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所得税の確定申告、白色申告と青色申告の違いとは?

自営業者必読!経営の知恵袋

個人事業主の場合、確定申告を行い、所得税を計算、納付する必要があります。そこで、申告に関する知識が必要なんですが、一気に覚えるのはきついもの。でも、最低限これだけは覚えておいてほしい知識を今回はまとめました。スタートはここからです!

個人事業主の場合、所得税は確定申告を行い、計算・納付することが前提となっています。ところで確定申告では所得税の申請方法が2種類あるって知っていましたか?実はちゃんと違いがあるんです。違いを押さえれば、自分に必要なものがきっと見えてくるでしょう。それでは、スタート!

所得税の申告方法

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……何から手つければいいんだっけ?

所得税の申告には、白色申告と青色申告があります。単純に言えば、申告に使う紙の色の違いなのですが、内容もかなり違うのです。

  • 白色申告
  • 青色申告

白色申告

文字通り、白い紙の申告書を使います。一言で言ってしまえば、経費を大まかに計算し、払うべき税金を申告する方法です。

白色申告のメリット

思い立ったその日に始められます。また、簿記の知識がなくても、現金や預金の出し入れの記録(出納帳)がつけられれば大丈夫です。目安としては、おこづかい帳の仕組みがわかればOKでしょう。

白色申告のデメリット

税務上のメリットは全くありません。例えば、家族をスタッフとして雇った場合(専従者とした場合)でも、経費にできる金額には制限があります(配偶者86万円、その他50万円)。また、純損失の繰越控除、繰戻還付などの措置もありません。

白色申告が向いているのはこんな人

白色申告がどんな人に向いているのか、条件を考えてみました。こんな人なら、白色申告を考えたほうがよさそうです。

  • 一度も経理をやったことがない人
  • 年の途中から事業を始めたので、収入が少ない人
  • 副業でフリーランスをしているので、収入が少ない人
  • 税務署に行く時間がないなど、事務経理にあまり時間を割けない人
  • そもそも経費の総額が少ない人

昔だったら、厳密な記帳義務がなかったので、白色申告は手軽な方法として人気でした。しかし、近年、規則が改正され、白色申告においても簡易簿記での記帳が義務付けられました。そのため、白色申告のメリット自体が薄れているのも現状です。

青色申告

文字通り、青い紙の申告書を使います。一言でいえば、経費をきっちり計算し、払うべき税金を申告する方法です。経費をどれだけきっちり計算するか=簡易(単式)簿記と複式簿記のどちらを選択するかによって、控除額が違います。

簡易(単式)簿記と複式簿記の違い
簡易(単式)簿記
取引を1つの科目に絞って記録する方法です。

例)12月21日に電気代10,000円を現金で支払った。
→電気代10,000円を12月21日の支出欄(現金出納帳)に記入

※おこづかい帳や家計簿をイメージすればわかりやすいと思います。

複式簿記
取引を2つ以上の科目に分けて記録する方法です。

例)12月21日に電気代10,000円を現金で支払った。
→12月21日 電気代10,000円 現金10,000円

※簿記検定の試験で使う仕訳をイメージすればわかりやすいと思います。

青色申告の場合、簡易(単式)簿記と複式簿記のどちらを選択するかによって、控除できる金額が違ってきます。

簡易(単式)簿記の場合
現金出納帳、固定資産台帳などの帳簿付けを行えば、10万円の特別控除が受けられる。
複式簿記の場合
帳簿を作成し、確定申告の時に貸借対照表と損益計算書を作成すれば、65万円の特別控除が受けられる。

青色申告のメリット

税務上のメリットが大きいです。先ほど書いた特別控除のほかにも、専従者給与を全額必要経費として算入できます(青色事業専従者給与)。また、純損失が生じた場合、生じてから3年間繰り越して差し引けます。前年分所得に対する税金の還付を受けるのも可能です。

青色申告のデメリット

詳しくは後述しますが、税務署への届出が必要など、ある程度事務処理に時間を割けないと難しい部分もあります。また、65万円の控除を受けたいなら、複式簿記での記帳が必須です。簿記や経理、と聞いただけでじんましんが出るほど苦手な人は、サポートを受けないと厳しいかもしれません。

青色申告が向いているのはこんな人

以上を踏まえ、青色申告に向いているのはどんな人か考えてみました。

  • とにかく節税したい人
  • 不動産収入、株式取引などの収入がある人
  • 事務処理に時間を割ける、もしくは家族が手伝ってくれる人
  • 収入が65万円を超えている人
  • ある程度簿記の知識がある人

白色申告と青色申告を比較してみよう!

以上を踏まえて、白色申告と青色申告について比較できる表を作ってみました。

項目白色申告青色申告
届出の必要なしあり
特別控除なしあり(10万円か65万円)
記帳方法簡易(単式)簿記簡易(単式)簿記・複式簿記
作成する書類収支内訳書貸借対照表・損益計算書
専従者給与の扱い制限あり(配偶者86万円、その他50万円)制限なし(妥当と認められる範囲)
赤字処理、減価償却の特例なしあり

青色申告にチャレンジしてみよう

ladywithmegaphone20151221
みなさーん、頑張ればオトクになりますよー!

青色申告のほうが何だかんだとオトクだ、という話をしたところで、青色申告にチャレンジしてみましょう。

必要な手続き

「よし、青色申告をしよう!」と思っても、すぐにできるわけではありません。税務署に届出を行う必要があります。「青色申告の承認申請書」という書類を提出してください。新しくビジネスを始める=設立する場合、設立の日から3か月以内に提出しましょう。それ以外の場合は、青色申告を始めようとする年度が始まる前日までに提出してください。

出典:国税庁「[手続名]青色申告書の承認の申請」

「青色申告の承認申請書」の書き方は、次の通りです。
所得税の青色申告承認申請書コメント挿入

  1. 提出する税務署の名前と、実際に提出する日を書きます。当日、窓口で出す直前に確認してもらい、書くといいでしょう。
  2. 必要事項を埋めれば大丈夫です。
  3. 青色申告を開始したい年度を書きます。
  4. 自宅、または事業所(オフィス)の名称と住所を書きます。
  5. 「事業所得」に○をしてください。
  6. 「無」に丸をつけましょう。「有」の場合、青色申告自体が承認されないこともあります。
  7. 事業をスタートしたのが1月16日以降の場合、実際に事業を開始した日を書きましょう。
  8. 65万円控除を狙う場合は「複式簿記」、10万円控除の場合には「簡易簿記」に○をつけましょう。
  9. 備付帳簿に○を付けます。基本的には、現金出納帳、総勘定元帳、入金伝票、出金伝票、振替伝票に○を付ければ大丈夫です。

出典:国税庁「[手続名]所得税の青色申告承認申請手続」

また、同一生計を営む家族をスタッフとして雇う場合、青色専従者給与という制度を使えば、給料を経費にできます。ただし、これを認めてもらうには、「青色事業専従者給与に関する届出書」という書類を提出しなければいけません。経費として算入しようとする年の3月15日までに届け出ましょう。この書類の書き方も解説します。
青色専業専従者給与に関する届出書コメント挿入

  1. 初めて出す場合、「届出」に○をつけます。すでに届け出た内容を変更する場合は「変更届出」に○をつけてください。
  2. 実際に出す税務署の名前と、日付を書きましょう。出すときに窓口で書けば確実です。
  3. 必要事項を記入しましょう。
  4. 制度の適用を受けたい月を書きましょう。
  5. 初めて出す場合「定めて」に○をつけましょう。すでに届けてた内容を変更する場合は「変更することにした」に○をつけてください。
  6. 専従者にする家族に関する情報を記入します。個人番号(マイナンバー)も忘れずに!
  7. やってもらう仕事の内容を書きます。イメージとしては「事務、経理補助」など、内容がわかるものであれば大丈夫です。
  8. やってもらう仕事に関連する資格を持っていれば、それを書きます。「日商簿記検定○級」などがこれにあたります。
  9. 給与に関する事項を書きます。金額は上限額を書くことになるので、適正と認められる範囲で多めに書いておくといいでしょう。
  10. 賞与に関する事項を書きます。給与と同じく、金額は上限額を書くことになるので、適正と認められる範囲で多めに書きましょう。
  11. 昇給に関する事項を書きます。「従業員に準ずる」など内容がわかれば大丈夫です。
  12. 家族以外にアルバイトなどで従業員を雇っている場合に書きます。

出典:国税庁「[手続名]青色事業専従者給与に関する届出手続」

入ると役立つ青色申告会

さて、今までさんざん「青色申告推し」の文章を書いてきました。でも、「自力でできる自信もなければ、税理士を雇うほどのお金もない」という人もいるのではないでしょうか?そういう人に全力でオススメしたいのが、青色申告会です。

基本的には、税務署のある場所には必ずあるといってもいい社団法人です。青色申告の普及を目指して、個人事業主の人をサポートする目的で組織されています。確定申告の相談に乗ってくれるのはもちろん、普段の会計処理についても答えてくれます。

また、組織によっては、提携している弁護士による法律相談など、様々なサービスを提供している場合もあります。東京(東京青色申告会連合会)の場合、このようなサービスが受けられます。

  • 記帳、決算支援
  • 国の記帳指導
  • 研修会、説明会
  • 法律相談
  • 労働保険手続のサポート
  • 各種共済組合の案内
  • 各種エンターテイメント施設の優待 等

出典:一般社団法人東京青色申告会「会員サービス案内」

月会費がかかりますが、2,000円以下で済むことがほどんとでしょう。それだけで、質問に答えてくれるサービスだと思えば、案外安いかもしれません。青色申告会に加入したい場合、お住まい、オフィスを管轄する税務署に問い合わせてください。案内してくれるはずです。

所得税の確定申告まとめ

所得税の確定申告の方法についてご紹介しました。青色申告、がんばってチャレンジしてみましょう!

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