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ねこでエコ!?昔ながらの「ねこ半纏」が機能的なワケ

毎日の暮らし

背中を温めるだけで、保温だけでなく驚きの効果が!軽くて暖かくて健康的!暖房費の節約は機能的な衣服を選ぶことから始めましょう。家計の長野県木曽地方で昔から受け継がれている「ねこ半纏」のすごさに迫ります!

ねこはねこでも「ニャー」と鳴くネコでも、最近流行りの「ニャン」のつく妖怪キャラでもありません。「ねこ半纏」は雪深い信州、長野県南木曽町に伝わる伝統的な部屋着。「ねこ」とも呼ばれる、保温効果が高い機能服なのです。軽くて暖かいと見直されて、静かなブームが巻き起こっている「ねこ半纏」の魅力をご紹介しましょう。

寒い時には自分の服を見直しましょう

暖房の節約方法は数々ありますが、一番簡単な節約方法は、服を重ねて寒さを防ぐこと。でも、重ね着をすれば動きにくくなるというデメリットもあるので、私たち現代人はついつい電気や石油に頼ってしまいがちですね。電気などの便利な文明がなかったころからの生活の必需品であった、「衣類」にはどんな役割があるのでしょうか

衣類の果たす役割

「衣類」とは私たちが身に着ける物の総称。綿やポリエステルなどのさまざまな素材、肌着やドレスなどの様々な用途、民族服や宗教上の服など、さまざまなバリエーションがありますね。最近ではファッション、「装い」の意味合いが強い衣類ですが、そもそも衣類とは、私たち人間が進化によって失った体毛の代わりを果たす役割を担ってきました。

衣類の役割とは・・・
  • 体温調節のため、寒さを防ぐ
  • 汗を吸収したり発散したり、体温を一定に保つ
  • 突起や破片から皮膚を守り、怪我を防止する
  • 身体の一部を隠しし、ファッションセンスをアピールする
  • 身体を汚れから守るため
  • 宗教的な役割や階級、所属する団体等をアピールする

最近の機能服のあれこれ

衣類の役割の中で最も重要なのは、体温の調節。私たちはこれまでセーターや半纏などの寒さを防ぐ、温かい防寒着を大切に活用してきましたが、これらの衣服は重く、動きにくいというのが難点。そこで、最近ではこれらのデメリットを解消する、新素材繊維をつかった「機能服」が次々と発表されています。

こんなにすごい!最近の機能服
  • ポリマー間の架橋反応で構造を安定化させた形状記憶繊維を使ったシワを防ぐ衣類
  • ヒートテックに代表される、汗などの水分を吸収して発熱する吸湿発熱繊維をつかった衣類
  • 吸湿性の良い繊維の編み方を工夫することで冷感効果を持たせた衣類
  •     

  • グラフト重合法を用いて、繊維に消臭機能をもたせた衣類

こういった機能服は、半纏や刺し子などの伝統的な衣類の良さを見直し、研究することで生み出されているのです。

話題の「ねこ半纏」の魅力に迫る

長引く不況や消費税の増税の影響で、時代はいまやエコ・節約ブーム。暖房の温度を下げて湯たんぽを活用したり、冬の部屋着も見直されて、「着る毛布」なんてものも流行りましたね。

「着る毛布」は暖かいけれど、動きにくくて・・・

「機能服」ほどお値段がかからず、「着る毛布」で感じる悩みも全く無し!「ねこ半纏」の素晴らしさをご紹介しましょう。

「ねこ半纏」は長野県の南木曽町生まれ

「ねこ半纏」が生まれたのは、信州は長野県の南西部に位置する南木曽町。伝統的な建造物群が歴史旅情豊かな風景をかもしだしている「妻籠宿」としても有名です。この町はなんと面積の約94%が森林で、冬は寒さに閉ざされる厳しい土地。農業ができない冬の間に働き者の女性たちが「ろくろ細工」や「桧笠」などの伝統工芸品をつくって家計を助けたのですが、そんな女性たちを寒さから守り、働きやすいよう配慮された「ねこ」が生み出されていったのです。

南木曽町ではは「なぎそねこ」のブランドで手作り「ねこ半纏」の販売をしていますので、興味のある方は南木曽町観光協会のホームページをチェックしてみてくださいね。

「ねこ半纏」の名前の由来

いまでは南木曽町の村おこしにも一役買っている「ねこ半纏」ですが、「ねこ」という可愛い名前も魅力の一つですね。

「ねこ半纏」の名前の由来は・・・
  • ねんねこ半纏から
  • 作業している姿が猫背だから
  • 猫のように温かいから

などなど諸説あります。

ねこが機能的な理由

「ねこ半纏」は、わかりやすく言えば袖のない半纏。肩から腰までをあたため、それでいて肩や腕に負担をかけずに肩こりなどの筋肉の疲労を防ぎ、寒い時期でも快適に活動ができる便利な部屋着です。冬の間、細かい工芸品の制作作業をする女性の体をいたわって、暖かく軽く細かい作業をしやすいように考案された「ねこ半纏」は、まるで布団を着ているような暖かさ!一度知ったら手放すことはできないのです。

「ねこ半纏」の優れているポイント

首を温める
東洋医学でも「風邪は首から忍び込む」といわれるように、首は体感温度をあげる重要な部分。「ねこ半纏」は襟で首の温感部分をしっかり守ることで、身体を冷気から効率よく守ってくれます。
肩を温める
寒さで縮こまった筋肉に重みのある防寒着はNG!軽い綿で作られた「ねこ半纏」は程よい空気の層を肩に作り出し、冷気をシャットアウトしてくれます。
腰を温める
人間は腰をあたためることで全身の血のめぐりが良くなり、体全体であたたかみを感じることができます。「ねこ半纏」の作りは腰までカバーするので、全身がポカポカになりますよ。
肩を拘束しない
人間の体は筋肉が収縮した状態では暖かみを感じません。半纏などの従来の防寒着は重く、肩こりの原因ともなりましたが、「ねこ」は背中部分しか綿がなく、重量は半纏の2/3程度。肩がこらず、筋肉に負担をかけないので、より暖かみを感じやすくなります。
腕を拘束しない
「ねこ半纏」には袖がありません。自由に腕を動かして作業ができるメリットだけでなく、作業などで体を動かすことで体に熱を生み出し、広い面積の背中との間に空気の層をつくることでその熱を逃がさずに、効率よく体を温めることができます。
背中の熱を逃がす
防寒着を着て動く時の不快なムレは、汗の蒸発による体感温度の低下を招きかねません。「ねこ半纏」は脇が開いていて、必要以上の熱を効果的に外に排出して、不快なムレも汗をかくこともありません。

「ねこ半纏」などの部屋着を着ることの節約効果は?

私たちが古くから活用してきた、私たちの体温を守るための衣類。昔から使われてきた衣類は、先人のさまざまな知恵と工夫が凝らされていて、私たちを快適に、寒さから守ってくれるのです。

衣類を着ることによって体感温度はどう変わる?
カーディガン
体感温度が2.2℃アップ!
ひざ掛けで
体感温度が2.5℃アップ!
靴下で
体感温度が0.6℃アップ!

「ねこ半纏」は軽くて動きやすいので、冬の厳冬期から春の花冷えの頃まで、長く愛用できますよ。自分で作ることもできるので、皆さんもぜひ活用してくださいね。

「ねこ半纏」などの部屋着を上手に活用して、暖房にかかる経費をエコに減らしていきましょう。その分使える電気に余裕がでて、生活が豊かになります。エコと節約は現在の電気代の見直しから!スマホからでもできるエネチェンジプラン診断で、皆さんもエコ&節約生活をはじめてみませんか?

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