましょう。
旧居と同じインターネット回線・プロバイダを利用する場合の引越し手続き
旧居と同じインターネット回線・プロバイダを、新居でも使う場合の引越し手続きは下記の流れになります。
- STEP1)契約中のインターネット回線・プロバイダの引越し(移転)手続きを申し込む
- STEP2)必要に応じて、撤去・開通工事をする
- STEP3)必要に応じてレンタル機器を返却する
STEP1)契約中のインターネット回線・プロバイダの引越し(移転)手続きを申し込む
契約中のインターネット回線の会社とプロバイダへ、引越しの手続きを申し込みます。公式ホームページやマイページ、電話など、会社によって手続き方法は異なります。
プランの変更が必要なことも
新居の設備や住居によっては、プランの変更が必要なこともあります。例えば、旧居はマンションで、集合住宅専用のプランで契約。しかし、新居は戸建住宅となれば、戸建住宅向けプランに変更することになるでしょう。プラン変更する場合、手続きが異なることもあるので、注意してください。
STEP2)必要に応じて、撤去・開通工事をする
旧居・新居の状況によっては、撤去・開通に伴う派遣工事が不要な場合も。必要な場合は、旧居での撤去工事、引越し先での開通工事を行うので、立ち会ってください。
旧居が賃貸だと、オーナーや管理会社から、撤去工事が求められることもあるため、引越しの際には、確認しておきましょう。
開通工事が完了したらモデムやWi-Fiルーター、パソコンなどの設定を行い、インターネットに接続できるか確認してください。無事接続ができたら、インターネットの引越しは完了です。
会社によっては、接続のサポートサービスを提供しているため、不安な方は相談してみましょう。
STEP3)必要に応じてレンタル機器を返却する
旧居で使用していたレンタル機器の返却が必要な場合もあります。引越しの手続きを申し込む際に、確認し、早めに返却しましょう。
インターネットの引越し手続きでかかる費用
インターネット回線の引越し手続きでは、下記のような費用がかかります。
- 事務手数料
- 移転時に発生する事務手数料。旧居と新居のエリアによって、金額が変わる場合もあります。
- 移転工事費
- 引越し先の住宅でインターネット回線を引く際にかかる工事の費用。屋内配線の有無や工事担当者の派遣有無、集合住宅か戸建など条件によって金額が変わります。賃貸住宅の場合は、旧居のインターネット回線の撤去工事費がかかることも。
インターネットの引越し時にかかるお金の中でも、特に工事費は、比較的高額のため、気になる方も多いはず。以下に代表的なインターネット回線業者の工事費をまとめてみました。
工事内容や工事日によって、追加料金が発生したり、キャンペーンで実質的に無料になったりすることもあるので、以下料金で請求されるとは限りません。
サービス名 | 集合住宅 | 戸建て | |
---|---|---|---|
フレッツ光 | 屋内配線工程あり | 22000円 | 22000円 |
屋内配線工程なし | 11660円 | 11660円 | |
auひかり | 33000円 | 41250円 | |
NURO光 | 44000円 | 44000円 |
旧居のインターネット回線・プロバイダを解約する場合の手続き
「旧居のインターネット回線(光回線)の会社やプロバイダと違う会社に乗り換える」「ホームルーターやポケット型Wi-Fiなどに変更する」などの場合、旧居のインターネット回線・プロバイダを解約する必要があります。
解約の手続きは以下の流れです。
- STEP1)契約中のインターネット回線・プロバイダの解約申し込みをする
- STEP2)必要に応じて、撤去工事をする
- STEP3)レンタル機器の返却をする
STEP1)契約中のインターネット回線・プロバイダの解約の申し込みをする
契約中のインターネット回線・プロバイダに解約の申し込みをします。公式ホームページやマイページ、電話など、会社によって手続き先が異なります。
解約して、別のインターネット回線・プロバイダと契約する場合、開通時期を把握しておきましょう。新居のインターネット回線の開通時期によっては、インターネットが利用できない期間ができるため、注意してください。
STEP2)必要に応じて、撤去工事をする
必要に応じて、撤去工事を行います。賃貸の場合、オーナーや管理会社から撤去工事を求められることもあるので、事前に確認しておきましょう。撤去工事が必要な場合は、工事日に立ち会いをしてください。
STEP3)レンタル機器の返却をする
解約時には、レンタル機器の返却が必要です。返却しなかったり、遅れたりすると、違約金が発生する場合があります。決められた方法で早めに返却を行いましょう。
インターネットの解約でかかる費用
インターネット回線の解約時には、下記のような費用がかかります。
- 解約金
- 契約期間が決まっているプランの場合、契約満了月など決まった期間以外で解約すると、解約金がかかることが多いです。
- 撤去工事費
- 撤去工事を行う場合、撤去工事費用がかかります。土・日・祝日など工事日によって追加料金がかかる場合も。
- 初期工事費の残債
- 初期工事費を分割で支払っている場合、その途中で解約すると残債が請求されます。一括での支払いを求められることが多いので、注意してください。
電話やテレビなどオプションサービスに加入していた場合、オプションの解約金や工事費がかかることもあります。
新居のインターネット回線・プロバイダを新規契約する場合の手続き
「旧居のインターネット回線(光回線)の会社やプロバイダと違う会社に乗り換える」「ホームルーターやポケット型Wi-Fiなどから光回線に変更する」などの場合、新居のインターネット回線・プロバイダを新規契約します。
新規契約の手続きは以下の流れです。
- STEP1)インターネット回線・プロバイダに新規契約の申し込みをする
- STEP2)必要に応じて、開通工事をする
- STEP3)Wi-Fiルーターの設置・スマホとパソコンの設定
STEP1)インターネット回線・プロバイダに新規契約の申し込みをする
インターネット回線の会社、プロバイダに新規契約の申し込みをします。契約するプランによっては、プロバイダとセットで契約できることもあります。その場合は、プロバイダとの別途契約は不要です。
公式ホームページや電話から新規契約の申し込みをしてください。
STEP2)必要に応じて、開通工事をする
インターネット回線の開通には、派遣工事が必要なこともあります。工事の際には、立ち会いをしてください。
STEP3)Wi-Fiルーターの設置・スマホとパソコンの設定
Wi-Fiルーターの設置やスマホ、パソコンの設定は自分で行います。サポートのサービスを提供している会社もあるので、不安な方は相談してみましょう。
インターネットの新規契約でかかる費用
インターネット回線の解約時には、下記のような費用がかかります。
- 事務手数料
- 新規契約時には、事務手数料がかかる場合が多いです。
- 開通工事費用
- 屋内配線の有無や工事担当者の派遣有無、集合住宅か戸建など条件によって金額が変わります。分割払いにできることも。
新規契約や乗り換えキャンペーンも確認!
新規契約時や、別のインターネット回線の会社・プロバイダからの乗り換えに、キャンペーンを行なっている会社もあります。初期費用や解約金の補填など、さまざまな特典があるのでチェックしておきましょう。
主なインターネット回線の会社・プロバイダの引越し手続き
以下に、主なインターネット回線(光回線)の会社・プロバイダの引越し手続きをまとめています。ぜひ参考にしてください。
- NTTのフレッツ光の引越し(移転)手続き
- ドコモ光の引越し(移転)手続き
- ソフトバンク光の引越し(移転)手続き
- 楽天ひかりの引越し(移転)手続き
- NURO 光の引越し(移転)手続き
- auひかりの引越し(移転)手続き
- So-net光の引越し(移転)手続き
- OCN 光の引越し(移転)手続き
- ビッグローブ光の引越し(移転)手続き
- eo光の引越し(移転)手続き
- コミュファ光の引越し(移転)手続き
ポケット型Wi-Fiの引越し手続き
ポケット型Wi-FiはWi-Fiルーターがあれば、どこでも使えます。そのため、引越しの手続きをしなくても、新居ですぐに使用が可能です。ただし、住所変更などの手続きが必要なこともあるため、公式ホームページなどで引越しの際の手続きは確認してください。
また、注意点として、新居が契約している会社の、提供エリア外の場合、使うことができません。新居が提供エリア内かどうかは、事前に確認しておきましょう。
インターネットの引越しに関するQ&A
Q.引越し先の物件がインターネット回線工事NG。どうすればいいですか?
工事が不要なポケット型Wi-Fiや、ホームルーターを利用するのも一案です。光回線などと違って開通までの時間がかからないため、スムーズにインターネットの利用を始められますよ。
Q.マンションから戸建てに引越す際も継続利用できる?
提供エリア内であれば、継続利用できる場合が多いです。ただし、マンション向けプランだった場合、戸建向けプランに変更の必要があることも。事前に確認して、プラン変更などの手続きをしてください。
また、新築に引越す場合は、別途手続きが必要なこともあります。引越しが決まったら早めに相談しておきましょう。
Q.インターネットは引越し後にすぐ使える?
新居での開通工事が必要な場合、工事日によってはすぐに使えないこともあります。利用できない期間、ホームルーターなどのレンタルサービスを行っている会社もあるので、まずは相談してみましょう。
Q.NTT東日本エリアからNTT西日本エリアへの移転は可能?
NTTのフレッツ光回線を利用している場合、NTT東日本エリアとNTT西日本エリアでインターネット回線の会社が変わります。光コラボ事業者など、そのまま継続利用できる事業者もありますが、解約と新規契約が必要な場合もあるので、注意してください。
インターネットの引越し手続きは早めに済ませましょう!
インターネットの引越し手続きは、さまざまな手続きと工事が発生するので、早めに行動するのが肝心。1カ月前を目安に、引越しが決まったらすぐに手続きをしてください。
インターネットと同じく、引越し前に手続きが必要になるのが「電気」。電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、引越し先のお得な電力会社を見つけられ、そのまま簡単に手続きができます。ぜひチェックしてみてくださいね。