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SDGsの目標7で私たちにできることは?「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」とは

電気代の節約、節電テクニック

SDGsの目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」で私たちにできることをご紹介します。再生可能エネルギー(再エネ)で発電した電気が使えるようになるプランに切り替えたり、家電の使い方を工夫して節電したり、SDGsの目標7で私たちにできることは意外と簡単なものばかり。

節約額

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「持続可能な開発目標」のこと。かつて2015年9月の国連サミットにおいて加盟国全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

本記事ではSDGsが掲げる17の目標のひとつ、「7.エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」について、私たちにできることをご紹介します。SDGsの目標7でできることは意外と手軽なものばかりですよ。

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更新日
2024年8月2日

SDGsの目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」とは

この章では、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」が提示している課題点から、私たちにできることまでご紹介します。

SDGsの目標7「エネルギーをみんなに。」とは

2021年、全世界で約7億5,900万人が電気のない生活を送っていると言われています。ふだん当たり前のように電気を使っている私たちには想像しにくいかもしれませんが、「電気が使えない」ことでさまざまな問題が引き起こされています。

出典:Goal7|Sustainable Development|United Nations

ひとつは電気が使えないと産業や経済はもちろん、医療や教育といった分野の発展が遅れてしまいます。その結果として、電気の使える地域と使えない地域で格差が生じてしまいます。

また電気を使えない地域では、石炭や薪などのバイオマス燃料に依存する傾向にあります。これらの燃料を確保するために森林伐採が行われて環境破壊につながるだけでなく、燃料使用時に発生する煙などが原因で健康に害もおよぼされています。

SDGsの目標7「エネルギーをみんなに。」という言葉には、これらの問題が込められているのです。

SDGsの目標7「クリーンに」とは

普段、私たちが使っている電気がどのように作られているか、ご存知でしょうか。

経済産業省資源エネルギー庁の調査によると、2021年、日本の電気事業者が発電している電気の多くは、石炭や液化天然ガス(LNG)などを燃料とした火力発電からのもの。さらに全体の発電電力量に対して、石炭は29.7%、液化天然ガスは37.6%も占めていて、石炭と液化天然ガスに依存していることがわかります。

出典:電力調査統計 結果概要【2021年6月】|経済産業省資源エネルギー庁

これは日本だけでなく、電力消費量の多い中華人民共和国やアメリカ合衆国も同様の傾向が見られます。

石炭や液化天然ガスなどは化石燃料と呼ばれるもので、長い間主要な燃料として使われてきましたが、発電時に地球温暖化などの原因となるCO2(二酸化炭素)を発生させる点が問題視されてきました。さらに、化石燃料は植物や微生物の死骸から長い年月をかけて作られるものであり、近い将来枯渇してしまう点も問題として挙げられています。これらの問題点をクリアするために”クリーンなエネルギー”へのシフトが必要とされています。

SDGsの目標7のターゲット

前述の問題をクリアする鍵のひとつとなっているのが、「再生可能エネルギー」です。再生可能エネルギーとは、太陽光や風力、地熱、水力、バイオマスなど自然界にある”有限ではないエネルギー”のこと。化石燃料と異なり、枯渇しない、発電に活用する際も二酸化炭素を排出しない特徴があります。さらに、自然界にあるエネルギーのため、エネルギー資源が乏しい国でも発電所さえ作れば電気を作れるようになることも大きなメリットでしょう。

この再生可能エネルギーを活用すれば、エネルギー発展途上国においても電気が使えるようになり、「電気が使えない」ことで生じる格差を縮める期待があります。また再生可能エネルギーによる発電が普及すれば化石燃料の消費も少なくなり、結果としてCO2の排出量減少につながります。

こうした理由から、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」のターゲット・実現のための方法では、「再生可能エネルギー」がキーワードとして多出しています。

SDGs目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」のターゲット
  • 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
  • 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
  • 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
SDGs目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」の実現のための方法
  • 2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。
  • 2030年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。

出典:持続可能な開発目標(SDGs)の推進|総合環境政策|環境省

すぐ実践できる!SDGsの目標7で私たちにできること

「家の屋根にソーラーパネルを設置したり、電気自動車を買わないと貢献できないの?」と思う方も多いかもしれませんが、もっと手軽な方法があります。この章では、SDGs目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」で私たちにできることをご紹介。今日から実践できるアイデアばかりですよ。

SDGsの目標7で私たちにできること1)電力会社の切り替え

SDGs目標7に個人が貢献する方法で最も手間なく、簡単にはじめられるのが電力会社の切り替え。現在契約中の電気料金プランを再生可能エネルギー比率の高いタイプのものに切り替えるだけで、CO2削減と再生可能エネルギーの普及に貢献できます。各社さまざまなプランを販売していて、実質的に再生可能エネルギー100%の電気が使えるようになるプランもあれば、再生可能エネルギーの比率は低いけれど料金が手頃なプランなどもあります。

ぴったりのプランを選べば、環境問題に対して貢献できるだけでなく、電気代の節約につなげられます。数ある電力会社・電気料金プランの中から、厳選してご紹介しましょう。

再生可能エネルギー比率の高い電力会社1)シナネンあかりの森でんき

シナネンあかりの森でんきは、非化石証書の活用により、すべての電気料金プランで実質的に再生可能エネルギー100%かつ、CO2排出量ゼロの電気が利用できます(※)。また、電気料金に含まれる「あかりの森プロジェクト料金」は自然を守る活動に使用される点も特徴です。

※市場取引の状況により、十分な量を調達できない場合があります。シナネンあかりの森でんきのプランは、市場連動型プランです。

再生可能エネルギー比率の高い電力会社2)ソフトバンクでんき(自然でんき)

ソフトバンクでんきの「自然でんき」は、再生可能エネルギー指定の非化石証書を利用して実質的に再生可能エネルギー比率100%、CO2排出量も実質ゼロの電気が使えるプランです。ソフトバンクでんきを運営するSBパワーの収益の一部から毎月50円が森林保全団体の支援に使われるのもメリット。料金面も基本料金0円、電力量料金が一律というわかりやすさも魅力です。また、ソフトバンクのスマホ・携帯電話やインターネット回線の契約がなくても申し込めますよ。

SDGsの目標7で私たちにできること2)節電

電気の無駄遣いをなくすことも、私たちにできることのひとつ。経済産業省資源エネルギー庁の調査によると、最終エネルギー消費の構成比は家庭部門が14.1%、運輸部門が23.2%、企業・事務所等が62.7%となっており、家庭部門が全体の1割以上を占めています。そのため家庭での節電も、貢献としては決して小さくないと言えるでしょう。

出典:部門別エネルギー消費の動向|資源エネルギー庁|経済産業省

例えば、次のような節電方法がおすすめ。ご家庭で今日からできるものばかりですよ。

手軽にできる節電方法
  • 電源プラグはこまめに抜いて待機電力をカットする
  • エアコンの設定温度は高く・低くしすぎない
  • 電気カーペットは断熱マットの上で使用し、暖房効率を上げる
  • 冷蔵庫は冷却効率を下げないように、ものを詰めすぎない
  • テレビ画面の明るさを調整する
  • 照明は消費電力の少ないLED電球に取り替える
  • 洗濯機は定格容量に合わせた量の洗濯物を洗い、洗濯の回数を減らす
  • 衣類乾燥機はまとめて乾燥させて回数を減らし、自然乾燥も併用する
  • 暖房便座は温度設定を低めにする

SDGsの目標7で私たちにできることは意外と手軽!

SDGsの目標7について、私たちにできることは少なくありません。一見難しそうな課題ですが、家庭でのちょっとした節電や、再生可能エネルギーの電気を使用できるようになるプランへの切り替えなど、身近なところで貢献できますよ。

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