エアコン(冷房)1時間の電気代を実測!室内温度を効率良く下げる方法は?
この記事の目次
本記事では、エアコンの冷房運転を1時間行った際の電気代について、実測値をご紹介します。
エアコンの電気代が変動する原因や、エアコンの電気代を節約する方法も解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
- 更新日
- 2026年7月14日
エアコン1時間の電気代を計算するのは難しい
エアコンの年間電気代の目安を計算するときは、「期間消費電力量」を用います。期間消費電力量とは、JISで定められた標準的な冷暖房条件に基づいて算出された、1年間の消費電力量の目安です。
この期間消費電力量に電力量料金単価を掛けることで、1年間の電気代のおおよその見当が付きます。
例えば、ダイキンの2026年製の12畳モデル「AN366ARS-W」では、電気代は次のように計算されます。
- 1,032kWh×31円=31,992円
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
出典:Rシリーズ 仕様(スペック)|ルームエアコン|ダイキン工業株式会社
ただし、期間消費電力量による計算は、あくまで1年間の電気代の目安であることには注意しましょう。
「1時間あたりの消費電力×24時間×365日」の計算式で導かれた数字ではないので、「期間消費電力量÷365日÷24時間」で数字を求めても、正しい「1時間あたりの消費電力」にはならないのです。
そこで今回は、実測値をもとに実際の電気代を計算することにしました。
エアコン(冷房)1時間の電気代をモードごとに実測!
ここでは、エアコン(冷房)を1時間稼働させたときの電気代について、実測値をもとに計算してみました。
なお、自動運転・風量最小・風量最大の計測は別日に実施しているため、初期値は揃っていません。あくまで1回の実測の参考値であることに注意してください。
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
- 窓を開けて室温・湿度を外気に合わせてリセットし、初期条件(室温・湿度)を記録。
- 自動運転・風量最小・風量最大で1時間計測し、消費電力量・室温・湿度の変化を記録。
- 風量最小計測日:7月8日(12:30~13:30)
- 当日の外気温・湿度:27.79℃・75.08%
- 風量最大計測日:7月3日(15:00~16:00)
- 当日の外気温・湿度:28.01℃・56.87%
- 自動運転計測日:7月3日(12:30~13:30)
- 当日の外気温・湿度:28.29℃・53.39%
- 設定温度:26℃
- 部屋の広さ:11畳
使用エアコン:RAS-WM22KE8|白くまくん|HITACHI使用ワットチェッカー:Bluetoothワットチェッカー RS-BTWATTCH2|ラトックシステム公式サイト使用温湿度計測器:IBS-TH2|INKBIRD
自動運転1時間の電気代実測結果


運転開始から約3分後に、2分間の消費電力量が6Wh台に達しました。その後は約40分間にわたっておおむね6Wh台で推移し、運転終了前には5Wh台まで低下しました。
また、この間の室温は28℃台から25℃台まで低下しました。
1時間の風量自動運転で消費した電力量は、約189.06Wh。電力料金目安単価を31円/kWhとして計算すると、電気代は約5.86円です。
- 189.0625Wh÷1,000×31円/kWh=約5.86円
風量最大1時間の電気代実測結果


風量最大では、運転開始から約20分後に、2分間の消費電力量が6Wh台に達しました。その後は約25分間にわたっておおむね6Wh台で推移し、以降は5Wh台で安定しました。
また、この間の室温は28℃台から25℃台まで低下した一方、相対湿度はやや上昇しました。
風量最大で1時間冷房運転した際の消費電力量は、約171.56Whでした。電力料金目安単価を31円/kWhとして計算すると、電気代は約5.32円です。
- 171.5625Wh÷1,000×31円/kWh=約5.32円
風量最小1時間の電気代実測結果


風量最小では、運転開始から約4分後に、2分間の消費電力量が5Wh台に達しました。その後は3分ほどで4Wh台まで低下し、以降はおおむね4Wh台で推移しました。
一方、室温は28℃台から25℃台まで低下しましたが、今回の実測では3条件のなかで、もっとも緩やかな変化となりました。
風量最小で1時間冷房運転した際の消費電力量は約134.38Whでした。電力料金目安単価を31円/kWhとして計算すると、電気代は約4.17円です。
- 134.375Wh÷1,000×31円/kWh=約4.17円
エアコン1時間の電気代が変動する要因
ここでは、エアコンの1時間あたりの電気代が変動する理由について解説します。
室内温度と設定温度の差
エアコンの電気代は、室内温度と設定温度の差が大きいほど高くなる傾向があります。
エアコンの冷房時は空気から熱を取り除き、暖房時は空気を暖めることで室温を調整しており、そのときに電気を使うためです。
例えば、室温が30℃のときに設定温度を26℃にすると、エアコンは4℃分室温を下げる必要があります。
一方、室温が35℃のときに26℃へ設定した場合は、室温を9℃下げる必要があります。室温30℃から26℃へ下げる場合よりも、エアコンにかかる負荷が大きくなりやすく、消費電力量も増える傾向があります。
ただし、実際の冷房負荷は室温と設定温度の差だけでなく、外気温や湿度、日射、建物の断熱性、在室人数、家電からの発熱などによっても変わります。
さらに、エアコンの運転開始直後は、室温をできるだけ早く設定温度に近づけようとするので、ここでも消費電力が大きくなることに。
室温と設定温度の差が大きいと、この負荷が強い時間が長くなるため、結果として消費電力が増え、電気代も高くなるのです。
加えて、除湿機能を使う場合は、除湿方式によっても電気代が変わる点に注意しましょう。
エアコンの除湿方式について、詳しくはこちら。
エアコンの冷房と除湿(ドライ)の電気代、どちらが安い?実測して比較!
部屋の広さ
部屋が広い場合、エアコンが冷やす、または暖める空間が大きくなるため、1時間あたりの電気代は高くなりやすいです。
仮に6畳向けのエアコンを10畳の部屋で使用した場合、空調能力が不足します。結果として設定温度に達するまでに時間がかかり、余計な電力を使ってしまうことになります。
電気代のムダを減らすには、居室の広さに合わせたエアコンを利用するようにしましょう。
エアコンの性能・使用年数
エアコンは、最新機種ほど省エネ性能が高い傾向があります。同じ室温・設定温度でも、省エネ性能が高いほうが、消費電力を抑えやすいです。
一方で、古いエアコンを最新のモデルと比べると、同じ畳数向けであっても消費電力が大きいケースが一般的。
ただし、「古いエアコンは、必ず買い替えたほうがお得」とは言い切れません。エアコンの使用頻度や、使用する部屋の広さ、さらに買い替え費用も含めて検討することが大切です。
また、買い替える際は省エネ性能を比較する目安として、期間消費電力量もチェックすることをおすすめします。
1年間のおおよその電気代が計算できるので、電気代の節約につながる機種を見つけやすくなるでしょう。
電力会社によっても1時間あたりの電気代は変わる
同じエアコンを同じ時間使っていても、契約している電力会社・料金プランによって電気代は変わってきます。これは、1kWhあたりの電力量料金単価がプランごとに異なるためです。
また、ライフスタイルに合わないプランを選んでいると、電気の使い方によっては電気代がかえって高くなってしまうこともあります。
例えば、時間帯によって単価が変わるプランでは、単価が高い時間帯に在宅している時間が長いと、そのプランのメリットを十分に活かせません。
そのため、エアコンに限らず電気代全体を節約したい場合は、自身のライフスタイルや電気の使い方にフィットした電力会社・料金プランを選ぶことが大切です。
電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」なら、郵便番号などを入力するだけで、あなたにぴったりの電力会社・電気料金プランを見つけられます。ぜひ試してみてくださいね。
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最安の電気料金プランを診断(無料)エアコンの電気代を節約する方法
ここではエアコンの節電方法について、手軽にできる方法をまとめました。
サーキュレーターや扇風機を併用する
エアコンの風量だけで部屋の温度を快適にしようとするよりも、サーキュレーターや扇風機を併用したほうが効率的。
冷たい空気は部屋の下層に溜まりやすいので、例えば冷房時はエアコンの風向を水平に、サーキュレーターを天井に向けて送風すると、温度のムラを抑えやすいです。
また、暖かい空気は部屋の上層に溜まりやすいので、暖房時はエアコンの風向を下向きに、サーキュレーターを天井に向けて送風することで、足元の寒さを和らげやすくなりますよ。
室内の空気を循環させて温度ムラを抑えることで、冷房の設定温度を必要以上に下げたり、暖房の設定温度を上げたりせずに済む場合があります。その結果、エアコンの消費電力量を抑えられる可能性があります。
カーテンやブラインドで窓からの熱の出入りを抑える
カーテンやブラインドを使って、窓からの熱の出入りを抑えることも、エアコンの負荷軽減につながります。
日中の冷房時は、カーテンやブラインド、すだれなどを使って窓からの直射日光を遮ることで、室温の上昇を抑えやすくなるでしょう。
また暖房時なら、厚手のカーテンや床まで届く長さのカーテンを使うと、窓から熱が逃げにくくなります。
このように窓からの日射熱や熱の出入りを抑えることで、エアコンにかかる負荷が軽減され、消費電力量を抑えやすくなります。
室外機の周りに物を置かない
エアコンの室外機には、室内の空気から奪った熱を放出する役割があります。そのため、周囲に物を置いたり、吹き出し口をふさいだりすると、熱の放出が妨げられてしまいます。
熱の放出がうまくいかないとエアコンの冷房効率が落ち、余計な電気代がかかってしまうので、室外機の周囲は十分なスペースを確保するようにしましょう。
また、室外機は直射日光を浴びることでも冷房効率が低下します。吹き出し口や吸い込み口をふさがないよう注意しながら、すだれや日よけで日陰を作ってやるのも効果的ですよ。
フィルターを定期的に掃除する
フォルターにホコリが溜まると空気の通り道がふさがり、冷房効率が低下して電力を余分に消費してしまいます。
エアコンのフィルターは、2週間に1回程度の頻度で掃除するようにしましょう。
掃除の仕方は、フィルターをエアコン本体から外して、掃除機でホコリを吸い取るだけ。
ホコリだけでなく汚れもひどい場合は、ホコリを吸い取った後に水洗いし、よく乾かしてからエアコンに取り付けてください。
なお、内部の洗浄や分解しての清掃は、故障・事故の原因にもなります。無理に自身で行うよりも、エアコンのクリーニング業者に依頼することをおすすめします。
エアコン1時間の電気代を把握して節約につなげましょう
エアコンの冷房運転を1時間使用したときの電気代は、室温と設定温度の差や、部屋の広さなどによって異なります。
エアコンの節電以外に、根本的な部分から電気代を節約したい人は、電力会社・電気料金プランを切り替えるのも一案です。
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