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都市ガス料金は安い?ガス代の平均と節約法を解説

ガス代の節約

都市ガス料金はLPガス(プロパンガス)よりも安いといいますが、都市ガス料金の平均額は、1カ月いくらなのでしょうか?年間平均は?自分のガス代と比べて高い?など、平均額を知って比較をしてみましょう。また、ガス代の節約方法も紹介します。

節約額

ガスは普段から給湯・コンロ・暖房器具など、さまざまな用途で使いますよね。毎日使うガスだけど、「都市ガスはプロパンガスと比べて高い?安い?」「ガス代ってどうやって計算されているの?」「ほかの家庭と比べてうちのガス代は高い?」など、知らないことって多いですよね。

この記事では都市ガスを使っている方に向けて、都市ガスの基本料金や基準単位料金、一般家庭の都市ガスの平均額など、ガス料金に関する疑問におこたえします。また、すぐに実践できるガス代の節約方法も紹介します。

更新日
2024年11月11日

都市ガスはプロパンガスに比べると安い

都市ガスとプロパンガスは、同じガスでもいくつか異なる点があります。原料の面では主にプロパンガスは液化石油ガス(LPG)、都市ガスは液化天然ガス(LNG)を原料としています。またその供給エリアもプロパンガスが全国に対応しているのに対し、都市ガスは各地域の都市部に限られます。

特に料金面では大きな違いがあり、都市ガスの料金は、プロパンガスよりも安いといわれています。

都市ガスがプロパンガスより安い理由

なぜ都市ガスはプロパンガスより安いのでしょうか?主な理由を2つ紹介します。

理由1:都市ガスは配送コストがかからないため

都市ガスは、道路の下に埋設されたガス導管を通して自動的に供給されます。一方プロパンガスは、ガスの入ったガスボンベを元売業者や小売業者が配送します。

都市ガス用のガス導管の設置は初期費用がかかりますが、その後の運用コストがあまりかからないのに対して、プロパンガスは事業者が定期的に各家庭にガスボンベを届ける必要があります。プロパンガスの料金には配送コストが含まれるため、都市ガスよりも高くなる傾向があります。

理由2:都市ガスは消費者に料金が比較されやすく、競争が働く

かつて都市ガスは公共料金で、独占販売や過度な価格競争などを防ぐため、料金が規制されていました(総括原価方式)。しかし2017年4月からのガス小売全面自由化以降は、総括原価方式による料金認可制が廃止となりました。各都市ガス会社が自由に料金を設定できるので、さまざまな料金設定のガス料金プランが登場して、消費者がガス会社・ガス料金プランを自由に選べるようになっています。

また都市ガス用のガス導管が敷設されている地域は、人が集中する各地域の都市部などが多く、顧客獲得のためにガス会社の競争原理が働きます。ガス小売全面自由化と共に、お得な料金設定のプランを提供するガス会社が現れ始めたのも、都市ガスがプロパンガスよりも安い理由のひとつです。

都市ガスの平均料金は1カ月いくら?

東京ガスによると、一般家庭での平均都市ガス使用量は1カ月あたり30㎥です。

ガス使用量30㎥/月の場合で東京ガス「一般契約(東京地区等)」を参考に計算すると、都市ガスの平均額は1カ月あたり4969.8円です。
参照:一般家庭での平均使用量が、知りたい。|ご家庭のお客さま向けFAQ|東京ガス

1カ月あたりの都市ガスのガス代(ガス使用量30㎥/月の場合)

基本料金1,056円/月 + 基準単位料金130.46円/㎥×30㎥=4969.8円/月
東京ガス「一般契約料金(東京地区等)」B表24年10月時点のガス料金で計算。

【補足】ガス料金の「基本料金」と「基準単位料金」について

1カ月の都市ガス代は、毎月のガスの使用量に応じて基本料金従量料金を使って計算されます。
出典:原料費調整制度|東京ガス

それぞれの料金については、以下の通りです。

基本料金
都市ガスの使用量ごとに基本料金が異なり、使用量が多くなるほど高く設定されています。使用量が0㎥でも必ずかかる固定料金です。
従量料金
都市ガスの使用量あたりにかかる料金で、単位料金を使って計算されます。単位料金は「基準単位料金±原料費調整による調整額」で求められます。
基準単位料金
都市ガスの使用量あたりにかかる料金で、単位料金を計算するときの基準となります。都市ガス会社ごとにあらかじめ設定されています。
原料費調整による調整額
都市ガスの原料費は常に変動しているため、変動分に応じて毎月の料金が調整されています。調整される金額は毎月異なり、都市ガス会社のホームページで確認できます。

都市ガス料金に含まれる基本料金と従量料金は、毎月のガスの使用量ごとに異なります。また、従量料金は使用量に関わらず、原料費調整による調整額によって毎月変動します。

都市ガス料金の内訳を詳しく知りたいときは、契約している都市ガス会社のホームページで各料金の金額を確認しましょう。

都市ガスのガス代を安くするための節約術

ご家庭でガスをよく使う場所は、お風呂や台所です。お風呂やシャワーの使い方、調理時のガスコンロの使い方や食器洗い時のちょっとした工夫で、ガス代は節約できます。
すぐにできる節約方法を紹介するので、ぜひ実践してみてくださいね。

お風呂の追い焚き回数を1回少なくする(年間約6,190円の節約)

お風呂の追い焚きはできるだけしないように、浴槽にフタをしたり保温シートをしたりして保温するなど、お湯が冷めにくくなる工夫をしましょう。また家族が多いご家庭は、お湯が冷めないうちにできるだけ間隔をあけずに入るようにするのもおススメです。

資源エネルギー庁によると、追い焚き回数を1日1回少なくすると年間でガス38.20㎥の省エネ、約6,190円のガス代が節約できます。2時間放置により4.5℃低下した200リットルの湯を、1日1回追い焚きする場合。

なお給湯器付のふろがまの場合は、浴槽に水をためてから沸かすよりも、お湯をためるほうが省エネになります。

参照:風呂給湯器|家庭向け省エネ関連情報|資源エネルギー庁

シャワーを出す時間を1日1分短くする(年間約2,070円の節約)

シャワーのほうがお風呂をためるよりも、ガス代が安いと思っている人は多いでしょう。実はシャワーを17分以上するならお風呂のほうがガス代が安く済む場合があるんです。

シャワー約17分=お風呂約1回分
シャワーをする
約12リットル/分×17分=約204リットル
お風呂をためる
浴槽1杯=約200リットル

資源エネルギー庁によると、1日1分シャワーを出す時間を短縮するだけで年間でガス12.78㎥の省エネ、約2,070円のガス代が節約できます。45℃の湯を流す時間を1分間短縮した場合。

シャワーをするときはこまめに止めながら、必要な分だけお湯を使うようにしましょう。また節水シャワーヘッドなどのアイテムも取り入れてみるのもよいですね。

参照:風呂給湯器|家庭向け省エネ関連情報|資源エネルギー庁

手軽で節約効果があるのはガス会社の切り替え!

「シャワーの使用時間を意識したりするのは面倒だし、続かなさそう……」という方におすすめの節約術が、ガス会社の切り替え。スマホのプランを変更して通信費を節約するように、ガス代もガス会社・プランを切り替えるだけで節約効果が期待できます。

一口にガスのプランと言っても、ポイントが貯まるプランや電気とガスをセットにしたお得なプランなど多くの種類があります。エネチェンジでは、さまざまなガス会社の料金プランを比較して、節約額の目安もチェックできます。

会員登録も不要で無料でご利用いただけます!診断ページで郵便番号を入力するだけなので、ぜひ一度試してみてくださいね。

 

調理時はガスの炎が鍋底からはみ出さないようにする(年間約390円の節約)

ガスコンロで調理をするときに炎が鍋底からはみ出してしまうほど強火にすると、ガスが無駄になってしまいます。

資源エネルギー庁によると、水1リットル(20℃程度)を沸騰させるときに、火力を強火から中火にして使うと年間でガス2.38㎥の省エネ、約390円のガス代が節約できます。水1リットル(20℃程度)を、1日3回沸騰させる場合。

また、調理時に落し蓋や鍋蓋をして保温をすると調理時間を短くできるので、余計なガスを使わずに済みます。

参照:ガスコンロ|家庭向け省エネ関連情報|資源エネルギー庁

電子レンジで野菜の下茹でをする(年間約3,000円の節約)

調理の下ごしらえで野菜を下茹でするときは、電子レンジを使ってみましょう。

資源エネルギー庁によると、ガスコンロを使わずに電子レンジで野菜の下茹でをすると、年間約3,000円の光熱費が節約できます。

野菜の下ごしらえをするときの光熱費(ガス・電気代)
葉菜(ほうれん草、キャベツなど)
ガス代……年間約1,350円
電子レンジ……年間約410円
根菜(ジャガイモ、里芋など)
ガス代……年間約1,540円
電子レンジ……年間約680円
果菜(ブロッコリー、カボチャなど)
ガス代……年間約1,470円
電子レンジ……年間約470円

100gの食材を1リットルの水(27℃程度)に入れ、ガスコンロを使って沸騰させて煮る場合(365日1日1回)と比較。

電子レンジで野菜を下茹でするときは、野菜をラップで包むか、耐熱容器に野菜を入れてラップをしてから温めましょう。電子レンジを使うとガス代の節約だけでなく、ガスコンロで水を沸かすのにかかる分の時間も短縮できるのはうれしいですよね。

1リットルの水を沸かす場合は、給湯器のお湯を利用すると、ガスコンロで水を沸かすよりもガス代がかからなくて済みますよ。

参照:電子レンジ|家庭向け省エネ関連情報|資源エネルギー庁

食器は食器洗い乾燥機でまとめ洗いがおススメ(年間約8,570円の節約)

食器は手洗いよりも、食器洗い乾燥機でまとめ洗いをするほうが、ガス代がおトクになります。

資源エネルギー庁によると、食器を手洗いするのと食器洗い乾燥機で洗うのとで光熱費を比較すると、食器洗い乾燥機のほうが年間約6,470円の光熱費が節約できます。

食器を洗うときの光熱費(ガス・水道代)
手洗いの場合
ガス(年間81.62㎥)+水道(年間47.45㎥)=年間約25,560円
食器洗い乾燥機の場合
電気(年間525.20kWh)+水道(年間10.80㎥)=年間約19,090円

給湯器が40℃設定で使用水量は65リットル/回(冷房期間は給湯器を使用しない)の手洗いの場合と、給水接続タイプの標準モードを利用した食器洗い乾燥機の場合とで比較(2回/日)。

また食器は洗う前にあらかじめぬるま湯につけておいたり、ヘラやボロ布で油汚れを拭き取っておいたりすると、汚れを落とすために使うお湯の量が少なくなるので更にガス代が節約できますよ。

参照:食器洗い乾燥機|家庭向け省エネ関連情報|資源エネルギー庁

食器を手洗いするときお湯の温度は低温に設定する(年間約1,430円の節約)

食器を手洗いするときは、給湯器の温度を低温に設定しましょう。

資源エネルギー庁によると、湯沸し器の設定温度を40℃から38℃にした場合、年間でガス8.80㎥の省エネ、約1,430円のガス代が節約できます。65リットルの水道水(水温20℃)を湯沸し器の設定温度で40℃から38℃にして手洗いした場合(2回/日で使用期間は冷房期間を除く253日)。

参照:ガス給湯器|家庭向け省エネ関連情報|資源エネルギー庁

都市ガス料金の平均まとめ

都市ガス料金の平均やガス代の節約方法などを紹介しました。都市ガスの料金は、毎月のガスの使用量に応じて、基本料金と従量料金を使って計算します。1カ月あたりの使用量が30㎥の場合、都市ガスの平均額は7,035円90銭です。ご家庭のガス代と比べていかがでしたか?

またガス代の節約方法として、お風呂や台所でのガスの使い方を紹介しました。お風呂の追い焚き回数を減らす、シャワーの時間を短くする、電子レンジで野菜の下茹でをする、食器を洗うときは低温で洗うなど、ガスの使い方を少し工夫をすればガス代が節約できます。

紹介した節約方法だけでなくガス会社・ガス料金プランを切り替えるだけで、更に効果的にガス代が節約できる場合があります!エネチェンジガス料金比較では、最適なプランを探せます。切り替えを検討するときには、ぜひ活用してみてくださいね。

 

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