子どもと高齢者を守る!エアコンで熱中症を予防する節電ポイント
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夏は、熱中症に注意が必要です。特に、子どもや高齢者は熱中症にかかりやすいので、外にいるときだけでなく、家にいるときもエアコンの温度調整など、家族やまわりの人が気にかけてあげることが大切です。
子どもや高齢者は熱中症にかかりやすい
私たち人間の体には、気温の変化に対して体温を37℃前後に保つ調節機能がついていますが、夏の高温にさらされて体温調節機能が追い付かなくなり、体温が異常に上昇してしまうのが熱中症です。
なかでも、体温調節能力がまだ十分に発達していない子どもと、の行動性・自律性の体温調節の鈍化により体に熱がたまりやすくなる高齢者は熱中症にかかりやすいため、注意が必要です。
熱中症は屋内での発生リスクが高い!
東京消防庁によると、熱中症で救急搬送された人のうち、発生場所は住宅等居住場所が全体の37.5%と最も多いのだそう。熱中症は屋外で発症するイメージが高いですが、一番多く発症しているのは室内で、子どもや高齢者の多くが屋内で熱中症を発症しています。
熱中症を防止するために、エアコンを使いましょう
熱中症を予防するために、エアコンを使い快適な室温を保つことが大事です。子どもや高齢者には、周りの人が注意をして室内環境を整えてあげましょう。
特に高齢者は、夏季の居室で若年者より室温が2℃ほど高く(31-32℃)、相対湿度が約5%高い高温多湿の環境(就寝時を除く)で生活していることが報告されています。これは高齢者の冷房使用時間が短く、使用する際でも設定温度が高いことに起因しているのだそうです。
高齢者はエアコンによる体の冷えを嫌がったり、節電意識があるためエアコンを使わないという声もありますが、老化に伴い皮膚の温度センサーの感度が鈍くなり、暑さを感知しにくくなるのも一因とのこと。
室内環境を整えるために、部屋に「温湿度計」を置き、周囲の方も協力して室内温度をこまめにチェックし、暑い日には冷房を積極的に使用しましょう。
熱中症を防ぐための効果的なエアコンの使い方
熱中症を防ぐための正しいエアコンの使い方や、効率的なエアコンの使い方を知っておきましょう。正しい使い方をすることで、エアコンの節電にもつながります◎
室温は28℃を目安に、適切な温度となるようにしましょう。
環境省が目安としている室温の目安は28℃なので、設定温度をずっと28℃にしている方もいるでしょう。しかし、冷房の設定温度を28℃にしても、室内が必ずしも28℃になるとは限りません。
環境省は、冷房時の外気温や湿度、「西日が入る」等の立地や空調施設の種類等の建物の状況、室内にいる方の体調等を考慮しながら、無理のない範囲で冷やし過ぎない室温管理の取組を、と呼びかけています。暑いと感じたら設定温度を下げるなど、その時に適切な温度となるように管理していきましょう。
エアコンを使う部屋の環境を整えましょう
窓からの直射日光も室温や体温を上昇させ、熱中症を引き起こします。エアコンを使う部屋の窓は、カーテンやすだれ、ブラインドなどで日差しを防ぎましょう。
扇風機やサーキュレーターをエアコンと一緒に使いましょう
エアコンを運転している時は、扇風機やサーキュレーターを使い空気を循環させることでエアコンの働きを助けます。また、同じ設定温度でもより涼しく感じることができます。
冷房時、冷たい風は下のほうに溜まるので、エアコンの風向きは水平に設定します。エアコンから出た冷たい風はゆっくりと下のほうに降りてきてやがて足元に溜まるので、サーキュレーターや扇風機を天井に向けて回し、空気を循環させます。空気を循環させることで涼しさのムラをなくし、体感温度が下がり、快適に過ごすことができます。
- エアコンの風向き
- 水平に設定
- サーキュレーター・扇風機
- 天井に向けてまわす
エアコンフィルターや室外機のお手入れで冷房効率を良くしましょう
エアコンのフィルターにホコリが溜まっていたり、室外機周りに草が生えていたりすると、エアコンの効率が悪くなってしまいます。フィルター掃除は2週間に1度を目安に行い、室外機周りに草や物がおいてある場合は取り除き風通しを良くしましょう。
エアコンを上手につかい、子どもや高齢者の熱中症を予防しましょう
熱中症により、毎年多くの人が病院に運ばれたり、命を落としています。たかが夏の暑さと油断せず、エアコンを使って室内温度を調整し、しっかりと熱中症予防をしてくださいね。子どもや高齢者は、周りの人が注意して環境を整えてあげましょう。