ガス代が高い理由は?適正価格と効果的な節約方法をあわせて紹介!
この記事の目次
ガス代の請求書を何気なくみてみたら、請求額が一桁多くて驚いた経験はありませんか?なぜうちはこんなにガス代が高いの!?、毎月のガス代を安くする方法はないの?とお悩みの人へ、ガス代が高い原因をわかりやすく解説し、ガス代を節約するために見直すべきポイントを紹介します。
- 更新日
- 2023年10月27日
我が家のガス代は高い?1カ月のガス代の目安を説明
1カ月のガス代は以下のように求められます。
- ガス代=基本料金+従量料金(単位料金×ガス使用量(㎥))
参照:ガス一般料金|東京ガス
東京都にお住まいの一般家庭でガス使用量が40㎥/月(※)の場合、都市ガスとプロパンガス(LPガス)のガス代の目安がどのくらいになるのかを紹介します。
ご家庭のガス代が高いか安いか、この目安を判断してみてくださいね。なおご家庭で使っているガスが都市ガスかプロパンガスか不明の場合は、屋外に大きなガスボンベがあるかを確認してみましょう。ガスボンベがある場合はプロパンガス、ない場合は都市ガスです。
(※)東京ガスで算定されているガス使用量の平均は30㎥/月とされています。参照:一般家庭での平均使用量が知りたい。|東京ガス:よくあるご質問・お問い合わせ
都市ガスのガス代
東京都にお住まいで都市ガスの使用量が40㎥/月の場合、1カ月あたりの都市ガス代の目安は以下の通りです。
- 1カ月の都市ガスの料金
- 6,274.40円
東京ガスの一般契約料金(2023年2月)の基本料金・基準単位料金を参考に計算しています。
プロパンガス(LPガス)のガス代
プロパンガスの熱量は都市ガスの約2.2倍で、プロパンガスは都市ガスの半分の量で同等の効果があります。
都市ガス40㎥/月のガス代と比較するために、プロパンガスのガス使用量は約20㎥/月の場合でみてみましょう。
東京都にお住まいでプロパンガス(LPガス)の使用量が20㎥/月の場合、1カ月あたりのプロパンガス代の目安は以下の通りです。
- 1カ月のプロパンガスの料金
- 13,978円
石油情報センターの一般小売価格(2022年12月調査分)を参考に計算しています。
プロパンガス(LPガス)のガス代は都市ガスよりも高い!
ガス代がとても高い!と思ったら、ご家庭で使っているガスがプロパンガスだからかもしれません。
プロパンガスの熱量は高く都市ガスの約半分で済むため、ガス料金の単価が同額ならプロパンガスのほうがガス代が安くなるはずですよね。でも実際は、東京都にお住まいの場合で都市ガスとプロパンガスを比較すると、プロパンガスのほうが約2倍もガス代が高くなります。
都市ガスよりもプロパンガスのガス代のほうが高くなる原因のひとつは、料金制度の違いです。都市ガスは2017年の都市ガス自由化以前まで総括原価方式という方法で、法律で定められたルールにそって料金が決められていました。
一方、プロパンガスは都市ガス自由化以前から長い間自由料金で、プロパンガス会社が任意に料金を決めてきたため、ガス会社ごとの価格差が大きい傾向があります。どのガス会社と契約するかによってガス料金が異なる場合が多く、今よりも安いプロパンガス会社に切り替えると安くできる可能性があります。
プロパンガスのガス料金について、更に詳しくは以下の記事で説明しています。プロパンガス料金を解説!価格が高い理由とエリア別平均金額
ガス会社を切り替えれば、毎月のガス代が安くなる!
先にご紹介した先の都市ガスやプロパンガスの料金は、あくまでも目安です。都市ガスもプロパンガスも、ガス会社を切り替えれば今よりもガス代を節約できます。
ガス会社のガス料金プランには、例えば東京エリアの場合は東京ガスよりも安い料金設定がされているガス会社のプランや、電気やインターネットとセット契約すれば割引が適用されるプランなど、多くの種類があります。
エネチェンジガス料金比較では、ガス会社のプランをかんたんに比較でき、ご家庭のガスの使い方に見合ったプランや、そのプランに切り替えると今よりもどのくらいガス代を安くできるかの目安もすぐにわかります。気に入ったプランがあれば、そのまま申し込みもできますよ。
電気とガスはセットで申し込むとお得になるの?
電気とガスをセット契約できる料金プランも人気をあつめています。電気・ガスをセット契約すれば、割引が適用されて電気代・ガス代を節約でき、請求もひとつにまとめられるので家計管理もラクになるメリットがあります。
ただし、ご家庭の電気・ガスの使い方によっては、電気とガスを別々の会社で契約するほうが安くなる場合もあります。ご家庭にぴったりな料金プランを選んで、電気代・ガス代をじょうずに節約していきましょう。
ガス代が高いのは単価の高いガスを使っているから?
ご家庭のガス代が高いのは、ガス料金の単価の高いガスを使っているのが原因かもしれません。
ガス代を安くする方法を3つ紹介します。
【ガス代を安くする方法1】エネファームや床暖房などを設置して、都市ガスのお得なプランに変更する
都市ガスの料金プランの中には、エネファーム(※)や床暖房などを設置したご家庭のガス代が安くなるお得なプランがあります。
エネファームや床暖房を設置するとその分ガス代そのものが高くなりますが、ガスで発電するため電気代が安くすむため、家計の光熱費をトータルでみると節約できるという仕組みです。東京ガスの「エネファームで発電エコぷらん」では、「バス暖割」「床暖割」「セット割」のオプション割引が適用されると年間3%~13%のガス代が割引されます。
エネファームや床暖房などを検討している人にとっては、お得にガスを使えるチャンスです。(※)エネファームとは、都市ガスを利用して電気とお湯をつくる設備です。
エネファームのガス代やメリット・デメリットを以下の記事で詳しく説明しています。エネファームのガス代とエコキュートとの違いを解説!
【ガス代を安くする方法2】プロパンガス(LPガス)を別のプロパンガス会社に切り替える
プロパンガスの料金は自由料金でプロパンガス会社によってガス料金が異なるため、今契約しているプロパンガス会社は適正料金よりもずっと高くガスを売っている可能性があります。
プロパンガスを使っていてご家庭のガス代が高い場合は、別のプロパンガス会社に切り替えるだけでガス代を安くできる可能性があります。
石油情報センターによると、2022年12月時点の全国のプロパンガスの平均額は毎月のガス使用量が5㎥の場合5,427円/月、10㎥の場合8,863円/月です。
平均額よりも大幅にガス代が高い場合は、プロパンガス料金消費者協会やプロパンガス消費者生活センターなどに相談してみましょう。プロパンガスに関する相談が無料でできたり、適正価格でプロパンガスを販売している優良ガス会社を紹介してくれたりしますよ。
【ガス代を安くする方法3】プロパンガス(LPガス)を都市ガスに切り替える
プロパンガスを都市ガスに切り替える場合は工事が必要で、標準的な木造一戸建住宅を新築する場合で約15万円かかってしまう場合があります。
ただし、プロパンガスは都市ガスに比べて平均約2.2倍ガス代が高いので、長い目で見たら都市ガスに切り替えるのは有効なガス代の節約方法ですね。
ガス会社・ガス料金プランを切り替えてガス代を節約!
今契約しているガス料金プランよりもガス料金が安く設定されているガス会社に切り替えるだけで、都市ガスもプロパンガスも節約できます。
またガス会社のガス料金プランには、電気やインターネットとセット契約すると割引される、エネファームや床暖房などを設置設備によって割引されるなど、多くの種類があります。
エネチェンジガス料金比較では、ガス会社のプランをかんたんに比較でき、ご家庭のガスの使い方に見合ったプランや、そのプランに切り替えると、今よりもどのくらいガス代を安くできるかの目安もすぐにわかります。気に入ったプランがあれば、そのまま申し込みもできますよ。
ガス代が高い?お風呂と台所のガスの使い方を工夫して、年間約19,550円以上のガス代を節約!
ご家庭のガスのほとんどはお風呂とキッチンで使われています。この2カ所で無駄なくガスを使えば、効率的にガス代が節約できますよ!
それではガス使用量を減らす節約方法を紹介します。
お風呂のガス代が高い!今すぐできる節約方法で年間約8,260円以上のガス代削減
お風呂とシャワーはどちらのほうがガス代を節約できるのでしょうか?お風呂のガス代を効果的に節約する方法は以下の通りです。
- 追い焚き回数を1回少なくして年間約6,190円節約
- シャワーを出す時間を1日1分短くして年間約2,070円節約
- 一人暮らしならシャワー、人数が多い場合はお湯を張ったほうがお得になる
- 湯の温度は無駄に上げすぎない、適温でお湯張りをする
- お湯が溜まったら自動的に止められるアイテムを使う(自動お湯張り機能がない場合)
- 節水シャワーヘッドを使用する
キッチンのガス代が高い!今すぐできる節約方法で年間約11,290円以上のガス代削減
毎日使うキッチンのガス代って気になりますよね。キッチンのガス代を節約する具体的な方法は以下の通りです。
- 食器洗い乾燥機でまとめ洗いをして年間約6,470円節約
- 野菜の下茹ではレンジを活用して年間約3,000円節約
- 食器を洗う時はお湯の温度を低温に設定して年間約1,430円節約
- 炎は中火にして年間約390円のガス代を節約
- 蓋や落し蓋を利用する
- ひとつの鍋で同時に調理したり、ゆで汁を利用してもう一品ゆでたりするなど工夫する
- 小さい鍋よりも大きめの鍋を使う
- 鍋底の水滴は拭き取ってから火にかける
- 煮るより蒸す、蒸すより炒める
- 冷凍ものは冷蔵庫解凍しておく
- 水は常温で保存する
- 揚げものは家でやらない
- 電気ケトルを使う
- 卓上IHヒーターを使う
- 溜め洗い(つけおき洗い)をする
- 圧力鍋や保温鍋を利用する
- 余熱を利用する
- 中華鍋を使う
- 炊飯器を利用する
- 石油ストーブを料理に利用する、こまめな掃除も忘れずに
- 料理は作り置きする
- ガスのバーナー部分の穴を掃除する
- ペットボトルを黒く塗り、日のあたる所においておく
ガス代の節約方法ついて、くわしくはこちらの記事で解説しています。
ガス代が高いとお悩みならガス料金プランを見直してみましょう
プロパンガスの熱量は都市ガスの約2.2倍ですが、プロパンガスのほうがガス代が高いため、毎月のガス代はプロパンガスのほうが高くなります。
目安額を年間に換算すると、都市ガスでガス使用量が40㎥/月の場合約75,292.8円、プロパンガスで20㎥/月の場合約167,736円です。
ガス代を安くしたいなら、今よりもガス料金の単価が安いプランに切り替えるのがおすすめです。今までと同じようにガスを使っていても、ガス代を節約できます。またプロパンガスを使っている場合は、都市ガスへの切り替えを検討してみるのもよいでしょう。
ガス代が高い!と思ったその時が、節約方法を試すチャンスです!毎日のガスの使い方を少し工夫するだけで、ガス代は節約できます。ご家庭に合った節約方法を試してみましょう。
ガス代の節約のために、ガス会社を見直そう!
2017年4月のガス自由化で、ガスも電気と同じように自由に選べるようになりました。電気もガスも、自分に見合った料金プランを選んで節約できるんです!
ガス料金プランをまだ一度も見直したことがない人は、今回紹介したガスの節約方法を試すとともに、自分にぴったりなガス会社のプランを選んで、ガス代を無駄なくかしこく節約していきましょう。
- さぁ、アナタもガス会社選びをはじめませんか?
自分の生活スタイルに見合ったガス料金プランを選ぶだけで、ガス代を安くできる可能性があります。もちろん、無料でご利用いただけます。さっそく、アナタにぴったりなガス会社のプランを探してみよう!
電力会社の切り替えはエネチェンジ電力比較を引き続きご活用ください。