新電力はやばい?電気代が高いと噂になる理由・おすすめ電力会社を厳選
「新電力が撤退するニュースを見たけど、我が家が契約している会社は平気?やばい?」「新電力の電気代が高いって本当?」「今契約するなら、どの新電力が安心なの?」
新電力の撤退や倒産などのニュースをテレビやネットなどで聞くと、心配になりますよね。そんな心配を少しでも解消すべく、「新電力はやばい」と噂されている理由を解説しましょう。
これから新電力を契約するかどうか悩んでいる方、すでに契約中で今後が心配な方はチェックしてみてくださいね。
- 更新日
- 2024年5月27日
新電力がやばいと噂されている理由
ここでは、「新電力がやばい」と噂されている理由を解説します。
やばいと噂される理由1)撤退・倒産する新電力が目立つため
近年、撤退や倒産をする新電力が目立っていることは、「やばい」と噂される理由のひとつとして挙げられます。2021年4月までに小売電気事業者として登録されている新電力706社のうち、契約停止・電力小売事業からの撤退・廃業または倒産になった会社の数は、188社まで及んでいます。
- 契約停止 69社新規申し込み停止も含む
- 電力小売り事業からの撤退 87社
- 廃業・倒産 32社
出典:「新電力会社」事業撤退動向調査(2024年3月)|株式会社帝国データバンク
ここまで撤退や倒産が増えている原因は、電力調達コストが上昇しているためです。元来、新電力の多くは発電所を所有しておらず、日本卸電力取引所(JEPX)で電力を調達してきました。
しかし、2021年頃から電気を作るための原料(原油・液化天然ガスなど)自体が値上がりし、日本卸電力取引所での取引価格が高値となり、調達コストが高騰。現在はピーク時と比べると落ち着いていますが、「売れば売るほど赤字になる」という状況から脱却できなかった電力会社は、撤退・倒産を余儀なくされました。
その一方で、東京電力や関西電力など旧一般電気事業者のうち9社は、2023年第3四半期連結決算において、経常利益が過去最高となりました。
旧一般電気事業者とは北海道電力・東北電力・東京電力エナジーパートナー・中部電力ミライズ・北陸電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力をいいます。
これは、2023年6月時点で日本卸電力取引所の市場価格が落ち着いたことや、各電力会社が電気料金の改定を実施したことによって、収益性が向上し始めたことが背景にあります。なかにはこうした状況の変化によって恩恵を受けた新電力もあり、2023年3月時点で契約を停止していた新電力112社のうち、47社がサービスを再開しました。
撤退・倒産した新電力の過去事例について、以下の記事でご説明しています。
電力会社(新電力)の倒産・撤退状況を解説!対応策は?
やばいと噂される理由2)値上げをする新電力が増えているため
2021年頃に見られたような調達コストの高騰は、現在は比較的緩やかになりました。一方で2024年に入ってからは、容量拠出金や託送料金の改定に伴う料金の見直しを実施する新電力が増えています。
容量拠出金とは、電力広域的運営推進機関が、小売電気事業者や一般送配電事業者などに請求するお金のこと。これは4年後の電力供給力の確保を目的として、容量市場において発電事業者に支払われます。
2020年に第1回のオークションが行われており、2024年4月から容量拠出金の請求が開始。電力会社によっては、この負担額の転嫁によって、電気料金が値上げされています。
また託送料金とは、小売電気事業者が送配電事業者に支払うお金のことで、送配電網の使用料を指します。2024年4月から、発電事業者も託送料金を支払うことが義務付けられた影響で、小売電気事業者の負担が増加。こちらも電気料金に転嫁されていますが、エリアによっては値下げになる電力会社もあります。
なお、新電力だけでなく、旧一般電気事業者も2024年から託送料金関連の値上げを実施しています。小売電気事業者全体で値上げを実施しているので、「新電力だけが値上げをしている」という捉え方は誤解と言えるでしょう。
電力会社の値上げについて、以下の記事でご説明しています。
電気料金の値上げの現状と理由 高騰時の対策も解説
新電力の電気代が高いと噂されている理由
ここでは、「新電力は高い」と噂されている理由を解説します。
高いと噂される理由1)ライフスタイルに合った電気料金プランを選べていない
新電力は、さまざまな特徴の電気料金プランを提供しています。一人暮らし向けのプランから、使用電力量の多い家庭向け、夜間によく電気を使う方向けといったものなど、料金設定が異なります。
例えば、一人暮らしの方が、電気の使用量の多い家庭向けのプランに切り替えると、期待するほど節約効果が得られません。日中にしか電気を使わない方が、深夜帯の電気料金を割安に設定しているプランに切り替えると、逆に高くなってしまう可能性もあります。
このように、ライフスタイルにマッチしていないプランに切り替えたせいで「新電力に切り替えたけど高くなった……」と感じてしまう人も少なくありません。
マッチしていない新電力・プランに切り替えてしまう失敗は、シミュレーションを徹底的に行えば防げます。そのためには、現在契約しているプランの特徴、電気の使用状況を把握するのが大切ですよ。
電力会社・電気料金プランを選ぶならエネチェンジ電力比較がおすすめ
国内最大級の電気ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などを入力するだけで、あなたにピッタリの電力会社・電気料金プランを見つけられます。新電力選びに悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてくださいね。
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最安の電気料金プランを診断(無料)高いと噂される理由2)市場連動型プランをうまく活用できていない
「新電力が扱う市場連動型プランは高い」というイメージを持つような声がSNSで見られます。
市場連動型プランとは、電力量料金単価が日本卸電力取引所(JEPX )の市場価格と連動しているプランのこと。一部の新電力が取り扱っていて、市場価格が高くなれば単価が上がり、市場価格が安くなれば単価が下がるのが特徴です。
たしかに過去をさかのぼると、大寒波の影響などで高騰した事例もありますが、一概に「市場連動型プランだから電気代が高い」とは言い切れません。市場連動型プランには、市場価格が落ち着く時期や時間帯などで電気を使うように工夫すると、電気代を節約できるメリットもあります。そういった工夫ができる方にはおすすめのプランと言えます。
また、最近では市場価格高騰時のリスクを考慮したプランを提供する新電力も登場してきています。例えば、アストでんきの「フリープラン」は、市場に連動している電力量料金単価の上限価格が設定されているので、大きな変動による影響も少なく設計されています。さらに、月ごとに市場連動している電力量料金単価を「固定単価」に切り替えられるので、高騰しやすい夏・冬の時期のリスクも抑えられます。市場連動型プランにもいろいろな種類があるので、高いと決めつけず、特徴をしっかり把握することが大切と言えるでしょう。
市場連動型プランについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
市場連動型プランとは?どこの新電力・電力会社が扱っている?
「検討中の新電力がやばいか心配」という方はどうする?
契約を検討中の電力会社について、もし心配であれば、SNSで口コミや評判をチェックしたり、検索サイトなどから過去のニュースを調べてみることをおすすめします。ただし、ひとつの口コミやニュースだけでは、「やばい会社」とは言い切れない点には注意。
自分で調べてみても不安が拭えない場合は、契約件数などの需要実績が豊富な会社や、知名度が高い会社を選ぶのもひとつの方法です。
【心配な方必見】おすすめの新電力
株式会社エネクスライフサービス「TERASELでんき」
電気料金プランには、楽天ポイントが貯まる「TERASELでんき」などがあります。
東京ガス株式会社「東京ガス」
電気料金プランには、一般家庭向けの「基本プラン」や、環境に配慮した電気が利用できる電気料金プラン「さすてな電気」などがあります。
コスモ石油マーケティング株式会社「コスモでんき」
電気料金プランには、契約アンペア数や電気使用量に応じて電気代が割引される「コスモでんきスタンダード」などがあります。
出光興産株式会社「idemitsuでんき」
電気料金プランには、一般家庭向けの「Sプラン」や、オール電化向けの「オール電化プラン」が用意されています。電気料金プランには、ガソリンや軽油の割引特典などがつくカーオプションも付きます。
ミツウロコグリーンエネルギー株式会社「ミツウロコでんき」
一般家庭向けの「従量電灯」や、一人暮らし向けの「シングル応援プラン」などがあります。
株式会社PinT「PinTでんき」
PinTでんきでは、電気を使う量にかかわらず電力量料金が一律に設定された「PinTでんき」を提供しています。
現在エネチェンジでは、東京電力エリアの60Aのみ申し込みできます。
大阪ガス株式会社「大阪ガスの電気」
大阪ガスの電気では、大阪ガスの都市ガス契約者向けの「ベースプランA-G」や、dポイントが貯まる「スタイルプランd」、Amazonプライムの年会費がセットになった「スタイルプランP」などを提供しています。
エネチェンジでは関西電力エリア向けの一部プランのみ申し込みが可能です。
「新電力はやばい?」と心配な方は情報収集を行いましょう
「新電力自体がやばい」とは極端に言えないことがわかりましたね。新電力を選ぶ際は、電気料金プランの内容はもちろん、会社情報についても目を通したり、さまざまな視点で情報収集をするとよいでしょう。
エネチェンジでは、新電力に関する情報もまとまっているのでぜひチェックしてみてください。また本記事でおすすめの新電力を紹介しましたが、最適な電気料金プランを選ぶためには一度シミュレーションすることをおすすめします。
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