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洗濯機の選び方とは?ドラム型と縦型は何が違うの?

電気代の節約、節電テクニック

ドラム型洗濯機・縦型洗濯機のそれぞれの機能の違い、電気代を比較し、ご紹介しています。洗濯機選びの際に知っておくと便利なポイントもあわせてご紹介します。

最近は洗濯機にもたくさん種類があり、買い替え時などに悩む方も多いのではないでしょうか?

ドラム型・縦型のそれぞれの機能の違いや電気代の違いを比較、さらに、洗濯機選びの際に知っておくと便利なポイントをご紹介します。

電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。

洗濯機の選び方

洗濯機を選ぶ際のポイントとして、機能の違い、型の違い、電気代の違いごとに分け、以下にご紹介します。

機能で選ぶ(乾燥機能・簡易乾燥機能・乾燥機能なし)

最近の洗濯機を機能で比較すると、「乾燥機能つき」「簡易乾燥機能つき」「乾燥機能なし」の3つに分けることができます。

洗濯乾燥機
洗濯~乾燥までを全自動で行う洗濯機。乾燥方式はヒーター乾燥の洗濯機とヒートポンプ乾燥の洗濯機がある。
簡易乾燥機付洗濯機
洗濯~簡易乾燥までを全自動で行う洗濯機。
乾燥機能なし洗濯機
洗濯~脱水までを全自動で行う洗濯機。

洗濯乾燥機は、洗濯物を干さずに乾燥まで終わらせてしまいたい家庭に向いています。簡易乾燥機付洗濯機は、部屋干しをする家庭や、乾燥機能がついている浴室に干す家庭などに向いています。乾燥機能なし洗濯機は、外干しもしくは広くて日当たりが良い室内干しスペースがある家庭などに向いています。

型で選ぶ(ドラム型・縦型)

洗濯機を購入するときに多くの方が悩む、ドラム型と縦型の大きな違いは以下のようになります。

洗濯時の違い
ドラム型
ドラムを回転させ、ドラム内で洗濯物を上から下に落とすことで叩き洗いをする。縦型のように水を張らない分節水できる。
縦型
洗濯槽に張った水の中で水流と遠心力を使いこすり洗いをする。しっかり張られた水の中で洗うため、汚れをしっかり落とすことができる。
乾燥時の違い
ドラム型
回転するドラム内で洗濯物が上から下に落ちる間に温風を当てて乾かす。衣類がほぐされながら乾燥するため縦型に比べてシワになりにくい
縦型
横回転の遠心力で衣類をかくはんしながら温風を当てて乾燥させる。洗濯槽に衣類が張り付いてしまう分空気が通りにくく、乾燥に時間がかかる。ドラム型に比べてシワになりやすい。

ドラム型は節水ができる点、乾燥時の仕上がりなどの点において縦型よりも優れています。縦型は汚れをしっかりと落とす点に優れています。それぞれ特徴が異なるので、重視したい機能を優先して選ぶと良いでしょう。

電気代で選ぶ

洗濯機は機能によって電気代はどう変わってくるのでしょうか?「簡易乾燥機付洗濯機」「縦型洗濯乾燥機」「ドラム型洗濯乾燥機」を標準運転した場合の電気代の違いを以下に調べました。

洗濯1回あたりの電気代の違い
洗濯機タイプ乾燥方式洗濯〜脱水までにかかる電気代乾燥にかかる電気代参照機種
ドラム型
ヒーター乾燥
2.11円
(68Wh 45分)
56.17円
(1812Wh 105分)
シャープ ES-H10D
(洗濯・脱水容量10kg/乾燥容量6kg)
ヒートポンプ乾燥2.17円
(70Wh 43分)
25.73円
(830Wh 127分)
シャープ ES-G112
(洗濯・脱水容量11kg/乾燥容量6kg)
縦型ヒーター乾燥3.04円
(98Wh 45分)
54.31円
(1752Wh 140分)
シャープ ES-PW10D
(洗濯・脱水容量10kg/乾燥容量5kg)
簡易乾燥3.41円
(110Wh 46分)
-シャープ ES-GW11D
(洗濯・脱水容量11kg)

洗濯機は乾燥時にいちばん消費電力が大きくかかります。ヒーター乾燥タイプのものは縦型・ドラム型ともにかかる電気代も大きくなっています。毎日1回ずつ洗濯をした場合では、1カ月の電気代の違いは以下のようになります。

1カ月の電気代の違い
洗濯機タイプ乾燥方式1回の洗濯〜乾燥までにかかる電気代1カ月の電気代参照機種
ドラム型
ヒーター乾燥
58.28円
(1880Wh 150分)
1,748.40円シャープ ES-H10D
(洗濯・脱水容量10kg/乾燥容量6kg)
ヒートポンプ乾燥27.90円
(900Wh 170分)
837.00円シャープ ES-G112
(洗濯・脱水容量11kg/乾燥容量6kg)
縦型ヒーター乾燥57.35円
(1850Wh 185分)
1720.50円シャープ ES-PW10D
(洗濯・脱水容量10kg/乾燥容量6kg)
簡易乾燥3.41円
(110Wh 46分)
※乾燥なし
102.30円シャープ ES-GW11D
(洗濯・脱水容量11kg)

毎回しっかりと乾燥までしたいご家庭など、乾燥面を特に重視して洗濯機を選びたい場合はヒートポンプ乾燥の洗濯機を選ぶと、ヒーター乾燥のものに比べて電気代が節約できます。

洗濯機の乾燥機能を安く使える電気料金プランがある

電気料金には様々な種類があり、プランごと時間帯別に異なる単価の設定がされています。多くの電気料金プランは、夜間の電気の単価が日中の1/2~1/3などとても安く設定されているので、その時間帯にタイマーを使い、洗濯機で乾燥させることで電気代を大きく節約できます。

例えば、洗濯・脱水容量10kg/乾燥容量6kgの洗濯乾燥機を毎日使用した場合、夜間の電気代の安いプランで夜間に洗濯乾燥をすると、日中洗濯をした場合と比べて年間17,546円も電気代を節約できます。

1回の洗濯乾燥にかかる消費電力量を1880W、日中の電力量単価を39.94円、夜間の電力量単価を14.37円(北海道電力「eタイム3プラス」2019年9月時点の単価)として計算

洗濯機を買い替える際には電気料金プランの見直しを

上記でご紹介したように、洗濯機はそれぞれ機能や特徴が異なるため、いちばん重要視したい機能を中心に選んでいきましょう。

洗濯機の選び方まとめ
機能で選ぶ
乾燥機能・簡易乾燥機能・乾燥機能なしなど。
型で選ぶ(ドラム型・縦型)
ドラム型は節水ができる点、乾燥時の仕上がりなどの点が優れている。縦型は汚れをしっかりと落とす点に優れている。
電気代で選ぶ
ドラム型・縦型ともにヒーター乾燥タイプは消費電力が大きくなる。乾燥機能を使う頻度が多い場合や電気代が気になる場合は消費電力の少ないヒートポンプ乾燥タイプがある。

洗濯機の買い替え前に乾燥機能なしの洗濯機を使っていて、乾燥機能付きの洗濯機に買い替えた場合などは、乾燥機能を使う際にかかる電気代も気にかけていく必要があります。例えば、ご家庭で契約している電気料金プランの電気の単価が高い時間帯に毎日洗濯乾燥をしてしまった場合、電気代がとても高くついてしまうことがあります。

そのようにならないために、洗濯機を買い替えた場合などは、電気料金プランの見直しをおすすめします。ご家庭に最適な電気料金プランを選び、そのプランの時間帯別の電気の単価をみたうえで、いちばん安く洗濯乾燥ができる時間帯に洗濯機を回すと電気代をお得に節約できます。

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