10畳のLDKをどう使う?広く見せたいLDKレイアウト
この記事の目次
10畳と聞くと「広くていいなあ」と感じますが、実際に家具を入れてみると「思ったより狭くて窮屈」と驚くのではないでしょうか。
また、今まで6畳や4.5畳に分かれた部屋で生活していた人が10畳を目にすると、どうレイアウトしてよいか悩んでしまうこともありますよね。10畳LDKを広く感じながら使うレイアウトを考えてみましょう。
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- 更新日
- 2019年12月16日
10畳といっても部屋のかたちによって受ける印象が違う
10畳の中には正方形に近い10畳と、細長い10畳、凹凸がある10畳などさまざまな形があります。また、どれくらいの大きさの窓があるのか、窓はいくつあるのか、窓の向こうはひらけた景色が見えるのかによっても感じる広さが変わります。
LDKにはキッチンが付いていることも多いのですが、キッチンだけ奥まっている独立したタイプなのか、それとも部屋と一体型になっているかでも冷蔵庫などの置く場所が変わってきますよね。
10畳と12畳ってそんなに変わらないのでは?
LDKの広さでよく見かけるのが12畳です。お友達の家や実家のLDKが12畳という人もいるのではないでしょうか。
「10畳と12畳ではそんなに変わらないはず」と12畳の部屋のレイアウトを参考に考えている人がいたら、ちょっと待ってください!10畳は16.53㎡、12畳は19.83㎡あります。10畳と12畳では部屋の広さは20%も違うのです。
頭で想像する以上に家具を配置したあとの残りの空間は狭く感じます。10畳には10畳用のレイアウトを考える必要があることが分かります。
参照:8畳・10畳・12畳、それぞれのインテリア | デザイン家具ドットコムの特集ページ1~15畳って何㎡?(畳・坪・㎡)の違い|仙台不動産(賃貸・売買)情報
グッバイ
10畳 pic.twitter.com/3db5Hmougg— ketty (@ketty_267) 2017年1月21日
がらんとした10畳の部屋。10畳はそれほど広くはないのです。
10畳のLDKに置けるものは?
10畳に収まる家具を選ぶ
10畳では、小型のダイニングテーブル(2人用程度の大きさ)と2人用の小型のソファであれば無理なく置くことができます。
子供がいるファミリーが使いたい4人用のダイニングセットをゆとりをもって置くことができるのは12畳以上の広さです。
参照:家具のレイアウト例 | a.flat その暮らしに、アジアの風を
部屋を広く使いたいなら、ダイニングセットかソファのどちらかを諦める
10畳の部屋にダイニングセットとソファを置くというレイアウトは無理ではありませんが、広々とした印象からは少し離れてしまいます。
部屋を広く使いたい、広々した空間が欲しい場合、ダイニングセットかソファのどちらかを諦めるという潔さも選択肢の中に含めて考えてみましょう。
10畳をできるだけ広く感じさせるアイデア
10畳の部屋を広く感じながら使うためには、家具の選び方や配置の仕方に工夫が必要です。「手持ちの家具だけでなんとかしたいのだけれど」という人でも、置く場所を工夫すれば広さを感じることができるかもしれませんよ。
ベランダやテラスで「広い」と錯覚
掃き出し窓がありベランダがテラスがついているLDKであれば、カーテンを開けてベランダやテラスを見渡せるようにすることで、ベランダやテラスの広さもLDKと同じ空間であるように感じることができます。ベランダにグリーンを置いたり、ラックを置いて雰囲気のよい置物を配置したりすれば、窓の外を眺める時間も楽しみになりますね。
ベランダがないLDKならソファが置きやすい
「リビングには腰より上の高さの窓しかない」という場合、窓を背にして壁にソファをくっつけて配置するとソファのおさまりが良く、部屋全体が広く感じられます。ソファは部屋の真ん中などに置かれることが多く、「ソファがあるな」という存在感を強く感じやすいのですが、壁にくっつけることで空間に溶け込みやすいのです。ソファに座ったまま外を眺めることはできませんが、座り心地のよい椅子に座りくつろぎたい、という人にはおすすめです。
ソファを置く場合はくっつける
私達は床がたくさん見えていると同じ空間でも「広い」と感じます。ソファも離してバラバラに置くより、くっつけて置く、壁に沿わせて置く、という配置をすると、床の見える面積が広がって広く感じられます。
鏡は部屋を広く見せる
鏡を設置すると、鏡に部屋が映って実際の空間よりも広い空間にいるような錯覚を感じます。壁に絵や写真ではなく大きめの鏡を飾るというアイデアも検討してみて下さい。
家具は背の低いものを選ぶ
本棚やチェストなど、家具は背の低いものを選ぶと圧迫感が少なくなり部屋を広く感じることができます。応用としてダイニングセットではなくローテーブルを置き、床に座るようにすると空間をより広々と感じることができます。
LDKの家具として外せない、テレビとテレビ台の大きさに注意
テレビはLDK部分に配置される家庭が多いですよね。テレビはテレビボード(テレビ台)に乗せることがほとんどですが、テレビの大きさとテレビ台の大きさは部屋の広さを感じる感覚に強く影響します。
電源が入っていない状態のテレビの画面は真っ黒です。白い壁紙の家がほとんどである日本の住宅の壁の前に、大きな黒い物体があるとそれだけで圧迫感を感じます。テレビは部屋を広く見せる鏡と逆の効果があり、部屋が狭く感じる家電なのです。
大画面で映画を見たいから大きなテレビを、と考えている人がいるかもしれませんが、電源が入っていない状態のテレビ自体が部屋を狭く感じさせるものであるということを念頭に置きましょう。逆にテレビに映像が映っていると窓の効果があり部屋が広く感じます。ちなみに10畳の広さの部屋にちょうどよいテレビのサイズは55型~60型です。
また、テレビを乗せるテレビボードは、テレビと同じ大きさ(幅)よりもテレビより大きめのほうが部屋が広く感じます。
参照:リビングのテレビ画面サイズの選び方! | テレビ ビエラ | Panasonic参照:10畳を10畳以上に使いこなすインテリア術 | デザイン家具ドットコムの特集ページ
ラグの選び方、置き方
LDK部分を、ダイニングエリアとリビングエリアにはっきり分けて使いたいと考えている人もいるでしょう。その場合は色が違うラグをそれぞれの場所に置くと、私達の脳は「別の空間である」と認識しやすくなります。
私達は暗い色よりも明るい色が多く使われている方が「広い」と感じやすくなります。また、暖色系で鮮やかな色は近くにあるように感じ、寒色系のくすんだ色味のものは離れた場所にあるように感じます。この色の感じ方を使うと、床の広い面積を覆うラグは寒色系のパステルカラーやくすんだ色味のものを選択すると広々と感じます。
例えば、白やライトグレー、ライトブルー、鮮やかすぎない黄緑色、暗すぎない色味のモスグリーンなどです。また、柄があるラグを使いたい場合は、大きな柄よりも小さな柄のものを選ぶ方が、広く見せるためにはおすすめです。
参照:部屋を広く見せるインテリアテクニック
10畳のLDKのレイアウト、欲張らないことが大切
10畳のLDKは想像するよりも広くはない、というのが現実です。2人用のダイニングセットと小振りのソファなら置くことができますが、家具が多い家庭や大きな家具がある家庭はソファかダイニングセットのどちらかを諦めたほうが部屋を広々と使うことができます。
部屋を広く見せるためには、鏡を置く、明るく淡い色のラグを敷くなどさまざまなアイデアがあります。また、多くの家庭のLDKに設置されるテレビとテレビ台は、大きめのテレビ台を選ぶことで部屋が広く感じます。レイアウトを工夫をして、居心地のよいLDKを造りましょう。
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