エアコンの選び方のポイントは?最適なサイズを選んで節約しよう!
この記事の目次
「エアコンがちっとも効かない…」「エアコンをつけても全然暖まらない/冷えない」。それはなぜでしょうか?エアコンが古くて、効きが悪いから?もしかしたら、エアコンのサイズがお部屋のサイズにあっていないのかもしれません。
今回はお部屋にピッタリのエアコンのサイズの選び方を徹底解説!
エアコンを選ぶ前に確認しておくことは?
エアコンは進化の激しい家電製品で、毎年いろいろなメーカーから多くの新商品が発売されています。買い替えをしようと考えて家電販売店にいくと、あまりの数に目移りしてしまうくらいです。
エアコンを選ぶ前に知っておいて欲しいのですが、お店で気に入ったエアコンを見つけても、必ず自宅に設置できるとは限りません。購入した後になって「設置できない!」と慌てないように、まず、「設置できるエアコン」を見極めることが大事です。
室内機の設置スペースを確認しましょう
多くの家庭で使われている壁掛け型のエアコンの室外機は、十分なスペースがないと設置できません。室内機は概ね側面30㎝、天井から50㎝のスペースがあれば設置できますが、フラップを開けたときに家具やカーテンレールにぶつからないように、十分なスペースがとれるか確認をしておきましょう。エアコンのサイズ・容量が大きいほど本体サイズが大きくなりますので、買い替えでサイズアップするときは特に注意が必要です。
コンセントの形状と電圧を確認しましょう
エアコンはメーカーや機種によってプラグの形状が異なります。新しいエアコンのプラグ形状があわない場合にはコンセントの変更工事が必要になりますので、事前に形状を確認をしておきましょう。
エアコンのサイズによって必要な電気容量も異なります。買い替えでサイズアップする場合には、電圧の変更工事をするために電圧やアンペアを確認しましょう。今使っている電圧やアンペアは、自宅のブレーカーボックスの蓋を開けると確認できます。
室外機の設置スペースを確認しましょう
エアコンの室外機は建物から離して、水平に設置する必要があります。意外と大きな家電製品ですので、十分なスペースが取れるか確認しましょう。
- 側面:5cm
- 背面:5cm
- 前面:25cm
また、室外機は設置する場所によって冷房・暖房機能に大きな影響を与えるって知っていますか?どちらをメインで使うかにあわせて、室外機を置く位置を考えられるといいですよね。
- 冷房をメインに使う
- 直射日光のあたらない場所に設置する
- 暖房をメインに使う
- 日のあたる暖かい場所に設置する
お部屋の広さに合ったサイズのエアコンを使っていますか?
エアコンはとても便利な家電製品ではありますが、その空調能力は無限ではありません。エアコンには設置するお部屋の広さにあわせた「サイズ(容量)」が決まっています。このサイズがお部屋の広さにあっていないと、お部屋が「冷えない・暖まらない」や「冷えすぎ・暖まりすぎ」などの不満が出てしまいます。
エアコンのサイズ、部屋の広さにあっていますか?
エアコンの冷暖房能力に不満がある場合には、今使っているエアコンがお部屋の広さにあっているかチェックしましょう。実は、意外と部屋の広さに見合わないエアコンを使っている人が多いのです。サイズ違いのエアコンを使ってしまう理由はこの3つ。
- 引越しなどを繰り返してエアコンを付け替えていて、部屋の広さとエアコンのサイズが見あわなくなってしまった
- エアコンを選ぶときにカタログのサイズ表示を読み間違えてしまった
- エアコンを設置する部屋の条件を考慮せずにエアコンのサイズを選んでしまった
ちなみに、人は暑さよりも寒さに弱い傾向があり、エアコンに対する不満は冬の暖房期のほうが出やすいようです。
部屋の広さより小さいサイズのエアコンを使うとどうなるの?
実際の部屋の広さよりも小さいサイズのエアコンを使い続けると、次のトラブルが発生します。
- エアコンの効きが悪くなり、部屋がいつまでたっても暖まらなかったり、冷えない
- 常にエアコンをフルパワーで運転させなくてはならず、電気消費量が増えて家庭の電気代が増大する
- エアコンに負荷がかかり、寿命が短くなったり故障しがちになる
冷暖房の効率が悪くなることで、電気代があがってしまうんですね。節約のためにも、最適なサイズのエアコンを選びたいものです。
部屋の広さより大きいサイズの場合は?
実際の部屋の広さよりも多きサイズのエアコンを使い続けると、次のトラブルが発生します。
- エアコンが効きすぎてしまい、部屋が過剰に熱くなってしまったり、冷えすぎてしまう
- 本来使用しなくてもいい無駄な電気を使ってしまうので、本来の電気代よりも高くなってしまう
- 冷暖房が効きすぎて冷房病などの健康被害がでる
健康被害がでてしまうのは問題ですよね!
サイズ違いのエアコンを活用する方法は?
メーカーや機種、機能によってもエアコンの価格はさまざまですが、エアコンは家電製品の中でも大型で、購入するにも設置するにも多大な費用がかかります。そのため、引越しなどで買い替えたほうが良い場合も、「まあいいか……」とサイズのあわないエアコンを使い続けてしまうわけです。でも、これでは節電も家計の節約もできません。買い替えが無理であれば、サイズがあっていないことを理解して、使い方を見直していきましょう。
- 部屋の広さよりエアコンのサイズが大きい場合
- 冷暖房が過剰に効きすぎるので、設定温度を控えめにしましょう
- 部屋の広さよりエアコンのサイズが小さい場合
- 扇風機やサーキュレーターを併用して室温のムラをなくし、冷暖房の効率を上げましょう
- エアコンを使うときはカーテンを閉める、窓を断熱するなど、窓からの熱の出入りを防ぎましょう
エアコンのサイズ選びを間違えないための4つの注意点
エアコンを購入するときに、エアコンのサイズを間違えないためにはどうすればいいのでしょうか?エアコンは一度購入してしまえば、返品・交換はできません!失敗しないエアコンのサイズ選びのポイントをご紹介します。
注意点1 エアコンのサイズ表記を間違えない!
エアコンのサイズは、冷房・暖房ともそれぞれカタログに「畳数の目安」として表記されます。
ここで注意したいのは、カタログの「6~9畳」の表示の読み間違いです。このようにかかれていると「6~9畳の部屋で使用できる」と勘違いをしてしまいますが、これは「木造平屋南向き(和室)の場合が6畳」、「鉄筋マンション南向き中間層(洋室)が9畳」という意味です。木造住宅よりも鉄筋住宅のほうが密閉率が良いために、このような表記の差がでます。
サイズ表記を誤解してしまうと部屋の広さよりもサイズが小さくなってしまい、電気代で損をしてしまいますよ!読み間違えないように気を付けましょう。
注意点2 部屋や建物の条件を考慮する!
エアコンのサイズ選びでは部屋の広さだけでなく、建物の構造や部屋の条件も重要なポイントです。
同じ広さの部屋でも建物の構造で風通しの良さが違いますし、部屋の向きや窓の数によっては日差しが入り込みますので、室温がずいぶん違います。室温が違えばエアコンの負担も変わるので、次の部屋の条件をエアコンのサイズ選びの参考にしましょう。
- 寒冷地かどうかなどの地域環境
- 木造か、鉄筋かなど建物の種別
- 断熱や遮熱などの建物の構造や建材の機能
- 部屋の向き
- 窓の数や大きさ
- リビングや寝室などの部屋の用途
家電販売店でエアコンを選ぶ場合にはこれらの条件を店員さんに伝えて、アドバイスをしてもらいながらサイズを選ぶといいですね。
注意点3 リビングキッチンは例外と考えて!
今の住宅は洋風の住宅が多く、リビングとキッチンが一体化したリビングキッチンが主流ですが、リビングキッチンは部屋全体の畳数などからサイズを選ぶと失敗をしてしまいます。台所は調理のために火を使うことで室温が変化しやすく、換気扇を回すことで冷房・暖房した空気が逃げてしまうので、エアコンに過剰の負担がかかりがちで、小さいサイズではエアコンに負担がかかって電気代が増える傾向にあります。
家族が集まって日常的に長時間エアコンを使う場所でもあるので、リビングキッチンは大き目のサイズを選ぶことをオススメします。
注意点4 暖房に使うならエアコンに余裕を!
エアコンのサイズ表記の見方は冷房・暖房とも同じですが、一般的に暖房のほうが適用する畳数が小さく表記されています。エアコンは一般的に冷房よりも暖房のほうがパワーを必要としますし、消費電力も大きくなりがちです。
なので、冷房の畳数の目安を参考にエアコンを選んでしまうと、部屋の広さとサイズはあっているのに暖房時に「エアコンの効きが悪い!」という事態を招きます。
エアコンを選ぶときは、暖房の畳数目安を参考にサイズ選びをしましょう。南向きの部屋の場合には冷房であってもエアコンに過負荷がかるので、余裕を持たせたほうがお得です。
サイズだけじゃない!エアコンの選び方のポイントは?
エアコン選びで気にしたい点はサイズだけではありません。自分のライフスタイルにマッチした、家計の負担にならない最適なエアコンを選べるよう、ポイントを見ていきましょう。
ポイント1 エアコンの設置場所と使い方を考える
部屋の使い方は各家庭によっても違いますが、エアコンを設置する部屋によってエアコンの使い方も、必要な機能も違います。
- リビング
- 家族がいつも集まる場所だから常にエアコンを使う
素早い立ちあがりと、常に快適な室温をキープすることが必要 - 寝室
- 使う時間は主に夜間の数時間だけに限られる
睡眠を妨げない静かな、健康を妨げない機能が必要 - 子供部屋・客間
- 使う時間や頻度が少ない
使う人数が少ないことから、最低限の機能でも満足できる
最新エアコンだからといってその部屋に必要のない機能や、大容量のエアコンを選べはコストの無駄になってしまいますし、最終的には家庭の電気代の無駄遣いにもつながりかねません。どの部屋に設置するのか、どのような使い方をするのかをよく考えてから決めましょう。
ポイント2 エアコンのカタログをチェック
エアコンを選ぶためにいきなり家電販売店に行ってしまうと、多くの商品に目移りしてしまったり、店員さんの商品説明に引きずられてしまって、本当に必要な商品が選べません。まずは家電販売店で、いくつかのメーカーのカタログをもらってきましょう。カタログには性能や機能だけでなく、エアコンのサイズや必要な電気消費量、室内機や室外機の大きさや設置スペースの目安など、必要な情報が全て記載されています。カタログを見比べて欲しい商品の目星をつけることが大事です。
ポイント3 省エネ性能に優れたエアコンを選びましょう
エアコンは家庭の電気代の半分以上を占めることもある、電気消費量の大きい家電製品です。どうせエアコンを買い替えるのであれば、省エネ性能の良いエアコンを選びましょう。エアコンの省エネ性能を見極める目安になる数値は、カタログの省エネ基準達成率やエネルギー消費効率です。
- 省エネ基準達成率
- 目標値に対して、省エネ基準をいくらくらい達成しているかを%で表した数値。数値が大きいほど省エネ性能に優れている
- エネルギー消費効率
- COP(エネルギー消費効率)とAPF(通年エネルギー消費効率)で表示される。APFの数値が小さいほど省エネ性能が優れている
APFの数値が「2」違うだけで家庭の電気代は1カ月約1,000円も安くなるといわれていますので、ぜひこの数値に注目してください。
いくつかのエアコンを比べる場合には、省エネラベリング性能を示す★マークを比べると簡単です。経済産業省、資源エネルギー庁が統一したルールで★の数を表示していますので、エアコンを同じ基準で比較することができます。★マークが多いほど省エネ性能が高く、値段も高くなる傾向があります。
電気代が気になるなら、電力会社の切り替えもおすすめ
省エネタイプのエアコンへの買い替えに加え、電力会社・プランの見直しをすると電気代をもっと節約できます。電力会社といっても、週末や夜の電気代が安いプランや、基本料金が0円のプランなどさまざま。その中からご家庭にぴったりのプランを選べば、月々の電気代を安くできます。
国内最大級の電気・ガス比較サイト「エネチェンジ 」では、ご家庭の生活スタイルにマッチしたプランを絞り込み、節約額の目安もわかります。無料で診断できるので、ぜひおためしください。
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最安の電気料金プランを診断(無料)ポイント4 必要なエアコンの機能を選ぶ
最近のエアコンは冷房と暖房、除湿の3つの機能が盛り込まれていますが、メーカーや機種によっては他にもいろいろな機能が盛り込まれています。機能の付加があるほど購入コストがあがりますが、エアコンの使い勝手の良さを左右する機能ですので、自分のライフスタイルに本当に必要な機能かどうかを考えて検討しましょう。
- センサー機能
- お部屋の人数やいる場所、動きなどをセンサーで感知してピンポイントで空調を整えて省エネ運転をします
- 再熱除湿機能
- 除湿時に暖めた空気を混ぜることにより、温度を下げずに除湿します
- 空気洗浄機能
- 室内に浮遊する花粉やカビ菌などを除去して、空気をきれいに整えます
- 気流コントロール機能
- 部屋全体に冷暖房の空気流を作り出し、効率よく空調をして省エネをします
- ノンストップ暖房機能
- 霜取り運転をしながら暖房をすることで、低下しがちな寒い日の室内温度を一定にキープします
- 除菌機能
- 室内の空気中に浮遊するウイルスやカビ菌を分解・除去します
- フィルター清掃機能
- 面倒なエアコンのフィルターを自動で掃除します
- 無吸水加湿機能
- 吸水をしなくても、乾燥しがちな室内の湿度を一定のレベルに維持します
- 脱臭機能
- 室内にこもったタバコや汗などの嫌な匂いを脱臭します
- 内部クリーニング機能
- 送風によって室内機内部を乾燥させて、カビの繁殖やエアコン臭を抑止します
節約のためにお部屋の広さに見あったサイズのエアコンを使いましょう
エアコンの選び方はいかがでしたか?畳数の見方と暖房の数値を基準に選ぶという2点を、まずはしっかりおさえましょう。家電量販店で購入する場合は、販売員さんと相談しながら選ぶといいでしょう。
エアコンは数多くの機種が出回っていますが、冬の暖房期・夏の冷房期は需要が高まって品薄になります。また、9~10月の新製品発売前には型落ちのエアコンが安くなりますので買い替えを考えるのであれば準備期間をとって計画的に考えましょう。
買い替えの際には節電と家計の節約のためにも、エアコンは部屋の広さに見あった適正なサイズを選びましょう。
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