冷蔵庫の仕組みやよくある疑問、節約方法まで徹底解説！
この記事の目次
冷蔵庫。今回は「冷蔵庫の仕組み」という切り口に、あえて挑戦してみました。それでは、冷蔵庫の仕組みを1行で説明しつつ、よくある疑問に答えていきたいと思います。実は、冷蔵庫の仕組みを知ることで、こんな疑問も解決できます！
- 手をアルコール消毒すると、涼しく感じるのはどうして？
- 冷蔵庫の側面ってとても熱いのはなぜ？
冷蔵庫の仕組みを知りたくなってきませんか？それでは冷蔵庫のお話の始まり始まり～
冷蔵庫の仕組み
冷蔵庫の仕組み。中身を細かく説明しようとしていると、冷媒やらコンプレッサー（圧縮機）やら難しい言葉を使わなければいけません。そこで今回、1行で冷蔵庫の仕組みをカンタンに説明したいと思います!!
冷蔵庫の仕組みを1行で説明すると？
それでは冷蔵庫が冷える仕組みを1行で説明します。
- 冷蔵庫は、気化熱で冷やされています!!
いかがでしょうか。私自身、世界で一番簡単に説明した自信があります( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ
でも、さすがにこれだと物足りない、と思いませんか？そう思ったあなたのために「気化熱」という言葉を少し補足して説明してみます。
気化熱って？
「気化熱」の「気化」とは、液体が気体に変わる現象です。
水の場合、水から水蒸気に変わることを指します。「気化熱」とは、この「気化」するときに周りから奪う熱のことです。夏の暑い時に水をまくと、涼しくなりますよね。これは、水の「気化熱」で涼しくなっています。つまり、液体の水が、気体の水蒸気になったときに周りから熱を奪い、涼しく感じるということです。他にも、手をアルコール消毒すると手が涼しくなるのも気化熱が原因です。涼しくなる現象であっても、「熱」という漢字を使って表します。
この現象をうまく利用して、冷蔵庫は夏でも冷えた空間を維持しています。以下の図を見てください。真ん中で循環している矢印は、ある物質（冷媒と呼ばれる）が通る道筋を示しています。これが気化して冷蔵庫の中は冷やされているんです。つまり、気化熱で冷蔵庫の中を冷やし、代わりに外に熱を出すシステムによって、冷蔵庫は動いています。
ところで、冷蔵庫の側面って触ると熱い、と感じたことはありませんか？この熱くなる理由は、冷蔵庫を「気化熱」で冷やした分、出てきた熱が冷蔵庫の側面にきているからなんです。図で言うと、左の赤矢印が熱を表しています。このように、仕組みが分かると色々なことが分かるので、興味がある方はさらに調べてみてください。
冷蔵庫でよくある悩みを解決！
それでは冷蔵庫のよくある悩みをどんどん解決していきます!!
冷蔵庫のサイズってどれを選べばいい？
1人暮らしを始めるとき、家族が増えるときなど、冷蔵庫の大きさをどうすべきか迷う方もいると思います。冷蔵庫の大きさは100L～600Lまであります。ここでは大まかな目安をご紹介します。
- 1人暮らしの場合
- 100L～200L
- 2人暮らしの場合
- 200L～350L
- 3人暮らしの場合
- 320L～480L
- 4人暮らしの場合
- 450L～600L
- 5人以上暮らしの場合
- 600L～
冷蔵庫の大きさを決める基準には、普段どのくらい買い置きするか、冷凍食品を買い置きするか、というものがあります。ライフスタイルによるものが多いですね。他にも考えるポイントがあります。それは冷蔵庫を置くスペースや玄関や部屋の入口の大きさです。せっかく買ったのに、置くスペースがない、というのは悲しすぎます。きちんと事前に調べてから購入するようにしましょう。
冷蔵庫で電気代はどうなる？
1日中稼働している冷蔵庫。冷蔵庫だけで１年間の電気代は、どのくらいなのでしょうか。冷蔵庫の大きさ別にまとめてみました！
- 1人暮らし向け冷蔵庫138L（年間消費電力280kWh）の場合
- 年間電気代約7,000円（目安）
- 2～3人暮らし向け冷蔵庫365L（年間消費電力320kWh）の場合
- 年間電気代約8,000円（目安）
- 3～4人暮らし向け冷蔵庫455L（年間消費電力220kWh）の場合
- 年間電気代約5,700円（目安）
- 4人以上暮らし向け冷蔵庫608L（年間消費電力210kWh）の場合
- 年間電気代約5,400円（目安）
これを見て、勘の鋭い方は気づかれたと思います。少し不思議な所がありますよね。そうなんです。意外にも冷蔵庫を大きくしても消費電力量は大きくならないんです。むしろ、2～3人向けよりも4人向けの方が安いという結果になっています。この電気代は、どうやって計算したの？と気になる方は以下の記事をどうぞ！
さらに詳しくは以下の記事でご説明しています。
昔から使ってる冷蔵庫は買い替えたほうがいい？
冷蔵庫を昔から使っているけど、買い替えたほうがいいのかな？そんな疑問にお答えします。結論から言うと、買い替えたほうが絶対お得です。10年前と最新の冷蔵庫（容量500リットル（4人家族向けサイズ））を比較すると、10年前の冷蔵庫の年間消費電力は約680kWh、最新の冷蔵庫の年間消費電力は約180kWhとなっています。これをもとに計算してみると、最新の冷蔵庫を使った方が年間で約13,000円も電気代が安くなります！！
環境面でもプラスになります。今後5年間の総CO2排出量を考えます。2010年冷蔵庫に買い替えた場合、1999年冷蔵庫を使い続けた場合と比べて42%CO2を削減できると言われています。
電気代について詳しくは以下の記事で!!
ヤバイ！冷凍庫の開けっ放し！どうすればいいの？
閉めたと思っていたら、冷凍庫が開いてて水滴だらけ。そんなことはありませんか？実は、冷凍庫を24時間開けっ放しにしても、電気代はそんなにかかりません!!ダメになった冷凍食品の方がダメージが大きいんです。開けっ放しの電気代や開けっ放しにした後、どうすればいいかを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
冷凍庫の開けっ放しについてはこちら！
冷蔵庫の仕組みまとめ
最後に、これまで紹介してきた冷蔵庫の仕組みから分かる、冷蔵庫の置き場所で気をつけたいことをご紹介します！
- 冷蔵庫は気化熱で冷やされている。
- その分、冷蔵庫の側面から熱が逃げていまう。
- 冷蔵庫のそばに物を置いたり、壁があると、熱が逃げなくなってしまう。
- そこで、冷蔵庫のそばに、スペースを作る必要がある！
というわけで、冷蔵庫のそばに、スペースを作るようにしましょう!!家が狭いからといって、冷蔵庫の横にも荷物を置いていると、冷蔵庫が壊れる恐れがあります。冷蔵庫の仕組みでいろんなことが分かりましたね。これを活かして、正しく冷蔵庫を使いましょう!!
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