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パン屋を開業したい!費用&法的手続き完全レクチャー

自営業者必読!経営の知恵袋

「パン屋さんになりたい」小さいとき、こんな夢を抱いた人は案外いるのではないでしょうか。現在進行形で夢が続いている人もいるかもしれません。でも、夢の実現には、どれだけお金がかかるか知っていますか?パン屋を開業するときの手続きと併せて、そのあたりを考えてみました。

パン屋を開業したい。実店舗も構える場合でも、ネットショップから参入する場合でも、費用はそれなりにかかります。そして、必要な法律手続きはきっちりしないといけません。パン屋を開きたい人のために、法的手続きと予算の話を、徹底レクチャーします。

パン屋開業に必要な、法律周りの手続き

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やらなきゃいけないこといっぱい。

ビジネスとしてパン屋を開業するなら、法律にのっとった手続きをするのが大前提です。パン屋も例外ではありません。そこで、パン屋の開業に必要な手続きをまとめました。

保健所

大まかに分けると、次の2つの手続きを踏みます。

営業許可申請

一般的に、次の流れで行います。必要な書類はしっかり用意することを心がけましょう。

1.事前相談
店舗の着工前に行います。店舗の図面を持参し、保健所にいきましょう。貯水槽・井戸を利用する場合、水質検査も必要になります。
2.申請書類提出
工事完成予定日の10日前までをめどに、必要書類を提出してください。その際、検査日をいつにするかの打合せも併せて行いましょう。
3.施設完成に伴う確認検査
保健所の担当者が完成した店舗に訪れ、所定の検査を行います。この検査をクリアしないと営業許可はおりません。もし、クリアできなかった場合は改善し、後日改めて検査を受けましょう。
4.許可証の交付
検査をクリアできたら、営業許可証が発行されます。これがないと営業できないので注意しましょう。ただし、交付には数日かかります。余裕をもって動くのが大事です。
食品衛生責任者資格の申請

施設の衛生管理、従業員への衛生教育を目的とした資格です。講習を受ければ、資格が得られます。なお、講座の受講料は、1万円程度です。また、次の資格があれば講習を受ける必要はありません。

  • 調理師
  • 栄養士
  • 製菓衛生士

税務署

次の書類を提出しましょう。

個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)
開業後1か月以内に提出
青色申告承認申請書
開業後2か月以内に提出(青色申告を行う場合)

物件を借りてパン屋を開業する場合

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どんなパンをお出ししよう?

パン屋を開業するからには、自分ならではのお店作りをしたい。やっぱり店舗開業が前提の人におさえて欲しい知識をまとめました。

開業までの標準的な流れと注意点

物件を借りてパン屋を始める場合、大まかには次の流れをたどります。スケジュールがあまりにタイトすぎると、あとあと苦労するので、少なくとも1年は準備期間を見たほうがいいでしょう。

1.リサーチ
「いま、どんなパンがはやっているのか?」「人気店はどんなお店なのか?」など、様々な視点でリサーチを行いましょう。その時、置いてあるパンのラインナップだけではなく、接客スタンス、客層、店舗のインテリアなどにも注目してください。
2.コンセプト策定
「自分はどんなお店で、どんなパンをお客様にお届けしたいのか?」と問いかけつつ、コンセプトを考えましょう。商品ラインナップ、、ターゲットとする客層を明確にすれば、その後の計画もスムーズにいくはずです。
3.物件選定
コンセプトが決まったら、店舗物件を選びはじめましょう。まず、出店したい地域をある程度絞りこみます。なかなかすぐには決まらないものです。数か月かかることも珍しくはないので、あせらずにいきましょう。それでも見つからない、という場合はエリアを変えるか、新しい不動産やを当たってみることをオススメします。
4.資金計画策定
順序としては、先の物件選定と並行して行っていきます。まず、「いくらまでら自己資金を用意できるか?」を考えましょう。店舗を構えてパン屋を開業する場合、1,000万円から2,000万円の資金がかかるといわれています。3分の1は自己資金でまかなうのを目標にしてください。足りない分は、日本政策金融公庫などから借り入れを行う、友達や家族にスポンサーになってもらうなど、他の方法を考えましょう。
5.メニュー考案
既に決めたコンセプトに従い、メニュー構成を考えましょう。例えば、女性客をターゲットとしているなら、女性が好むスイーツ系のパンのラインナップを充実させせましょう。高齢者の多い地域だったら、昔ながらのあんパン、メロンパンなどのメニューに力を入れてもいいかもしれません。また、ファミリー層の多い地域だったら、食パンや惣菜パンを充実させるなど、ターゲットとする顧客層によって、いくらでもメニューは変わります。
6.店舗工事着工
物件が見つかり、資金調達ができたら、店舗の工事を始めます。店舗の広さや工事の内容にもよりますが、開店3か月前にはスタートできるよう、調整しましょう。内装、外装の工事に加え、物件によっては水道・電気・ガスなどインフラ回りの工事が必要になる場合もあります。「何を、いつ、どのようにやるのか」ということを常に頭に置くようにしてください。
7.食材・備品の調達
調理器具、店のインテリア用品の仕入れに入ります。並行して、食材の調達先の選定も行いましょう。高額のものを導入する場合、相見積もりを取るなどの工夫も必要です。結果としてコストカットにつながります。
8.作業確認・予行演習
開店当日まで何もしないでいると、当日になってあたふたするものです。作業確認、予行演習を行いましょう。保健所の許可が下りた場合、プレオープンとして友人や家族を読んで、試食会をしてもらうのもいいかもしれません。
9.オープン
おいしいパンを召し上がれ!」の気持ちを忘れず、お客様をお迎えしましょう。

物件を借りた場合の開業費用例

では、どんな費用がどれだけかかるかという例を見てみましょう。東京23区内で、20坪の物件を借りてパン屋を開業する場合の費用例です。

項目金額備考
敷金または保証金50万円家賃1か月分(東京23区内、20坪の物件)
家賃600万円家賃1年分
礼金50万円家賃1か月分
仲介手数料50万円家賃1か月分(別途消費税あり)
内装工事諸費用600万円坪単価30万円を想定
厨房機器費60万円冷蔵庫、オーブン、シンク、その他を想定
什器・備品費60万円"レジ、プリンタ複合機、什器・家具、
空調機器、包装材、食器・調理器具、
その他雑費を想定"
広告宣伝費10万円ホームページ、チラシ、ショップカード作成費用
食材等仕入費20万円
運転資金200万円家賃の4か月分を想定
合計1,700万円

もちろん、この費用例は都内だから、という部分はあります。しかし、ある程度の厨房機器がないと始められないので、どこに物件を借りたとしても、相応の初期費用がかかる覚悟はしたほうがいいでしょう。

自宅でネットショップとして、パン屋を開業する場合

breadwithdream20151207
たくさんの人に、食べてもらえますように!
いきなり実店舗を構えてパン屋、というのは、なかなかハードルが高いです。よほど自分の腕と経験に自信がないと難しいでしょう。そこでオススメなのが、「ネットショップとして、パン屋を開業する」方法です。店舗賃貸料がかからないので、比較的低資金で開業することが可能です。そこで、ネットショップとして開業する場合に抑えておきたいポイントをまとめました。

開業の標準的な流れと注意点

実店舗を構える場合と違い、店舗関連の手続きはありません。しかし、ネットショップに独特の手続きがあります。何にどう気を付ければいいのか、ポイントを整理してみました。

ドメイン・URLの取得

Webでの取引が基本になる以上、まずはここから始めましょう。大まかに分けて、「オンラインショッピングモールへの出店」と「独自ドメイン取得」の2つの方法があります。それぞれのメリットとデメリットを比較してみました。

オンラインショッピングモール
メリット:アクセス数が稼げる。オンラインショッピングモールへの出店基準を満たしていることで信頼が得やすい。
デメリット:お店のカラーを出しにくい。所定の運営コストがかかる。
独自ドメイン
メリット:お店のカラーを出しやすい。運営コストが比較的安い。
デメリット:ホームページ自体の認知度が上がりにくいので、認知度を上げる施策が必要。
発送方法の設定

どの宅配業者を使うか選定します。次のポイントに気を付けて、比較しましょう。

  • 料金
  • 発送可能時間
  • 営業所の利便性
  • お客様への時間指定の可否
  • 破損、紛失の補償
  • 信頼性
  • クール便等、冷蔵・冷凍配送への対応状況
決済方法の設定

お客様の利便性を考えれば、決済方法の選択肢が多いほうがいいのは言うまでもありません。次の3つの決済方法のうち、利用できるものは利用する、というスタンスを取るといいでしょう。

クレジットカード決済
お客様にとっては便利です。また、代金未回収のリスクが少ないというメリットもあります。しかし、手数料を負担しなければいけないケースもあるので、注意しましょう。
銀行振込
店舗またはオーナーの銀行口座に代金を振り込んでもらいます。お客様に手数料を負担してもらう旨を明記しましょう。
代金引換
宅配業者が商品と引き換えに代金を回収します。所定の手数料がかかる旨を明記しましょう。

法律上必要な表記の整理

パン屋に限らず、ネットショップを開業する場合には次の項目を必ず表示しなければいけません。記載漏れのないよう、しっかりチェックしましょう。

特定商取引法に基づく表記
  • 販売業者名
  • 連絡先(住所、電話番号)
  • 代表者名
  • 販売価格
  • 送料
  • 商品代金以外の料金
  • 支払い方法
  • 支払い時期
  • 引渡し時期
  • 返品、交換の可否と要件
プライバシーポリシー

ショップにおける個人情報の扱いや考え方について記載します。ここの記載があいまいだと、お客様に不信感を抱かせる原因にもなりますので、注意しましょう。

  • 利用目的
  • 管理体制
  • 個人情報の開示
  • 個人情報の取り扱いに関する問い合わせ窓口

運営上の注意

ネットショップには実店舗とは違った点で、注意しなければいけないポイントがあります。

事務作業
パンの製造以外に、事務作業がたくさんあることに注意しましょう。注文確認メールの自動送信システムを利用するなど、効率的に進める工夫をしてください。ただし、発送完了メールは、お礼もかねて自分で書くとお客様からの信頼にもつながります。
発送作業
注文締切日、発送日など設定しとりかかりましょう。案外、発送作業は時間を食うものです。スケジューリングが大事なのは言うまでもありません。
衛生管理
ネットショップとはいえ、お客様の口に入るものを売ることになります。自宅のキッチンで製造したものを売ってはいけません。ブースやシンクを分けるなど、相応のリフォームはしましょう。また、保健所への届出も忘れないでください。

ネットショップでパン屋をオープンの初期費用例

ネットショップで開業する場合、どれぐらい資金が必要なのか、一例を見てみましょう。自宅の一部を改装してキッチンを作る場合を想定しました。

項目  金額 備考
内装工事費100万円自宅キッチン改装費用として想定
厨房機器費40万円冷蔵庫、オーブン、シンク、その他を想定
什器・備品費25万円業務用消耗品、包装材、食器・調理器具を想定
広告宣伝費5万円ショップカード、広告出稿代を想定
システム整備費10万円オンラインショッピングモールへの出店を想定
食材等仕入費20万円
運転資金50万円
合計250万円

パン屋の開業まとめ

パン屋の開業について、手順や初期費用をご紹介しました。実店舗にするかネットかで大きく違ってきますので、まずはそこから計画を練り始めましょう!

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