一人暮らしのガス代の平均金額とガス代節約術を解説
この記事の目次
「一人暮らしなのにガス代が高い……こんなに払っているのって私だけ?」「ほかの人は毎月いくらガス代を払っているの?」。全体の生活費に対して、ガス代の割合が多くなると、気になってしまいますよね。そこで、一人暮らしのガス代平均額からガス代の節約術まで徹底解説します。
- 更新日
- 2023年12月22日
一人暮らしのガス代の平均額は3,181円
総務省統計局の調べによると、全国の一人暮らしのガス代平均額は1カ月3,181円(2022年10月~2023年9月)。更に次の章ではエリア別に時季ごとのガス代平均額を紹介していきます。
エリア | ガス代平均額(2022年10月〜2023年9月) |
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北海道・東北地方 | 2942円/月 |
関東地方 | 3098円/月 |
北陸・東海地方 | 3229円/月 |
近畿地方 | 3461円/月 |
中国・四国地方 | 3134円/月 |
九州・沖縄地方 | 3224円/月 |
出典:家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表|政府統計の総合窓口
ただし、ガスは「都市ガス」「プロパンガス」の2つがあり、ます。例えば、東京でガス10㎥を使用した場合、都市ガスとプロパンガスでは以下の価格差があります。
- 都市ガスを10㎥使用した場合、2,334.7円
- プロパンガスを10㎥使用した場合、8,394円
都市ガスは東京ガスの「一般契約料金(2023年12月)」を、プロパンガスは石油情報センター「一般小売価格LP(プロパン)ガス速報(毎月調査)2023年11月30日」を参照して計算しています。
エリア別に一人暮らしの平均のガス代平均額を紹介
ここでは一人暮らしでかかるガス代の平均額を、エリア別にまとめました。
エリア別!一人暮らしの平均的なガス代
冬の間は暖房器具だけでなく給湯にガスを使用することも多くなるため、1~3月にかけてのガス代平均額は全国的にやや高めになります。あなたが毎月支払っているガス代と見比べてみてくださいね。
時期 | ガス代平均額 |
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2022年10月~12月 | 3233円/月 |
2023年1月~3月 | 3745円/月 |
2023年4月~6月 | 2920円/月 |
2023年7月~9月 | 1871円/月 |
時期 | ガス代平均額 |
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2022年10月~12月 | 2621円/月 |
2023年1月~3月 | 4423円/月 |
2023年4月~6月 | 3259円/月 |
2023年7月~9月 | 2090円/月 |
時期 | ガス代平均額 |
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2022年10月~12月 | 2637円/月 |
2023年1月~3月 | 4462円/月 |
2023年4月~6月 | 3234円/月 |
2023年7月~9月 | 2282円/月 |
時期 | ガス代平均額 |
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2022年10月~12月 | 3146円/月 |
2023年1月~3月 | 5110円/月 |
2023年4月~6月 | 3417円/月 |
2023年7月~9月 | 2169円/月 |
時期 | ガス代平均額 |
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2022年10月~12月 | 2319円/月 |
2023年1月~3月 | 4335円/月 |
2023年4月~6月 | 3533円/月 |
2023年7月~9月 | 2348円/月 |
時期 | ガス代平均額 |
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2022年10月~12月 | 2852円/月 |
2023年1月~3月 | 4630円/月 |
2023年4月~6月 | 3256円/月 |
2023年7月~9月 | 2158円/月 |
出典:家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表|政府統計の総合窓口
ガス代の節約はガス会社の切り替えが効果的!
「平均額よりもガス代が高かった!もっとおさえなきゃ……」という方におすすめなのが、ガス会社の見直し。スマホの料金プランを替えるように、自分にぴったりのガス会社・料金プランに切り替えれば、今よりもガス代が安くなる場合があります!
ガスの料金プランと一口に言っても、インターネットとセットで申し込めば毎月のガス代が割引になるプランや、ガス料金の支払いでお得なポイントが付与されるプランなど種類もさまざま。
エネチェンジでは、自分にぴったりのガス会社を比較でき、いくら節約できるのか目安もすぐわかります。気に入ったプランがあれば、そのまま申し込みもできますよ。
電気とガスはセットで申し込むとお得になるの?
最近では同じ会社の電気とガスをセットで申し込むとお得になるプランも増えています。テレビCMなどを通じてご存知の方も少なくないでしょう。
セットで申し込むと、セット割が適用されて毎月の電気・ガス代が安くなるだけでなく、請求が一括になって支払いがわかりやすくなるメリットが得られます。ただし、割安な電気料金プランとガス料金プランをそれぞれ選んで契約するほうが安くなる場合もあるため、必ずしもセットプランがお得とは言い切れません。
プロパンガス(LPガス)は都市ガスよりも料金が高くなる傾向がある
ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があります。実はこの2つには大きな違いがあります。実はプロパンガスのほうがガス代が高くなる傾向にあります。
都市ガス
都市ガスの主な原料は、天然ガスや海外から輸入される液化天然ガス(LNG)で、ガス導管を通じて各家庭に供給されます。
都市ガスを使うには、都市ガス事業者(一般ガス導管事業者)や地方公共団体が運営する公営ガス事業者と契約をします。
全国に都市ガス事業者は約200事業者あり、公営ガス事業者は18事業者あります。なお都市ガス事業者は、日本ガス協会のホームページで検索できます。
参照:都市ガス事業の現状2022-2023
プロパンガス(LPガス)
プロパンガスの主な原料は、海外から輸入される液化石油ガス(LPG)で、LPガスが入ったボンベを事業者が配送し各家庭に供給されます。
プロパンガスを使うには、住んでいる地域の(全国に2万社以上ある)ガス会社の中から選びます。都市ガスのインフラが整っていない郊外や、地方都市などで多く使われています。
1㎥あたりのエネルギー量が都市ガスの約2.2倍あり、火力が強いため、料理店などではプロパンガスが好まれる傾向にあります。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の見分け方
使っているガスが、都市ガスとプロパンガスのどちらなのかは、家の外にガスボンベがあるかないかで確認できます。
- ガスボンベがない
- 都市ガス
- ガスボンベがある
- プロパンガス
プロパンガス(LPガス)は、都市ガスよりもガス代が高い
都市ガスに比べ、プロパンガスの料金は高いといわれています。
都市ガスの料金は自由化前までは、法律で定められたルールにそって総括原価方式という方法で料金が決められていました。安定したガスの供給に必要な費用に、適切な利益を上乗せした金額で料金が設定され、値上げには経済産業大臣の認可を受ける必要がありました。
2017年4月のガス小売全面自由化以降、総括原価方式による料金認可制は廃止となりますが、消費者保護のため競争が十分に進展するまでの間は自由化前までの料金メニューも提供されています。
一方で、プロパンガスの料金は都市ガスのような規制がありませんでした。事業者が自由に料金を設定して値上げも行え、契約によって価格差があります。また料金体系が公表されていない場合も多く、価格競争が起こりにくいことも、プロパンガスの料金が高い理由のひとつなんです。きちんと確認しないと、気づかないうちに高い金額で契約してしまっている場合もあるようです。
プロパンガスのガス代が高いことについて、更にくわしくは以下の記事で紹介しています。
【独自調査】プロパンガス(LPガス)料金が高い!適正価格は?利用者の検針票を大調査ガス代が高い理由は?適正価格と効果的な節約方法をあわせて紹介!
賃貸物件でプロパンガス(LPガス)なら、契約内容を確認しよう
賃貸物件のプロパンガス料金は、賃貸人とガス会社の契約で決められていますが、物件の給湯器やエアコンなどの設置費用をガス会社が負担している場合、その分賃借人(入居者)が支払うガス料金が高く設定されている場合があるんです。
このような場合、プロパンガス会社は契約者へその旨を、書面により通知し明確化することが義務付けられています。
賃貸物件でプロパンガス(LPガス)を契約中の人で、ガス代が高いなら、一度管理会社などを通じて、賃貸人にガス契約の内容を確認してみるのもよいでしょう。また、これから一人暮らしを始めるために賃貸物件を探している人は、契約前にガスの契約状況をあらかじめ確認しておくとよいですね。
参照:液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則|e-Gov法令検索
ガス代の高いプロパンガスしか選べない場合がある
都市ガスに比べプロパンガスのガス代は高いので、できれば都市ガスを利用したいと思われるかもしれません。ただどんな地域でも、都市ガスが使えるわけではありません。その理由のひとつとして、都市ガスのインフラが整っていないということがあります。
都市ガスは、地下のガス導管を通じて各家庭供給されるので、ガス導管が通っていないエリアでは、プロパンガスを使わざるを得ないんです。
参照:東京ガスの都市ガス供給エリア|東京ガス
今すぐ実践できる、効果的なガス代節約術を大公開!
都市ガスに比べると、プロパンガスの方がガス代が高いということがわかりました。でもガスの種類に関係なく、少しでもガスをおトクに使いたいですよね。
今すぐに始められる、ガス代の節約方法を紹介します。
お風呂のガス代節約方法
まずは、お風呂のガス代節約方法を見ていきましょう。
- 追い焚き回数を1回少なくする
- シャワーを出す時間を1日1分短くするよう心掛ける
- 一人暮らしならシャワー、人数が多い場合はお湯を張ったほうがお得になる
- お湯の温度は無駄に上げすぎず、適温でお湯張りをする
- お湯が溜まったら自動的に止められるアイテムを活用する(自動お湯張り機能がない場合)
- 節水シャワーヘッドを活用する
お湯を効率よく使う工夫をするだけで、お風呂のガス代は節約できるんですよ。
キッチンのガス代節約方法
次に、キッチンのガス代節約方法を紹介します。
- 食器を洗うときは、食器洗い乾燥機でまとめ洗いをする
- 野菜の下茹ではレンジを活用する
- 食器を手洗いするときはお湯の温度を低温に設定する
- 炎は強火ではなく、中火で調理する
- 蓋や落し蓋を利用する
- ひとつの鍋で同時に調理したり、ゆで汁を利用してもう一品るなど工夫するう
- 小さい鍋よりも大きめの鍋を使う
- 鍋底の水滴は拭き取ってから火にかける
- 煮るより蒸す、蒸すより炒める
- 冷凍物は冷蔵庫解凍しておく
- 調理に使うペットボトル水は常温で保存する
- 揚げ物は家でやらない
- お湯をつくるときは、電気ケトルを使って必要な分だけ沸かす
- 卓上IHヒーターを使う
- 溜め洗い(つけおき洗い)をする
- 圧力鍋や保温鍋を使って時短調理する
- 余熱を利用する
- 中華鍋を使う
- 炊飯器を利用する(「炊飯器レシピ」を活用する)
- 石油ストーブを料理に利用する、こまめな掃除も忘れずに
- 料理は作り置きする
- ガスのバーナー部分の穴を掃除する
- ペットボトルを黒く塗り、日のあたる所に置いておく(お風呂掃除などに活用できる)
調理方法や料理・食材の保存方法などを工夫して、キッチンのガス代をじょうずに節約しましょう。
ガス代の節約について、更に詳しくは以下の記事を御覧ください
一人暮らしのガス代は、ガスの種類と使い方の工夫で節約できる!
一人暮らしの平均のガス代と、節約方法を紹介しました。都市ガスよりもプロパンガスの方が、ガス代が高いということがわかりましたね。
毎日のガスの使い方を工夫すれば、ガスを無駄なく使用できます。またガス会社を切り替えることで、更にガス代が節約できます!
でもさまざまガス会社・ガス料金プランがある中で、自分に合うガス料金プランを選ぶのって大変ですよね。そんな時は、エネチェンジのガス料金比較をご利用ください。あなたに最適なガス会社探しをお手伝いいたします。
自分にぴったりなガス会社のプランを選んで、ガス代を節約しませんか?
- ガス代の節約のために、ガス会社を見直そう!
ガス自由化で、ガス会社が自由に選べるようになりました。自分の生活スタイルに見合った都市ガス会社のガス料金プランを選ぶだけで、今よりもガス代を安くできます。もちろん、無料で利用いただけます。
都市ガス会社、プロパンガス会社を見直す際は、ぜひ利用してみてくださいね。
電力会社切り替えはエネチェンジ電力比較を引き続きご活用ください。