お風呂のガス代っていくら?シャワーのほうがお得なの?
この記事の目次
ガス代は、生活費の中でも毎月かかる光熱費のひとつです。ガスを多く使うのは、主にお風呂やシャワー、ガスコンロ、ガス床暖房などです。今回はお風呂のガス代についてまとめました。
お風呂のガス代がいくらかかるのかを解説し、節約するためのポイントも紹介します。
- 更新日
- 2024年11月11日
お風呂のガス代はいくらかかる?
「お風呂のガス代は1回あたりいくら?」「お風呂とシャワーはどちらのほうがガス代が安い?」など、よくある疑問をまずは解決していきましょう。
お風呂1回あたりのガス代はいくら?
浴槽にお湯をためるのに、どのくらいガス代がかかるのでしょうか?多くの家庭で使われている都市ガスとプロパンガス(LPガス)の2種類のガス代を、比較してみましょう。
また浴槽にお湯をためる方法には、水を温めてお湯をつくる給湯式と、浴槽の水を追い焚きしてお湯にする風呂釜式の2種類があります。
今回は給湯式で20℃の水を45℃まで温めたお湯を、一般的な浴槽約200Lにためると仮定して計算します。
- 都市ガスの場合
- 約83.50円/回
- プロパンガス(LPガス)の場合
- 約221.22円/回
ガス代=45-20(℃)×200(L)÷(発熱量(kcal/㎥)×熱効率(80%))×ガス料金(円/㎥)で計算し、小数点第3位以下を切り捨てています。
都市ガスの発熱量を10,750kcal/㎥、プロパンガスの発熱量を24,000kcal/㎥、またガスのエネルギーの80%を温度上昇に使うと仮定し計算しています。都市ガスの基本料金は143.61円/㎥(2024年9月、東京ガス「一般料金」B表の基準単位料金)、プロパンガスの基準単価は849.5円/㎥(石油情報センターの関東10㎥平均料金(2024年9月))として計算しています。
お湯の量を減らしたり設定温度を下げたりすると、その分ガス代は安くなります。お風呂のときはシャワーも使うので、シャワーのガス代もかかります。またお風呂やシャワーのお湯をつくるためには、ガス代のほかに電気代や水道代などの光熱費も必要になりますね。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)について、更に詳しくは以下の記事で説明しています。
お風呂は水を追い焚きしてお湯にするよりも、お湯を給湯するほうが無駄なくガスを使える!
一般的に浴槽にお湯をためるときは、水を追い焚きするよりも、水を温めてお湯をつくってためる(給湯する)ほうがガスを効率よく使えるといわれています。
また省エネ効果の高い給湯器を選べば、ガス代を節約できます。
- エコキュート
- エアコンでも採用されているヒートポンプ技術を利用して、空気の熱で水を沸かす電気給湯器です。電気だけでなく大気中の熱も活用するので、省エネルギーでお湯が沸かせます。
- エコジョーズ(潜熱回収型給湯器)
- ガスでお湯をつくるときの排気中に捨てられる排熱ロスを抑えたのが給湯器です。従来型給湯器に比べて潜給湯時の熱効率が約15%高くなっています。
- エコウィル
- ガスで電気をつくり、そのときに排出される熱でお湯をつくる給湯器です。ひとつのエネルギーで電気とお湯を同時につくれるので、エネルギー消費量を抑えられます。
お風呂とシャワーはどちらのほうがガス代が安い?
シャワーは1分につき、約12Lのお湯が使われます。
お風呂とシャワーはどちらのほうが安く済むのか、お風呂とシャワーのガス代を計算して比較してみましょう。
水量 | 都市ガスのガス代 | プロパンガス(LPガス)のガス代 | ||
---|---|---|---|---|
シャワー | 5分使用 | 約60L | 約25.05円/回 | 約66.37円/回 |
10分使用 | 約120L | 約50.1円/回 | 約132.74円/回 | |
15分使用 | 約180L | 約75.15円/回 | 約199.11円/回 | |
20分使用 | 約240L | 約100.2円/回 | 約265.48円/回 | |
お風呂 | 浴槽1杯 | 約200L | 約83.50円/回 | 約221.22円/回 |
20℃の水を45℃まで温めてお湯をつくる場合で計算しています。
シャワーを20分使うと、浴槽1杯にお湯をためるよりもガス代は高くなります。シャワーを出しっぱなしにしてしまうことが多い方は、シャワーの時間をなるべく短くするように心がけてみましょう。
お風呂のガス代の節約術を5つ紹介します
家族の人数が多いご家庭は、お風呂やシャワーの使用時間が長くなります。また寒い冬はお湯が冷めやすいため、お風呂の追い炊き回数が増え、設定温度も高くなるので、ガス代が気になりますよね。
お風呂のガス代を節約するためのポイントを、5つ紹介します!
(1)今契約中のガス会社・ガス料金プランを見直してみる!
今まで通りにお風呂を使いながら、ガス代を節約したい!という方には、ガス会社の切り替えがおすすめです。ご家庭のガスの使い方に合わせて、最適なガス会社のプランに切り替えるだけで、毎月のガス代を安くできる可能性があります。
エネチェンジガス料金比較では、ご家庭のガスの使い方に見合ったガス料金プランをかんたんに比較できます。切り替え後に、どのくらいガス代を節約できるのかもひと目でわかります。気に入ったプランがあれば、そのままお申し込みいただけます!
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最安の電気料金プランを診断(無料)(2)浴槽にフタをして保温する!
浴槽にフタをするとお湯が冷めにくくなるため、追い焚きの回数が減りガス代を節約できます。追い焚き回数を1日1回少なくすることで、年間約6,190円のガス代を節約できます。
更に、ほこりや汚れも浴槽の中に入りにくくなるのでおすすめです。フタ以外にも、浴槽に浮かべて使う保温シートも効果があります。
参照:風呂・トイレ|無理のない省エネ節約|家庭向け省エネ関連情報|省エネポータルサイト
(3)簡易追い焚きなど省エネグッズを使って保温する!
超蓄熱遠赤セラミックスボール入りの、レンジで加熱し、浴槽に入れるタイプの商品です。本体を10~13分レンジで加熱してから浴槽に入れるだけで、約4~6時間程度保温し続けてくれます。
レンジで温めてから入れるだけなので、お風呂に入るタイミングが違う時にもわざわざ追い焚きをしなくてもよいため、ガス代節約につながるでしょう。
(4)換気扇をつける時間を短くして保温を心がける!
お風呂の換気扇をつけっぱなしにしていると、せっかく温めたお湯が冷めやすくなってしまいます。浴槽にお湯をためている間やお風呂に入っている間は、なるべく換気扇を止めるようにするとよいでしょう。
(5)シャワーを出す時間を短くする!
お風呂にお湯をためて14分シャワーもする場合は、30分シャワーだけする場合と同じくらいのガス代がかかります。シャワーを出す時間を1日1分短縮するだけで年間約2,070円のガス代を節約できます。
シャワーをするときはこまめに止めながら、必要な分だけお湯を使うようにしましょう。
参照:風呂・トイレ|無理のない省エネ節約|家庭向け省エネ関連情報|省エネポータルサイト
お風呂のガス代の節約は、お湯の保温とシャワーの使用時間がポイント
お風呂のガス代と節約術などを紹介しました。
浴槽にお湯を1回ためるのにかかるガス代は、都市ガスの場合で約82.97円、プロパンガス(LPガス)の場合で約219.53円です。またシャワーを20分使うときのガス代は、浴槽1杯にお湯をためるときよりも高くなります。
お風呂のガス代を節約するためには、お風呂の追い焚きをできるだけしなくて済むように、お湯を保温することがポイントです。またシャワーを出す時間を短くすることも効果的です。
ガス会社とプランの見直しで、ガス代を節約しよう!
お風呂は毎日のことなので、できるだけ節約したいですよね。お風呂とシャワーの使い方を見直すだけでなく、ガス会社の切り替えをすれば、更にガス代が安くできる可能性があります!
ご家庭にぴったりな料金プランを選んで、じょうずにガス代を節約しましょう。
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