引越しで冷蔵庫を運ぶ際の事前準備や運搬手順は?移動・電源・水抜きの注意点を解説
この記事の目次
引越しで冷蔵庫を運ぶ際は、1〜2週間前から計画的に準備を進めましょう。食材の使い切りや製氷機の停止、水抜き・霜取りを順番に行うことで、当日の作業をスムーズに進められます。
冷蔵庫は大型で扱いが難しく、水抜きや霜取りを怠ると水漏れや故障の原因になります。そのため、事前準備を正しく行うことが重要です。
本記事では、冷蔵庫の運搬前に必要な準備や掃除の手順、自分で運ぶ際の注意点を解説します。引越しを控えている方は、ぜひ参考にしてください。
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- 更新日
- 2026年3月30日
引越しで冷蔵庫を新居に運ぶ手順

冷蔵庫をスムーズに新居へ運ぶためには、引越し当日だけでなく、1〜2週間前から計画的に準備を進めることが大切です。
あらかじめ各ステップで行う作業を把握しておくことで、当日のトラブルを防ぎやすくなります。ここでは、時系列に沿って具体的な手順を解説します。
【1〜2週間前】食材を計画的に使い切る
まずは冷蔵庫内の在庫をすべて確認し、引越し日までの献立をおおまかに決め、残っている食材を計画的に使い切ることが大切です。
また、新しく生鮮食品や冷凍食品を購入することは、できるだけ控えましょう。冷凍食品やアイス類は、溶けると処分の手間が増えるため、早めに消費しておくと安心です。
使い切れそうにない調味料・瓶詰め・古い食材は、このタイミングから居住している自治体の処分ルールに合わせてごみ出しを進めておくと、引越し直前に慌てずに済みます。
あわせて、冷蔵庫のサイズと新居の搬入経路もこの段階で確認すると◎玄関や廊下、ドア幅、エレベーターなどを事前に測っておくことで、冷蔵庫・建物の損傷などの搬入トラブルを防げます。一時保管・再配送の追加費用が発生するリスクも抑えられます。
【3〜5日前】自動製氷機を停止する
引越しの3〜5日前になったら、食材の買い足しを控え、残っているものを優先的に消費しましょう。計画的に消費することで、引越し直前の処分作業を減らせます。
食品が残りそうな場合は、クーラーボックスや発泡スチロール箱、保冷剤を事前に用意しておくと安心です。引越し当日、冷蔵・冷凍品を一時的に保管できます。
また、自動製氷機能がある場合は、このタイミングで停止しておきましょう。給水タンクの水を捨てて乾燥させることで、前日の水抜き作業をスムーズに進められます。
あわせて、冷蔵庫周辺の家具や小物も移動しておくと、搬出作業がスムーズになります。
【引越し前日】水抜き・霜取りを行う
引越し前日は、冷蔵庫の中身をすべて取り出し、庫内を空にします。腐りやすい食品は処分し、それ以外はクーラーボックスへ移して保管しましょう。
このタイミングで、水抜きと霜取りを行います。搬出の12〜24時間前を目安に電源プラグを抜き、冷蔵庫の電源を切ることが必要です。
霜が溶けると水が出るため、冷蔵庫の下にタオルや受け皿を設置して水分を受け止めます。その後、しっかりと拭き取ってください。
取り外せる棚や製氷トレー、ポケット類は外して洗い、完全に乾燥させます。あわせて、庫内や外側、背面のホコリも掃除しておくと、新居で気持ちよく使い始められます。
最後に、運搬中にドアが開かないよう、テープや紐で固定しておきましょう。
【引越し当日】最終確認後に運搬する
引越し当日は、作業に入る前に、冷蔵庫内が空になっているか、水抜きが完了しているかを確認します。不備があると、水漏れによって床や荷物を汚す原因になります。
冷蔵庫の運搬は基本的に引越し業者が行いますが、自分で運ぶ場合は壁や床を養生し、必ず立てた状態で移動させてください。
新居では、あらかじめ決めた設置場所までの搬入経路を確保し、コンセントの位置や放熱スペースも事前に確認しておくと安心です。
設置後はすぐに電源を入れず、10〜60分程度置いてから通電します。待機時間はメーカーによって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。設置後すぐに電源を入れても支障はないとするメーカーや機種もあります。
庫内が十分に冷えてから、食品を少しずつ戻すようにしてください。
引越しで冷蔵庫を運ぶ際の選択肢
冷蔵庫の運搬方法には、主に3つの選択肢があります。それぞれにメリットと注意点があるため、自分の状況に合った方法を選びましょう。
| 運搬方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 引越し業者の大型家電配送サービス | 運搬から設置までまとめて依頼しやすい | 費用が比較的高めになる場合がある |
| 軽貨物便 | 近距離では費用を抑えられる場合がある | 作業補助や設置対応が必要になる場合がある |
| 自力で運搬 | 費用を抑えられる(レンタカー代程度) | 故障・家屋破損のリスク大、重労働 |
引越しの際に冷蔵庫を自分で運ぶなら注意したいこと
冷蔵庫を自分で運ぶ場合は、故障や事故を防ぐために適切な対策が必要です。特に重要なポイントは、次の4つです。
- 冷蔵庫のドアやトレーをテープで固定する
- 冷蔵庫は縦置きにして運ぶ
- 毛布や緩衝材で傷つきを防止する
- 設置から時間を置いてから電源を入れる
重量物のリスクを理解したうえで、適切な対策をとりましょう。
冷蔵庫のドアやトレーをテープで固定する
運搬中に内部パーツが動くと、庫内を傷つけるおそれがあります。そのため、棚やトレー、ドアポケットなどの取り外せる部品は、外して別に梱包するか、テープで固定しておきましょう。
また、冷蔵庫のドアが運搬中に突然開くと壁や搬入口にぶつかる危険があります。養生テープやベルトでしっかり固定することが大切です。
また、電源コードも垂れたままにせず、本体にまとめて固定しておけば、引っかかりによる事故や故障を防げますよ。
冷蔵庫は縦置きにして運ぶ
冷蔵庫はできるだけ立てた状態のまま運ぶ必要があります。トラックの荷台に積み込む際も横倒しにしないよう注意してください。
横倒しにするとコンプレッサー内のオイルが冷却装置内に流れ込み、故障の原因となります。やむを得ず傾ける場合でも、できるだけ小さい角度にとどめることが必要です。
万が一横倒しにしてしまった場合は、取扱説明書で確認したうえで、メーカー指定の時間だけ立てた状態で置いてから電源を入れましょう。
毛布や緩衝材で傷つきを防止する
運搬中の衝撃から守るため、冷蔵庫本体は毛布や緩衝材でしっかりと包めば、運搬中のキズや凹みの防止につながります。
特にステンレスやガラス扉の冷蔵庫は、わずかな衝撃でも傷がつきやすいため注意が必要です。
また、搬出・搬入時に通る床や壁、ドア枠にも養生を施しておきましょう。建物への損傷を防ぎ、賃貸物件での原状回復トラブル回避にもつながります。
設置から時間を置いてから電源を入れる
新居に設置した後は、すぐに電源を入れずに時間をおくことが重要です。横倒しにした時間がある場合は、内部のオイルが安定するまでメーカーの取扱説明書に記載された時間を待ってから通電します。
運搬後に一定時間待つことで、オイル逆流による故障リスクを下げられます。立てた状態で運んだ場合でも、10〜30分程度置いてから電源を入れるようにしてください。
壁との放熱スペースは、機種ごとに異なります。背面の隙間が不要なタイプもあり、3ドア以上の大型冷蔵庫では左右5mm以上の放熱スペースで設置可能とするメーカーもあります。
電源を入れてから庫内が冷えるまでには数時間〜半日程度かかる場合があり、取扱説明書で目安時間を確認してから食品を戻しましょう。季節や定格内容積、実際に入れる食品の量によっても、冷えるまでの時間は変わります。
冷蔵庫の掃除方法
引越しのタイミングで普段手が届かない部分まで丁寧に掃除しておけば、新居でも清潔な状態から使い始められます。ここでは必要な道具と掃除の手順を紹介します。
必要な掃除道具
掃除を始める前に、以下の道具を準備しておきましょう。
- やわらかい布巾・マイクロファイバークロス数枚(乾拭き用・水拭き用)
- 中性洗剤(食器用洗剤など、台所用の中性タイプ)
- バケツまたは洗い桶(ぬるま湯や薄めた洗剤液を作る用)
- スポンジ(やわらかい面を使用、硬い面は傷の原因になるため注意)
- キッチン用アルコール除菌スプレーまたは除菌シート
- 綿棒・古い歯ブラシ(ゴムパッキンや隙間の細かい汚れ用)
- 掃除機やハンディモップ(外側・裏側・上部のホコリ取り)
なお、掃除方法は機種によって異なる場合があります。事前に取扱説明書を確認しておいてください。
掃除手順

掃除は次の手順で行うと、効率よく清潔に仕上がります。
- 事前準備:中身をすべて取り出し、クーラーボックスや保冷バッグへ移す。その後、電源を切る
- パーツの水洗い:棚やトレー、ドアポケットなどの取り外せる部品を外し、水洗いまたは台所用中性洗剤で洗って乾かす
- 冷蔵庫内の拭き掃除:上から下、奥から手前の順で拭く。汚れが強い場合は薄めた中性洗剤で拭き取る
- パッキン・溝の掃除:ドアのゴムパッキンや隙間の汚れを、歯ブラシや綿棒で丁寧に取り除く
- 水拭き・アルコール消毒:洗剤が残らないようにしっかりと水拭きし、アルコールで除菌する
- 乾燥・戻す:水分をしっかり拭き取り乾燥させた後、パーツのみ元に戻す。引越し前の場合は、食材は戻さず別で保管する
引越しの際の冷蔵庫に関するよくある質問
引越し時の冷蔵庫について、処分方法や水抜き、電源の扱いなどで疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。
引越しの際に冷蔵庫を処分するには?
冷蔵庫を処分する場合は、家電量販店での引き取りを利用するのが一般的です。新しく購入する際に同時に依頼すると、スムーズに処分できます。
まだ使用できる状態であれば、リサイクルショップへの持ち込みや出張買取を検討するのもひとつの方法です。状態や年式によっては買取が可能な場合もあります。
処分のみを希望する場合は、家電量販店や自治体指定の回収業者へ依頼しましょう。家電リサイクル法に基づくリサイクル料金と収集運搬料金を支払う必要があります。
なお、不法投棄は法律で禁止されているため、必ず適切な方法で処分してください。
引越しの際に冷蔵庫の水抜きをしないとどうなる?
水抜きや霜取りを行わずに冷蔵庫を運ぶと、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。主なリスクは以下のとおりです。
- 水漏れ・漏水
- トラック内や搬入時に水が垂れ、通路・床・他の荷物を汚損する
- 家電の故障
- 電気系統に水が入り込み、故障につながる
- カビ・悪臭
- 溶けかかった氷や残った水が内部に留まり、カビや臭いの発生源になる
- 運搬拒否・遅延
- 荷物が濡れていると、特に混載便など他の荷物と一緒に運ぶケースでは、引越し業者に搬出を断られる場合がある
水抜きは手間がかかりますが、これらのトラブルを防ぐために必要な作業です。引越し前日の12〜24時間前には水抜きを実施しましょう。
引越しの際に冷蔵庫の電源を切り忘れていた場合どうすればよい?
引越し直前や当日に電源の切り忘れに気づいた場合は、すぐにコンセントからプラグを抜いてください。そのうえで、引越し業者に状況を報告し、水抜き・霜取りの対応を行いましょう。
本来は、搬出の12〜24時間前に電源を切り、水抜きと霜取りを完了させる必要があります。準備が不十分なまま運搬すると、水漏れのリスクが高まります。
時間が足りない場合は、タオルやビニール袋を用意し、水漏れ対策を行いつつ、引越し業者へ事前に相談しておくことが重要です。
引越しの際は事前準備や注意点を考慮したうえで慎重に冷蔵庫を運びましょう
引越しで冷蔵庫を運ぶ際は、1〜2週間前から段階的に準備を進めることが重要です。食材の整理や製氷機の停止、前日の水抜き・霜取りを順番に行えば、当日のトラブルを防げます。
また、自分で運搬する場合は、縦置きや固定、通電までの待機時間などのポイントを守ることが大切です。適切に対応することで、故障や事故のリスクを抑えられます。
さらに、引越しでは冷蔵庫の準備だけでなく、電気・ガス・インターネットなどの手続きも同時に進める必要があります。複数の手続きを個別に行うと、手間や時間がかかる点に注意が必要です。
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